異世界大家族〜お母さんは大変です

第114話 ナーダの1日④

　·····ケイ、無事に帰って来れるかな····
　まぁ心配してもしょうがない。
　前の家にユイットとアンを連れて帰るか。

ナーダ　「ただいま～」

ユイット　「ま～」

アン　「ワン」

7つ子　「おかえり～お母さんケイさんの家で暮らすんじゃなかったの？」

ナーダ　「ケイが違法魔術の使用の疑いで王国騎士団に連行されてしまったから、この家に戻って来たの。」

7つ子　「そうなんだ。」

ナーダ　「ノーリアクションね。」

7つ子　「だって関係ないし。」

ナーダ　「アンタ達、ケイはあなた達の義父にあたるのに冷たいわね。」

7つ子　「そう？」

ナーダ　「まぁいいわ。これからこの家にまた住むからよろしくね。」

7つ子　「いいけど、ユイットとこのケルベロスも一緒なの？」

ナーダ　「もちろん。何···嫌なの？」

7つ子　「別に····お母さんが世話するならどうでもいい。」

ナーダ　「あっそ。じゃあユイットと寝るわね、おやすみ。」

7つ子　「おやすみ。」

　
〈ガチャッ〉

ナーダ　「は～い、ユイットは前使っていたベッドで寝てね。」

ユイット　「だぁ」
　
〈バフッ〉

　······疲れた。
　あの子達、無関心だったな。
　なんか寂しい。

　何で嫌悪されているときよりも胸が〈ズキッ〉と傷むんだろう。

　好きの反対は嫌いじゃなくて無関心だったのかしら。
　
　ケイがいるときはあの子達にそうだったから、神様の天罰なのかもね。

　子供の幸せでなくて自分の幸せを優先したから。

〈パシッ〉

　·····くよくよしててもしょうがない。
　私が出来ることを今するだけなのだから。

　はぁ·····日中ユイットを預けられる場所を探さないとな····
　世話しながらギルドの依頼を受けるのは不可能だし。

　ギルドマスターに明日相談してみよう。

　さて寝るか·······zzz