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アイテムボックス
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「フフッ···これで完璧ね」
鏡に映る自分の顔をじっと見つめる。
醜いオークのような容姿は、魔法で少しだけ修正している。
それでも、リュートの心を射止めるには程遠いだろう。
でもこれで十分だ。
だってリュートの心だけでなく、体を独り占めにするつもりなのだから。
「アイテムボックス····」
魔法の言葉を呟き、鏡の前に置かれた小さな箱に手を伸ばす。
……この箱は私の秘密の宝箱。
中に閉じ込められたら、二度と外に出ることはできない。
永遠に私だけのものになる。
リュートへの想いは、日に日に募っていた。
優しい彼に振り向いてもらいたい。
でも他の女達も彼を好きで·····
だったら私が彼を独り占めしてしまえばいいじゃない。
計画はこうだ。
パーティーで洞窟を探検する時、皆をアイテムボックスの中に閉じ込めてしまう。
そしてリュートだけを特別扱いして、永遠に一緒にいよう。
♢♢
「皆、準備はいいか?」
リュートが声をかけ、パーティーメンバーは頷いた。
私はリュートの後ろにぴったりとくっついて、彼の温もりを感じながら洞窟へと進んでいく。
洞窟の中は薄暗い。
懐中電灯の光が石壁に影を落として、不気味な雰囲気を醸し出していた。
「ここら辺で休憩しよう」
リュートがそう言うと、皆は岩陰に腰を下ろした。
私はリュートの隣に座り、彼の腕にそっと触れた。
リュートはいつものように優しい笑顔で見てくれる。
「ラミィーナ、今日はいつもより可愛いね」
「ありがとう、嬉しい。」
リュートの言葉に心が踊った。
でもすぐに冷静さを取り戻す。
もうすぐ計画は実行される。
「リュート、ちょっと話があるんだけど····」
私はリュートを少し離れた場所に呼び出した。
そして魔法の言葉を唱え、アイテムボックスを開いた。
「リュート、ここに来て」
私はアイテムボックスの中を指さして言った。
リュートは少し不思議そうにしてたが、言うことを信じてアイテムボックスの中へと足を踏み入れた。
その瞬間、私は魔法の言葉を唱えてアイテムボックスの蓋を閉じた。
「これであなたは私だけのものよ」
アイテムボックスに向かって微笑んだ。
♢♢
アイテムボックスの中は、真っ暗だった。
リュートはパニックになりながら、必死に外に出ようとした。
「ラミィーナ!なんでこんなことをするんだ!」
リュートの叫び声が、アイテムボックスの中で響き渡る。
でも私は聞く耳を持たない。
「だって、あなたを他の誰かに渡したくなかったから」
私はアイテムボックスの外から、そう呟いた。
「お願いだから、出してくれ!他のメンバーもまだ中に入ってるんだ!」
リュートの言葉に少しだけ心が揺れた。
でもすぐにその気持ちは消え去った。
「ごめんね、リュート。でもあなたは私だけのものなの」
アイテムボックスに顔を近づけ、彼の名前を呼んだ。
「········ラミィーナ。」
「永遠に、一緒にいようね」
私はアイテムボックスにキスをして、その場を離れた。
♢♢
それからというもの、私は毎日アイテムボックスに話しかけるようになった。
「リュート、今日の夕飯はあなたが好きなスープを作ったのよ」
「················」
「リュート、新しい本を読んだんだけど、面白いからあなたにも聞かせたいわ」
「·················」
でもリュートからの返事はない。
私はただ一人、アイテムボックスに向かって話し続けるだけだった。
私は、リュートを永遠に独り占めした。
でもその代償は大きすぎた。
私は誰からも必要とされない存在になってしまった。
ある日、私はアイテムボックスの前に座り込んで涙を流した。
「ごめんね、リュート。こんなことになってしまって…」
