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第1章:失われた絆と再会の兆し
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桜の花が舞い散る春の日。俺たちは1年間女子との接触が絶たれている。だが、完全に絶たれたわけじゃない。学校の監視の目がないところで会えば問題ない。隣町とかのカフェなど。俺は男子生徒専用校門に足を踏み入れようとしたら
「あっ……」
ある女子生徒が声を発した。俺がすぐ隣の女子生徒専用校門に目をやると、ボブカットかミディアムヘアの中間ぐらいの髪の長さの女子生徒がいる。瞳は息で曇ったガラスみたいに虚な目をしている。俺だってそんな目をしているけど。俺はこの女子生徒が誰か分かった。美咲だ。中村美咲だ。俺は話しかけたかったが、口が開かなかった。男女別校門のそばにはすでに監視カメラが俺ら2人にレンズを向けていた。俺は逃げるように男子生徒専用校門を潜った。
男子生徒専用校舎2年次教室階。俺は教室に着く。みんな美咲と同じ息で曇ったガラスみたいに虚な目をしている。この学校では声を発することすら難しい状況だった。あの異常な校則のせいで。みんな静かに勉強しているか読書しているかの2択。生気がない。そして大柄な生徒なんてここにはいない。みんな痩せている。いや、痩せ細っている。教師が来るまで食事を口にすることができないから。俺は美咲に会えると思ってここを選んだのに、話せないし姿すら見えない。だが今日は見れた。そんな内向的になった俺にも友達が1人居る。すると、紙が飛んできて俺の頭に当たった。俺は飛んできた紙を開く。
『おはよう 翔太』
と。書かれている。この紙を飛ばして会話してくれるのが俺の友達小林翔太。俺は飛んできた紙の返事を書き、彼の席に歩いて渡した。俺も
『おはよう 健太』
と。書いた。俺は彼に紙を渡すと席に戻る。
《美咲は今ごろ、何してんだろ……》
俺は女子生徒専用校舎を頬杖をつきながら眺めていた。
女子生徒専用校舎2年次教室階。
※ここから美咲の視点に移ります。
私の名は、中村美咲。この理不尽校則が当たり前の黒影学園に通う高校2年性。この高校は、数年前には男女共学だったのにある教師が昇格したせいで校則を大きく変えられた。男女別校門、別校舎。校内や校外の一部に監視カメラ。女子生徒専用校舎に至ってはトイレの個室にカメラが着いている。遅刻、離席の超厳罰。1番嫌なのは、下着確認の日。これは女子生徒たちは私物検査と共に3日に1度行われる。
体育館(女子生徒の使用時間)。1年次から3年次の女子生徒270名が体育館に集められる。
「これから、下着の検査だ! 制服の上脱いでスカートを捲って待っとけ!」
こう指示をしたのは、理不尽校則作った張本人井上厳。教師と認めたくないから、先生はつけない。女子の私物検査は普通、女性教諭がするのだがその担当教諭が理由不明でクビになったから男性教諭が行うとのこと。複数人の男性教諭が1年次の女子生徒の下着を見る。この高校は下着の色まで指定されている。白のみという始末。すると
「お前! ピンクの下着は校則違反だ! 脱げ!」
井上教師の怒鳴り声が聞こえる。指摘された女子生徒は震えながら、自分の着ていたピンク色のブラとパンティを脱ぐ。このように指定色以外の下着を着ていたらその場で脱がされる。
2年次検査中。
「中村美咲……脱げ!」
この日、私は薄ピンクの下着を着用していた。しかも、井上教師が検査していたクラスが私の所属していたところ。私は手が震えた。男子教諭の前で脱ぎたくない。すると
「自分で脱げねぇのか? 誰か手伝え……」
誰も私の下着を外そうと名乗り出ない。
「……検査免除してやる」
井上教師がそう言うと、クラスメイト(女子)が、私のブラのホックを外しパンティを脱がせられた。私は泣き出した。もうお嫁に行けない。
「……ごめんね、あたしもやりたくなかった……」
小声で謝るクラスメイトの声。私の真後ろに、友達の高橋由美がいた。
※健太の視点に戻る。
男子生徒専用校舎2年次教室階、男子トイレ。今は、4時間の授業を終えて昼食時間だった。この時間は、昼食食べ終えれば、廊下に出ることとか許される。俺と翔太は男子トイレに逃げ込んで、私語を話す。男子生徒専用校舎はトイレにまで監視カメラはない。
「やっと、監視カメラの死角が見つかった……」
翔太が声を発した。
「ちゃんと女子生徒専用校舎側の監視カメラの死角だよな?」
「もちろんだ!」
俺の問いかけに翔太は答える。
「どこか教えてくれ!」
俺はメモ帳も鉛筆を手に取る。こう言う内職道具も持ち込み禁止だが。
「廊下の角にある非常階段用の監視カメラあるだろ? その非常階段の扉に身を隠せば、死角になる……」
「でも、扉って外開きじゃないのか?」
「それがな……あの扉二重に作られていて、横にスライドしたらかなりの長さでな……廊下端の窓まで伸ばせる」
翔太は続けて
「そこに身を隠せば、美咲と話せるぞ!」
「じゃあ、今から試すか?」
俺はポケットに忍ばせたスマホを取り出す。校内で使用禁止だから、教師が教師が教室にいなきゃいけないこういう時間に使う。
「よく美咲のLIEM持ってんな?」
「幼馴染だから!」
「12歳のガキはスマホ持てねぇだろ?」
俺は美咲のトークルームで、
『今から、右校舎の右端の窓に来てくれない?』
と。送った。既読が付き次第向かう。
数分後。
