『心読み令嬢の最適解は、きみのとなり』 – 数字にならない気持ちを、あなたと見つける –

星乃和花

文字の大きさ
7 / 14

第6話 条件だらけの縁談と、計算ミスの胸さわぎ

しおりを挟む
 図書館のボランティアを始めてから、初めての「非・図書館の日」がやってきた。

 その朝、アリアは父の執務室に呼ばれていた。

 重厚な扉の前に立つと、すでに中からさまざまな人の気配が遠ざかっていく。
 ——会議終了。
 ——疲労度74。

 父の頭上に浮かぶ数字は、今日も忙しさと責任感でぎゅうぎゅうだった。

「失礼いたします、お父さま」

「入れ、アリア」

 執務机の向こう側で、エルネル侯爵は書類から顔を上げた。
 いつもきちんと整えられた口髭。堅い目元。

 ——娘への情80。
 ——公的立場優先度90。

(あぁ、今日は“父親”より“侯爵さま”の顔ね)

 アリアは、そっと扇を畳み、椅子に腰を下ろした。

「急に呼び立ててすまない。だが、そろそろ話しておかねばならないことがある」

 来た。
 あの舞踏会の夜、秘書官の頭上に浮かんでいた単語。

 ——打診予定・縁談。
 ——条件:好ましい。

「アリア。お前に、とある家から正式な申し入れが来ている」

 父は、一枚の書類を軽く持ち上げた。

「公爵家の次男、レヴァン・クレイツ。聞いたことはあるか?」

「あぁ、少しだけ。学問にも武にも優れた方だと伺っておりますわ」

(そして、社交界の噂では——)

 ——人望65。
 ——真面目度75。
 ——浮つき度25。

 アリアの中の数字帳には、すでに最低限の情報がメモされている。

「ふむ。お前の母上とも相談したが、条件としては申し分ない相手だ」

 父は淡々と続けた。

「家格、財力、素行。どれも問題ない。何より、エルネル家の“数字を見る娘”を、面白がるでも怖がるでもなく、“能力のひとつ”として受け止めると書状に明記してきた」

「……わたくしの力のことを?」

 アリアは、わずかに目を見開いた。

(そこまで調べているのね)

 父は小さく頷く。

「お前のことを“ただの飾り”にしないつもりだろう。領地経営にも、王都の情報整理にも、その目を活かしたいと」

 ——打算度85。
 ——尊重しようとしている度40。

(ふうん)

 アリアは、内心で計算を始めた。

 クレイツ公爵家。
 今後の政情を考えれば、エルネル家との繋がりは互いにとって悪くない。
 次男という立場も、しがらみが少なくて動きやすい。

(わたくし個人で見ても、“悪くない”どころかかなりいいほう、ね)

 感情を抜きにして数字だけ並べれば、満点に近い。

「一度、会ってみるか?」

 父の問いに、アリアはゆっくりと瞬きをした。

(——最適解)

 頭の中で、カチリと何かがはまる音がした気がした。

(ここで“嫌です”と言うほうが、よほど説明が難しい)

 エルネル家の令嬢として。
 これまで、最適解ばかりを選んできた自分として。

「……えぇ。もちろんですわ、お父さま」

 アリアは、完璧な笑顔で頷いた。

「お相手の方にも、失礼のないように」

「そうか。助かる」

 父の頭上に、「安心度50」「父親としての寂しさ15」が浮かんだ。

 その数字を見て、アリアはそっと扇の陰で微笑みを深める。

(大丈夫。全部計算通り)

 家のため。
 自分の安定のため。

 ——幸福期待値72。
 ——リスク25。

(これなら、“人生は楽勝コース”のはず)

 なのに、胸の奥で、ちいさな「?」が生まれてしまったことに——そのときのアリアは、気づかないふりをした。

 *

 数日後。
 レヴァン・クレイツとの初顔合わせは、驚くほど滞りなく進んだ。

 真っ直ぐな眼差し。
 礼節をわきまえた物腰。
 父の言った通り、条件面では申し分ない。

 ——誠実度68。
 ——責任感80。
 ——アリアへの好感度45(※初回補正込み)。

(悪くないわ)

 アリアは、心の中で何度目かの評価を下す。

「数字が見える、というのは……」

 庭園を歩きながら、レヴァンが少しだけ身を乗り出した。

「やはり、人の心を読むのに役立つのですか?」

「そうですわね。“完全に”読めるわけではありませんけれど、目安にはなりますわ」

「素晴らしい」

 彼の頭上に、一瞬だけ「実用性評価75」が弾ける。

(あぁ、そうよね)

