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第1話:甘味が浮く月、天井にくっつくクリーム
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月のはじまりの朝は、街じゅうがそわそわしている。
パン屋の店主が、店先で腕を組んで空を見上げていたり。果物屋の娘が、箱からリンゴを取り出しては「今日は重い?軽い?」と頬に当てて確かめていたり。
この街には、月に一度だけ更新されるものがある。
《風味条例》。
味が、香りが、食感が――ときに、甘さそのものが、物理みたいに振る舞い始める。おいしいのは確かなのに、現実の方がついてこない。そんな、条例のいたずらでできた街だ。
カフェ「ツキノテ」の店主、月見コハルは、エプロンの紐をきゅっと結び直して、味律庁の掲示板の前に立った。
紙は、今日も相変わらず詩みたいに読みにくい。
コハルは目を細め、声に出して読んでみる。
「……『今月、甘味は軽くなる。軽さは幸福に似るが、飛びすぎた幸福は回収が大変である』……回収……って、なに……?」
言い終わった瞬間だった。
背中の籠の中で、粉砂糖の袋が、ふわっ。
空気を吸い込んで、羽でも生えたみたいに、ちょっと浮いた。
「え?」
袋は気のせいみたいな顔で、もう一度ふわっ、と浮いて――コハルの肩に、ぽん、と乗った。
「……えっ」
コハルは慌てて抱え込んだ。粉砂糖の袋は軽く、やさしく、でも、確かに“持ち上がりたがっている”。
「回収って、こういうこと!?」
掲示板の前で、他の店主たちが一斉にざわめいた。
「うちのチョコが浮いたぞ!」
「甘納豆が店から飛び出した!」
「誰か!蜂蜜が、蜂蜜が空へ!」
コハルは、笑うしかなかった。
「……条例って、いたずら好きだねぇ」
* * *
ツキノテに戻ると、店内は朝の光でやわらかく満ちていた。
木のテーブル、窓辺の小さな鉢植え、壁に掛けた“今月のおすすめ”を書く黒板。ここは、ふわふわ賑やかになっても、最後には必ずほっとできる場所――そう信じて、コハルは毎朝カーテンを開ける。
厨房に入ると、まず小さなため息が出た。
メレンゲのボウルが、ふわふわ揺れている。
揺れているだけなら可愛いのに、今日は違う。
泡が――浮いていた。
泡のかたまりが、雲みたいに空中でぷくぷく増えながら、ゆっくりと天井へ向かっていく。
「待って待って待って、きみ、今日は空担当なの!?」
コハルが手を伸ばすと、泡は“捕まえられそうで捕まえられない”速度で、ほんの少しだけ逃げた。
まるで、いたずらが上手な子どもみたいに。
「もう、お願いだから、ここで大人しく――」
そのとき、棚の下から「にゃ」と短く鳴く声がした。
砂糖袋の上で丸くなっていた白い猫……に見える生き物が、ひとつだけ瞬きをした。
シュガネコ。
砂糖の精霊なのか、ただの居候なのか、正体は誰にもわからない。わかっているのは、甘いものが増えたり減ったりする日に、だいたいこの子が関係していることだけ。
コハルは目を細めた。
「シュガネコ。もしかして、知ってる?」
「……にゃ」
「“条例です”って顔して鳴かないで」
シュガネコは、また「にゃ」と言って、砂糖袋に頬を押し付けた。粉糖の足跡がぽふぽふと床に落ちる。可愛い。可愛いけど、いまは可愛いだけで片づけていい状況じゃない。
泡が、天井に近づいている。
「……よし。対策。対策だよ、コハル」
コハルは深呼吸して、いつもより少しだけ背筋を伸ばした。
この街で商売をするなら、条例に負けない工夫が必要だ。何をどうしたらいいかわからないときは、まず“合法の線”を探す。
――でも、今日は、その線が見えない。
コハルが黒板に「今月:甘味=軽い(浮く)」と書きかけたところで、店の鈴がちりん、と鳴った。
「おはようございます」
静かな声。
カウンターの向こうに、背の高い男が立っていた。白いシャツに、灰色の上着。身だしなみはきっちりしているのに、なぜか“役所の机の匂い”がする。
コハルは一瞬で察した。
「……味律庁の人?」
男は首を少しだけ傾けた。
「元、です。白崎レイと申します。今日は……騒がしい月初ですね」
騒がしい、どころじゃない。厨房では今まさに、メレンゲ雲が天井に張りつこうとしている。
