ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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115 夕食後

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「アイザック殿下。ごゆっくりどうぞ。」

夕食後ひと休憩すると、お父様とリック兄様は談話室に私達を残し、私室へ戻って行った。

「結局、泊めてもらうことになってしまったな。」
「急な事で申し訳ございません。大丈夫でしたか?」
「さっきも言ったが、明日は休みを取っているので大丈夫だ。こちらこそ、気を使わせてすまない。」
「いいえ。そんな…」

どうしよう。夕食前の会話が頭から離れな~い!
ルーフもパールもいる。メルだって控えてる!
でも…緊張する。

「リーナ。」
「は、はい!」

うわっ、思ったより声が大きくなった。

「クククッ、そんなに緊張しなくても。」
「す、すみません。」
「それで、だな…。」
「はい。」
「えーと、触るか?」

なんと!?

「ざ、ザック様!?」

思わず周りをみると、誰もいなかった。

「あれ、いない?」
「さっき、皆出ていったよ。」
「え?」

…もしかして、気を使って?

「ああいった事を聞くと驚くが、好いてくれているのが分かって嬉しいものだな。」
「そ、そうですか。」
「夜空のデートもしなくては。…今から行くか?」
「今からですか?」
「ああ。」

サリーナは窓の外を見る。

「確かに今夜は星が綺麗ですね。」
「どうする?」
「行きましょうか。メルに伝えてきます。」
「ああ」

私は部屋の外にいるであろうメルに声をかけようとした。

「「あ。」」

その時、強い魔力を2つ感じた。

「はぁ…。来たな。夜空デートは、お預けか…。」
「…早かったですね。」
「「リーナ!」」

ルーフとパールが勢いよく部屋へ入ってきた。

「ふたりとも分かっているわ。ザック様、私はお父様へ知らせてきます。」
「俺は彼奴等の元へ行ってくる。街中に入られては騒ぎになってしまう。パール一緒に。」

バルコニーに面した窓を開けながら、ザック様は言う。

「…はぁ、行きたくないけどね。」

パールは渋々だ。

「パール、お願い。」
「分かっているわ。」
「ルーフも。」
「俺もか?」
「そうよ。貴方のお客様もいるでしょう?」
「あれは、客なのか?」

ルーフは首を捻る。

「リーナ~。」
「アル。」

窓からアルが入ってくる。

「強い魔力が近づいてきてるよ~。」
「ええ。今からザック様とパールとルーフが行ってくれるわ。貴方はお嫁さんの所にいて良いわよ。」
「リーナの側にいる。」
「初夜くらい一緒にいてあげなさいな。何かあったら呼ぶから。」

アルがパールやルーフをみると、パールもルーフも頷いた。

「面倒くさいのが来ただけだから、大丈夫よ。」
「すぐ終わらせてくる。問題ない。」
「じゃあ、行ってくる。」

ザック様とパール、ルーフは、2つの魔力の元へ窓から飛び立った。

「アルも戻っていいわ。私はお父様の所へ行ってくる。」
「分かった…。」

アルは、窓から飛んでいった。

「さあ、私も行かなきゃ。メル、お父様の所へ行くわ。」
「畏まりました。」

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