〜新たな光彩〜

古波蔵くう

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第2章:井上教師の支配と生徒の反撃

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 全校朝会。男子生徒270名と女子生徒270名が各階の体育館に集められた。女子生徒は1階、男子生徒は2階だった。すると、異常な理不尽校則を作り上げた、井上厳が舞台に上がった。俺はこの悪魔が教師と認めたくないから、呼び捨てにする。
「全校のみんな! 今日はな、新しく校則を追加する!」
マイクを使い、新しい校則を追加するとのことだ。井上が舞台に上がれば話題は全て『新しい校則』のことだけ。
「今回の校則は、これだ!」
井上がモニターに校則名を写す。
『生徒間の告げ口推奨システム』
と。書いてある。
「この校則で、違反者を俺様に密告しろ! 自分の密告で免除にしてやる!」
井上はその校則の説明をする。
《お前を密告してぇよ……》
全校の男子生徒、女子生徒が心の中でそう呟いた。この校則発表だけで全校朝会は終わった。これを発表するためだけに、わざわざ朝という眠たい時間に集められた俺たち生徒。眠たい目を擦りながら聞いていた。
 男子生徒専用校舎2年次教室階。
「佐藤健太! 0.1秒教室に入るのが遅い! 居残り!」
井上が俺を見つけるなり言う。
《今日は1時限目から井上の授業かよ……》
俺は指定の席につき、井上のつまんない授業を聞いた。どうせ私立大学の文系に進むから、井上の担当教科である数学IIBなんていらない。なんで井上はこんな理不尽な校則を作るに至ったのか、それは井上の過去に関係がある。
 井上厳の高校時代。
【警告】以下の描写には、性的、暴力的、極めて不快な表現が含まれます。閲読にはご注意ください。
※ここからは、井上の視点に移ります。
 僕は、大人しく授業を受けているガリ勉の瓶底メガネをかけた男子生徒。井上厳。僕は、リーダー格の女子生徒3人組からいじめを受けていた。そのいじめは人間の域を超えていた。その女子生徒3人組の名は思い出したくもない。仮にA子、B美、C香とする。
 校舎裏。僕はリーダー格の女子生徒3人組にこう言う薄暗いところに毎回連れてこられる。僕が一体何をしたって言うんだ。
「ほら、お利口さんにしてなさいよ……井上」
社長令嬢のA子が、僕を仰向け状態にして両腕を抑える。僕の身体に乗っかって、しかも力が強すぎて立てない。足をバタバタさせる。
「大人しくしなさい!」
お金持ちお嬢様育ちのB美が僕の頬を叩く。瓶底メガネが吹っ飛ばされる。
「悪い子には、お仕置きが必要ね……」
B美はそういうと、僕の前でパンティを脱いで、そこから紙素材の何かを剥がした音が聞こえた。今まで着けていたナプキンだ。俺はそれを顔面に押し付けられた。腐敗臭と鉄錆の臭いで鼻をつまみたくなる。目の中に赤黒い液体が入ってきて目が染みる。
「何よ? そんな顔して……嫌なの?」
B美が僕の嫌がる素振りを不機嫌そうな顔で眺めている。
「じゃあ、私が大人しくさせてあげる……」
可愛い声で声優を目指すC香がパンティを脱いで、ナプキンを剥がす音が聞こえた。
「B美……井上の口を開けさせて!」 
僕は無理矢理、口を大きく開けされられた。B美も力が強い。
「私……朝からナプキン変えてないの!」
すると、C香は朝から変えていない使用済みナプキンを雑巾みたいに両手で絞る。絞り出された赤黒い液体が、僕の口に注ぎ込まれる。生温かくて、鉄と生臭さが入り混じった液体が口の中に入ってくる。
ーーゴクッ!
僕は反射的に飲み込んでしまった。
「美味しい? もっと飲む?」
A子、B美、C香の嘲笑ちょうしょうが響き渡る。
「ねぇ、もっと飲みたいよね?」
カワボで恐ろしいことを囁き続けるC香。僕はあの液体を2度と飲みたくなかった。
「まさか、先生にチクッたりしないよね? チクッたら……もっとすごいことになっちゃうから!」
A子が僕を脅す。僕は抵抗する気も失せた。すると、A子は僕を掴んでいた手を離して去っていった。B美もC香もノーパンのまま去っていった。僕はB美に貼られたナプキンを取り上体を起こす。すると
「ヴォエ‼︎」
嘔吐してしまった。当たり前だ。赤黒い体液を口に含んだんだ。そして飲み込んだ。胃の奥から嘔吐感を出している。体が拒絶反応を起こしたんだ。僕はこの日から闇に染まっていった。
※健太に視点を戻します。
 男子生徒専用校舎2年次教室階。井上は過去のいじめから、このような理不尽な校則を作る地位にまでのし上がった。俺たちのような罪のない生徒たちに。このような過去があったから、女子生徒専用校舎にはトイレにまで監視カメラを付けたんだ。俺は教室に居残りさせられている。ただ、教室の自分の席に座っていろというだけ。数時間その状態を維持させられる。もちろん離席、水分補給禁止。よそ見だけが許されている。俺が教室に目をやると、窓から美咲が俺を見ていた。俺が数時間の居残りを耐えた後、生徒たちはこの理不尽で非人道的な校則に体が追いつけず、救急搬送や精神的ストレスにより退学した生徒が増えた。俺は美咲、翔太、高橋を隣町のカフェに呼んだ。
 隣町のカフェ。
「翔太……もう分かっているわな?」
「もちろん」
「美咲も、高橋も分かってるだろ?」
「もう、私もり……」
「うん、美咲がねあんなことするなんて……」
高橋が意味深なことを言ったが、俺は深入りしないでおこうと思った。トイレ禁止の校則で大体予想つく。
このままで、俺たちの青春終わらせてたまるもんか! 俺たちで改革だ!
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