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ジェイクSide2
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ある日、スターチスが衝撃の発言をした。
「ジェイクさん…、リアにライアン殿下の婚約者の話が来たそうです。」
「………………………………………は?……もう一度言ってくれ。」
「ですから、リアに…」
「やっぱり、いい。すまん。……あんな騒ぎを起こしたのに、もう次なのか?」
「妃教育は、早いほうが良いですからね…。バカ殿下を制御する為、聡いリアが犠牲に……。」
「……そうか。」
「でも、まだ正式なものではなく候補の候補ですから。……とは言っても、筆頭らしいですけど……。」
「……そうか。」
「……………お昼は奢ってくれますか?」
「……そうか。」
「聞いてないですね…。ジェイクさん!ジェイクさん!」
「あ、すまん。なんだ?」
「ですから、今回はまだ正式なものではなく、時間の猶予があります。その間に良い縁談でも見つかれば強行突破するのですが。」
「良い縁談?」
「はい。」
「オパール嬢は、まだ16になる頃だろう?」
「……ジェイクさん。婚約者など1桁の年齢からいる事も多いですよね?」
「……そうだな。」
衝撃で頭が真っ白になっていた。こんな事は今まで無かった。
……いや、1年ほど前の騒ぎの時にあったか。
オパール嬢に縁談……。
考えた事が無かったが当たり前だな。今までいなかったのが不思議な位だ。
……………他の相手の横にいるオパール嬢か。………………………………………嫌だな。
「スターチス。オパール嬢の婚約者の条件は?」
「リアと相手が相思相愛である事です。」
「相思相愛か…。俺はオパール嬢が他のやつの隣にいるのが嫌なだけなんだが。」
「………………………それは、好きだということだと思うのですが?」
「……そうか、なるほどな。合点いった。あの頭が真っ白になる感じも、好きだったからなんだな。」
「今まで気付いてなかったんですか?」
「思ってもみなかった。」
「この1年、あんなにリアの様子を聞いてきたのに?」
「ただ気になるだけだと。」
「……あなた、恋愛においてポンコツですね…。」
「もう自覚した。あとは、オパール嬢が好きになってくれれば良いということか。」
「今度の長期休みにうちに帰ってきます。」
「………休み中に、お邪魔すると候爵に伝えてくれ。」
「必ず伝えます!」
「それから、レオン殿下のところにも行ってくる。」
「了解しました!」
殿下に話せば、オパール嬢の婚約者候補の話を止めておいてくれるかもしれない。
「はははははは!そうか、気付いたか。分かった。俺で止められるとこまでは、止めておいてやる。」
「ありがとうございます。」
俺は、その日のうちに両親にも話した。
「良いじゃないか。プルメリア嬢なら反対しないぞ。」
「そうね。あった事はないけれど、話を聞く限り良い子みたいだし。騎士の嫁だもの、自分の身を守れるのも良いことだわ。……私も教わろうかしら。」
「今からは止めておけ。身体を壊すぞ。」
「まあ!年だと言いたいの?」
「そうじゃない。」
「……では、そういう事で。」
両親の言質はとった。
さぁ、どうしたものか…。とりあえず、気持ちを伝えるか…。重荷になるか……。
こうしてプルメリアの周りは、固められていくのでした。
「ジェイクさん…、リアにライアン殿下の婚約者の話が来たそうです。」
「………………………………………は?……もう一度言ってくれ。」
「ですから、リアに…」
「やっぱり、いい。すまん。……あんな騒ぎを起こしたのに、もう次なのか?」
「妃教育は、早いほうが良いですからね…。バカ殿下を制御する為、聡いリアが犠牲に……。」
「……そうか。」
「でも、まだ正式なものではなく候補の候補ですから。……とは言っても、筆頭らしいですけど……。」
「……そうか。」
「……………お昼は奢ってくれますか?」
「……そうか。」
「聞いてないですね…。ジェイクさん!ジェイクさん!」
「あ、すまん。なんだ?」
「ですから、今回はまだ正式なものではなく、時間の猶予があります。その間に良い縁談でも見つかれば強行突破するのですが。」
「良い縁談?」
「はい。」
「オパール嬢は、まだ16になる頃だろう?」
「……ジェイクさん。婚約者など1桁の年齢からいる事も多いですよね?」
「……そうだな。」
衝撃で頭が真っ白になっていた。こんな事は今まで無かった。
……いや、1年ほど前の騒ぎの時にあったか。
オパール嬢に縁談……。
考えた事が無かったが当たり前だな。今までいなかったのが不思議な位だ。
……………他の相手の横にいるオパール嬢か。………………………………………嫌だな。
「スターチス。オパール嬢の婚約者の条件は?」
「リアと相手が相思相愛である事です。」
「相思相愛か…。俺はオパール嬢が他のやつの隣にいるのが嫌なだけなんだが。」
「………………………それは、好きだということだと思うのですが?」
「……そうか、なるほどな。合点いった。あの頭が真っ白になる感じも、好きだったからなんだな。」
「今まで気付いてなかったんですか?」
「思ってもみなかった。」
「この1年、あんなにリアの様子を聞いてきたのに?」
「ただ気になるだけだと。」
「……あなた、恋愛においてポンコツですね…。」
「もう自覚した。あとは、オパール嬢が好きになってくれれば良いということか。」
「今度の長期休みにうちに帰ってきます。」
「………休み中に、お邪魔すると候爵に伝えてくれ。」
「必ず伝えます!」
「それから、レオン殿下のところにも行ってくる。」
「了解しました!」
殿下に話せば、オパール嬢の婚約者候補の話を止めておいてくれるかもしれない。
「はははははは!そうか、気付いたか。分かった。俺で止められるとこまでは、止めておいてやる。」
「ありがとうございます。」
俺は、その日のうちに両親にも話した。
「良いじゃないか。プルメリア嬢なら反対しないぞ。」
「そうね。あった事はないけれど、話を聞く限り良い子みたいだし。騎士の嫁だもの、自分の身を守れるのも良いことだわ。……私も教わろうかしら。」
「今からは止めておけ。身体を壊すぞ。」
「まあ!年だと言いたいの?」
「そうじゃない。」
「……では、そういう事で。」
両親の言質はとった。
さぁ、どうしたものか…。とりあえず、気持ちを伝えるか…。重荷になるか……。
こうしてプルメリアの周りは、固められていくのでした。
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