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第5話:予期せぬ告白、募る戸惑い
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6月下旬、2年2組。期末考査という試験が終わり、ホームルーム教室の席替えが行われた。私も少しずつカタコトながらも、日本語を覚え始めてきている。日本の国語はまだ分かんないけど。ユエンのおかげだ。ホームルーム教室は横から数えて7列、縦7~8席ある。そして女子は5列目の後ろから4席目だったのだが、このクラスは女子が他のクラスに比べて圧倒的に少ないみたいで、女子の席は担任がバラつかせた。私は4列目の1番後ろの席になった。ユエンは5列目の1番前。で、私の新しい席は元はユエンの席だった。私はびっくりしてしまった。
7月15日、生物教室。今日の生物の授業は席替えから始まった。アミダクシ(?)みたいなものを使うみたい。すると、私はユエンと隣同士になった。ユエンは静止画のようにフリーズしていた。鳥が何かにビックリしたかのような。
「よろしくね……ミリ」
「ヨ……ヨロシク……」
私がニホンゴで返事すると
「ミ、ミリ! もう1回言って!」
ユアンが驚いている。
「ヨ……ヨロシク?」
私が同じニホンゴを繰り返すと
「ミリ! 初めて日本語喋れたじゃん!」
「ウゥ……ユアンノ……オカゲ」
私はユエンの喜んでいる顔が幼く見えて胸がときめき出していた。
7月27日、今日から体育の種目がバドミントンに変わる。体育と英語は他のクラスと合同で行う。そして男女でAコース、Bコースに分かれる。どのコースを選ぶかは自由。
男子は
Aコース。陸上、バドミントン、バレー
Bコース。水泳、バドミントン、バスケ
女子は
Aコース。バレー、バドミントン、陸上
Bコース。バスケ、バドミントン、水泳
そして、私はペアを組もうとしたが、まだ私の出身地が武漢でバイ菌扱いはまだ鎮火していない。すると、ユエンが来て
「ミリ……一緒に組まない?」
「エ? デモ……」
私は他の人を睨む。ペアは男子同士、女子同士が多い。
「俺が体育の先生に相談してくる」
ユエンはそう言い、体育の先生と少し会話を交わして
「『男女別とは指定していない』からいいって!」
私はユエンとペアになってバドミントンのシングルス練習をした。私もユエンもバドミントンは下手くそだった。ニホンゴで言うと、素人って呼ぶんだろう。しばらくすると、笛が鳴り
「5分休憩後、ダブルス!」
体育の先生が指示する。みんなは金属製や可愛いデザインのボトル型のものを飲んでいた。あれは何だろうか? 私はみんなのようなボトルは持っていない。私は水分を取らずに、ダブルスに挑んだ。最初の対戦相手は、フイリ&島崎りょう。リンジャンは男子みたいな名前だが、女の子だ。
ダブルス開始から、数分経過。私とユエンのペアがマッチポイントになっている。シロートなりに、頑張った。ユエンがシャトルを打つと、突然私の視界が歪んだ。そして体勢を崩したのか、視界は体育館の天井が映っていた。そこから先の意識がない。
再び目を覚ますと、白い天井が視界に映り込む。脇の間や股の間にキンキンに冷えたボトルが置かれている。その空間にはリンジャンがいてユエンがいない。すると、リンジャンは私にドス黒い目で見つめて
「あんたがゆっきーを誘惑したんでしょ!」
と。私はリンジャンが何を言っているのか理解できない。ゆっきーとは誰のことなんだ。ユエンはユエンだ。ゆっきーじゃない。
7月15日、生物教室。今日の生物の授業は席替えから始まった。アミダクシ(?)みたいなものを使うみたい。すると、私はユエンと隣同士になった。ユエンは静止画のようにフリーズしていた。鳥が何かにビックリしたかのような。
「よろしくね……ミリ」
「ヨ……ヨロシク……」
私がニホンゴで返事すると
「ミ、ミリ! もう1回言って!」
ユアンが驚いている。
「ヨ……ヨロシク?」
私が同じニホンゴを繰り返すと
「ミリ! 初めて日本語喋れたじゃん!」
「ウゥ……ユアンノ……オカゲ」
私はユエンの喜んでいる顔が幼く見えて胸がときめき出していた。
7月27日、今日から体育の種目がバドミントンに変わる。体育と英語は他のクラスと合同で行う。そして男女でAコース、Bコースに分かれる。どのコースを選ぶかは自由。
男子は
Aコース。陸上、バドミントン、バレー
Bコース。水泳、バドミントン、バスケ
女子は
Aコース。バレー、バドミントン、陸上
Bコース。バスケ、バドミントン、水泳
そして、私はペアを組もうとしたが、まだ私の出身地が武漢でバイ菌扱いはまだ鎮火していない。すると、ユエンが来て
「ミリ……一緒に組まない?」
「エ? デモ……」
私は他の人を睨む。ペアは男子同士、女子同士が多い。
「俺が体育の先生に相談してくる」
ユエンはそう言い、体育の先生と少し会話を交わして
「『男女別とは指定していない』からいいって!」
私はユエンとペアになってバドミントンのシングルス練習をした。私もユエンもバドミントンは下手くそだった。ニホンゴで言うと、素人って呼ぶんだろう。しばらくすると、笛が鳴り
「5分休憩後、ダブルス!」
体育の先生が指示する。みんなは金属製や可愛いデザインのボトル型のものを飲んでいた。あれは何だろうか? 私はみんなのようなボトルは持っていない。私は水分を取らずに、ダブルスに挑んだ。最初の対戦相手は、フイリ&島崎りょう。リンジャンは男子みたいな名前だが、女の子だ。
ダブルス開始から、数分経過。私とユエンのペアがマッチポイントになっている。シロートなりに、頑張った。ユエンがシャトルを打つと、突然私の視界が歪んだ。そして体勢を崩したのか、視界は体育館の天井が映っていた。そこから先の意識がない。
再び目を覚ますと、白い天井が視界に映り込む。脇の間や股の間にキンキンに冷えたボトルが置かれている。その空間にはリンジャンがいてユエンがいない。すると、リンジャンは私にドス黒い目で見つめて
「あんたがゆっきーを誘惑したんでしょ!」
と。私はリンジャンが何を言っているのか理解できない。ゆっきーとは誰のことなんだ。ユエンはユエンだ。ゆっきーじゃない。
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