アイテムボックスに向かって謝った。
でも私の心は永遠に満たされることはなかった。
終わり
鏡に映る自分の顔をじっと見つめる。
醜いオークのような容姿は、魔法で少しだけ修正している。
それでも、リュートの心を射止めるには程遠いだろう。
でもこれで十分だ。
だってリュートの心だけでなく、体を独り占めにするつもりなのだから。
「アイテムボックス····」
魔法の言葉を呟き、鏡の前に置かれた小さな箱に手を伸ばす。
……この箱は私の秘密の宝箱。
中に閉じ込められたら、二度と外に出ることはできない。
永遠に私だけのものになる。
リュートへの想いは、日に日に募っていた。
優しい彼に振り向いてもらいたい。
でも他の女達も彼を好きで·····
だったら私が彼を独り占めしてしまえばいいじゃない。
計画はこうだ。
パーティーで洞窟を探検する時、皆をアイテムボックスの中に閉じ込めてしまう。
そしてリュートだけを特別扱いして、永遠に一緒にいよう。
♢♢
「皆、準備はいいか?」
リュートが声をかけ、パーティーメンバーは頷いた。
私はリュートの後ろにぴったりとくっついて、彼の温もりを感じながら洞窟へと進んでいく。
洞窟の中は薄暗い。
懐中電灯の光が石壁に影を落として、不気味な雰囲気を醸し出していた。
「ここら辺で休憩しよう」
リュートがそう言うと、皆は岩陰に腰を下ろした。
私はリュートの隣に座り、彼の腕にそっと触れた。
リュートはいつものように優しい笑顔で見てくれる。
「ラミィーナ、今日はいつもより可愛いね」
「ありがとう、嬉しい。」
リュートの言葉に心が踊った。
でもすぐに冷静さを取り戻す。
もうすぐ計画は実行される。
「リュート、ちょっと話があるんだけど····」
私はリュートを少し離れた場所に呼び出した。
そして魔法の言葉を唱え、アイテムボックスを開いた。
「リュート、ここに来て」
私はアイテムボックスの中を指さして言った。
リュートは少し不思議そうにしてたが、言うことを信じてアイテムボックスの中へと足を踏み入れた。
その瞬間、私は魔法の言葉を唱えてアイテムボックスの蓋を閉じた。
「これであなたは私だけのものよ」
アイテムボックスに向かって微笑んだ。
♢♢
アイテムボックスの中は、真っ暗だった。
リュートはパニックになりながら、必死に外に出ようとした。
「ラミィーナ!なんでこんなことをするんだ!」
リュートの叫び声が、アイテムボックスの中で響き渡る。
でも私は聞く耳を持たない。
「だって、あなたを他の誰かに渡したくなかったから」
私はアイテムボックスの外から、そう呟いた。
「お願いだから、出してくれ!他のメンバーもまだ中に入ってるんだ!」
リュートの言葉に少しだけ心が揺れた。
でもすぐにその気持ちは消え去った。
「ごめんね、リュート。でもあなたは私だけのものなの」
アイテムボックスに顔を近づけ、彼の名前を呼んだ。
「········ラミィーナ。」
「永遠に、一緒にいようね」
私はアイテムボックスにキスをして、その場を離れた。
♢♢
それからというもの、私は毎日アイテムボックスに話しかけるようになった。
「リュート、今日の夕飯はあなたが好きなスープを作ったのよ」
「················」
「リュート、新しい本を読んだんだけど、面白いからあなたにも聞かせたいわ」
「·················」
でもリュートからの返事はない。
私はただ一人、アイテムボックスに向かって話し続けるだけだった。
私は、リュートを永遠に独り占めした。
でもその代償は大きすぎた。
私は誰からも必要とされない存在になってしまった。
ある日、私はアイテムボックスの前に座り込んで涙を流した。
「ごめんね、リュート。こんなことになってしまって…」
アイテムボックスに向かって謝った。
でも私の心は永遠に満たされることはなかった。
終わり
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