実姉弟の恋⁉︎

〈２〉卒業から家出

　１５年後。俺は１５歳になり、中学校も卒業した。そして、俺は父の不審な行動を見ていた。父は、なんかスマホからＬＥＡＤの通知が来ると涙流したり、嬉しそうな表情をする。俺は聞いてみた。
「お父さん……毎日、ＬＥＡＤで何見てるの？」
俺の質問に
「弥生……もう話して良いよな？」
父は母に問いかける。
「娘も同じ進学先だしね」
母は、皿洗い中で父に顔を向けず答える。
「え？　娘？　どういうこと？」
俺は疑問が増えて、分からなくなる。
「行一、君は１人息子じゃなくて……姉弟きょうだいが居るんだ……娘は、君の姉にあたる」
俺は、姉がいる真実を知った。鳩が豆鉄砲喰らったような顔してただろう。
「お父さんとお母さんは、ずっと俺に隠し事してたの？　信じられない……家出する！」
俺は荷物を全てまとめて出て行った。
「お父さんに連絡しないと！」
父はＬＥＡＤを開く。俺は高校に入学後、姉を目にすることになる。