 失望ではない。
 ただ、そこに「面白い」も「怖い」もないのが、妙にくすぐったい。

「この先、もし本当に縁あって結ばれることになったなら——」

 レヴァンは、真剣な顔で続けた。

「互いの力を尊重し、協力し合える関係でありたいと思っています」

 ——将来設計真面目度85。
 ——恋愛感情25(※まだ種)。

(悪くない)

 何度繰り返しても、その結論しか出てこない。

 ただひとつ、気になったことがあるとすれば。

「……わたくし個人については、どう思われます?」

 アリアは、ほんの少し意地悪な問いを投げてみた。

「個人として?」

「えぇ。エルネル家の令嬢ではなく、“アリア”というひとりの人間として」

 レヴァンは、一瞬だけ言葉に詰まった。

 その頭上で、「評価指標検索中」という見えない文字がくるくる回っているような気がする。

「……お会いしたばかりで軽々しく言うのは失礼ですが」

 やがて彼は、慎重に言葉を紡いだ。

「聡明で、落ち着いておられて、周囲への目配りも行き届いている。理想的な、“侯爵家の奥方”になられる方だと思いました」

「……まぁ」

 否定のしようがない。
 的外れでもない。

 ただ——。

 ——息苦しさ35。

(あれ?)

 自分の頭上に浮かんだ数字を、アリアは初めて「はっきり」と意識した。

 いつも人の数字ばかり見てきたせいで、自分の数字には鈍感だった。
 けれど今は、その「35」が、やけに目に刺さる。

(どうして、息苦しいのかしら)

 条件は、悪くない。
 むしろ、良い。

 それなのに、胸の奥のどこかが、きゅっと縮こまっている。

 レヴァンの頭上には、「期待度50」「慎重さ60」が浮かんでいる。
 決して、悪い相手ではない。

(……あぁ、やっぱり)

 アリアは、そっと微笑んだ。

「ありがとうございます。身に余るお言葉ですわ」

 完璧な、最適解の笑顔。

 ——息苦しさ40。

(数字が、上がってる)

 その増加分の意味がわからないまま、アリアは半日をやり過ごした。

 そして翌日。
 アリアは、何事もなかった顔をして、王立図書館の扉を押した。

 *

「……お顔色が、いつもより白いように見えます」

 受付で挨拶を交わしたあと、ユリウスが、じっとアリアの顔を覗き込んだ。

「まぁ、そうかしら?」

「はい。少なくとも、僕にはそう見えます」

 即答だった。
 数字で測っているわけでもないのに。

(ほんと、こういうところだけ観察眼が鋭いのよね)

 アリアは苦笑を飲み込み、扇を軽く振った。

「大丈夫ですわ。少し寝不足なだけですもの」

「寝不足ですか?」

「えぇ。昨日、少々考え事をしていて」

 レヴァンとの会談。
 父と母の表情。
 「条件」と「理想的な奥方」という言葉。

 ——幸福期待値72。
 ——息苦しさ40。

 数字と感覚が噛み合わない違和感が、脳裏でぐるぐる回っていた。

「本日は、軽めの作業にしましょう」

 ユリウスが静かに言った。

「軽め?」

「閲覧室の“おすすめ棚”の入れ替えです。季節に合わせて、展示する本を替えるのですが……よろしければ、アリア様のお力をお借りしたくて」

「わたくしの?」

「えぇ。人を観察するのがお得意だと、以前おっしゃっていたので」

(……そう言ってたかしら、わたくし)

 数字の話を打ち明けた日のことを思い出し、アリアは頬を少しだけ熱くした。

「おすすめ棚、ですわね。面白そうですわ」

 *

 閲覧室の一角にある、小さな棚。
 そこには「今月のおすすめ」と書かれた札が立ち、数冊の本が並べられていた。

「季節や行事に合わせて選んだり、最近よく読まれている本を置いたりしています」

 ユリウスは、少しだけ照れたように説明する。

「“本に会いに来る人”が、最初に声をかけやすい場所になればと思って」

(……サインもなく、棚も控えめなのに、考え方だけはやたらと素敵なのよね、この人)

 アリアは、棚を眺めながら頷いた。

「今は、雨にまつわる物語を集めていましたが、そろそろ“初夏”へ変えたいと思いまして」

「初夏……」

 アリアは、少し考えてから口を開く。

「でしたら、“始まり”に関する本など、いかがかしら?」

「始まり?」

「えぇ。新しい学期、新しい仕事、新しい出会い。……人は、何かを始めるたびに、少しだけ不安になりますもの」

 アリアの頭上に、「自覚したくない不安45」がちらりと顔を出した。

「その不安と一緒に歩いてくれる本が、“初夏”には似合う気がいたしますわ」

 ユリウスは、驚いたように目を瞬いた。

「とても、いいですね」

「そうかしら?」

「はい。“雨が上がったあと”というより、“雨を抱えたまま進んでいく”印象で。僕は、そういう本が好きです」

 アリアは、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じた。

(“抱えたまま進んでいく”……か)

