【完結】《怪盗聖女》は供物を捧げる

染西 乱

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ヨシュアが体内からペニスを抜き去っても、アリアは足をカニのようにみっともなく開いたままで放心している。
初めての交わりにぐったりとしたアリアは、上がった息をどうにか整えようとしていた。
酸欠で動きの鈍い頭はズキズキと鈍く痛んでいる。
ヨシュアの形に穿たれた膣穴が余韻を持ってじくじくと甘い蠢きを用いて動く。
何度も執拗に固い肉棒を出し入れされたそこはぼってりと赤く熟れた内壁を曝している。
アリアの顔を見ればぐちゃぐちゃに泣いた跡と高揚した頬と女を知った色っぽい表情になっている。

「あ……これ、無理だ……」

ヨシュアの頭の中をぐるぐるとかきまぜられるようなあらがえない欲望が膨れあがる。

ヨシュアは獲物を見つけた野生動物のようにきゅう、と瞳孔が開くのを自覚する。
ヨシュアは、呼吸を早める。
どくどくと血液が心臓から忙しなく身体中へ駆け巡り、そうして下半身に集まっていくような感覚だ。
吐き出したばかりのはずのヨシュアの股間はビキビキに血管の浮いた万全の状態になっている。

聖職者などという職業はすでに頭の中にはない。
ただ目の前の女をむさぼりたい一心で、仰向けになっているアリアの細くしなやかな足を掴んで左右に開く。
くちゅ、粘つく音を立てて硬い勃起棒の先端を軽く埋めると、喜ぶように暖かな肉襞がきゅうと吸い付いた。

「ん、やらしい……」

ヨシュアは女に好かれる甘い顔に喜色を浮かべて生唾を飲み込んだ。

「えっ、ぇ?」

アリアは仰向けにその美貌の顔から雄の欲望が滴り落ちるのを見る。アリアは当然一度でその行為は終わるものだと思っていた。

だって、もう二度目は

ヨシュアは、目を見開いたアリアに優しくあやすようなキスをして、暖かな舌でアリアの口内をくちゅくちゅと舐めしゃぶった。
唇がふやけるんじゃないかとアリアは妙な心配をし始める。

「うっ、ふ……ぁ、むッ……ん、んっ、ンンッ……」

口付けがじわじわとした熱を集めていく。

浅く嵌ったままのヨシュアのものをどうにか奥に取り込もうとアリアの腰が動く。

「わ、 腰揺れてる……」

ヨシュアに指摘されて、アリアはびくっと体をこわばらせて腰の動きを止めた。

ヨシュアはくすくすと笑って「へこへこ腰振るのかわいいね」などと言って、アリアの腰の骨の辺りをゆったりといやらしい手つきで撫でた。

「ぅ……ぁ」

アリアは身を捩り、その大きな手が柔らかな太ももを割開くのを涙の浮いた瞳で見るしか出来ない。

ヨシュアは熱のこもった瞳でアリアを見つめると、優しく微笑む。
そうして再度覆いかぶさるとその秘めた陰部にずぶずぶと埋め込んでいき、一気に奥に到達した。

一度は開かれなかった奥の、子宮口の入り口の窪みにヨシュアの性器の丸い先端がぐっぽりとはまり込んだ。

「ぁ゛ぁ゛ッ!? ぁ゛……ッぅ、ん……ぅあ、ぁっ……♡」

アリアは目を白黒させしきりに瞬きする。
くぱくぱと抜かれた太さを思い浮かべていたそこは、再度挿入されたそれに甘く反応してきゅうぎゅうと収斂を繰り返している。

「ンッ……んんっ…♡ ぁ、ぅぁ♡」

アリアは揺さぶられるまま甘く啼く。

「はぁ……アリア……かわいいね……」


はっとアリアが目を覚ませば、ヨシュアはすでに服を着ている。
身体が重たいしどこもかしこも痛いし体の関節がミシミシと痛む。
一番重症なのは股関節だ。
アリアは服を着ているが、ショーツは履いていない。
なんとはなしにぬめぬめとしたあらぬ感触が股の間に残っている。

「あ、起きた? 身体は? 大丈夫?」

「いやどこもかしこも痛みしかない、処女だって知ってるのにがっついてくる童貞がいたんですよ」

二回三回と連続で無体を強いたヨシュアを詰るようにアリアは答える。

「お、元気そうだね、よかった」

よしよしと頭を撫でられたがそんなものではこの痛みはごまかせない。
じとっと見ていると、ヨシュアが話を変える。

「えっと、これで神へ捧げる儀式は終わりだからね」

疲れた身体で目だけを動かせば、先程まであった宝石たちは消え失せている。

「そういえばヨシュアは……神官なのによかったの?」

聖職者と言えば神と結婚するから他の人間と交わってはいけないというのがアリアの知っているところである。

「え? 別に……神官だからといって結婚しないわけじゃないし……」

……アリアの認識は間違っていたらしい。
もしかしてだから街の女の人はこぞってヨシュアにアピールしていたのか……

「そうなの?」
 
「童貞を神に捧げてアリアに貰ってもらって更にはアリアの処女をいただけるなんて、めちゃくちゃお得」

「お得……言い方がなんかヤダな」

 疲れたアリアは寝そべったまま動けない。
 ヨシュアはそのぷりっとした形のいいお尻に目を向けて膨れ上がりそうな欲求を唾液と共に飲み込んだ。

「神に全て返した。もう力は使えないから。アリアは聖女じゃなくなって、ただのえっちな女の子になったということだね」

「……言い方が嫌だなぁ」

確かに処女だったアリアは男を知った。
知ったからには知らないころには戻れない。
セックスがあんなに気持ちのいいものだったとは。依存症になる人がいることに妙に納得してしまった。

「……アリア、私と結婚してください」

 生真面目な顔をしたヨシュアがアリアの顔を覗き込んでいる。
 その言葉は今言う事か?
 私今めちゃくちゃにされて動けなくてベッドに沈んでるんですけど。
 不安そうに眉の下がったヨシュアの顔にぐちゃぐちゃにされた下腹部がきゅんきゅんする。
しかしそれはそれこれはこれ。
 なんかこう、まぁ、二人でいつも会ってる教会とかで二人きりになった時とかさぁ、リアリストの面があるアリアにも少しは夢を見せて欲しいときがある。

「うーん。少し考えさせて」

「ここは喜んでって言うところじゃないか?」

「セックスした流れで流されてハイって言いたくないから……」

「……明日教会で仕切り直しさせてくれ」

「それで良し」

 次の日真面目にプロポーズは仕切り直した。
 次の年には当然のように結婚した。


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