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街は賑やかで、人が行き交い、道の両隣には屋台もある。
「お祭りみたい。」
「この辺はいつもこの状態だな。祭りはもっと人が増える。」
「来たことがあるのですか?」
「騎士団が警備に当たるから、仕事でな。仕事以外では、舞踏会に出なくてはならないから来れないな。」
「お祭りの日は王城でも舞踏会が開かれますものね。」
「今年はリアも参加できるな。」
「はい。少し不安ですが、楽しみでもあります。」
「エスコートは俺がするからな。」
「仕事があるのでは?」
「仕事があったら、誰と出るつもりだ?」
「それは、まだ…。」
「リアの横は俺だ。しかも、社交会デビューになるのだろう?」
「まぁ、そうなりますね。」
「それこそ、俺が隣りにいたい。」
「ジェイク…。嬉しいです。余計に楽しみになりました。ジェイクが一緒に行ってくれるのだと思ったら、不安もなくなります。」
「それは良かった。」
私達は手を繋いだままぶらぶら歩く。
「あ、たこ焼き!焼きそば!じゃがバター!クレープも!」
「ハハッ。食べ物ばかりだな。」
ジェイクに笑われたが、気にしない。
家では食べられないものが沢山ある。
クレープは家で出るが、上品にお皿に盛られている。
そうではない!
クレープは、たっぷり生クリームを、歩きながら食べたいのだ!
「ジェイク。お昼はどうする予定ですか?」
「まだ決めていないが?」
「それなら、」
私が食べ歩きを希望すると、了承してくれた。
「まずはクレープです。ジェイクは何にしますか?私は生クリームスペシャルで!」
「はい。」
「俺は甘いものより、ソーセージ入りがいい。」
「はい。」
店員さんは2つのクレープをパパッと作って渡してくれた。支払いをしようとするとジェイクに止められる。
「今日はリアの誕生日だろう。そうでなくても、リアに払わせる気はない。」
「でも…」
「高給取りだから安心しろ。」
「…ふふふっ。ありがとうございます。」
雑貨屋の前を通ると、天然石のアクセサリーが置かれていた。
「私、こういうの好きだったんですよね。」
「好きだった?…ああ、そういうことか。覗くか?」
「良いのですか?」
「もちろんだ。」
私は、ウキウキしながら見て回る。
「これは、グレームーンストーン。実物は初めて見たわ。綺麗ね。」
「いらっしゃいませ。お客さんよく分かりましたね。…絆、円満などの意味を持つから、恋人に送るのに丁度いいですよ。」
「あ、すみません。もう一度言ってもらえますか?」
私は、最後の方が聞き取れず、商品から顔を上げて聞き直したが、店員はニッコリ笑っただけだった。
「これを頂こう。」
私の横からジェイクが財布を出しながら、私が見ていたティアドロップ型のネックレスを指す。
「え?」
「これが気に入ったのだろう?」
「いえ、別にそうではなくて。それに、買うなら自分で買いますよ。手持ちもありますし。」
お父様から、自由に使っていいとお金はある程度貰っているので、私はきちんと財布を持ってきていた。
学園や家にいると、ほとんど使わないので、使うのを楽しみにしていたところもある。
「彼女さん、そういうのは彼氏さんに買ってもらいなよ。彼氏さんだって自分のお金で、自分の目の色をしたアクセサリーを贈りたいはずだよ!」
見ていたグレームーンストーンの色は、ジェイクの目の色と同じだった。
だから、私も見入ってしまったというのは確かだ。
「そういう事だ。」
「ジェイク…。それなら、私からもプレゼントさせてくださいね。私の目の色の物。」
「今日はリアの誕生日だったはずだが?」
「では、ジェイクの誕生日の前祝いと言うことで。」
「まだ、2ヶ月も先だぞ?」
「お願い…。」
ジッとジェイクを見つめると、ジェイクが折れた。
「…分かった。」
「ふふっ。形は何がいいでしょうか?」
「リアに任せる。」
「ブレスレット?ネックレス?カフス?ピン?ゔーん…。」
ブレスレットも、ネックレスも動きの邪魔になる?気にならない人もいるだろうけど…。
カフスやピンは騎士服に使えないわよね?せっかく買うならいつも使えるものがいいわよね…。
なかなか決められず色々見ていると、私が考えている間、店内を見ていたジェイクが話しかけてきた。
「やはり、俺が決めていいか?」
「すみません。なかなか決められなくて…。」
「いや、よく考えて選んでくれているのは嬉しいし、ずっと見ていられる。そうではなくて。」
「ん?何か気に入ったのがありました?」
「ああ。買ってくれるなら、これがいい。」
それは、シルバーの四角い台座にタンザナイトがはめられたネックレスだった。
「ネックレスは動くときに邪魔になりませんか?」
「…もしかして、そういう事を考えて悩んでいたのか?」
「ええ。仕事に差し支えがなくて、いつも身につけられる物はないかなと…。」
「リア。」
「はい?」
「抱きしめていいか?」
!!!