 最適解ではないかもしれない。
 それでも、手放せないものと一緒に歩いていくこと。

(わたくしは、何を抱えているのかしら)

 数字と感情のズレ。
 条件と、胸のざわめき。

「……ユリウス様」

「はい?」

「もし、“新しい出会い”が、最適解かどうかわからない場合は、どうされます?」

 思わず、核心に触れる質問を投げてしまった。

 ユリウスは、少しだけ考えるように視線を伏せ、それから静かに答えた。

「まずは、その出会いを“知る”ことから、だと思います」

「知る?」

「はい。数字や条件を並べる前に、“実際にどう笑う人か”を知りたいです」

 アリアの心臓が、どくりと跳ねる。

「……もし、“理想的な条件”が全部揃っている人だったら?」

「それでも、やっぱり、“どう笑う人か”が気になります」

 ユリウスの瞳は、どこか遠くを見るように柔らかくなった。

「僕は、理想の人を、条件で決めたくないので」

(理想の人……)

 その言葉に、アリアの頭上に一瞬だけ数字が弾けかけて——
 その前に、胸がきゅうっと締め付けられた。

 ——息苦しさ50。
 ——聞きたくない好奇心60。

「ユリウス様には、その……理想の人が、もういらっしゃるのかしら?」

 訊かないほうが楽なのに。
 気づけば、言葉が口からこぼれていた。

 ユリウスは、わずかに肩を揺らした。

「そうですね……」

 彼は、いつものようにすぐには答えなかった。
 静かな沈黙が一拍、二拍。

「“こういう人が理想だ”という“条件”なら、昔はたくさん挙げられたかもしれません」

「昔は?」

「えぇ。穏やかな人、言葉を大切にする人、本を愛する人……色々と」

(……十分、条件だらけですわね)

 アリアは内心でツッコミを入れつつ、続きを待った。

「でも、今はもう、“条件”よりも、“ある特定の人”のことを考えてしまうので」

「……っ」

 胸のどこかが、ばちん、と音を立てた気がした。

 ——動揺度80。
 ——聞きたくない度65。
 ——知りたい度68。

「その方は、どんな方でして?」

 自分の声が、少しだけ掠れているのがわかる。
 ユリウスは、ほんの少しだけ笑った。

「……とても、忙しい人です」

「忙しい……?」

「いつも誰かのことを考えていて、自分よりも周りを優先してしまう。だから、きっと疲れてしまっているのに、それを当たり前だと思っているような」

 アリアの喉が、ごくりと鳴った。

「人の数字を見ているとしたら、“好感度”とか“満足度”ばかり気にしているかもしれませんね」

「……」

「でも、本当は、“その人自身の幸福度”が一番気になってしまうタイプの人です」

 アリアは、呼吸を忘れそうになった。

(ねぇ、ユリウス様)

 それは——誰のこと?

 口に出しかけたその瞬間。

「……っと、すみません。話しすぎました」

 ユリウスは、自分で話を切ってしまった。

「おすすめ棚の本を選びましょうか。アリア様の“初夏の始まり本”、とても気になります」

 話題が、ふわりと逸らされる。
 その器用さに、アリアは少しだけ口を尖らせた。

(ずるいわ)

 でも、何も言えない。
 彼の頭上には、相変わらず数字が浮かんでいないのだから。

(今の話に、“わたくし”が含まれているかどうかも、わからない)

 だからこそ、胸のざわめきは、さらに増した。

 ——息苦しさ55。
 ——期待度35。

(ほんとに、計算が合わない)

 最適解からはどんどん遠ざかっているのに、図書館に来るたび、“楽しみ度”が上がってしまう自分。

 数字だらけの世界の中で、唯一数字の見えない人を、こんなにも気にしている自分。

(これはもう、“計算ミス”なんて可愛いものじゃないわね)

 アリアは、棚に並ぶ本の背表紙を撫でながら、そっと胸の前で手を組んだ。

(わたくし……どうなってしまうのかしら)

 初夏の光が差し込む窓辺で、誰にも見えない「誤差グラフ」は、今日も静かに線を伸ばしていくのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