コハルは慌ててカウンターから身を乗り出した。
「助けてください!泡が浮いて、天井に、くっつきそうで……!」
レイは視線だけで厨房を見て、ふっと息を吐いた。
「……条例文は読みましたか」
「読みました!“回収が大変”って書いてあって!」
「その前です」
レイはポケットから小さな紙片を出した。味律庁の掲示板で配られる、補足条文の写し――いかにも役所的な、細かい文字のやつ。
コハルは思わず目を凝らす。
レイが、淡々と訳していく。
「今月の“軽さ”は、甘味の濃度に比例します。つまり、甘さを上げるほど浮きます。逆に、甘さを少し落とすか、他の味を混ぜると、浮力は下がる」
「……え」
「幸福を飛ばさないための合法ラインは、ここです」
レイは小さな定規を取り出して、紙片の数値を指した。なぜか、その“定規”が可愛く見えてしまうのは、コハルが今月初日の混乱で頭がふわふわしているせいかもしれない。
「甘味を落とす……ってことは、今日は甘さ控えめ?」
「控えめ、ではなく……重しをつける、と考えるといい」
「重し……!」
コハルの目がきらりと光った。
「塩!」
レイが、ほんの少しだけ頷く。
「塩味は輪郭をはっきりさせます。今月は“甘味だけ”が軽い。塩で輪郭をつければ、甘さの浮力が抑えられる」
コハルは走った。
塩。ひとつまみ。いや、今日は“合法の線”ギリギリを攻めるなら、ひとつまみより、ほんの少しだけ、さらに少し。
泡の雲に、塩をふわり。
すると不思議なことに、雲が「えっ」みたいに揺れて、ゆっくりと下降した。
「戻ってきた……!」
コハルは思わず笑った。
「すごい、レイさん……!条例って、こうやって、読めばいいんだ……!」
レイは表情を崩さないまま、でも声だけはやさしかった。
「読めば、というより……翻訳すれば、です。条例は詩なので」
「詩……!」
「役所の人間が詩を書くのが好きなんです。困ります」
「困るの、そこなんだ」
コハルが笑うと、厨房の隅でシュガネコが「にゃ」と鳴いた。まるで「同意」とでも言うみたいに。
* * *
開店時間。
コハルは、今月の黒板メニューを堂々と書いた。
本日のおすすめ:ギリギリ合法パフェ(浮かない幸福仕立て)
常連第一号の、仕立て屋のおばあちゃんが入ってきた。
「コハルちゃん、今月は何が起きるの?」
「今月は、甘味が浮きます」
「まぁ」
「でも、ツキノテは浮かせません」
コハルは胸を張った。レイが、横で静かに頷いているのが見えた。頼もしいのに、少しだけ照れくさい。
パフェのグラスに、塩キャラメルの層。輪郭のある甘さ。そこに、ふわっと軽いホイップを乗せる――でも、浮かないように、星形のピンで小さく留める。可愛い工夫は、条例に勝つための魔法だ。
仕上げに、月形のクッキー。
出した瞬間、おばあちゃんが、ふふっと笑った。
「かわいい。食べる前から、もう落ち着く」
コハルの胸が、じん、と温かくなった。こういうとき、思う。
“幸福は飛びすぎると回収が大変”――たぶん本当だ。
でも、飛びそうな幸福を、手のひらでそっと受け止めて、形にできたなら。回収じゃなくて、配り直せる。
コハルは、エプロンの端を握りしめて、少しだけ目を細めた。
「……今月の甘さは、ここにあります」
おばあちゃんがスプーンを入れると、ホイップがほんの少しだけ、ふわっと持ち上がった。
「わっ」
でも、星形のピンがきちんと留めて、ホイップは揺れるだけで、飛ばない。
「……やさしい浮き方ねぇ」
その言葉に、コハルは笑ってしまった。
カウンターの端で、レイが小さな紙に何かを書いている。黒板用の“やさしい条文訳”だろう。
シュガネコは砂糖袋の上で丸まり、しっぽだけがふわふわ揺れている。
店内には、甘い匂いと、ほっとする沈黙と、たまに起きる小さな笑い声。
条例はいたずら好きで、今月もきっと、いろいろ起きる。
でも――ツキノテは、ちゃんと開いている。
「レイさん」
コハルが小さく呼ぶと、レイは顔を上げた。
「はい」
「来月も……翻訳、手伝ってくれますか」
レイは一拍だけ考えて、いつもの淡々とした声で言った。
「……合法の範囲で」
コハルは吹き出した。
「それ、好きです」
レイは、ほんの一瞬だけ口角が上がった――気がした。
たぶん、今月いちばん軽い幸福は、そんな“気がした”の中にある。
