異世界大家族〜お母さんは大変です

メタボ戦士

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第232話 子供視点18⑦-²(魔法戦闘大会編)

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 ······余計な発言をしたせいで味方がいなくなっちゃった。

 もう····本当に降参しようかな。

ヘプタ 「審判員さんもう降さ····」

 ·····あれ?声が出ない·····何で?

アリィ 「途中で勝負を降ろさせたくないから声を封じさせてもらったわ。だから私と正々堂々最後まで闘いなさいヘプタ·ヌーヴァ♡」 

ヘプタ 「···················」

 ·····『最後まで』ってもしかして死ぬまで?

 声が出せなくなったから降参出来ないし。

 それも声が出せなくなったから魔法の詠唱が出来なくなって、威力の低い無詠唱魔法と付け焼き刃の剣術しか対抗策がない。

 詰んでるな·····これほぼ死刑宣告じゃん。

 一方的にやられるだけじゃん。
 
 はぁ······

 そのとき終了の鐘がなったような気がした。

 ·······もう·····どうでもいいや。

 手に持っていた片手剣を捨てて、地面に寝転がった。 

 ········殺すなら殺せばいい·····俺は抵抗も何もしない。

 サンドバッグでも何でもすればいい。
  
アリィ 「は?何それ!?声を奪っただけなのにもう諦めたの?つまんな。········そういう態度なら、本当は殺すつもりはなかったけどヤッちゃおうかしら。」

 アリィは俺の服を剥ぎ取り、鞭で打ち付け始めた。

ヘプタ 「···················」

 ·······ぃ゙····痛い····無抵抗の俺に容赦ないな。

 白い肌は徐々に真紅に染め上げていく。

アリィ 「アハハッ···弱者を甚振るのは趣味じゃなかったけど、あなたみたいな可愛い坊やなら意外と楽しいわねw」

 アリィは猟奇的な笑みを浮かべて鞭を打ち続ける。

ヘプタ 「····················」

 ·······なんだか····意識がもう········薄·····

 そのとき8年間の記憶がさっと駆け抜けていく感覚があった。

 ·······これで終わりか、さようなら。

 鞭で痛めつけられた体は動きを止めて静かになった。
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