232 / 251
第232話 子供視点18⑦-²(魔法戦闘大会編)
しおりを挟む
······余計な発言をしたせいで味方がいなくなっちゃった。
もう····本当に降参しようかな。
ヘプタ 「審判員さんもう降さ····」
·····あれ?声が出ない·····何で?
アリィ 「途中で勝負を降ろさせたくないから声を封じさせてもらったわ。だから私と正々堂々最後まで闘いなさいヘプタ·ヌーヴァ♡」
ヘプタ 「···················」
·····『最後まで』ってもしかして死ぬまで?
声が出せなくなったから降参出来ないし。
それも声が出せなくなったから魔法の詠唱が出来なくなって、威力の低い無詠唱魔法と付け焼き刃の剣術しか対抗策がない。
詰んでるな·····これほぼ死刑宣告じゃん。
一方的にやられるだけじゃん。
はぁ······
そのとき終了の鐘がなったような気がした。
·······もう·····どうでもいいや。
手に持っていた片手剣を捨てて、地面に寝転がった。
········殺すなら殺せばいい·····俺は抵抗も何もしない。
サンドバッグでも何でもすればいい。
アリィ 「は?何それ!?声を奪っただけなのにもう諦めたの?つまんな。········そういう態度なら、本当は殺すつもりはなかったけどヤッちゃおうかしら。」
アリィは俺の服を剥ぎ取り、鞭で打ち付け始めた。
ヘプタ 「···················」
·······ぃ゙····痛い····無抵抗の俺に容赦ないな。
白い肌は徐々に真紅に染め上げていく。
アリィ 「アハハッ···弱者を甚振るのは趣味じゃなかったけど、あなたみたいな可愛い坊やなら意外と楽しいわねw」
アリィは猟奇的な笑みを浮かべて鞭を打ち続ける。
ヘプタ 「····················」
·······なんだか····意識がもう········薄·····
そのとき8年間の記憶がさっと駆け抜けていく感覚があった。
·······これで終わりか、さようなら。
鞭で痛めつけられた体は動きを止めて静かになった。
もう····本当に降参しようかな。
ヘプタ 「審判員さんもう降さ····」
·····あれ?声が出ない·····何で?
アリィ 「途中で勝負を降ろさせたくないから声を封じさせてもらったわ。だから私と正々堂々最後まで闘いなさいヘプタ·ヌーヴァ♡」
ヘプタ 「···················」
·····『最後まで』ってもしかして死ぬまで?
声が出せなくなったから降参出来ないし。
それも声が出せなくなったから魔法の詠唱が出来なくなって、威力の低い無詠唱魔法と付け焼き刃の剣術しか対抗策がない。
詰んでるな·····これほぼ死刑宣告じゃん。
一方的にやられるだけじゃん。
はぁ······
そのとき終了の鐘がなったような気がした。
·······もう·····どうでもいいや。
手に持っていた片手剣を捨てて、地面に寝転がった。
········殺すなら殺せばいい·····俺は抵抗も何もしない。
サンドバッグでも何でもすればいい。
アリィ 「は?何それ!?声を奪っただけなのにもう諦めたの?つまんな。········そういう態度なら、本当は殺すつもりはなかったけどヤッちゃおうかしら。」
アリィは俺の服を剥ぎ取り、鞭で打ち付け始めた。
ヘプタ 「···················」
·······ぃ゙····痛い····無抵抗の俺に容赦ないな。
白い肌は徐々に真紅に染め上げていく。
アリィ 「アハハッ···弱者を甚振るのは趣味じゃなかったけど、あなたみたいな可愛い坊やなら意外と楽しいわねw」
アリィは猟奇的な笑みを浮かべて鞭を打ち続ける。
ヘプタ 「····················」
·······なんだか····意識がもう········薄·····
そのとき8年間の記憶がさっと駆け抜けていく感覚があった。
·······これで終わりか、さようなら。
鞭で痛めつけられた体は動きを止めて静かになった。
10
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
音が光に変わるとき
しまおか
大衆娯楽
黒人顔の少年、巧が入部したサッカークラブに、ある日年上の天才サッカー少女の千夏が加入。巧は千夏の練習に付き合う。順調にサッカー人生を歩んでいた千夏だったが突然の不幸により、巧と疎遠になる。その後互いに様々な経験をした二人は再会。やがて二人はサッカーとは違う別のスポーツと出会ったことで、新たな未来を目指す。しかしそこに待っていたのは……
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる