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10話
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シャツの中に侵入したザイドの手が、遥希のわき腹を情欲を孕んだ強さで撫で上げた。
「っ……、あ……」
遥希の口から、自分でも驚くほど甘く、掠れた声が漏れる。
洞窟の外では、砂嵐が咆哮を上げ、岩壁を叩きつけている。その凄まじい轟音が、かえってこの狭い空間の静寂と、密着した二人の鼓動を際立たせていた。
「震えているな、遥希。怖いのか? それとも、俺の指に悦んでいるのか」
ザイドの低い声が、至近距離で耳朶を震わせる。
「ちが、……離して……。誰かに、見られたら……」
「誰も来ない。この嵐の中、動けるのは俺だけだ。ここには、お前を捕らえた俺と、俺に捕らえられたお前しかいない」
ザイドは遥希の細い両手首を片手で纏めて頭上に押し上げると、空いた手で遥希の顎を強引に上向かせた。
その金色の瞳には、薄暗い洞窟の中でもはっきりと分かるほどの、昏い欲望が渦巻いている。
「ん、んんっ……!」
再び重なった唇は、もはや「口づけ」と呼ぶにはあまりに暴力的で、情熱的だった。
ザイドの舌が遥希の口内を蹂躙し、敏感な上顎をなぞり、逃げる舌を追い詰めて絡め取る。
酸素を奪われ、遥希の視界が火花を散らす。
ザイドの掌がシャツのボタンをいくつかはじき飛ばし、剥き出しになった胸元へ。
硬く尖った先端を、指先でなぞられ、容赦なく摘ままれる。
「ひ、あぁっ……! あ、ダメ……そこっ……」
「ダメなものか。お前の身体は、こんなにも俺の愛撫を求めて尖っているぞ」
ザイドの唇が口内から離れ、熱を帯びたまま遥希の耳元、そして喉仏へと下りていく。
吸い上げるようにして鎖骨の窪みに新たな「証」が刻まれるたび、遥希の膝はガクガクと震え、支えを失ってザイドの身体に崩れ落ちた。
「は、はぁ……っ、……ザイド、さま……っ」
「そうだ、俺の名を呼べ。その声で、もっと俺を求めてみせろ」
ザイドは遥希の腰を引き寄せ、自身の股間の熱を、遥希の柔らかな太ももに押し当てた。
布越しでも分かる、荒々しく昂った彼の質量。
遥希は恐怖を通り越し、得体の知れない熱に浮かされていた。
考古学者としての冷静さは、砂嵐に吹き飛ばされた。今、この腕の中にいる男が自分の世界のすべてだという錯覚に、心も身体も支配されていく。
ザイドの指先が、遥希のズボンのベルトに手をかけた。
「お前のすべてを、この夜に呑み込んでやる……。覚悟しろ、遥希」
嵐の夜、二人の境界線は、甘い痛みとともに溶け始めていた。
「っ……、あ……」
遥希の口から、自分でも驚くほど甘く、掠れた声が漏れる。
洞窟の外では、砂嵐が咆哮を上げ、岩壁を叩きつけている。その凄まじい轟音が、かえってこの狭い空間の静寂と、密着した二人の鼓動を際立たせていた。
「震えているな、遥希。怖いのか? それとも、俺の指に悦んでいるのか」
ザイドの低い声が、至近距離で耳朶を震わせる。
「ちが、……離して……。誰かに、見られたら……」
「誰も来ない。この嵐の中、動けるのは俺だけだ。ここには、お前を捕らえた俺と、俺に捕らえられたお前しかいない」
ザイドは遥希の細い両手首を片手で纏めて頭上に押し上げると、空いた手で遥希の顎を強引に上向かせた。
その金色の瞳には、薄暗い洞窟の中でもはっきりと分かるほどの、昏い欲望が渦巻いている。
「ん、んんっ……!」
再び重なった唇は、もはや「口づけ」と呼ぶにはあまりに暴力的で、情熱的だった。
ザイドの舌が遥希の口内を蹂躙し、敏感な上顎をなぞり、逃げる舌を追い詰めて絡め取る。
酸素を奪われ、遥希の視界が火花を散らす。
ザイドの掌がシャツのボタンをいくつかはじき飛ばし、剥き出しになった胸元へ。
硬く尖った先端を、指先でなぞられ、容赦なく摘ままれる。
「ひ、あぁっ……! あ、ダメ……そこっ……」
「ダメなものか。お前の身体は、こんなにも俺の愛撫を求めて尖っているぞ」
ザイドの唇が口内から離れ、熱を帯びたまま遥希の耳元、そして喉仏へと下りていく。
吸い上げるようにして鎖骨の窪みに新たな「証」が刻まれるたび、遥希の膝はガクガクと震え、支えを失ってザイドの身体に崩れ落ちた。
「は、はぁ……っ、……ザイド、さま……っ」
「そうだ、俺の名を呼べ。その声で、もっと俺を求めてみせろ」
ザイドは遥希の腰を引き寄せ、自身の股間の熱を、遥希の柔らかな太ももに押し当てた。
布越しでも分かる、荒々しく昂った彼の質量。
遥希は恐怖を通り越し、得体の知れない熱に浮かされていた。
考古学者としての冷静さは、砂嵐に吹き飛ばされた。今、この腕の中にいる男が自分の世界のすべてだという錯覚に、心も身体も支配されていく。
ザイドの指先が、遥希のズボンのベルトに手をかけた。
「お前のすべてを、この夜に呑み込んでやる……。覚悟しろ、遥希」
嵐の夜、二人の境界線は、甘い痛みとともに溶け始めていた。
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