女装男子と私

メタボ戦士

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53話 水族館⑦

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「撮り終わったよ。はい、カメラ〈ソッ〉」

「〈ソッ〉確認するよどれどれ·······」

「いい感じに撮れてるでしょ?さっきよりも上手く撮れた気がするんだよね。」

「まぁいいんじゃない?及第点。」

「じゃあここはもう終わりでいい?」

「そうだな。」

「次はどうする?」

「カクレクマノミと一緒に撮りたいな。」

「『ファイ●ィング●モ』に出て来るあれ?」

「そう。」

「可愛いくていいよね。」

「そうだな。でも好きなキャラはナンヨウハギの●リーだけど。」

「へぇー奇遇だね。私もそうだよ。」

「美月も?」

「うん、小さい頃に『ファイ●ィングリ●ー』を観に行ってから好きなんだよね。」

「俺も小さい頃に観に行ったよ。」

「へぇー偶然は重なるものだね。」

「そうだな。まぁそんなことより早く行こうぜ。」

「はいはいわかっ〈グ~····〉ゴホッ!ゴホッ!今日は花粉が凄いな······」

「プッ····流石に咳では誤魔化せない音してたぞw」

「〈カァ····〉何よ!友達ならスルーしてくれてもいいじゃない!!」

「いや流石にスルーするのは無理だったわごめんなw。」

「もういいわよ。」

「良かった。まぁ少し早いけど、水族館の中にあるレストランでお昼にしよう。」

「うん。」

 ······はぁ·····夏樹に腹の音を聞かれるなんてマジ最悪····↷
 
 これがもし恋人の前だったら死んでたわ。

 こんなことなら朝食をはち切れるまで食べれば良かったな·····
 まぁ終わったことはしょうがない、忘れよう。

「美月、何ぼーとしてるの?早く行こう。」

「うん。」
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