〜A◯女優に恋した男〜

古波蔵くう

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第3章『推し変の瞬間』【助平side】

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 俺の名は、窪田助平くぼたすけひら。平凡な生活を桜崎学園中学校で過ごしている。いや、違うな。俺はオナニスト廃人だ。俺はクラスメイトたちから『スケベ』と呼ばれている。俺の下の名前、助平が『すけべぇ』とも呼べるみたいだからだ。だが、スケベなのは否定しない。だが、スケベはスケベでもムッツリスケベのカテゴリーに分類される。俺はエロいやつは好きだ。だが、それは外部に漏らさない。まぁ、名前のせいで隠さずとも、いじられているが。俺はオナニスト廃人だから、当然推しのAV女優だっている。俺は当時宇栄原愛うえはらあいという胸がDぐらいはあるAV女優を推していた。推してはいたが、中学生のためアダルトビデオは買えなかった。だから、グレーゾーンのエロサイトをVR化してワイヤレスイヤホンで音量上げながら自室で最大三時間は自慰行為をした。初めて射精した快感は忘れられないぐらい衝撃だった。そんなオナニスト廃人になっていた俺にも友達はいた。AV女優オタクの河野欄夢こうのらんむ
 休み時間。欄夢が教室を訪れた。
「スケベ! 今推してるAV女優答エロよ!」
欄夢はどうやら、写真を持っている。
「欄夢! 俺はスケベじゃねぇって言ってんだろ! はぁ……宇栄原愛だよ」
俺は宇栄原愛と答えた。
「まだあの推しかよ! オレの推しはコイツだ!」
欄夢は、持っていた写真をめくる。おっぱいはデケェし、まんこは膝などで隠れていてパイバンか検討が付かない。膝で乳首も隠している。童顔だからか同級生と思えない。
「これが、欄夢の推しか……エロいんか?」
俺は欄夢に聞く。
「調べればグレーゾーンのサイトに転がっているぜ! 名前は裏に書いてあるから! 一枚やるよ!」
欄夢は教室を去る。俺は写真の裏を見る。すると右斜め下に記載されていた。
『20XXーXXーXX まゆう』
と書いていた。この童顔巨乳パイパン(?)のAV女優はまゆうという名で活動しているらしい。調べてみると、当時の俺と同年齢だった。
「AV女優って18歳以上じゃダメなんじゃねぇのか?」
俺はグレーゾーンのエロサイトでもまゆうを調べると、まだ数本ぐらいだがビデオ映像もあった。俺はVRとワイヤレスイヤホンで視聴してみた。
『(イヤホンから)あ♡ やめて! いやぁ~♡』
と。イヤらしい声を上げているまゆう。男性は、偽物の男性器をまゆうの女性器に突っ込んでいる。いや、擦り付けているが正しい。まゆうのまんこは絆創膏を貼っていた。これはR-15作品だ。俺はまんこもちゃんと見れるR-18作品を視聴したい。あと、四年もすれば見れるかもしれない。
 四年後。俺がまゆうへ推し変してから、四年が経った。俺はあのまゆうの出演ビデオを見てどハマりした。あの巨乳の揺れ方が凄くエロいんだ。宇栄原愛から推し変した。俺も18歳になり、成人向けビデオを買える年齢になった。そして、今はとあるテレビ番組に出演している。一般人を起用とは凄く経費削減している番組だなと思った。ルミエール・モールで撮影と話していた。すると、乳原が来ていた。制服のデザインが若干違うがボサボサ髪や瓶底メガネは、乳原だ。乳原の番組スタッフと同行しながら、俺は隠キャの乳原とデートした。スケベと呼ばれてから、女子との接点はない俺からしたら新鮮で、デートしているように思えた。
 夕方。そろそろ日が暮れると、番組スタッフが言ってきた。すると、乳原に手を掴まれて屋上へ連れて来られた。俺はここで乳原に告白されて、どんな反応をすればいいのか分からなかった。ドッキリ番組とか言ってたが、ドッキリの仕方下手か!と思う。撮影後、番組スタッフまで乳原のことをこう呼んでいた。
「まゆうさん、撮影ご苦労様です」
と。俺の知っている限り、まゆうはAV女優の巨乳パイパンのまゆうしか知らない。俺はそれであるものが結びついた。
『乳原=まゆう』
と思考連結した。そして俺は震えた声で
「え? あのスタッフ、乳原のこと……まゆうって……」
と。問いかけた。すると、乳原は瓶底メガネやウィッグネットなどの変装を自ら外して俺にAV女優のまゆうである姿を見せた。俺はまゆうに告白ドッキリをさせられていた。ネットでは、俺のリアクションが気に入らないのか、炎上していた。まゆうの所属事務所は謝罪文を投稿し、出演した『サプライズ・ショック!』は、俺のドッキリ回以降の放送はしない。放送は打ち切りとなった。
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