コハルは、窓の外の空を見た。
甘いものが浮く月。
浮かせない工夫で、幸せにする月。
ツキノテの、今月が始まった。
パン屋の店主が、店先で腕を組んで空を見上げていたり。果物屋の娘が、箱からリンゴを取り出しては「今日は重い?軽い?」と頬に当てて確かめていたり。
この街には、月に一度だけ更新されるものがある。
《風味条例》。
味が、香りが、食感が――ときに、甘さそのものが、物理みたいに振る舞い始める。おいしいのは確かなのに、現実の方がついてこない。そんな、条例のいたずらでできた街だ。
カフェ「ツキノテ」の店主、月見コハルは、エプロンの紐をきゅっと結び直して、味律庁の掲示板の前に立った。
紙は、今日も相変わらず詩みたいに読みにくい。
コハルは目を細め、声に出して読んでみる。
「……『今月、甘味は軽くなる。軽さは幸福に似るが、飛びすぎた幸福は回収が大変である』……回収……って、なに……?」
言い終わった瞬間だった。
背中の籠の中で、粉砂糖の袋が、ふわっ。
空気を吸い込んで、羽でも生えたみたいに、ちょっと浮いた。
「え?」
袋は気のせいみたいな顔で、もう一度ふわっ、と浮いて――コハルの肩に、ぽん、と乗った。
「……えっ」
コハルは慌てて抱え込んだ。粉砂糖の袋は軽く、やさしく、でも、確かに“持ち上がりたがっている”。
「回収って、こういうこと!?」
掲示板の前で、他の店主たちが一斉にざわめいた。
「うちのチョコが浮いたぞ!」
「甘納豆が店から飛び出した!」
「誰か!蜂蜜が、蜂蜜が空へ!」
コハルは、笑うしかなかった。
「……条例って、いたずら好きだねぇ」
* * *
ツキノテに戻ると、店内は朝の光でやわらかく満ちていた。
木のテーブル、窓辺の小さな鉢植え、壁に掛けた“今月のおすすめ”を書く黒板。ここは、ふわふわ賑やかになっても、最後には必ずほっとできる場所――そう信じて、コハルは毎朝カーテンを開ける。
厨房に入ると、まず小さなため息が出た。
メレンゲのボウルが、ふわふわ揺れている。
揺れているだけなら可愛いのに、今日は違う。
泡が――浮いていた。
泡のかたまりが、雲みたいに空中でぷくぷく増えながら、ゆっくりと天井へ向かっていく。
「待って待って待って、きみ、今日は空担当なの!?」
コハルが手を伸ばすと、泡は“捕まえられそうで捕まえられない”速度で、ほんの少しだけ逃げた。
まるで、いたずらが上手な子どもみたいに。
「もう、お願いだから、ここで大人しく――」
そのとき、棚の下から「にゃ」と短く鳴く声がした。
砂糖袋の上で丸くなっていた白い猫……に見える生き物が、ひとつだけ瞬きをした。
シュガネコ。
砂糖の精霊なのか、ただの居候なのか、正体は誰にもわからない。わかっているのは、甘いものが増えたり減ったりする日に、だいたいこの子が関係していることだけ。
コハルは目を細めた。
「シュガネコ。もしかして、知ってる?」
「……にゃ」
「“条例です”って顔して鳴かないで」
シュガネコは、また「にゃ」と言って、砂糖袋に頬を押し付けた。粉糖の足跡がぽふぽふと床に落ちる。可愛い。可愛いけど、いまは可愛いだけで片づけていい状況じゃない。
泡が、天井に近づいている。
「……よし。対策。対策だよ、コハル」
コハルは深呼吸して、いつもより少しだけ背筋を伸ばした。
この街で商売をするなら、条例に負けない工夫が必要だ。何をどうしたらいいかわからないときは、まず“合法の線”を探す。
――でも、今日は、その線が見えない。
コハルが黒板に「今月:甘味=軽い(浮く)」と書きかけたところで、店の鈴がちりん、と鳴った。
「おはようございます」
静かな声。
カウンターの向こうに、背の高い男が立っていた。白いシャツに、灰色の上着。身だしなみはきっちりしているのに、なぜか“役所の机の匂い”がする。
コハルは一瞬で察した。
「……味律庁の人?」
男は首を少しだけ傾けた。
「元、です。白崎レイと申します。今日は……騒がしい月初ですね」
騒がしい、どころじゃない。厨房では今まさに、メレンゲ雲が天井に張りつこうとしている。
コハルは慌ててカウンターから身を乗り出した。
「助けてください!泡が浮いて、天井に、くっつきそうで……!」
レイは視線だけで厨房を見て、ふっと息を吐いた。
「……条例文は読みましたか」
