女神スキル転生〜知らない間に無双します〜

悠任 蓮

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2章:魔法学校編

28話 企んじゃった

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昼休憩が終わった後次の競技のアナウンスが流れた。

「次は障害物競走です。皆さん集合場所に集まってください。」

みんなどんどん移動していく。

俺も移動しよう。

そして俺はみんなと同じように移動して行った。

そして全員が移動し終わったところでルール説明が始まった。

「ルールを説明します。皆さん障害物競走は知っていますか?障害物を避けゴールを目指す競技です。 とはいっても我が校のルールは少し違い普通の障害物競走のルールに加え魔法を使ってもいいというルールです。ただし今回は妨害は禁止です。障害物を魔法で乗り越えゴールを目指しましょう!ルール説明終わります。」

妨害は禁止か。つまり、魔法を使うのは障害物を避けたりするときだけか。そういえば隠匿の魔法で中が見えなくなってるけどどんな障害物があるんだろう。

【隠匿の魔法を解いて中を調べたら、一番最初に壁があったよ!その後は秘密・・・」

何で秘密なんだよ。まあ自分で調べるから良いけど。
てかマルってそんな機能まであったんだな。

【万能スキルだからね。あとアーロンには解けない最高級の隠匿魔法掛けたからね!】

何でそんなことするんだよ!嫌がらせかよ!

【いや見ないほうが面白そうだから。】

まあそれは置いといてマルって本当にすごいな!

【でしょ!】

うん!

マルとそんな会話をしているうちに1年の番になった。

1番最初から俺の番だった。

「それでは始めます。位置について下さい!」

そして先生の手が上がり魔法が放たれた。

バーン!

そして俺を含め最初の人が全員隠匿魔法の掛かったコースへと走り出した。















少し前の会議室

「あのアーロンという辺境貴族の息子についてはどうなっているのかね?」

「はい。今回の魔法徒競争では3人に集中妨害をされ最後はワープでスタートに戻されたものの反撃はせず結果2位でした。」

「っっ!なるほどあのAランク3人に妨害されてもなお反撃せず2位とは辺境貴族の息子はなかなか才能があるようだな。まあこの魔法祭が貴族の代理戦争なんて知るはずも無いがな!」

そのとき、男2人の笑い声が会議室全体に響いた。

「そうですね。まさか結果が爵位に影響するなんて思いもしないでしょうね。」

そしてその男は何かを取り出した。

「こちらはオークの発生ポータルです。そして、アランの息子のゴールへ続くワープポータルをオークの発生ポータルが置かれている部屋へ繋がるポータルへすり変えておきました。」

「うむ。辺境貴族のくせに伯爵という爵位を持っているアランをなんとか潰さねばならんからな。」

「そうですね。」

「あ!いくらあのアランの息子で魔法の才能があるとはいえ子供なんだしオークに一斉に攻撃されたら普通に死んでしまうからな。死なせないように惨めな姿で最下位でゴールさせるんだぞ。あと怪しまれないように次は最終ステージとでも書いた看板を置いておけ。」

「はい。分かりました。」

「しかもちょうど最初に走る奴らは全員Eランクじゃないか。」

「そうですね。では失礼します。」

「ああ。」

そういって男は会議室を去っていった。


















最初は、マルの言ってたとうり壁だな。


ファイヤーボールで破壊するか。

一応簡易詠唱と

「ファイヤーボール」

壁は粉々になり今でも燃えている。

行くか!

次はタイヤを規定の位置に移動させると扉が開くってことかな?

扉は壊せそうだけど止めておこう

空間魔法のワープで円が書かれたところにワープさせる。

扉が開く

お!開いた。おっと感心してる暇はないや。先を急ごう!

進んでいくと最終ステージと書かれた看板と魔法陣があった。

よし次は最終ステージだな!行くか!

そして、魔法陣を踏んだ。

そうすると、たくさんオークが沸いている白い部屋にワープした。

オークは見たところ結構いたのでマルに自動戦闘で頼むことにした。

マル!

【何?】

自動戦闘でよろしく!

【了解!終了条件は何?】

オークの殲滅で!

【了解!】

目が覚めた。

先程までは白い部屋だったのに赤い部屋へ変わっていた。

すごい量だねこんなに行ったけ?

【オークの発生ポータルがあってね!】

ポータルって何?

【発生ポータルはその中から魔物がたくさん出てくるものだよ。】

なるほど。最終ステージはかなり難しいな!クラスによってステージが変わるのかな?

よし!ゴールに行くか!そういえば魔法陣が無いな。Sクラスは自分でワープしろってことなのかな?

ゴールをイメージしてと

そうしてゴール寸前までワープしたゴールテープがまだ切られていなかった。

よし!1位だな。

障害物競走の結果はミリアもユナも俺も一位だった。













「アランの息子の結果は何位だった?」

「すいません。オークが全員倒されてしまいしかも1位をとられてしまいました。」

「何!?」

「本当に申し訳ございません。ただし、次は失敗しません。」

「絶対だぞ!」

「はい。次こそは。それでは失礼します。」

「うむ。」

そうして男は会議室から去っていった。もう2度と話すことは無いであろうに笑みを浮かべながら。
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