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第4話:揺れる感情、見えない壁
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6月5日、日本史B前の予鈴時間。ユエンに話しかけられて、3日が経過した。私はユエンがなぜか頭から離れなかった。なぜなら、選択授業が全て同じだったから。でも、今席が1番近いのは日本史Bだけ。私が席に腰を下ろすとユエンが硬直しながら、私に方を向いて腰を下ろした。すると
「你好……」
彼は中国語を喋っているが何を言っているのか分からない。四声が付いてないから、何言っているか分からない。すると、彼の持っている紙が教室の蛍光灯が透かしてくれて、何を言ったのか分かった。彼の紙には
『你好(Nǐ hǎo/ニィ ハオ):こんにちは』
と書いてある。挨拶してくれたんだ。
「你好」
私も挨拶し返した。彼は目を見開いた。
「名字怎么说?」
『 名字怎么说? (Míngzi zěnme shuō?/ミンズ ゼンマ シュオ):名前は何て言いますか?』次の質問が来た。紙を見る限り、私の名前が知りたいようだ。
「 我的名字是李魅凜」
『私の名前は李魅凜です』と答えた。
「你呢?」
『あなたは?』と私は聞き返す。名前は知っているが、こっちが名前を答えたなら相手が答えるのも普通だから
「 我是源行弘」
『 我是源行弘 (Wǒ shì Yuán Xínghóng/ウォー シー ユエン シンホン):俺は源行弘です』
と紙に書いてある。私は彼に目を合わせていない。彼の持っている紙に目を向けている。紙が透かして見える。逆に映る拼音。けど、その拼音は日常から見ている私なら分かる。
「 你老家是哪里?」
『你老家是哪里?(Nǐ lǎojiā shì nǎlǐ/ ニィ ラオジャー シー ナーリ):出身はどちらですか?』
今度は私の出身地を知りたいみたいだ。イジメられないだろうか。
「 湖北省武汉市」
『湖北省武漢市です』と私は答えた。彼の目は宝石でも見たかみたいにギラギラしている。
「如果日语不明白的话、我来教你怎么样?」
『如果日语不明白的话、我来教你怎么样? (Rúguǒ Rìyǔ bù míngbái de huà, wǒ lái jiāo nǐ zěnmeyàng?/ルーグオ リーユー ブー ミンバイ デ ホワ、ウォー ライ ジャオ ニィ ゼンマヤン):日本語分からないなら教えましょうか?』
と。驚きの提案がされた。日本語の分からない私に、わざわざ時間を割いて教えてくれるみたいだ。
「 拜托了 」
『お願いします』私は会釈までした。すると彼は
「 放学后、图书室With go!」
『放学后,图书馆With go!(Fàngxué hòu, túshūshì With go/ファンシュエ ホウ、トゥーシューシー ウィズ ゴー)!:放課後、図書室With go!』
たぶん、彼は放課後に図書室一緒に行こうと誘ったんだ。そうして、予鈴時間が終わった。
放課後、図書室。中には、左右に3人で計6人が座れる椅子があって、真ん中にはアクリル板みたいな袋製の透明なもので2つに区切られている。そこ机が8つあって、その1室にユエンはいた。私が彼の隣に座ると、さっそく未知の言語の羅列を見せてきた。そして『あ』という文字を指さして
「ニホンゴ……『あ』 Repeat after me」
彼は私にカタコトで『ニホンゴ』という単語を教えてくれた。この未知の言語の羅列が、ニホンゴと呼ばれるものだと初めて知った。そして、最初の文字を『あ』と読むことも。そして『私の後に繰り返して』と言っていたから私も『あ』と答えないといけないを
「アー」
私も繰り返した。すると、彼はノートを開いて私に鉛筆を渡す。
「Next あ writing!」
『次は"あ"書いていこう』って言ったんだ。私はノートを見る。書きやすい大きさの四角いマスが1ページに8×8で描かれている。私は初めてニホンゴを書くが、うまくいかない。もう1回書いてみる。さっきよりかはうまく書けた。その後、私はユエンに「ア行」を教わった。そして1週間の学習表も渡された。
『星期一:ア行
漢検準二級
星期二:カ行
漢検準二級
星期三:サ行
漢検準二級
星期四:タ行
漢検準二級
星期五:ナ行
漢検準二級