「付かない……」
「先に行っとけ……オレが締めとく」
俺と翔太は、右校舎に向かうも美咲はいなかった。
「あっ……」
ある女子生徒が声を発した。俺がすぐ隣の女子生徒専用校門に目をやると、ボブカットかミディアムヘアの中間ぐらいの髪の長さの女子生徒がいる。瞳は息で曇ったガラスみたいに虚な目をしている。俺だってそんな目をしているけど。俺はこの女子生徒が誰か分かった。美咲だ。中村美咲だ。俺は話しかけたかったが、口が開かなかった。男女別校門のそばにはすでに監視カメラが俺ら2人にレンズを向けていた。俺は逃げるように男子生徒専用校門を潜った。
男子生徒専用校舎2年次教室階。俺は教室に着く。みんな美咲と同じ息で曇ったガラスみたいに虚な目をしている。この学校では声を発することすら難しい状況だった。あの異常な校則のせいで。みんな静かに勉強しているか読書しているかの2択。生気がない。そして大柄な生徒なんてここにはいない。みんな痩せている。いや、痩せ細っている。教師が来るまで食事を口にすることができないから。俺は美咲に会えると思ってここを選んだのに、話せないし姿すら見えない。だが今日は見れた。そんな内向的になった俺にも友達が1人居る。すると、紙が飛んできて俺の頭に当たった。俺は飛んできた紙を開く。
『おはよう 翔太』
と。書かれている。この紙を飛ばして会話してくれるのが俺の友達小林翔太。俺は飛んできた紙の返事を書き、彼の席に歩いて渡した。俺も
『おはよう 健太』
と。書いた。俺は彼に紙を渡すと席に戻る。
《美咲は今ごろ、何してんだろ……》
俺は女子生徒専用校舎を頬杖をつきながら眺めていた。
女子生徒専用校舎2年次教室階。
※ここから美咲の視点に移ります。
私の名は、中村美咲。この理不尽校則が当たり前の黒影学園に通う高校2年性。この高校は、数年前には男女共学だったのにある教師が昇格したせいで校則を大きく変えられた。男女別校門、別校舎。校内や校外の一部に監視カメラ。女子生徒専用校舎に至ってはトイレの個室にカメラが着いている。遅刻、離席の超厳罰。1番嫌なのは、下着確認の日。これは女子生徒たちは私物検査と共に3日に1度行われる。
体育館(女子生徒の使用時間)。1年次から3年次の女子生徒270名が体育館に集められる。
「これから、下着の検査だ! 制服の上脱いでスカートを捲って待っとけ!」
こう指示をしたのは、理不尽校則作った張本人井上厳。教師と認めたくないから、先生はつけない。女子の私物検査は普通、女性教諭がするのだがその担当教諭が理由不明でクビになったから男性教諭が行うとのこと。複数人の男性教諭が1年次の女子生徒の下着を見る。この高校は下着の色まで指定されている。白のみという始末。すると
「お前! ピンクの下着は校則違反だ! 脱げ!」
井上教師の怒鳴り声が聞こえる。指摘された女子生徒は震えながら、自分の着ていたピンク色のブラとパンティを脱ぐ。このように指定色以外の下着を着ていたらその場で脱がされる。
2年次検査中。
「中村美咲……脱げ!」
この日、私は薄ピンクの下着を着用していた。しかも、井上教師が検査していたクラスが私の所属していたところ。私は手が震えた。男子教諭の前で脱ぎたくない。すると
「自分で脱げねぇのか? 誰か手伝え……」
誰も私の下着を外そうと名乗り出ない。
「……検査免除してやる」
井上教師がそう言うと、クラスメイト(女子)が、私のブラのホックを外しパンティを脱がせられた。私は泣き出した。もうお嫁に行けない。
「……ごめんね、あたしもやりたくなかった……」
小声で謝るクラスメイトの声。私の真後ろに、友達の高橋由美がいた。
※健太の視点に戻る。
男子生徒専用校舎2年次教室階、男子トイレ。今は、4時間の授業を終えて昼食時間だった。この時間は、昼食食べ終えれば、廊下に出ることとか許される。俺と翔太は男子トイレに逃げ込んで、私語を話す。男子生徒専用校舎はトイレにまで監視カメラはない。
「やっと、監視カメラの死角が見つかった……」
翔太が声を発した。
「ちゃんと女子生徒専用校舎側の監視カメラの死角だよな?」
「もちろんだ!」
俺の問いかけに翔太は答える。
「どこか教えてくれ!」
俺はメモ帳も鉛筆を手に取る。こう言う内職道具も持ち込み禁止だが。
「廊下の角にある非常階段用の監視カメラあるだろ? その非常階段の扉に身を隠せば、死角になる……」
「でも、扉って外開きじゃないのか?」
「それがな……あの扉二重に作られていて、横にスライドしたらかなりの長さでな……廊下端の窓まで伸ばせる」
翔太は続けて
「そこに身を隠せば、美咲と話せるぞ!」
「じゃあ、今から試すか?」
俺はポケットに忍ばせたスマホを取り出す。校内で使用禁止だから、教師が教師が教室にいなきゃいけないこういう時間に使う。
「よく美咲のLIEM持ってんな?」
「幼馴染だから!」
「12歳のガキはスマホ持てねぇだろ?」
俺は美咲のトークルームで、
『今から、右校舎の右端の窓に来てくれない?』
と。送った。既読が付き次第向かう。
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「付かない……」
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俺と翔太は、右校舎に向かうも美咲はいなかった。
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