異世界大家族〜お母さんは大変です

第248話 子供視点20①‐²

ガイ　「ふん゙ぬ゙っ！！！」

？　「ﾋﾟｷﾞｬｰ………」

〈ドサッ〉

アインス　「ﾋｪ……」

　……B級冒険者が複数で討伐するジャイアントデビルスパイダーを魔法なしで一突き……ヤバ過ぎる。

　こんなのお母さんでもたぶん無理だよ……見たことないから断定出来ないけど。

ガイヤ　「アハハッ…アインスがドン引いてるw」

ガーラ　「父さんが凄すぎるもんな……わかる～w」

ガイ　「そうか？ジャイアントデビルスパイダー程度なら誰でも身体強化なしで倒せるだろ？」

ガイヤ&ガーラ　「無理無理…wリトルデビルスパイダー程度ならいけるだろうけど。」

アインス　「ﾊﾞｹﾓﾉ……あっ…ごめんなさい……」

ガイ　「いや……いいよ。全然気にしていないから……でもﾊﾞｹﾓﾉか……」

アインス　「ホントにごめんなさい…」

ガイ　「大丈夫…気にしてないから。大丈夫…」

ガイヤ　「父さん、『大丈夫』を連呼すると逆に大丈夫ではない感じに聞こえるよ。」

ガイ　「そうか…？」

ガーラ　「うん。父さんって肉体的には強いのに、言葉責めとかには弱いよねw」

ガイ　「そうか……気を付けるよ。アインス君、嫌な思いさせてごめんな。」

アインス　「いぇ……僕こそごめんなさい。」

ガイ　「いや…オレの方が……」

ガイヤ　「父さん、どっちでもいいよ。」

ガーラ　「どっちも悪くないでいいじゃん。それより魔物をたくさん討伐して疲れたし帰ろう。」

ガイ　「そうだな、帰るか。みんな～家まで全力疾走だ～♪」

ガイヤ&ガーラ　「おぅ～！アインスも行こう♪」

アインス　「うん…」

　……家まで50キロ以上を今から走るのにこの家族はテンション高いな……ありえん。

　やっぱり鍛え方が違うのかな……

　僕も1ヶ月間この家族の真似事をしてればなれるのか？

　でも今んとこ想像つかないな……


　しばらくして。

アインス　「ぜぇ…ぜぇ……」

　……死ぬ…まさか乗り物なしでホントに50キロ以上を走らされるとは……

ガイ　「アインス君お疲れ。途中でリタイアすると思っていたのに最後までついて来れるなんて凄いね…君のこと少し舐めていたよ。」

アインス　「そうですか……」

ガイヤ　「偉い偉い…w」

ガーラ　「頑張った頑張った…w」

アインス　「ぜぇ……ガイ伯父さんはともかく、ガイヤ君達は僕と同い年ぐらいなのになんでまったく息が切れてないの？」

ガイヤ　「慣れかな。」

ガーラ　「走り込みは小さい頃からやっているからね。」

アインス　「そうなんだ…僕もそうなれるかな…？」

ガイ　「アインス君はセンスがあるからきっとなれるさ。それより家の中に入ろう。ガーネットが夕食を作り終わって待っているだろうから。」

アインス　「はい。」

ガイヤ　「お腹ペコペコ」

ガーラ　「夕食の話をしたらより空いてきた。」

〈ｶﾞﾁｬ〉

ガーネット　「みんなおかえりなさい。夕食の準備が出来ているわよ。今日は私特製のシチューよ。」

ガイヤ　「母さんのシチュー大好き♡」

ガーラ　「早く食べたい♪」

ガイ　「こらこら…その前にお風呂だ。行くぞ。」

ガイヤ&ガーラ　「はーい。」

ガイ　「アインスも。」

アインス　「はい。」