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第5話 試作:告白が隠れる練り切り
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恋菓祭が近づくほど、王都の空気は“甘さ”に浮かれていく。
朝の市場では、花屋がいつもより赤い花を並べる。
仕立て屋は、袖口に小さな刺繍を入れる注文で忙しい。
そして菓子屋は――言うまでもなく、戦場だ。
《鶴の屋》王都支店。
厨房には今日も湯気が立ち、餡の匂いが漂い、職人たちの手が止まらない。
その真ん中で、ユズは帳面を抱えたまま、ひとつ深呼吸した。
「恋菓祭……幸せを運ぶ繁忙期なのです」
番頭が即座に言う。
「支店長。繁忙期に“幸せ”だけ言ってると死にます」
ユズはにこにこする。
「死なないのです。私は支店長なのです」
番頭が諦めた顔をする。
「はい……」
♢
午前の仕込みが一段落した頃、厨房の端で職人のひとりが言い出した。
「なあ。恋菓祭の“贈り菓子”ってさ――」
別の職人が続ける。
「――“言えないこと”を菓子に乗せる日だよな」
見習いが目を丸くした。
「言えないことって……?」
職人は当然のように言った。
「好き、とか」
「会いたい、とか」
「……ここにいて、ってやつ」
その言葉に、ユズの指がぴたりと止まった。
(……ここにいて)
胸の奥が、きゅっとなる。
ユズは慌てて帳面に目を落とし、いつもの笑顔で言った。
「恋菓祭は、和菓子で幸せを運ぶのです。言えないことも運ぶのです」
番頭が淡々と言う。
「支店長。今、いいこと言いました」
ユズが胸を張る。
「私はいつも、いいことを言っているのです」
番頭は黙った。
♢
職人が続けた。
「だからさ、仕掛け、入れたいよな」
「仕掛け?」
ユズが首を傾げると、職人が目を輝かせる。
「練り切りの中に、薄い砂糖紙を仕込むんだよ。そこに短い言葉を書いてさ。食べたら出てくる」
見習いが目を丸くした。
「えっ、告白が出てくるお菓子……!」
厨房の空気が一気に恋菓祭色になる。
番頭が眉間を押さえた。
「……忙しいのに、余計な遊びを入れるな」
職人が即座に言い返す。
「恋菓祭ですよ?」
番頭が無言になる。
また反論できない沈黙が生まれた。
ユズは、思わず手を叩きそうになった。
「素敵なのです! 和菓子が、言葉を運ぶのです!」
そして、ふと気づく。
(……言葉)
言葉が、運ばれる。
食べたら、出てくる。
(……もし、私が食べたら、何が出てくるのです?)
そんな想像をしてしまって、ユズは慌てて頭を振った。
そのとき。
カイが、いつものように無言で作業台に立っていた。
今日もほとんど言葉を発しない。
でも、職人たちの会話を、ちゃんと聞いている目だ。
ユズは思わず言ってしまう。
「カイさん、どう思うのです? 告白が出てくる練り切り」
カイは返事をしない。
返事の代わりに、ユズを見る。
――じっと。
その視線だけで、ユズの喉がきゅっとなる。
(……やだ、なんで緊張するのです)
カイは視線を少し落とし、作業台の端にあった紙を引き寄せた。
炭筆で、短く書く。
――言葉。短いほど、刺さる。
厨房が静かになる。
職人が小声で言った。
「……こわ」
「無口のくせに、刺し方が上手い」
番頭が咳払いをした。
「……仕事に戻れ」
ユズは目を丸くする。
「刺さる……?」
カイが、また紙に書く。
――“好き”より、“ここに”。
ユズの胸が、どくん、と鳴った。
(……ここに)
またその言葉。
ユズは、笑顔のまま固まった。
番頭がぼそっと言う。
「支店長。顔が赤いです」
ユズが即座に否定する。
「赤くないのです! 餡が、熱いのです!」
番頭は静かに言った。
「餡は、今、冷ましてます」
ユズは黙った。
♢
試作が始まった。
まずは砂糖紙――薄い、口どけのよい紙を作る。
そこに、短い言葉を書き入れる。
職人たちは「どんな言葉にする?」と盛り上がる。
