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86 仕事の説明
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「講師を引き受けていただきありがとうございました。これからよろしくお願いいたします。」
「こちらこそよろしくお願いいたします。」
私は今、校長室にいる。校長は白髪のイケオジだ。
「今日は、仕事の説明だけの予定です。学校の新学期が始まったら講師として授業を受け持っていただきます。」
「はい。」
「予定通り、サポートとしてジェシー先生も授業に携わっていただきますので、分からないことがあればジェシー先生に聞いてください。あとの事は、ジェシー先生よろしくお願いいたします。」
「はい。承知いたしました。さぁ、行きましょうか。」
「はい。」
私達は校長室を出た。
「スウィーティーさんが、同僚になるなんて心強いわ。」
「私はジェシー先生の後輩になります。サリーナとお呼びください。」
「そ、そう?…ゴホン!では、サリーナ。魔法に関しては、私も教えてもらう事があると思うの。これからよろしくお願いしますね。」
「はい。こちらこそ、またご指導よろしくお願いいたします。」
「校内の案内は、要らないわよね。仕事内容も聞いているのでしょう?」
「週2回の魔法講師とだけ…。」
「そう。主に1年生の魔力操作と、他の学年の実技を順に、という形になります。」
「順にですか?」
「今日は1年と2年、次は1年と3年…という様に1日午前午後1時限ずつの週2回ということです。」
「なるほど。」
「基本的には専門課程に入る前までの学年と考えておいてください。」
「承知いたしました。」
話しながら歩き、すぐに職員室…こちらでは職員待機室という、場所へついた。
職員待機室は教科ごとにあり、魔法職員待機室の中には、席が数席。
教師はいなかった。
「明日までは授業があるので、皆出ていますね。この席が私。サリーナは隣を使ってください。…どうぞ。」
ジェシー先生はそう言って席に座り、私へも座るよう促した。
「はい。ありがとうございます。」
「それでは、初めての授業日と内容を話し合いましょうか。」
話し合いは時間がかからずに終わった。
「では、そのようにいたしましょう。」
「よろしくお願いいたします。」
「次は休暇明け、新学期に。」
「はい。」
「それでは、馬車乗り場まで送りましょう。」
「いいえ。慣れた場所ですから、ひとりで大丈夫です。」
「そうですか?それなら、気をつけて帰ってください。」
「はい。失礼いたします。」
私は慣れた校内を馬車乗り場に向かって歩いた。
途中、顔見知りの後輩に話しかけられ、講師の話をすると目を見開き後退った。
「どうなさったのですか?」
「いえ…いや、あの…」
「?」
「楽しみにしております!!」
その後輩はそう言うと、走り去った。
「え?いや、だから…貴方の学年は範囲外なのだけれど…。」
もうすでに姿はない。
「…ま、いいか。」
私は馬車に乗り、学校を後にした。
「こちらこそよろしくお願いいたします。」
私は今、校長室にいる。校長は白髪のイケオジだ。
「今日は、仕事の説明だけの予定です。学校の新学期が始まったら講師として授業を受け持っていただきます。」
「はい。」
「予定通り、サポートとしてジェシー先生も授業に携わっていただきますので、分からないことがあればジェシー先生に聞いてください。あとの事は、ジェシー先生よろしくお願いいたします。」
「はい。承知いたしました。さぁ、行きましょうか。」
「はい。」
私達は校長室を出た。
「スウィーティーさんが、同僚になるなんて心強いわ。」
「私はジェシー先生の後輩になります。サリーナとお呼びください。」
「そ、そう?…ゴホン!では、サリーナ。魔法に関しては、私も教えてもらう事があると思うの。これからよろしくお願いしますね。」
「はい。こちらこそ、またご指導よろしくお願いいたします。」
「校内の案内は、要らないわよね。仕事内容も聞いているのでしょう?」
「週2回の魔法講師とだけ…。」
「そう。主に1年生の魔力操作と、他の学年の実技を順に、という形になります。」
「順にですか?」
「今日は1年と2年、次は1年と3年…という様に1日午前午後1時限ずつの週2回ということです。」
「なるほど。」
「基本的には専門課程に入る前までの学年と考えておいてください。」
「承知いたしました。」
話しながら歩き、すぐに職員室…こちらでは職員待機室という、場所へついた。
職員待機室は教科ごとにあり、魔法職員待機室の中には、席が数席。
教師はいなかった。
「明日までは授業があるので、皆出ていますね。この席が私。サリーナは隣を使ってください。…どうぞ。」
ジェシー先生はそう言って席に座り、私へも座るよう促した。
「はい。ありがとうございます。」
「それでは、初めての授業日と内容を話し合いましょうか。」
話し合いは時間がかからずに終わった。
「では、そのようにいたしましょう。」
「よろしくお願いいたします。」
「次は休暇明け、新学期に。」
「はい。」
「それでは、馬車乗り場まで送りましょう。」
「いいえ。慣れた場所ですから、ひとりで大丈夫です。」
「そうですか?それなら、気をつけて帰ってください。」
「はい。失礼いたします。」
私は慣れた校内を馬車乗り場に向かって歩いた。
途中、顔見知りの後輩に話しかけられ、講師の話をすると目を見開き後退った。
「どうなさったのですか?」
「いえ…いや、あの…」
「?」
「楽しみにしております!!」
その後輩はそう言うと、走り去った。
「え?いや、だから…貴方の学年は範囲外なのだけれど…。」
もうすでに姿はない。
「…ま、いいか。」
私は馬車に乗り、学校を後にした。
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