「読みました!“回収が大変”って書いてあって!」
「その前です」
レイはポケットから小さな紙片を出した。味律庁の掲示板で配られる、補足条文の写し――いかにも役所的な、細かい文字のやつ。
コハルは思わず目を凝らす。
レイが、淡々と訳していく。
「今月の“軽さ”は、甘味の濃度に比例します。つまり、甘さを上げるほど浮きます。逆に、甘さを少し落とすか、他の味を混ぜると、浮力は下がる」
「……え」
「幸福を飛ばさないための合法ラインは、ここです」
レイは小さな定規を取り出して、紙片の数値を指した。なぜか、その“定規”が可愛く見えてしまうのは、コハルが今月初日の混乱で頭がふわふわしているせいかもしれない。
「甘味を落とす……ってことは、今日は甘さ控えめ?」
「控えめ、ではなく……重しをつける、と考えるといい」
「重し……!」
コハルの目がきらりと光った。
「塩!」
レイが、ほんの少しだけ頷く。
「塩味は輪郭をはっきりさせます。今月は“甘味だけ”が軽い。塩で輪郭をつければ、甘さの浮力が抑えられる」
コハルは走った。
塩。ひとつまみ。いや、今日は“合法の線”ギリギリを攻めるなら、ひとつまみより、ほんの少しだけ、さらに少し。
泡の雲に、塩をふわり。
すると不思議なことに、雲が「えっ」みたいに揺れて、ゆっくりと下降した。
「戻ってきた……!」
コハルは思わず笑った。
「すごい、レイさん……!条例って、こうやって、読めばいいんだ……!」
レイは表情を崩さないまま、でも声だけはやさしかった。
「読めば、というより……翻訳すれば、です。条例は詩なので」
「詩……!」
「役所の人間が詩を書くのが好きなんです。困ります」
「困るの、そこなんだ」
コハルが笑うと、厨房の隅でシュガネコが「にゃ」と鳴いた。まるで「同意」とでも言うみたいに。
* * *
開店時間。
コハルは、今月の黒板メニューを堂々と書いた。
本日のおすすめ:ギリギリ合法パフェ(浮かない幸福仕立て)
常連第一号の、仕立て屋のおばあちゃんが入ってきた。
「コハルちゃん、今月は何が起きるの?」
「今月は、甘味が浮きます」
「まぁ」
「でも、ツキノテは浮かせません」
コハルは胸を張った。レイが、横で静かに頷いているのが見えた。頼もしいのに、少しだけ照れくさい。
パフェのグラスに、塩キャラメルの層。輪郭のある甘さ。そこに、ふわっと軽いホイップを乗せる――でも、浮かないように、星形のピンで小さく留める。可愛い工夫は、条例に勝つための魔法だ。
仕上げに、月形のクッキー。
出した瞬間、おばあちゃんが、ふふっと笑った。
「かわいい。食べる前から、もう落ち着く」
コハルの胸が、じん、と温かくなった。こういうとき、思う。
“幸福は飛びすぎると回収が大変”――たぶん本当だ。
でも、飛びそうな幸福を、手のひらでそっと受け止めて、形にできたなら。回収じゃなくて、配り直せる。
コハルは、エプロンの端を握りしめて、少しだけ目を細めた。
「……今月の甘さは、ここにあります」
おばあちゃんがスプーンを入れると、ホイップがほんの少しだけ、ふわっと持ち上がった。
「わっ」
でも、星形のピンがきちんと留めて、ホイップは揺れるだけで、飛ばない。
「……やさしい浮き方ねぇ」
その言葉に、コハルは笑ってしまった。
カウンターの端で、レイが小さな紙に何かを書いている。黒板用の“やさしい条文訳”だろう。
シュガネコは砂糖袋の上で丸まり、しっぽだけがふわふわ揺れている。
店内には、甘い匂いと、ほっとする沈黙と、たまに起きる小さな笑い声。
条例はいたずら好きで、今月もきっと、いろいろ起きる。
でも――ツキノテは、ちゃんと開いている。
「レイさん」
コハルが小さく呼ぶと、レイは顔を上げた。
「はい」
「来月も……翻訳、手伝ってくれますか」
レイは一拍だけ考えて、いつもの淡々とした声で言った。
「……合法の範囲で」
コハルは吹き出した。
「それ、好きです」
レイは、ほんの一瞬だけ口角が上がった――気がした。
たぶん、今月いちばん軽い幸福は、そんな“気がした”の中にある。
コハルは、窓の外の空を見た。
甘いものが浮く月。
浮かせない工夫で、幸せにする月。
ツキノテの、今月が始まった。
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