「“好き”は定番」
「“会いたい”もいい」
「“あなたにだけ”は刺さる」
「“帰ってきて”は重い」
見習いが真顔で言った。
「重いのが恋菓祭の醍醐味ですよね」
番頭が呻いた。
「……厨房が恋愛相談所になってる」
ユズはにこにこしながら言う。
「恋も幸せなのです。幸せを運ぶのです」
番頭は抵抗をやめた。
♢
そして、カイの出番が来た。
練り切りを、いつもの羽模様の型で成形する。
そこに、砂糖紙を仕込む。
ユズは隣で見守る。
カイの指先は、相変わらず繊細だ。
大きな手なのに、砂糖紙が破れない。
餡が潰れない。
練り切りの花びらが、息をしているみたいに整う。
ユズは、思わず見入ってしまう。
(……武器じゃなくて、餡を握る手なのです)
そのとき。
カイが砂糖紙に文字を書く番になった。
職人たちがざわつく。
「え、カイさんが書くの?」
「何書くんだろ」
「無口だから、文字が強そう」
ユズも、なぜだか息を止めた。
カイは、炭筆を持つ。
一筆。
迷いがない。
書かれた文字は、端正で、静かで――怖いほど綺麗だった。
ユズは思わず訊ねた。
「……何て書いたのです?」
カイは答えない。
答えないけれど、その砂糖紙を折って練り切りに仕込み、
完成品を小皿に載せて、ユズの前に置いた。
――まるで「これを食べろ」と言うみたいに。
ユズは目を丸くした。
「……私が、味見なのです?」
番頭が淡々と言う。
「支店長。それは仕事です。逃げないでください」
ユズは「逃げないのです!」と胸を張るが、
胸の奥は落ち着かない。
(……カイさんが書いた言葉)
何が出てくるの?
ユズは練り切りを、そっと口に運んだ。
上品な甘さ。
繊細な香り。
そして――
舌の奥で、薄い砂糖紙がふわっとほどける。
ユズはそっと指先で取り出した。
白い砂糖紙に、黒い文字。
そこに書かれていたのは――
『ここで』
たった二文字。
ユズは固まった。
(……ここで)
“ここで”?
ここで何?
ここで、食べる?
ここで、作る?
ここで――
視線を上げると、カイがユズを見ていた。
その目が、あまりにも静かで、真剣で――
ユズの胸が、どくん、と鳴った。
カイは言わない。
でも視線が言っている。
――ここで。
ユズの喉がきゅっとなる。
(……ここで、何?)
聞けばいいのに、聞けない。
聞いたら、何かが変わってしまう気がして。
ユズは、逃げるように笑顔を作った。
「……えっと、素敵なのです! 短いほど刺さるって、こういうことなのです!」
職人たちがざわつく。
「え、支店長、今の読んだ?」
「“ここで”って……なにそれ」
「刺さるっていうか、刺しに来てる」
番頭が目を閉じた。
「……厨房で刺し合うな」
見習いが真顔で言った。
「刺し合いじゃなくて、一方的に刺されてます」
番頭は何も言えなかった。
♢
ユズは、必死に仕事に戻った。
でも、胸の奥がふわふわする。
“ここで”
それは、場所の言葉なのに、
なぜだか、心の言葉に聞こえる。
(……ここが、カイさんの“ここ”なのです?)
そんなことを考えてしまう。
ユズは慌てて首を振った。
(仕事なのです。これは仕事なのです)
でも。
ふと横を見ると、カイが作業をしている。
無口で、静かで、丁寧で。
その目だけが、相変わらずユズを追う。
視線が言っている。
――ここで。
ユズは、胸の奥で小さく呟いた。
(……ここにいて、って言ってるみたいなのです)
その“みたい”が、怖い。
でも、嬉しい。
ユズがそんな矛盾を抱えていると、番頭がさらりと言った。
「支店長。今日からこの“告白練り切り”、限定で出します」
ユズが目を丸くする。
「えっ、いきなりなのです?」
番頭が淡々と言う。
「噂は走らせた方が勝ちです」
職人たちが拍手した。
「番頭、仕事できる!」
「恋菓祭の王!」
番頭が目を細める。
「褒めるな。調子に乗る」
ユズは呟いた。
「……噂が走るのです」
そして、胸の奥で小さく思う。
(噂が走ったら、カイさんの“ここで”も、走っちゃうのです?)
