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3.【反撃ではなく正常な対応】
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伝え聞くエリックの話の中、何故私が我が儘女になっているのでしょうか?
そもそも私が我が儘を言うほど交流がなかったのに、意味が分かりません。
「捨てられた男は大体そう言ってみるものですよ。特に無闇矢鱈にプライドの高い男は必ず口にします」
ナーシャがそう言いました。
護衛騎士達も苦笑しておりましたので、よくある事のようですね。
プライドが高いかどうかは知りませんが、分かりやすい我が儘男のエリックですから、どんなに私の事を我が儘娘と吹聴しても、信じる者はいないそうです。
逆に私の母であるディアーモ公爵夫人は、お茶会でエリックを散々虚仮下ろしており、リーノ伯爵家の信用は地に落ちているそうです。
「子供を作るなんて子供のやる事ではないでしょう?」
外では良妻賢母と名高い公爵夫人である母の言葉は、エリックの言葉よりも遙かに信用があり、多くの人が耳を傾けます。
鷹揚に成長を待っていた娘の婿予定の男が婚前にあろう事か不義をした。
社交界では悲劇の公爵夫人を装い、成功しております。
私からするとちょっと無理がある話な気がするのですが、そこは長年公爵夫人を務めてきた母の会話術のなせる技だそうです。
そうやって私の悪評に対応しても、訳の分からない人達は何処からか湧いてきます。
「全く魅力のない女の癖に。あんなブス相手する男が可哀想」
「あんな貧相な体ではね……誰が満足するのよ」
「身分しかないから仕方ないでしょ。男は私達みたいな可愛い子にしか目が行かないこと分かってないから」
「ほんと、消えてくれないかしら」
何でしょうね。
聞こえるように悪口を言っている集団を私が振り返ると、口元だけは一人前の令嬢のように隠した令嬢達がクスクス馬鹿にした様子で笑っていました。
見た事のない令嬢達は身につけている物からすると下位貴族の令嬢達でしょう。
放置して私は買い物を続ける事にいたしました。
「あ! あんな高い物を……」
「これ見よがしに買うなんてね」
「品位が問題の令嬢ですもの」
……本気で言っている様子なのが、まさしく彼女達の教育と正気を疑います。
公爵家が安物を使った方が品位が問われますよ。私もそれなりに格式のある場所に出向きますから、相応の物を使うのは当然です。
それにしても、集団だから強気になっているのでしょうけど、別に集団だからといって身分が上の者に対して暴言を吐くのは許される行為ではありません。
「随分品位が低い方が訪れる店になりましたね。今後は別の店に行きましょうか?」
ナーシャの言葉を誤解した令嬢達がわっと笑い出した瞬間、店の責任者達が飛んできて、直ぐさま私達と彼女とを分けるパーティションを設置しました。
店員も商品も私達の側で、彼女達は何もない空間に取り残される形となっております。
「ちょっと!」
「お帰りはあちらでございます」
「私達は客よ!」
「お帰りはあちらでございます」
永久に店の商品を一つも買わない人を客と呼べるわけないでしょう。
しかも店の品位を下げる行動を高級店が容認するわけもありません。マナー違反が目に余れば高位貴族も放り出される事があるのです。
「あんた、何したの!?」
1人の令嬢がパーティションを蹴破りました。
とても貴族令嬢の行動とは思えませんね。
警備員が直ぐさま彼女を捕らえてバックヤードに引きずっていきました。
私ばかり見ていた下位貴族の令嬢達は、有無を言わせない様子の周囲に気が付き、徐々に青い顔になってきました。
他にも店内には人間がいる事をようやく正しく理解したようです。
「気持ち悪いですわ。淫婦があんなにいるなんて……」
本当に気分の悪そうな老婦人は、待避するように私の横に来て下位貴族の令嬢達を睨め付けました。
今、若い令嬢の間では肩を出したり体の線が出るドレスが流行っております。
彼女達のドレスも流行の範囲ではありますが、際どいドレスに加えて最初に彼女達が私に向かって放っていた悪口が年配の方々からどう取られるか。
彼女達は分からなかったようです。
何故か私の方がとても残念に感じました。
老夫人は私より前から来店されておりました。
他にも何人かの高位貴族が来店していて、夫人が気分を害された元凶である令嬢達を夫人の夫が冷たく見ております。
「あんな者達とは関わらないのが正解だ。ディアーモ公爵令嬢もさぞや気分が悪いだろう? 私の妻と一緒に帰りなさい」
私には穏やかな紳士の顔を向けて仰いました。
するりと店主も詫びの品をナーシャと老婦人の侍女に持たせます。
これ以上は老婦人の夫と店主が対応すると言う事でしょう。
悪口を言われたら言い返すのが正解ばかりでもないのです。
あまりに度が過ぎた集団には一切関わらないようにする事もまた、高位貴族の令嬢や夫人には必要な事なのですよ。
私と夫人が馬車に向かおうと背を向けると、
「待ってよ! エリック様があんたが悪いって言っていたのに!」
「そうよ! 友達とエリック様を引き裂こうとするから!」
「あんたが嫌がらせしているから悪いんでしょう!」
……下位貴族の令嬢の間で、どういう噂になっているのでしょう?
