異世界大家族〜お母さんは大変です

第113話 ナーダの1日③

ユイット　「·······zzz」

〈ｽｯ····ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ····〉〈ﾇｷﾞｯ····〉

〈ﾄﾞｻｯ〉

ケイ　「〈ｽﾞｼｯ〉ナーダ始めようか····」

ナーダ　「ええ·····」

〈ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ〉

ケイ　「何だ?今始めようとしたのに····〈ｽｯ·····〉〈ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ····〉ナーダ、ちょっと待っててね。」

ナーダ　「わかったわ。」

　·····こんな夜分に誰かしら？

　
　少しして。

　『············ﾅｰﾀﾞ····ﾅｰﾀﾞ·····』

　······あれ？ケイが呼んでいる。
　何かあったのかしら·······

〈ｽｯ·····ｽ·····〉

〈ガチャ〉

　······えっ···王国騎士団が何故ここに？
　それにどうしてケイが捕らえられているの？

ナーダ　「あの～王国騎士団の方が何故このような田舎に？その上どうして一般人のケイを捕らえていらっしゃるのですか？」

王国騎士①　「このケイ·ヌーヴァが違法魔術の使用をしていたという一般人のタレコミがあったので、一応騎士団で預からせてもらう。」

ナーダ　「ケイはそんなことしません。そのタレコミだってケイの美貌や能力に嫉妬した人のイタズラかもしれませんし。」

王国騎士②　「平民が風情が口答えをするな！〈ゲシｯ〉」

ナーダ　「うっ····」

ケイ　「ナーダ！」

ナーダ　「····大丈夫。」

ケイ　「僕は大人しく同行するので、これ以上彼女に危害は加えないでください。」

王国騎士③　「平民風情が命令するな〈ベシッ〉」

ケイ　「んっ····」

ナーダ　「ケイ！」

ケイ　「·····平気」


王国騎士①　「お前達、一般人を甚振るのはそれぐらいにしてケイ·ヌーヴァを連行して帰るぞ。」

王国騎士②＆③　「わかりました～」

王国騎士①　「不出来な部下がごめんなさいね。」

ナーダ　「いえ····」

王国騎士①　「特に問題がなければ3日で開放しますので、それまで待っててください。」

ナーダ　「わかりました。」

王国騎士①　「では···これで···」

　ケイを連行して遠くに消えて行った····
　
　腹の痛みだけを置いて····