異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

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第38話 子供視点3⑦

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 朝学校に行くと机に果し状が置いてあった。

 内容は『放課後に修練場で待つ。』とだけ書いてあった。

 誰が書いたかは名前がなくてわからなかった。

 クラスメイトに聞けば誰が置いたかわかるかもしれないが、それではロマンがないので果し状通りに行くことにした。

 それから時間は経過して放課後。

 修練場に出向くとクラスメイトではない男子が待っていた。

ヘプタ 「来たよ、君が果し状を置いた子?」

? 「あ~そうだ、アインス。」

ヘプタ 「あの~俺はヘプタだけど·····」

? 「えっ?アインスの机に果し状を置いたはずなのに。」

ヘプタ 「アインスは隣の席だね。風で果し状が隣の俺の席に移動したのかもドンマイw」

? 「しょうがない、それなら君でもいいや。」

ヘプタ 「失礼だな君。もう帰るわ。」

? 「ごめん、帰らないでよ。」

ヘプタ 「俺アインスじゃないから関係ないじゃん。」

? 「いや、君も7つ子の1人だから同等の力があるはず。」

ヘプタ 「7つ子でも得意不得意は同じにならないよ。」

? 「そうなのか····」

ヘプタ 「聞いていなかったけど何をするつもりだったの?」

? 「ほうきレース。」

ヘプタ 「苦手だから無理だわ、帰る。」

? 「帰るならせめてアインスの苦手なことを教えてくれ。」

ヘプタ 「アインスは大事なきょうだいだからそんなこと教えられない。」
 
? 「教えてくれるなら出来る範囲で願い事を1つ叶えてやるぞ。」

ヘプタ 「そうなの?」

? 「そうだ。」

ヘプタ 「じゃあ発売したばかりのゲームが欲しい。」

? 「あげることは無理だけど貸してやろう。」

ヘプタ 「じゃあそれでいい。」

? 「約束通り、苦手なことを教えてくれ。」

ヘプタ 「アインスはスライムが苦手だよ。」

? 「スライムか、貴重な情報ありがとう。」

ヘプタ 「発売したばかりのゲームは?」

? 「家に置いてきたから次の日に持ってくるよ。」

ヘプタ 「わかった。そういえば君の名前を聞いていなかったから教えてよ。」

? 「僕はアラン·リシャール、Dクラス。」

ヘプタ 「隣のクラスの人か~言われるまでわからなかった。」

アラン 「僕わりと有名人なんだけど。」

ヘプタ 「ごめん、下のクラスの人は眼中になくて。」

アラン 「きょうだい揃って失礼なやつだな。」

ヘプタ 「アインスも何か余計なことを言ったから恨んでるの?」

アラン 「違う。他に理由がある。」

ヘプタ 「何?」

アラン 「それは言えない。」

ヘプタ 「それならいいや。あっそろそろ暗くなって来たからもう帰るわ。」

アラン 「じゃあな、ゲーム明日持って来るからまた放課後にここに集まろう。」

ヘプタ 「わかった、じゃあな。」

 解散した。





 

 

 

 

 

 

 

 
  

 

 

 
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