一瞬私は足を止めかけましたが、ナーシャと老婦人に促されて外に向かいました。
店を出る直前に、
「それで、お前達はそのリーノ伯爵令息とディアーモ公爵令嬢に何の関係があって口を出している? 相応の理由と身分なんだろうな?」
友人関係だから、なんて高位貴族当主達を前に彼女達も子供のような理由は言えませんよね。
どの道理由にもなりません。
私の友人でもない彼女達については、その後どうなったのかしばらく知りませんでした。
「最近ドレスの流行が変わったのよ」
母が見せてくれたドレスは、肩を出しても体の線が見えてもいませんでした。
大きくデザインが変わる事は度々ある事なので、私も変更自体は気にもなりませんでした。
「気分転換に新しいドレスを作りましょうか? ……その前に、前の流行の服は捨てちゃいましょう」
「あら、手直しして着ても良いじゃありませんか?」
「娼館に勤める女性が着るドレスと同じ形のドレスは捨てた方が良いわよ」
母は思わせぶりに笑った。
「少し前にも私達のよく行く店に来ていた子達と同じドレスは私達は娘に着て欲しくないわ」
そこで私は彼女達が何処に行ったのか、知りました。
彼女達が私に投げつけた言葉を考えると、その末路は自業自得かも知れません。
高位貴族達の反感を買って無事に済むわけがないでしょう。
「……あの子達、エリックが言っていた事を鵜呑みにして暴言を吐いていたらしいわ」
「エリックなんて大概変な事を言っているでしょう。あんな下らない話を信じて疑わない方がおかしいのよ」
目が覚めた母はバッサリと切って捨てました。
どんな内容だったとしても、身分制度がある以上自分の立場を考えて他人の言葉に振り回されない事は貴族全般の義務でしょう。
「エリック本人もそうだけど、リーノ伯爵家もね……」
ちょっとだけ母が疲れを滲ませて呟きました。
破棄自体は出来ております。
ただ、諸々完全に終わったという事ではありません。
「向こうが何か?」
「子供のやる事ですからの一点張りなのよ」
リーノ伯爵夫妻にはエリックは実子ですから、子供という見方は消える事はないかも知れません。
「子供のやる事なんだから、大目に見ろって」
それを聞いて呆れしか出てきませんでした。
公爵家に対して堂々と許して当然と出来る神経は、流石エリックの親と言うべきでしょうか。
「子供は婿には出来ません」
「そうね。今度からそう返すわ」
私も両親も、エリックなんて今は婿に迎える気などさらさらありません。
私達の間では完全に決まって終わっている事です。
「まだ許してくれないんだ……」
その悲劇は本来自業自得でしかない事をエリックは未だ分かっていない。
「エリック……」
「ヒルダの癇癪に付き合わされている僕達は可哀想だ」
エリックは自分の自分勝手な妄想にベリーナの友人を巻き込んだ事を理解していない。
ベリーナの友人の親達がリーノ伯爵家に怒鳴り込んできても、リーノ伯爵夫妻にとってはエリックは『可哀想な子供』だった。
悲劇の恋人となっているエリックとベリーナを、エリックの兄が冷たく見ていた。
そもそも私が我が儘を言うほど交流がなかったのに、意味が分かりません。
「捨てられた男は大体そう言ってみるものですよ。特に無闇矢鱈にプライドの高い男は必ず口にします」
ナーシャがそう言いました。
護衛騎士達も苦笑しておりましたので、よくある事のようですね。
プライドが高いかどうかは知りませんが、分かりやすい我が儘男のエリックですから、どんなに私の事を我が儘娘と吹聴しても、信じる者はいないそうです。
逆に私の母であるディアーモ公爵夫人は、お茶会でエリックを散々虚仮下ろしており、リーノ伯爵家の信用は地に落ちているそうです。
「子供を作るなんて子供のやる事ではないでしょう?」
外では良妻賢母と名高い公爵夫人である母の言葉は、エリックの言葉よりも遙かに信用があり、多くの人が耳を傾けます。
鷹揚に成長を待っていた娘の婿予定の男が婚前にあろう事か不義をした。
社交界では悲劇の公爵夫人を装い、成功しております。
