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89 〜続き〜

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「そう、それ!」

シュルツは、それを肯定した。

マジか…。
恥ずかしくて、いたたまれない…。

「確かに他にいない天使級。……あ、もしかして、俺、明日、この世を…。」
「………否定はできない。」

バズは、肩を落とした。

はい!?
なぜそんな事になるの?

「スウィーティー様。それで、なぜこんな所に?」
「仕事の話を聞きに行った帰りにちょっと街へ寄ったのです。」
「仕事ですか?」
「はい。学校の講師を…。」
「いいな~。こんな綺麗な講師に教えてもらえるなんて。俺だったら超頑張る。」

話の途中で復活したらしいバズが、話に加わった。

「スウィーティー様の話を遮るな!」
「すみません…。」
「いえ。大した話ではないので、良いのです。」
「天使!」
「あの、恥ずかしいので、それやめてください。」
「はい。」

バズが、口を閉じるジェスチャーをした。

「はぁ…、すみません。後で指導します。…ところで、この後の予定はあるのですか?」
「公園でこの子と遊ぼうと思っているのです。」

サリーナは、微笑みながらアルを撫でる。

「天使…。」

また、バズが口を開くと、シュルツの拳骨が頭に落とされた。

「度々、申し訳ございません。」
「いえ。」
「お詫びと言ってはなんですが…。この後、騎士団の訓練場へ一緒にいかがですか?」
「訓練場ですか?」
「この近くに訓練場がありまして、今日はアイザック殿下が参加されています。」

そういえば、昨夜ザック様が話してた…。

「広いですので、契約獣様も飛び回れますよ。」

“う~ん…もし何かあっても何とかなるかしら。アル、どうする?”
“悪い感じはしないし、この魔力量ならどうとでもなるよ。広いところで飛べるなら、ここじゃなくてもいいし~。”
“…そんなはっきり。でも、ザック様の訓練の姿がみれるなら。”

「では、お願いしてもよろしいでしょうか?」
「はい。それでは、行きましょう。バズも来るだろう?」
「いや、俺は…。」
「来るよな?」
「でも…。」
「バズ。」
「………はい。」
「あの、無理はなさらなくても…。」
「いえ。婚約者のある女性とふたりきりはいけません。」

そういうことか…。

サリーナ、シュルツ、バズの3人は訓練場へ向かった。

そうだ!

“パール。”
“何~?”
“今日は訓練場にいるのよね?”
“そうよ~。”
“今から行くけど、ザック様には内緒ね。”
“は~い。アイザックくん、驚くわね!”
“ふふっ。”

反応が楽しみ!





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