一気に顔が赤くなる。
「な、な、なんて事を。ここでは駄目です!」
「では、後でな。」
「あ、後!?」
「今、していいのか?」
「…あ、とでお願いします。」
しない選択は無いのね…。
店員に笑われた。
「これなら大きくもないし、動きに影響はない。何よりこの石の色が、リアの目にしか見えない。」
「あ、ホントですね。彼女さんの目をそのまま取り出したような…。いや、表現が悪いな。すみません。」
「いや、俺もそう思ったからな。」
「では、これを。」
「はい。チェーンは長さと太さを決められます。こちらから選んでください。」
チェーンは6種類あった。
私はトップが鎖骨辺りに来る細いチェーンを、ジェイクはトップが胸辺りにくる長めのチェーンを選んだ。
店員は2つのネックレスをそれぞれ紙袋に入れてくれた。
「ありがとうございました!」
私達は、街歩きを再開した。
「お祭りみたい。」
「この辺はいつもこの状態だな。祭りはもっと人が増える。」
「来たことがあるのですか?」
「騎士団が警備に当たるから、仕事でな。仕事以外では、舞踏会に出なくてはならないから来れないな。」
「お祭りの日は王城でも舞踏会が開かれますものね。」
「今年はリアも参加できるな。」
「はい。少し不安ですが、楽しみでもあります。」
「エスコートは俺がするからな。」
「仕事があるのでは?」
「仕事があったら、誰と出るつもりだ?」
「それは、まだ…。」
「リアの横は俺だ。しかも、社交会デビューになるのだろう?」
「まぁ、そうなりますね。」
「それこそ、俺が隣りにいたい。」
「ジェイク…。嬉しいです。余計に楽しみになりました。ジェイクが一緒に行ってくれるのだと思ったら、不安もなくなります。」
「それは良かった。」
私達は手を繋いだままぶらぶら歩く。
「あ、たこ焼き!焼きそば!じゃがバター!クレープも!」
「ハハッ。食べ物ばかりだな。」
ジェイクに笑われたが、気にしない。
家では食べられないものが沢山ある。
クレープは家で出るが、上品にお皿に盛られている。
そうではない!
クレープは、たっぷり生クリームを、歩きながら食べたいのだ!
