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127 魔力阻害?
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「分かったわ。ハンス隊長、パールに呼ばれたので行ってきます。」
「そうですか…。それでは私もご一緒します。中の騎士に声をかけてきますので、少々お待ち下さい。」
「…はい。」
サリーナは、パールの魔力を辿ろうとして、ふと気づいた。
「あれ?そういえば、パールの位置がわからない…。」
阻害魔法が使われている?
でも、パールからの言葉は伝わる。なぜ?
………私達には、繋がりがあるから話す事には影響がないのか!
“パール!私、あなたの場所が分からないわ。”
“やっぱり。”
“やっぱり?”
“中では気配がなかったのに、外に出る扉まで来たら、うっすら外に気配があるのよ。それで、外を見ようとしたんだけど、窓から見える所には誰もいないし、扉も窓も開かないの。”
“この建物全体に魔力封じや、阻害魔法が使われているのね。”
“そうとしか考えられないわ。”
「お待たせいたしました。」
「ハンス隊長。この建物全体に何やら仕掛けがあるようです。魔力封じなのか、阻害魔法なのかは、断言できませんが…。」
サリーナは、ハンス隊長へ外の気配の事も伝えた。
「分かりました。…お前ら、敵が潜んでいる可能性がある!気を引き締めろ!」
ハンス隊長は、広間の騎士へ大声で指示した。
その敵に聞こえてしまうのではないかしら?……わざと聞かせている?
……………ま、いいか。
サリーナは考えることを放棄し、パールの元へ向かうことにした。
「ルーフ、パールの匂いは分かる?」
「ああ。こっちだ。」
ルーフが動き出し、その後ろをサリーナとハンス隊長がついていく。
自分達は地下にいたようで、階段を上がると玄関ホールへついた。そこにはアイザックや騎士たちの姿もある。
「ザック様。」
「リーナ。この扉とこの先に裏口の様な扉もある。外の気配は俺も言われて分かったくらいだ。」
「開かないのですよね?」
「ああ。外の状況もわからない。」
サリーナは考え込み、1つの結論を出した。
「………壊します?」
…「「「「「「………え?」」」」」」…
そこにいたアイザック以外の騎士がサリーナの言葉に驚きを隠せない。
「力任せにやると屋敷自体が壊れてしまう。」
「壊れて困りますか?」
「………いや、困らないか。」
「いやいやいやいや、ちょっと待ってくれ。」
サリーナとアイザックの過激な提案にハンス隊長が止めに入る。
「向こうの目的も分からないのに、それはやりすぎだろ!」
「リーナが誘拐されそうになったのですよ?」
「それはそうだが!」
ややこしくなるから、自分で防げた事は、今は口に出さないでおこう。
「あのー…」
騎士の一人が恐る恐る手を挙げる。
「どうした?」
「魔力封じがあるのでしたよね?屋敷が壊れるとか、どういう事ですか?そこまでの魔法をどうやって?」
サリーナとアイザックは顔を見合わせた後、その騎士に向き直り笑顔で答えた。
「問題ない。」
「問題ありません。」
「そうですか…。それでは私もご一緒します。中の騎士に声をかけてきますので、少々お待ち下さい。」
「…はい。」
サリーナは、パールの魔力を辿ろうとして、ふと気づいた。
「あれ?そういえば、パールの位置がわからない…。」
阻害魔法が使われている?
でも、パールからの言葉は伝わる。なぜ?
………私達には、繋がりがあるから話す事には影響がないのか!
“パール!私、あなたの場所が分からないわ。”
“やっぱり。”
“やっぱり?”
“中では気配がなかったのに、外に出る扉まで来たら、うっすら外に気配があるのよ。それで、外を見ようとしたんだけど、窓から見える所には誰もいないし、扉も窓も開かないの。”
“この建物全体に魔力封じや、阻害魔法が使われているのね。”
“そうとしか考えられないわ。”
「お待たせいたしました。」
「ハンス隊長。この建物全体に何やら仕掛けがあるようです。魔力封じなのか、阻害魔法なのかは、断言できませんが…。」
サリーナは、ハンス隊長へ外の気配の事も伝えた。
「分かりました。…お前ら、敵が潜んでいる可能性がある!気を引き締めろ!」
ハンス隊長は、広間の騎士へ大声で指示した。
その敵に聞こえてしまうのではないかしら?……わざと聞かせている?
……………ま、いいか。
サリーナは考えることを放棄し、パールの元へ向かうことにした。
「ルーフ、パールの匂いは分かる?」
「ああ。こっちだ。」
ルーフが動き出し、その後ろをサリーナとハンス隊長がついていく。
自分達は地下にいたようで、階段を上がると玄関ホールへついた。そこにはアイザックや騎士たちの姿もある。
「ザック様。」
「リーナ。この扉とこの先に裏口の様な扉もある。外の気配は俺も言われて分かったくらいだ。」
「開かないのですよね?」
「ああ。外の状況もわからない。」
サリーナは考え込み、1つの結論を出した。
「………壊します?」
…「「「「「「………え?」」」」」」…
そこにいたアイザック以外の騎士がサリーナの言葉に驚きを隠せない。
「力任せにやると屋敷自体が壊れてしまう。」
「壊れて困りますか?」
「………いや、困らないか。」
「いやいやいやいや、ちょっと待ってくれ。」
サリーナとアイザックの過激な提案にハンス隊長が止めに入る。
「向こうの目的も分からないのに、それはやりすぎだろ!」
「リーナが誘拐されそうになったのですよ?」
「それはそうだが!」
ややこしくなるから、自分で防げた事は、今は口に出さないでおこう。
「あのー…」
騎士の一人が恐る恐る手を挙げる。
「どうした?」
「魔力封じがあるのでしたよね?屋敷が壊れるとか、どういう事ですか?そこまでの魔法をどうやって?」
サリーナとアイザックは顔を見合わせた後、その騎士に向き直り笑顔で答えた。
「問題ない。」
「問題ありません。」
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