自分でも何を言っているのかわからない。
でも、心が甘くて落ち着かない。
カイが、ふっとユズを見る。
その目が、少しだけ優しくなる。
――大丈夫。
そんな風に見えて、ユズはまた、胸がふわっとした。
恋菓祭の繁忙は、甘いだけじゃない。
言葉にならないものまで運んでくる。
そして今日、ユズは初めて知った。
無口な人の言葉は、菓子より甘くて、ずるい。
朝の市場では、花屋がいつもより赤い花を並べる。
仕立て屋は、袖口に小さな刺繍を入れる注文で忙しい。
そして菓子屋は――言うまでもなく、戦場だ。
《鶴の屋》王都支店。
厨房には今日も湯気が立ち、餡の匂いが漂い、職人たちの手が止まらない。
その真ん中で、ユズは帳面を抱えたまま、ひとつ深呼吸した。
「恋菓祭……幸せを運ぶ繁忙期なのです」
番頭が即座に言う。
「支店長。繁忙期に“幸せ”だけ言ってると死にます」
ユズはにこにこする。
「死なないのです。私は支店長なのです」
番頭が諦めた顔をする。
「はい……」
♢
午前の仕込みが一段落した頃、厨房の端で職人のひとりが言い出した。
「なあ。恋菓祭の“贈り菓子”ってさ――」
別の職人が続ける。
「――“言えないこと”を菓子に乗せる日だよな」
見習いが目を丸くした。
「言えないことって……?」
職人は当然のように言った。
「好き、とか」
「会いたい、とか」
「……ここにいて、ってやつ」
その言葉に、ユズの指がぴたりと止まった。
(……ここにいて)
胸の奥が、きゅっとなる。
ユズは慌てて帳面に目を落とし、いつもの笑顔で言った。
「恋菓祭は、和菓子で幸せを運ぶのです。言えないことも運ぶのです」
番頭が淡々と言う。
「支店長。今、いいこと言いました」
ユズが胸を張る。
「私はいつも、いいことを言っているのです」
番頭は黙った。
♢
職人が続けた。
「だからさ、仕掛け、入れたいよな」
「仕掛け?」
ユズが首を傾げると、職人が目を輝かせる。
「練り切りの中に、薄い砂糖紙を仕込むんだよ。そこに短い言葉を書いてさ。食べたら出てくる」
見習いが目を丸くした。
「えっ、告白が出てくるお菓子……!」
厨房の空気が一気に恋菓祭色になる。
番頭が眉間を押さえた。
「……忙しいのに、余計な遊びを入れるな」
職人が即座に言い返す。
「恋菓祭ですよ?」
番頭が無言になる。
また反論できない沈黙が生まれた。
ユズは、思わず手を叩きそうになった。
「素敵なのです! 和菓子が、言葉を運ぶのです!」
そして、ふと気づく。
(……言葉)
言葉が、運ばれる。
食べたら、出てくる。
(……もし、私が食べたら、何が出てくるのです?)
そんな想像をしてしまって、ユズは慌てて頭を振った。
そのとき。
カイが、いつものように無言で作業台に立っていた。
今日もほとんど言葉を発しない。
でも、職人たちの会話を、ちゃんと聞いている目だ。
ユズは思わず言ってしまう。
「カイさん、どう思うのです? 告白が出てくる練り切り」
カイは返事をしない。
返事の代わりに、ユズを見る。
――じっと。
その視線だけで、ユズの喉がきゅっとなる。
(……やだ、なんで緊張するのです)
カイは視線を少し落とし、作業台の端にあった紙を引き寄せた。
炭筆で、短く書く。
――言葉。短いほど、刺さる。
厨房が静かになる。
職人が小声で言った。
「……こわ」
「無口のくせに、刺し方が上手い」
番頭が咳払いをした。
「……仕事に戻れ」
ユズは目を丸くする。
「刺さる……?」
カイが、また紙に書く。
――“好き”より、“ここに”。
ユズの胸が、どくん、と鳴った。
(……ここに)
またその言葉。
ユズは、笑顔のまま固まった。
番頭がぼそっと言う。
「支店長。顔が赤いです」
ユズが即座に否定する。
「赤くないのです! 餡が、熱いのです!」
番頭は静かに言った。
「餡は、今、冷ましてます」
ユズは黙った。
♢
試作が始まった。
まずは砂糖紙――薄い、口どけのよい紙を作る。
そこに、短い言葉を書き入れる。
職人たちは「どんな言葉にする?」と盛り上がる。
「“好き”は定番」
「“会いたい”もいい」
「“あなたにだけ”は刺さる」
「“帰ってきて”は重い」
見習いが真顔で言った。
「重いのが恋菓祭の醍醐味ですよね」
番頭が呻いた。
「……厨房が恋愛相談所になってる」
