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11話
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カチリ、と金属の重なる音が静寂の洞窟に響いた。
遥希のベルトが外され、涼しい空気が肌を撫でたのも束の間。それ以上に熱いザイドの掌が、容赦なく遥希の柔らかな肌を割って入り込む。
「あ、……待って、ザイド様、これ以上は……っ」
「待てないと言ったはずだ。お前のその声も、熱を帯びた身体も、すべてが俺を煽っている」
ザイドは遥希の耳たぶを深く食み、低く唸るように言った。
太ももの内側、最も敏感な場所をザイドの指が這い上がるたび、遥希の背中が弓なりに跳ねる。
「ひ、あ……っ! ん、うぅ……」
ザイドの指先が、遥希が必死に隠そうとしていた自身の「昂り」に直接触れた。
己の情動を突きつけられ、遥希は羞恥に顔を赤く染め、腕で目元を覆う。
だが、ザイドはその腕を強引に退け、潤んだ遥希の瞳を無理やり覗き込んだ。
「目を逸らすな。お前が誰の手で乱され、誰を求めているのか、その目に焼き付けろ」
「……ちが、う……。これは、身体が、勝手に……」
「身体は心よりも正直だな。……遥希、お前はやはり『光を運ぶ者』だ。俺の乾いた魂に、これほどまでの熱を注ぐのはお前しかいない」
ザイドはそう言うと、遥希のシャツを肩まで押し下げ、剥き出しの肩口に自身の歯を立てた。
「あぁっ! ……痛、い……っ」
「痛みが、俺の愛の深さだと思え。お前がこの傷を見るたびに、俺のことを思い出せるようにな」
痛覚がいつの間にか痺れるような快感へと変質していく。
ザイドの愛撫は、熟練の狩人が獲物を仕留めるように正確で、かつ執拗だった。
遥希の頭の中は真っ白になり、ただザイドの背中に爪を立て、縋ることしかできない。
「……はぁ、はぁ……っ、……ザイド、……ザイド……!」
名前を呼ばれた瞬間、ザイドの瞳に一段と暗い火が灯った。
彼は遥希の腰を抱き寄せ、より深く、密着させる。
「……そうだ。その声で、何度でも俺の名を呼べ。お前の身体の最奥に、俺の名前を刻んでやる」
洞窟の床に敷かれた薄いマントの上で、二人の影は激しく絡み合う。
外の砂嵐はさらに激しさを増していたが、今の遥希にとって、ザイドの腕の中にあるこの灼熱の世界こそが、逃れられない真実だった。
「あ……、あぁぁっ……!」
絶頂の瞬間、遥希が見たのは、自分を見下ろすザイドの、どこまでも深く、狂おしいほどの愛を湛えた金色の瞳だった。
遥希のベルトが外され、涼しい空気が肌を撫でたのも束の間。それ以上に熱いザイドの掌が、容赦なく遥希の柔らかな肌を割って入り込む。
「あ、……待って、ザイド様、これ以上は……っ」
「待てないと言ったはずだ。お前のその声も、熱を帯びた身体も、すべてが俺を煽っている」
ザイドは遥希の耳たぶを深く食み、低く唸るように言った。
太ももの内側、最も敏感な場所をザイドの指が這い上がるたび、遥希の背中が弓なりに跳ねる。
「ひ、あ……っ! ん、うぅ……」
ザイドの指先が、遥希が必死に隠そうとしていた自身の「昂り」に直接触れた。
己の情動を突きつけられ、遥希は羞恥に顔を赤く染め、腕で目元を覆う。
だが、ザイドはその腕を強引に退け、潤んだ遥希の瞳を無理やり覗き込んだ。
「目を逸らすな。お前が誰の手で乱され、誰を求めているのか、その目に焼き付けろ」
「……ちが、う……。これは、身体が、勝手に……」
「身体は心よりも正直だな。……遥希、お前はやはり『光を運ぶ者』だ。俺の乾いた魂に、これほどまでの熱を注ぐのはお前しかいない」
ザイドはそう言うと、遥希のシャツを肩まで押し下げ、剥き出しの肩口に自身の歯を立てた。
「あぁっ! ……痛、い……っ」
「痛みが、俺の愛の深さだと思え。お前がこの傷を見るたびに、俺のことを思い出せるようにな」
痛覚がいつの間にか痺れるような快感へと変質していく。
ザイドの愛撫は、熟練の狩人が獲物を仕留めるように正確で、かつ執拗だった。
遥希の頭の中は真っ白になり、ただザイドの背中に爪を立て、縋ることしかできない。
「……はぁ、はぁ……っ、……ザイド、……ザイド……!」
名前を呼ばれた瞬間、ザイドの瞳に一段と暗い火が灯った。
彼は遥希の腰を抱き寄せ、より深く、密着させる。
「……そうだ。その声で、何度でも俺の名を呼べ。お前の身体の最奥に、俺の名前を刻んでやる」
洞窟の床に敷かれた薄いマントの上で、二人の影は激しく絡み合う。
外の砂嵐はさらに激しさを増していたが、今の遥希にとって、ザイドの腕の中にあるこの灼熱の世界こそが、逃れられない真実だった。
「あ……、あぁぁっ……!」
絶頂の瞬間、遥希が見たのは、自分を見下ろすザイドの、どこまでも深く、狂おしいほどの愛を湛えた金色の瞳だった。
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