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第8章:すれ違う想いと絶望
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快斗を避けるようになって、何週間経っただろうか。私は快斗と出会う前の姿、暗い自分になっていた。
「弓麻ってさ、隠れてアダルトビデオに出演してるみたい」
「毎日、おじさんたちとホテル入ってるって!」
「撮影でも、プライベートでも、パコパコしてるんじゃね?」
こんな陰口が、増えてくる。しかも、私に聞こえるように言っている。しかも、快斗がいない時に限って言っている。あとは康未様も産婦人科の診断書や快斗とセックスしている写真まで見せてくる。私は心の中で
《死にたい……》
と思うようになった。康未様のあの写真は本物だし、でも、陰口はすべて嘘。私はAVなんてやっていないし、パパ活もしてない。お金に困っていないし、もしお金に困っていてもおじさん捕まえたりパパ活はしない。
昼食時間、屋上。私は教室に居づらくなり、屋上で昼食を取ることにした。ここなら、誰もいないし静かだから心が落ち着く。すると
「弓麻、ここにいたんだ……」
康未様が来た。
「な……なんですか?」
私が問いかけると、康未は私の食べていた弁当を蹴っ飛ばし、意味もなく蹴ったり殴ったりしてきた。
「パパ活とか、ホントにキモい! カイくんと話せないからってそこまでする?」
ありもしない真実に康未様が私に暴力を振るう。康未はなぜこんなことで私に暴行するのか。
康未は中学生の頃、容姿端麗という四字熟語が似合いそうな姿だった。康未が通れば男子生徒は思わず二度見、目を見開く。正に、学年一位のマドンナと言われてもいいぐらいだった。けど、その容姿端麗さが故
「パパ活してんじゃない?」
「援交とかしてんのよ」
という根拠のない嘘に惑わされて、いじめられていた。そして、机にも
『ヤリマン、メス豚、尻軽女』
などの落書きがされて、ノートが破られていた。放課後、康未はそれを見ていた。すると、快斗が来て
「忘れ物を取りに来た」
と言って、入ってきた。快斗は康未を窺うが、下を向いて何も言わない。快斗は教室を去る。
《やっぱり……誰も助けてくれない……》
康未の目に涙が溜まる。
《どうして……私だけこんな目に……》
すると、快斗が走りながら教室に入り
「やっぱり何かあったのか?」
と。聞いてくる。快斗は破られたノートを修復して康未に渡すと
「……っ……うわああああん!」
と。その優しさに泣いてしまった。快斗は康未に抱きつかれ、そのまま何分間もその状態だった。
現在。私は今、中学時代の康未様と同じ境遇なのだろう。
「……死にたい」
私は、思っていたことが口に出ていた。すると、そこに偶々快斗が通って行った。しかし、何も言わなかった。私は自殺するしかなかった。こんな陰口叩かれるぐらいなら、死んで楽になっちゃおうと思った。
放課後、屋上。私は靴を脱ぎ学校の屋上の柵を飛び越える。
《これで……楽になれる……》
私が柵から手を離そうとすると
「弓麻!」
快斗が来た。その時、快斗は私が亡くなった母親と同じ構図になっていたらしい。母親は過労ではなく末期癌で亡くなった。快斗のせいじゃない。
「やめろー!」
私は後ろから誰かに抱きつかれた。私は
「やめて! 私はここから飛び降りる!」
と。暴れ抵抗する。
「やめろ! 大事な教え子を見殺しにできるか!」
これは、快斗の声じゃない。『教え子』で分かった。柊先生だ。
「プリントに棒人間が高台から飛び降りる絵があったから心配になったんだ」
柊先生は、私の精神状態が落ち着くまで、抱きついていた。快斗もそばに座っていた。教師が生徒を抱くのは、本来はダメだが私のように、自殺。未然に防ぐならやむを得ないと思う。
「弓麻ってさ、隠れてアダルトビデオに出演してるみたい」
「毎日、おじさんたちとホテル入ってるって!」
「撮影でも、プライベートでも、パコパコしてるんじゃね?」
こんな陰口が、増えてくる。しかも、私に聞こえるように言っている。しかも、快斗がいない時に限って言っている。あとは康未様も産婦人科の診断書や快斗とセックスしている写真まで見せてくる。私は心の中で
《死にたい……》
と思うようになった。康未様のあの写真は本物だし、でも、陰口はすべて嘘。私はAVなんてやっていないし、パパ活もしてない。お金に困っていないし、もしお金に困っていてもおじさん捕まえたりパパ活はしない。
昼食時間、屋上。私は教室に居づらくなり、屋上で昼食を取ることにした。ここなら、誰もいないし静かだから心が落ち着く。すると
「弓麻、ここにいたんだ……」
康未様が来た。
「な……なんですか?」
私が問いかけると、康未は私の食べていた弁当を蹴っ飛ばし、意味もなく蹴ったり殴ったりしてきた。
「パパ活とか、ホントにキモい! カイくんと話せないからってそこまでする?」
ありもしない真実に康未様が私に暴力を振るう。康未はなぜこんなことで私に暴行するのか。
康未は中学生の頃、容姿端麗という四字熟語が似合いそうな姿だった。康未が通れば男子生徒は思わず二度見、目を見開く。正に、学年一位のマドンナと言われてもいいぐらいだった。けど、その容姿端麗さが故
「パパ活してんじゃない?」
「援交とかしてんのよ」
という根拠のない嘘に惑わされて、いじめられていた。そして、机にも
『ヤリマン、メス豚、尻軽女』
などの落書きがされて、ノートが破られていた。放課後、康未はそれを見ていた。すると、快斗が来て
「忘れ物を取りに来た」
と言って、入ってきた。快斗は康未を窺うが、下を向いて何も言わない。快斗は教室を去る。
《やっぱり……誰も助けてくれない……》
康未の目に涙が溜まる。
《どうして……私だけこんな目に……》
すると、快斗が走りながら教室に入り
「やっぱり何かあったのか?」
と。聞いてくる。快斗は破られたノートを修復して康未に渡すと
「……っ……うわああああん!」
と。その優しさに泣いてしまった。快斗は康未に抱きつかれ、そのまま何分間もその状態だった。
現在。私は今、中学時代の康未様と同じ境遇なのだろう。
「……死にたい」
私は、思っていたことが口に出ていた。すると、そこに偶々快斗が通って行った。しかし、何も言わなかった。私は自殺するしかなかった。こんな陰口叩かれるぐらいなら、死んで楽になっちゃおうと思った。
放課後、屋上。私は靴を脱ぎ学校の屋上の柵を飛び越える。
《これで……楽になれる……》
私が柵から手を離そうとすると
「弓麻!」
快斗が来た。その時、快斗は私が亡くなった母親と同じ構図になっていたらしい。母親は過労ではなく末期癌で亡くなった。快斗のせいじゃない。
「やめろー!」
私は後ろから誰かに抱きつかれた。私は
「やめて! 私はここから飛び降りる!」
と。暴れ抵抗する。
「やめろ! 大事な教え子を見殺しにできるか!」
これは、快斗の声じゃない。『教え子』で分かった。柊先生だ。
「プリントに棒人間が高台から飛び降りる絵があったから心配になったんだ」
柊先生は、私の精神状態が落ち着くまで、抱きついていた。快斗もそばに座っていた。教師が生徒を抱くのは、本来はダメだが私のように、自殺。未然に防ぐならやむを得ないと思う。
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