病弱な彼女

古波蔵くう

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第4章:快斗の優しさ

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 高校生になって、2ヶ月が経過した。私も体調が優れて教室で授業を受けるようになった。教室に来るのが、遅れたため、あまり馴染めていないけど。
 図書室。私は1人で本を読んでいた。クラスに馴染めなかった私は、休み時間は図書室で本を読むことにしている。学園ものの小説を読めば、妄想を膨らませた高校生活が体感できると思ったから。
「よう!」
すると、声をかけれた。この爽やか声は、快斗だ。
「か、快斗……くん」
私は快斗を初めて口にした瞬間だった。
「何読んでるの?」
快斗が問いかける。私は小説の表紙と背表紙、裏表紙を快斗に向ける。
「面白いのか?」
快斗が私の後ろに回り、私の頭の上から本の内容を覗き見る。
「文字ばっかだな……」
快斗が言う。
「隣に座ってくれないかな? 暗くて文字が見えないから……」
私は、喉も今は腫れていないため声帯を使って声が出せる。
「疾病ってさ、なんかいつも暗い気がすんだよな? クラスに馴染めないか?」
快斗が問いかける。
「う、うん……もう、みんな気が合う友達ばっか出来ているし」
私が悩みを打ち明けると
「じゃあ、俺が疾病の友達になろう!」
快斗が言う。
「え? 良いの? 周りの視線が怖いけど?」
「何で?」
快斗が何で、私が驚いたのか疑問に思っている。
「か、快斗くんって……ほら!爽やかじゃない? 爽やかの塊でできているっていうか……」
私は説明下手すぎて、快斗くんの雰囲気を言語化できなかった。
「俺、爽やかじゃねぇよ……苗字に『爽』という字は入っているけど」
快斗は、自分のことを下げる。私は励ます言葉も見つからず、読書に戻ることにした。
 梅雨の季節になり、天気の急変が激しい季節になった。朝は晴れているのに、午後には雨になったり、朝は雨で午後は晴れたりと言った具合だ。今は、午後が雨の日。
「これじゃあ、帰れない……」
私は傘を忘れていた。今日の天気は一日中晴れだと思ったから。すると、
「一緒に帰るか?」
快斗が傘を持っていた。
「いいの?」
「雨でびしょ濡れになって、体調崩してしまったらいけないだろ?」
快斗はそう言う。確かに、また体調崩してしまったら、快斗に負担がかかるし、保健室登校に戻ってしまう。
「分かった……一緒に帰る」
私は快斗と相合傘で帰ることになった。
 下校時、今日は雨ではなく一日中晴れていた。けど、快斗と一緒に帰っている。快斗は、私のペースに合わせて歩いてくれている。
「私ね……中学生の時に、この体調を良く崩すから、いじめられていたの」
私は、快斗に過去のことを話す。
「許せないな……」
快斗は、その後も私の話を真剣に聞いてくれた。相槌も空返事みたいなものじゃなかった。
 授業中。今日はグループワークをするみたいだった。私含め4人の女子グループになったのだが、私以外はやる気がなくて授業をマトモに受けていない。メイクしたり、寝てたりしている。
《これじゃ……グループワークなんてできない……》
私が困っていると
「疾病……俺たちのグループ行くか?」
「でも、席順のグループじゃないとダメじゃない?」
すると、快斗は授業の担当の先生に聞きに行った。
「席順と指示してないから、席移動してもいいって」
快斗が私に告げる。私は離席して快斗のグループに混ざった。グループに混ざった後も、私が発言しやすいような環境づくりをしてくれた。快斗の優しさは、私に安心感を与えてくれていた。
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