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「ずいぶんと威勢のいい娘だな」
相手の背が高いので、当たり前に見下ろされるのがサイリには不愉快だった。
それに能面みたいな涼しい顔をして、サイリのことを上から下までじろじろと見ている。
いやなやつだなコイツ。
おそらく年上だろうが関係ない。
まったく尊敬できない輩を敬う必要はないからだ。
「元気が取り柄の子でして……」
はは、と祖父は笑ってサイリを見守っている。
わんぱくでもいい、元気に育ってくれというのが祖父の方針だ。それに従ってサイリは【はねっかえり】と呼称されるぐらいには元気に育っている。
「孫というのはかわいいと聞くからな」
俺にはわからんが、と機械みたいなことを言っている。
サイリ抜きに青年と祖父は普通に会話をしている。
仲は悪くなさそうに見える。
「あんた結局何?」
サイリは目の前の男が祖父の言っていた《担当》ではないと判じた。
どことなく胡散臭さを感じる無味乾燥な笑みを浮かべた青年が自ら名乗り自己紹介をする前に、祖父が口を開いていた。
「この人は久須木田コヨミさんと言ってトキの代表の人だ」
代表……
一番偉い人のことだ。
「社長ってこと?」
サイリは自分のわかりやすい言葉に置き変える。その方が頭を整理しやすい。
「まぁそうだな」
青年、久須木田コヨミが深く頷く。
なるほどね。
工房の鍵と祖父の家の鍵は同じ鍵で開くようになっている。
つまりこの男がしれっと今日入ってきたのはこの工房の鍵の合鍵を持っているからか……
確かにゲンの年を考えるとありえない措置ではない。たった一人の作り手がいなくなって工房にも入れなくなりました、というのではあまりにリスクが高い。
「じゃぁもう一度言いますけどもう金輪際召喚機作る気ないんで。
なんか蔑ろにされてるって言うか、尊重されてないっていうか、世界でただ一人しか作れないのに敬いが足りないと思います」
社長でも一担当でも、サイリが言いたいことは一つだけだ。
「……そうか。また出直す」
「もう二度と来なくていいですから。その完成品のお金だけはちゃんと支払ってくださいね」
相手の背が高いので、当たり前に見下ろされるのがサイリには不愉快だった。
それに能面みたいな涼しい顔をして、サイリのことを上から下までじろじろと見ている。
いやなやつだなコイツ。
おそらく年上だろうが関係ない。
まったく尊敬できない輩を敬う必要はないからだ。
「元気が取り柄の子でして……」
はは、と祖父は笑ってサイリを見守っている。
わんぱくでもいい、元気に育ってくれというのが祖父の方針だ。それに従ってサイリは【はねっかえり】と呼称されるぐらいには元気に育っている。
「孫というのはかわいいと聞くからな」
俺にはわからんが、と機械みたいなことを言っている。
サイリ抜きに青年と祖父は普通に会話をしている。
仲は悪くなさそうに見える。
「あんた結局何?」
サイリは目の前の男が祖父の言っていた《担当》ではないと判じた。
どことなく胡散臭さを感じる無味乾燥な笑みを浮かべた青年が自ら名乗り自己紹介をする前に、祖父が口を開いていた。
「この人は久須木田コヨミさんと言ってトキの代表の人だ」
代表……
一番偉い人のことだ。
「社長ってこと?」
サイリは自分のわかりやすい言葉に置き変える。その方が頭を整理しやすい。
「まぁそうだな」
青年、久須木田コヨミが深く頷く。
なるほどね。
工房の鍵と祖父の家の鍵は同じ鍵で開くようになっている。
つまりこの男がしれっと今日入ってきたのはこの工房の鍵の合鍵を持っているからか……
確かにゲンの年を考えるとありえない措置ではない。たった一人の作り手がいなくなって工房にも入れなくなりました、というのではあまりにリスクが高い。
「じゃぁもう一度言いますけどもう金輪際召喚機作る気ないんで。
なんか蔑ろにされてるって言うか、尊重されてないっていうか、世界でただ一人しか作れないのに敬いが足りないと思います」
社長でも一担当でも、サイリが言いたいことは一つだけだ。
「……そうか。また出直す」
「もう二度と来なくていいですから。その完成品のお金だけはちゃんと支払ってくださいね」
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