皇帝陛下の寵愛は、身に余りすぎて重すぎる

若松だんご
恋愛
――喜べ、エナ! お前にも縁談が来たぞ! 数年前の戦で父を、病で母を亡くしたエナ。 跡継ぎである幼い弟と二人、後見人(と言う名の乗っ取り)の叔父によりずっと塔に幽閉されていたエナ。 両親の不在、後見人の暴虐。弟を守らねばと、一生懸命だったあまりに、婚期を逃していたエナに、叔父が(お金目当ての)縁談を持ちかけてくるけれど。 ――すまないが、その縁談は無効にさせてもらう! エナを救ってくれたのは、幼馴染のリアハルト皇子……ではなく、今は皇帝となったリアハルト陛下。 彼は先帝の第一皇子だったけれど、父帝とその愛妾により、都から放逐され、エナの父のもとに身を寄せ、エナとともに育った人物。 ――結婚の約束、しただろう? 昔と違って、堂々と王者らしい風格を備えたリアハルト。驚くエナに妻になってくれと結婚を申し込むけれど。 (わたし、いつの間に、結婚の約束なんてしてたのっ!?) 記憶がない。記憶にない。 姉弟のように育ったけど。彼との別れに彼の無事を願ってハンカチを渡したけれど! それだけしかしてない! 都会の洗練された娘でもない。ずっと幽閉されてきた身。 若くもない、リアハルトより三つも年上。婚期を逃した身。 後ろ盾となる両親もいない。幼い弟を守らなきゃいけない身。 (そんなわたしが? リアハルト陛下の妻? 皇后?) ずっとエナを慕っていたというリアハルト。弟の後見人にもなってくれるというリアハルト。 エナの父は、彼が即位するため起こした戦争で亡くなっている。 だから。 この求婚は、その罪滅ぼし? 昔世話になった者への恩返し? 弟の後見になってくれるのはうれしいけれど。なんの取り柄もないわたしに求婚する理由はなに? ずっと好きだった彼女を手に入れたかったリアハルトと、彼の熱愛に、ありがたいけれど戸惑いしかないエナの物語。

王子と令嬢の別れ話

朱音ゆうひ@『桜の嫁入り』発売中です
恋愛
「婚約破棄しようと思うのです」 そんなありきたりなテンプレ台詞から、王子と令嬢の会話は始まった。 なろう版:https://ncode.syosetu.com/n8666iz/

お姫さんと呼ばないで

秋月朔夕
恋愛
華族の娘として生まれたからにはお家のために結婚しなさい。そう父に言われ続けて、わたしは今日幼馴染と結婚する。けれど洋館で出迎えた男は全く違う人だった。

妻が通う邸の中に

月山 歩
恋愛
最近妻の様子がおかしい。昼間一人で出掛けているようだ。二人に子供はできなかったけれども、妻と愛し合っていると思っている。僕は妻を誰にも奪われたくない。だから僕は、妻の向かう先を調べることににした。

王宮メイドは今日も夫を「観察」する

kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」 王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。 ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。 だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……? ※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。

骸骨公女と呪いの王子

藍田ひびき
恋愛
”骸骨公女”―― 呪いにより骨だけの姿となった公爵令嬢フロレンツィア。 それを知る者たちからは化け物と嘲笑われ、名ばかりの婚約者には冷たくあしらわれる日々だった。 嫌々ながらも出席した夜会の場を抜け出した彼女は、そこで見知らぬ青年と出会う。 フロレンツィアの姿を恐れることなく接してくる彼と踊るうちに、彼女の姿に変化が――?

悪役令嬢として断罪された聖女様は復讐する

青の雀
恋愛
公爵令嬢のマリアベルーナは、厳しい母の躾により、完ぺきな淑女として生まれ育つ。 両親は政略結婚で、父は母以外の女性を囲っていた。 母の死後1年も経たないうちに、その愛人を公爵家に入れ、同い年のリリアーヌが異母妹となった。 リリアーヌは、自分こそが公爵家の一人娘だと言わんばかりにわが物顔で振る舞いマリアベルーナに迷惑をかける。 マリアベルーナには、5歳の頃より婚約者がいて、第1王子のレオンハルト殿下も、次第にリリアーヌに魅了されてしまい、ついには婚約破棄されてしまう。 すべてを失ったマリアベルーナは悲しみのあまり、修道院へ自ら行く。 修道院で聖女様に覚醒して…… 大慌てになるレオンハルトと公爵家の人々は、なんとかマリアベルーナに戻ってきてもらおうとあの手この手を画策するが マリアベルーナを巡って、各国で戦争が起こるかもしれない 完ぺきな淑女の上に、完ぺきなボディライン、完ぺきなお妃教育を持った聖女様は、自由に羽ばたいていく 今回も短編です 誰と結ばれるかは、ご想像にお任せします♡

処理中です...