私からするとちょっと無理がある話な気がするのですが、そこは長年公爵夫人を務めてきた母の会話術のなせる技だそうです。
そうやって私の悪評に対応しても、訳の分からない人達は何処からか湧いてきます。
「全く魅力のない女の癖に。あんなブス相手する男が可哀想」
「あんな貧相な体ではね……誰が満足するのよ」
「身分しかないから仕方ないでしょ。男は私達みたいな可愛い子にしか目が行かないこと分かってないから」
「ほんと、消えてくれないかしら」
何でしょうね。
聞こえるように悪口を言っている集団を私が振り返ると、口元だけは一人前の令嬢のように隠した令嬢達がクスクス馬鹿にした様子で笑っていました。
見た事のない令嬢達は身につけている物からすると下位貴族の令嬢達でしょう。
放置して私は買い物を続ける事にいたしました。
「あ! あんな高い物を……」
「これ見よがしに買うなんてね」
「品位が問題の令嬢ですもの」
……本気で言っている様子なのが、まさしく彼女達の教育と正気を疑います。
公爵家が安物を使った方が品位が問われますよ。私もそれなりに格式のある場所に出向きますから、相応の物を使うのは当然です。
それにしても、集団だから強気になっているのでしょうけど、別に集団だからといって身分が上の者に対して暴言を吐くのは許される行為ではありません。
「随分品位が低い方が訪れる店になりましたね。今後は別の店に行きましょうか?」
ナーシャの言葉を誤解した令嬢達がわっと笑い出した瞬間、店の責任者達が飛んできて、直ぐさま私達と彼女とを分けるパーティションを設置しました。
店員も商品も私達の側で、彼女達は何もない空間に取り残される形となっております。
「ちょっと!」
「お帰りはあちらでございます」
「私達は客よ!」
「お帰りはあちらでございます」
永久に店の商品を一つも買わない人を客と呼べるわけないでしょう。
しかも店の品位を下げる行動を高級店が容認するわけもありません。マナー違反が目に余れば高位貴族も放り出される事があるのです。
「あんた、何したの!?」
1人の令嬢がパーティションを蹴破りました。
とても貴族令嬢の行動とは思えませんね。
警備員が直ぐさま彼女を捕らえてバックヤードに引きずっていきました。
私ばかり見ていた下位貴族の令嬢達は、有無を言わせない様子の周囲に気が付き、徐々に青い顔になってきました。
他にも店内には人間がいる事をようやく正しく理解したようです。
「気持ち悪いですわ。淫婦があんなにいるなんて……」
本当に気分の悪そうな老婦人は、待避するように私の横に来て下位貴族の令嬢達を睨め付けました。
今、若い令嬢の間では肩を出したり体の線が出るドレスが流行っております。
彼女達のドレスも流行の範囲ではありますが、際どいドレスに加えて最初に彼女達が私に向かって放っていた悪口が年配の方々からどう取られるか。
彼女達は分からなかったようです。
何故か私の方がとても残念に感じました。
老夫人は私より前から来店されておりました。
他にも何人かの高位貴族が来店していて、夫人が気分を害された元凶である令嬢達を夫人の夫が冷たく見ております。
「あんな者達とは関わらないのが正解だ。ディアーモ公爵令嬢もさぞや気分が悪いだろう? 私の妻と一緒に帰りなさい」
私には穏やかな紳士の顔を向けて仰いました。
するりと店主も詫びの品をナーシャと老婦人の侍女に持たせます。
これ以上は老婦人の夫と店主が対応すると言う事でしょう。
悪口を言われたら言い返すのが正解ばかりでもないのです。
あまりに度が過ぎた集団には一切関わらないようにする事もまた、高位貴族の令嬢や夫人には必要な事なのですよ。
私と夫人が馬車に向かおうと背を向けると、
「待ってよ! エリック様があんたが悪いって言っていたのに!」
「そうよ! 友達とエリック様を引き裂こうとするから!」
「あんたが嫌がらせしているから悪いんでしょう!」
……下位貴族の令嬢の間で、どういう噂になっているのでしょう?
