上 下
8 / 31
一章

五話 街へ行こう

しおりを挟む
早朝メイは目を覚ました。
アカリはまだ寝ている。

(夜中聞きたいこと聞けなかったな)
(見た写真誰だっけな)
そう思いながら部屋を出た。
すると。
「おー!メイちゃんおはよう!
朝飯できてるぞ
冷めないうちに食べな!」

テーブルの上には、スープやパン
朝食にはぴったりなものが並べられている。

(朝食ってこんなに暖かそうなんだ)

素気ない朝食しか取ったことない
メイは豪華に見えた

「そういえばアカリちゃんはどうした?
まだ寝てるのか?」

「ぐっすり寝ています」

「そうか、せっかくだし三人で食べようや
起こしてきてくれるか?」
ジョンに頼まれた。

「起こしてきます
」そう言って、一旦部屋に戻り
アカリを起こした。

「アカリ……。起きて
朝ご飯できてるよ」

「うーん、まだ眠い……。
もう少し寝かせて……。」

「せっかく作ってもらったんだから
起きて食べよ……?」

「メイちゃんがそう言う
なら……。」

アカリは渋々起きて
一緒に部屋を出た。

「やっと起きたな!
ご飯できてるぞ!
さ、食べるか!」
ジョンはわくわくしながら言った。

「「「いただきます!!」」」
三人はそう言うと、食べ始めた。

「やっぱり皆んなで食べるご飯は美味しいな!!」
ジョンは言った。

確かに、人と朝食を囲むのはいつぶりだろう。
人と一緒に食べるご飯って、こんなにも美味しいんだなってメイは思った。
暖かい場所、暖かいご飯
メイの気持ちはいっぱいになってた
この恩は絶対何かの形で返さないとなって、メイは心に誓った。

朝食を食べ、洗い物を済ませた後

「さあ、そろそろ街に向かうか!
買い物に行くぞ!」
ジョンは楽しそうだった。
二人も楽しみにしてる
異世界の街は、どういう所なのだろう
わくわくが止まらない。


この世界で必要な事を教えてもらいながら街へ向かった

街へ着いた
街らしく賑わっていた。
お店で話す人。仮面をかぶって道端で技術を披露する人。
見てるだけで楽しい気持ちになれた。

「まずはそうだな。
服装なんとかしないとな。
その服も可愛いけど
周りと比べると浮いてるしな
これで、買ってきな
俺はここで待ってるわ」

そういえば自殺したのは学校だっけ。制服のままだ。

二人はお金を受け取り
服を買いに行った。

「こんなのも可愛いよー」
と他愛の無い話をしながら
服を買い、かジョンの元へ戻ると

「お嬢ちゃん達すまねぇ、
職場の人が怪我しちゃってなぁ
陽が落ちる頃にはここに戻るから
適当に街を周っててくれねぇか?
これ好きに使ってくれ。」

お金を渡されると

「わかりました!!!!」
アカリは元気よく答えた。

「アカリちゃん元気いいな!
頼んだぞ!」
と言い、男は仕事へ向かった。
しおりを挟む

処理中です...