ユズはにこにこしながら言う。
「恋も幸せなのです。幸せを運ぶのです」
番頭は抵抗をやめた。
♢
そして、カイの出番が来た。
練り切りを、いつもの羽模様の型で成形する。
そこに、砂糖紙を仕込む。
ユズは隣で見守る。
カイの指先は、相変わらず繊細だ。
大きな手なのに、砂糖紙が破れない。
餡が潰れない。
練り切りの花びらが、息をしているみたいに整う。
ユズは、思わず見入ってしまう。
(……武器じゃなくて、餡を握る手なのです)
そのとき。
カイが砂糖紙に文字を書く番になった。
職人たちがざわつく。
「え、カイさんが書くの?」
「何書くんだろ」
「無口だから、文字が強そう」
ユズも、なぜだか息を止めた。
カイは、炭筆を持つ。
一筆。
迷いがない。
書かれた文字は、端正で、静かで――怖いほど綺麗だった。
ユズは思わず訊ねた。
「……何て書いたのです?」
カイは答えない。
答えないけれど、その砂糖紙を折って練り切りに仕込み、
完成品を小皿に載せて、ユズの前に置いた。
――まるで「これを食べろ」と言うみたいに。
ユズは目を丸くした。
「……私が、味見なのです?」
番頭が淡々と言う。
「支店長。それは仕事です。逃げないでください」
ユズは「逃げないのです!」と胸を張るが、
胸の奥は落ち着かない。
(……カイさんが書いた言葉)
何が出てくるの?
ユズは練り切りを、そっと口に運んだ。
上品な甘さ。
繊細な香り。
そして――
舌の奥で、薄い砂糖紙がふわっとほどける。
ユズはそっと指先で取り出した。
白い砂糖紙に、黒い文字。
そこに書かれていたのは――
『ここで』
たった二文字。
ユズは固まった。
(……ここで)
“ここで”?
ここで何?
ここで、食べる?
ここで、作る?
ここで――
視線を上げると、カイがユズを見ていた。
その目が、あまりにも静かで、真剣で――
ユズの胸が、どくん、と鳴った。
カイは言わない。
でも視線が言っている。
――ここで。
ユズの喉がきゅっとなる。
(……ここで、何?)
聞けばいいのに、聞けない。
聞いたら、何かが変わってしまう気がして。
ユズは、逃げるように笑顔を作った。
「……えっと、素敵なのです! 短いほど刺さるって、こういうことなのです!」
職人たちがざわつく。
「え、支店長、今の読んだ?」
「“ここで”って……なにそれ」
「刺さるっていうか、刺しに来てる」
番頭が目を閉じた。
「……厨房で刺し合うな」
見習いが真顔で言った。
「刺し合いじゃなくて、一方的に刺されてます」
番頭は何も言えなかった。
♢
ユズは、必死に仕事に戻った。
でも、胸の奥がふわふわする。
“ここで”
それは、場所の言葉なのに、
なぜだか、心の言葉に聞こえる。
(……ここが、カイさんの“ここ”なのです?)
そんなことを考えてしまう。
ユズは慌てて首を振った。
(仕事なのです。これは仕事なのです)
でも。
ふと横を見ると、カイが作業をしている。
無口で、静かで、丁寧で。
その目だけが、相変わらずユズを追う。
視線が言っている。
――ここで。
ユズは、胸の奥で小さく呟いた。
(……ここにいて、って言ってるみたいなのです)
その“みたい”が、怖い。
でも、嬉しい。
ユズがそんな矛盾を抱えていると、番頭がさらりと言った。
「支店長。今日からこの“告白練り切り”、限定で出します」
ユズが目を丸くする。
「えっ、いきなりなのです?」
番頭が淡々と言う。
「噂は走らせた方が勝ちです」
職人たちが拍手した。
「番頭、仕事できる!」
「恋菓祭の王!」
番頭が目を細める。
「褒めるな。調子に乗る」
ユズは呟いた。
「……噂が走るのです」
そして、胸の奥で小さく思う。
(噂が走ったら、カイさんの“ここで”も、走っちゃうのです?)
自分でも何を言っているのかわからない。
でも、心が甘くて落ち着かない。
カイが、ふっとユズを見る。
その目が、少しだけ優しくなる。
――大丈夫。
そんな風に見えて、ユズはまた、胸がふわっとした。
恋菓祭の繁忙は、甘いだけじゃない。
言葉にならないものまで運んでくる。
そして今日、ユズは初めて知った。
無口な人の言葉は、菓子より甘くて、ずるい。
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