星期六、星期天:Weekly practice(2hours)』
平日はニホンゴと漢検を勉強して、土日は復習というスケジュールだ。でも、昔の勉強に比べたら優しい方だ。こうして、私はニホンゴを学び始めた。
「你好……」
彼は中国語を喋っているが何を言っているのか分からない。四声が付いてないから、何言っているか分からない。すると、彼の持っている紙が教室の蛍光灯が透かしてくれて、何を言ったのか分かった。彼の紙には
『你好(Nǐ hǎo/ニィ ハオ):こんにちは』
と書いてある。挨拶してくれたんだ。
「你好」
私も挨拶し返した。彼は目を見開いた。
「名字怎么说?」
『 名字怎么说? (Míngzi zěnme shuō?/ミンズ ゼンマ シュオ):名前は何て言いますか?』次の質問が来た。紙を見る限り、私の名前が知りたいようだ。
「 我的名字是李魅凜」
『私の名前は李魅凜です』と答えた。
「你呢?」
『あなたは?』と私は聞き返す。名前は知っているが、こっちが名前を答えたなら相手が答えるのも普通だから
「 我是源行弘」
『 我是源行弘 (Wǒ shì Yuán Xínghóng/ウォー シー ユエン シンホン):俺は源行弘です』
と紙に書いてある。私は彼に目を合わせていない。彼の持っている紙に目を向けている。紙が透かして見える。逆に映る拼音。けど、その拼音は日常から見ている私なら分かる。
「 你老家是哪里?」
『你老家是哪里?(Nǐ lǎojiā shì nǎlǐ/ ニィ ラオジャー シー ナーリ):出身はどちらですか?』
今度は私の出身地を知りたいみたいだ。イジメられないだろうか。
「 湖北省武汉市」
『湖北省武漢市です』と私は答えた。彼の目は宝石でも見たかみたいにギラギラしている。
「如果日语不明白的话、我来教你怎么样?」
『如果日语不明白的话、我来教你怎么样? (Rúguǒ Rìyǔ bù míngbái de huà, wǒ lái jiāo nǐ zěnmeyàng?/ルーグオ リーユー ブー ミンバイ デ ホワ、ウォー ライ ジャオ ニィ ゼンマヤン):日本語分からないなら教えましょうか?』
と。驚きの提案がされた。日本語の分からない私に、わざわざ時間を割いて教えてくれるみたいだ。
「 拜托了 」
『お願いします』私は会釈までした。すると彼は
「 放学后、图书室With go!」
『放学后,图书馆With go!(Fàngxué hòu, túshūshì With go/ファンシュエ ホウ、トゥーシューシー ウィズ ゴー)!:放課後、図書室With go!』
たぶん、彼は放課後に図書室一緒に行こうと誘ったんだ。そうして、予鈴時間が終わった。
放課後、図書室。中には、左右に3人で計6人が座れる椅子があって、真ん中にはアクリル板みたいな袋製の透明なもので2つに区切られている。そこ机が8つあって、その1室にユエンはいた。私が彼の隣に座ると、さっそく未知の言語の羅列を見せてきた。そして『あ』という文字を指さして
「ニホンゴ……『あ』 Repeat after me」
彼は私にカタコトで『ニホンゴ』という単語を教えてくれた。この未知の言語の羅列が、ニホンゴと呼ばれるものだと初めて知った。そして、最初の文字を『あ』と読むことも。そして『私の後に繰り返して』と言っていたから私も『あ』と答えないといけないを
「アー」
私も繰り返した。すると、彼はノートを開いて私に鉛筆を渡す。
「Next あ writing!」
『次は"あ"書いていこう』って言ったんだ。私はノートを見る。書きやすい大きさの四角いマスが1ページに8×8で描かれている。私は初めてニホンゴを書くが、うまくいかない。もう1回書いてみる。さっきよりかはうまく書けた。その後、私はユエンに「ア行」を教わった。そして1週間の学習表も渡された。
『星期一:ア行
漢検準二級
星期二:カ行
漢検準二級
星期三:サ行
漢検準二級
星期四:タ行
漢検準二級
星期五:ナ行
漢検準二級
星期六、星期天:Weekly practice(2hours)』
平日はニホンゴと漢検を勉強して、土日は復習というスケジュールだ。でも、昔の勉強に比べたら優しい方だ。こうして、私はニホンゴを学び始めた。
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