一瞬私は足を止めかけましたが、ナーシャと老婦人に促されて外に向かいました。
店を出る直前に、
「それで、お前達はそのリーノ伯爵令息とディアーモ公爵令嬢に何の関係があって口を出している? 相応の理由と身分なんだろうな?」
友人関係だから、なんて高位貴族当主達を前に彼女達も子供のような理由は言えませんよね。
どの道理由にもなりません。
私の友人でもない彼女達については、その後どうなったのかしばらく知りませんでした。
「最近ドレスの流行が変わったのよ」
母が見せてくれたドレスは、肩を出しても体の線が見えてもいませんでした。
大きくデザインが変わる事は度々ある事なので、私も変更自体は気にもなりませんでした。
「気分転換に新しいドレスを作りましょうか? ……その前に、前の流行の服は捨てちゃいましょう」
「あら、手直しして着ても良いじゃありませんか?」
「娼館に勤める女性が着るドレスと同じ形のドレスは捨てた方が良いわよ」
母は思わせぶりに笑った。
「少し前にも私達のよく行く店に来ていた子達と同じドレスは私達は娘に着て欲しくないわ」
そこで私は彼女達が何処に行ったのか、知りました。
彼女達が私に投げつけた言葉を考えると、その末路は自業自得かも知れません。
高位貴族達の反感を買って無事に済むわけがないでしょう。
「……あの子達、エリックが言っていた事を鵜呑みにして暴言を吐いていたらしいわ」
「エリックなんて大概変な事を言っているでしょう。あんな下らない話を信じて疑わない方がおかしいのよ」
目が覚めた母はバッサリと切って捨てました。
どんな内容だったとしても、身分制度がある以上自分の立場を考えて他人の言葉に振り回されない事は貴族全般の義務でしょう。
「エリック本人もそうだけど、リーノ伯爵家もね……」
ちょっとだけ母が疲れを滲ませて呟きました。
破棄自体は出来ております。
ただ、諸々完全に終わったという事ではありません。
「向こうが何か?」
「子供のやる事ですからの一点張りなのよ」
リーノ伯爵夫妻にはエリックは実子ですから、子供という見方は消える事はないかも知れません。
「子供のやる事なんだから、大目に見ろって」
それを聞いて呆れしか出てきませんでした。
公爵家に対して堂々と許して当然と出来る神経は、流石エリックの親と言うべきでしょうか。
「子供は婿には出来ません」
「そうね。今度からそう返すわ」
私も両親も、エリックなんて今は婿に迎える気などさらさらありません。
私達の間では完全に決まって終わっている事です。
「まだ許してくれないんだ……」
その悲劇は本来自業自得でしかない事をエリックは未だ分かっていない。
「エリック……」
「ヒルダの癇癪に付き合わされている僕達は可哀想だ」
エリックは自分の自分勝手な妄想にベリーナの友人を巻き込んだ事を理解していない。
ベリーナの友人の親達がリーノ伯爵家に怒鳴り込んできても、リーノ伯爵夫妻にとってはエリックは『可哀想な子供』だった。
悲劇の恋人となっているエリックとベリーナを、エリックの兄が冷たく見ていた。
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