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24話
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エネルギー補給の「もふもふ寝」ですっかり元気になったハルだったが、数人の巨躯な獣たちと密着していたせいで、全身汗ばんでいた。
「……あの、お風呂に入ってきてもいいですか?」
その一言が、再び王宮に激震を走らせる。
この世界において、獣人、特に肉食系の高位種にとって「水浴び」は非常に無防備な状態となる神聖な儀式だ。さらに、ハルが湯船に浸かれば、その「癒やし香」が蒸気となって王宮中に拡散される。それはまさに、最高級の「アロマテラピー」が城中に吹き荒れることを意味していた。
「一人で入れるわけがないだろう! 湯船で滑って転んだらどうする!」
ギルバートが、ライオン特有の「水は少し苦手だがハルのためなら飛び込む」という決死の覚悟で立ち上がる。
「ハル様、黒豹は水辺での狩りも得意です。私が一番、安定したサポートを提供できます」
ジークが淡々と、だが既にシャツのボタンを外しながら宣言した。
「待て待て! 虎こそが水遊びの王だぞ! ハル、俺の背中を浮き輪代わりにしろ!」
タイガが豪快に笑い、自らの筋肉美を誇示するように服を脱ぎ捨てていく。
「ええっ、みんな、ついてくる気なんですか!?」
ハルが顔を真っ赤にして後ずさりするが、過保護の塊となった彼らに「プライバシー」という概念はもはや存在しなかった。彼らにとって、ハルを守ることは呼吸することと同じなのだ。
結局、王宮の巨大な大浴場――まるでプールのような広さの湯殿に、ハルと、それぞれの種族を代表する「全裸の」護衛たちが集結することになった。
「あわわ……目のやり場が……」
目の前には、彫刻のように磨き上げられたギルバートの肉体、しなやかで美しいジークの肢体、そして圧倒的な威圧感を放つタイガの広大な背中。
ハルはおずおずと、湯船の端で体を小さくして浸かった。
すると、お湯の熱でハルの体温が上がり、かつてないほど濃密な「癒やし香の蒸気」が浴室内に充満する。
「……っ、ああ……。湯気と共に、ハルの香りが全身の毛穴に染み込んでくる……」
ギルバートが恍惚とした表情で、湯船の中でハルにじりじりと近づく。
「ハル様、背中をお流しします。……失礼」
ジークが背後に回り、ハルの細い肩に大きな手を置いた。ハルの白い肌と、獣人たちの逞しい褐色の肌が湯気の中で対比され、視覚的な熱量も上がっていく。
「キュ、キュイ~!(ボクも泳ぐー!)」
ポポが湯船に浮かべた小さな木桶に乗って、楽しそうにハルの周りをプカプカと浮いている。
「……ハル。お前の香りが混じったこの湯は、どんな名薬よりも効く。……俺の傷も、心も、すべてお前に溶かされてしまいそうだ」
タイガが至近距離でハルの瞳を覗き込み、その金の瞳を熱く濡らした。
ハルは、彼らの熱い視線と、お湯の温かさと、そして何より彼らから向けられる純粋な愛着に包まれ、のぼせたように顔を火照らせる。
「……みんな、仲良しで……よかったです……」
「ハル、それは少し違うぞ。俺たちは、仲が良いのではなく……お前を巡って、互いに一歩も引けないだけだ」
ギルバートがハルの腰をそっと抱き寄せ、耳元で低く囁いた。
湯煙に包まれた密室で、ハルを巡る独占欲は、お湯の温度以上に熱く燃え上がっていた。
「……あの、お風呂に入ってきてもいいですか?」
その一言が、再び王宮に激震を走らせる。
この世界において、獣人、特に肉食系の高位種にとって「水浴び」は非常に無防備な状態となる神聖な儀式だ。さらに、ハルが湯船に浸かれば、その「癒やし香」が蒸気となって王宮中に拡散される。それはまさに、最高級の「アロマテラピー」が城中に吹き荒れることを意味していた。
「一人で入れるわけがないだろう! 湯船で滑って転んだらどうする!」
ギルバートが、ライオン特有の「水は少し苦手だがハルのためなら飛び込む」という決死の覚悟で立ち上がる。
「ハル様、黒豹は水辺での狩りも得意です。私が一番、安定したサポートを提供できます」
ジークが淡々と、だが既にシャツのボタンを外しながら宣言した。
「待て待て! 虎こそが水遊びの王だぞ! ハル、俺の背中を浮き輪代わりにしろ!」
タイガが豪快に笑い、自らの筋肉美を誇示するように服を脱ぎ捨てていく。
「ええっ、みんな、ついてくる気なんですか!?」
ハルが顔を真っ赤にして後ずさりするが、過保護の塊となった彼らに「プライバシー」という概念はもはや存在しなかった。彼らにとって、ハルを守ることは呼吸することと同じなのだ。
結局、王宮の巨大な大浴場――まるでプールのような広さの湯殿に、ハルと、それぞれの種族を代表する「全裸の」護衛たちが集結することになった。
「あわわ……目のやり場が……」
目の前には、彫刻のように磨き上げられたギルバートの肉体、しなやかで美しいジークの肢体、そして圧倒的な威圧感を放つタイガの広大な背中。
ハルはおずおずと、湯船の端で体を小さくして浸かった。
すると、お湯の熱でハルの体温が上がり、かつてないほど濃密な「癒やし香の蒸気」が浴室内に充満する。
「……っ、ああ……。湯気と共に、ハルの香りが全身の毛穴に染み込んでくる……」
ギルバートが恍惚とした表情で、湯船の中でハルにじりじりと近づく。
「ハル様、背中をお流しします。……失礼」
ジークが背後に回り、ハルの細い肩に大きな手を置いた。ハルの白い肌と、獣人たちの逞しい褐色の肌が湯気の中で対比され、視覚的な熱量も上がっていく。
「キュ、キュイ~!(ボクも泳ぐー!)」
ポポが湯船に浮かべた小さな木桶に乗って、楽しそうにハルの周りをプカプカと浮いている。
「……ハル。お前の香りが混じったこの湯は、どんな名薬よりも効く。……俺の傷も、心も、すべてお前に溶かされてしまいそうだ」
タイガが至近距離でハルの瞳を覗き込み、その金の瞳を熱く濡らした。
ハルは、彼らの熱い視線と、お湯の温かさと、そして何より彼らから向けられる純粋な愛着に包まれ、のぼせたように顔を火照らせる。
「……みんな、仲良しで……よかったです……」
「ハル、それは少し違うぞ。俺たちは、仲が良いのではなく……お前を巡って、互いに一歩も引けないだけだ」
ギルバートがハルの腰をそっと抱き寄せ、耳元で低く囁いた。
湯煙に包まれた密室で、ハルを巡る独占欲は、お湯の温度以上に熱く燃え上がっていた。
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