「ジェイク。お昼はどうする予定ですか?」
「まだ決めていないが?」
「それなら、」
私が食べ歩きを希望すると、了承してくれた。
「まずはクレープです。ジェイクは何にしますか?私は生クリームスペシャルで!」
「はい。」
「俺は甘いものより、ソーセージ入りがいい。」
「はい。」
店員さんは2つのクレープをパパッと作って渡してくれた。支払いをしようとするとジェイクに止められる。
「今日はリアの誕生日だろう。そうでなくても、リアに払わせる気はない。」
「でも…」
「高給取りだから安心しろ。」
「…ふふふっ。ありがとうございます。」
雑貨屋の前を通ると、天然石のアクセサリーが置かれていた。
「私、こういうの好きだったんですよね。」
「好きだった?…ああ、そういうことか。覗くか?」
「良いのですか?」
「もちろんだ。」
私は、ウキウキしながら見て回る。
「これは、グレームーンストーン。実物は初めて見たわ。綺麗ね。」
「いらっしゃいませ。お客さんよく分かりましたね。…絆、円満などの意味を持つから、恋人に送るのに丁度いいですよ。」
「あ、すみません。もう一度言ってもらえますか?」
私は、最後の方が聞き取れず、商品から顔を上げて聞き直したが、店員はニッコリ笑っただけだった。
「これを頂こう。」
私の横からジェイクが財布を出しながら、私が見ていたティアドロップ型のネックレスを指す。
「え?」
「これが気に入ったのだろう?」
「いえ、別にそうではなくて。それに、買うなら自分で買いますよ。手持ちもありますし。」
お父様から、自由に使っていいとお金はある程度貰っているので、私はきちんと財布を持ってきていた。
学園や家にいると、ほとんど使わないので、使うのを楽しみにしていたところもある。
「彼女さん、そういうのは彼氏さんに買ってもらいなよ。彼氏さんだって自分のお金で、自分の目の色をしたアクセサリーを贈りたいはずだよ!」
見ていたグレームーンストーンの色は、ジェイクの目の色と同じだった。
だから、私も見入ってしまったというのは確かだ。
「そういう事だ。」
「ジェイク…。それなら、私からもプレゼントさせてくださいね。私の目の色の物。」
「今日はリアの誕生日だったはずだが?」
「では、ジェイクの誕生日の前祝いと言うことで。」
「まだ、2ヶ月も先だぞ?」
「お願い…。」
ジッとジェイクを見つめると、ジェイクが折れた。
「…分かった。」
「ふふっ。形は何がいいでしょうか?」
「リアに任せる。」
「ブレスレット?ネックレス?カフス?ピン?ゔーん…。」
ブレスレットも、ネックレスも動きの邪魔になる?気にならない人もいるだろうけど…。
カフスやピンは騎士服に使えないわよね?せっかく買うならいつも使えるものがいいわよね…。
なかなか決められず色々見ていると、私が考えている間、店内を見ていたジェイクが話しかけてきた。
「やはり、俺が決めていいか?」
「すみません。なかなか決められなくて…。」
「いや、よく考えて選んでくれているのは嬉しいし、ずっと見ていられる。そうではなくて。」
「ん?何か気に入ったのがありました?」
「ああ。買ってくれるなら、これがいい。」
それは、シルバーの四角い台座にタンザナイトがはめられたネックレスだった。
「ネックレスは動くときに邪魔になりませんか?」
「…もしかして、そういう事を考えて悩んでいたのか?」
「ええ。仕事に差し支えがなくて、いつも身につけられる物はないかなと…。」
「リア。」
「はい?」
「抱きしめていいか?」
!!!
一気に顔が赤くなる。
「な、な、なんて事を。ここでは駄目です!」
「では、後でな。」
「あ、後!?」
「今、していいのか?」
「…あ、とでお願いします。」
しない選択は無いのね…。
店員に笑われた。
「これなら大きくもないし、動きに影響はない。何よりこの石の色が、リアの目にしか見えない。」
「あ、ホントですね。彼女さんの目をそのまま取り出したような…。いや、表現が悪いな。すみません。」
「いや、俺もそう思ったからな。」
「では、これを。」
「はい。チェーンは長さと太さを決められます。こちらから選んでください。」
チェーンは6種類あった。
私はトップが鎖骨辺りに来る細いチェーンを、ジェイクはトップが胸辺りにくる長めのチェーンを選んだ。
店員は2つのネックレスをそれぞれ紙袋に入れてくれた。
「ありがとうございました!」
私達は、街歩きを再開した。
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