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7話
「わふっ! わふふふんっ!!(カナタさーん! やっとオレの番だー!)」
フェリクスのお腹を堪能していた奏汰の背中に、数十キロの黄金の塊が直撃した。
「ぐえっ!? バディくん、ストップ、ストップ!」
奏汰を押し倒し、顔中をベロベロと舐めまわしているのは、ゴールデンレトリバー姿のバディだ。
バディは特攻隊長という肩書き通り、夜も昼もエネルギーの塊。奏汰が大好きだという感情を隠そうともせず、全身でぶつかってくる。
「もー、バディくん! じっとしてて! ブラシがかけられないでしょ」
「わふん!(無理! 嬉しいんだもん!)」
バディは尻尾をプロペラのように回転させ、周囲に砂埃を巻き上げている。その様子は、まるで大型の扇風機だ。
奏汰はなんとかバディをなだめ、その豊満な金色の毛並みにブラシを当てた。
「バディくんは、本当に健康的な毛並みだね。お日様の匂いがする」
「(エヘヘ、そうでしょ!)」
奏汰が背中を大きくストロークすると、バディは嬉しさのあまり、奏汰の膝に大きな顎を乗せて「へらぁ」と笑った。
「レオンさんはかっこよくて、フェリクスさんは綺麗だけど、バディくんは……見てるだけで元気が出るよ」
「(カナタさんの特別になりたい!)」
バディは奏汰の手を甘噛みし、そのまま自分の方へと引き寄せる。
その天真爛漫な甘え方に、奏汰も思わず顔を綻ばせた。
ふと視線を感じて顔を上げると、少し離れたところで、ブラッシングを終えて満足げなレオンハルト(黒豹)と、毛並みを整え直しているフェリクス(白狼)が、複雑そうな顔でこちらを見ていた。
「……バディの奴、調子に乗りすぎではないか」
「同感です。少し教育が必要かもしれませんね」
奏汰を中心にして、もふもふたちの間に火花が散る。
けれど、当の奏汰は「あはは、バディくん、そこはくすぐったいよ!」と笑い声を上げている。
三者三様の「溺愛」が、この騎士団寮に満ち始めていた。
奏汰が彼らに本当の意味で「恋」をするのはまだ先のことだが、この「もふもふの温もり」なしではいられない体になりつつあるのは、お互い様だった。
フェリクスのお腹を堪能していた奏汰の背中に、数十キロの黄金の塊が直撃した。
「ぐえっ!? バディくん、ストップ、ストップ!」
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バディは特攻隊長という肩書き通り、夜も昼もエネルギーの塊。奏汰が大好きだという感情を隠そうともせず、全身でぶつかってくる。
「もー、バディくん! じっとしてて! ブラシがかけられないでしょ」
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「(カナタさんの特別になりたい!)」
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ふと視線を感じて顔を上げると、少し離れたところで、ブラッシングを終えて満足げなレオンハルト(黒豹)と、毛並みを整え直しているフェリクス(白狼)が、複雑そうな顔でこちらを見ていた。
「……バディの奴、調子に乗りすぎではないか」
「同感です。少し教育が必要かもしれませんね」
奏汰を中心にして、もふもふたちの間に火花が散る。
けれど、当の奏汰は「あはは、バディくん、そこはくすぐったいよ!」と笑い声を上げている。
三者三様の「溺愛」が、この騎士団寮に満ち始めていた。
奏汰が彼らに本当の意味で「恋」をするのはまだ先のことだが、この「もふもふの温もり」なしではいられない体になりつつあるのは、お互い様だった。
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