【R18】 人外専門奴隷娼婦~奴隷女の望む未来~

くったん

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希望にまた救われる

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 白蛇は、ビー玉みたいな真っ黒の玉をプレゼントしてくれた。

「身請けされたとき、相手にこれを見せなさい。それまで誰にも見せてはいけないよ。肌身離さず大切に持っておくんだ。ゴーレムがそれしか出来なかったように、私にもこれしか出来ない。もう会えないが、いつでもアキラを……」

 白蛇様はそれ以上は言葉にしなかった。しなくても伝わる想いがある。

「……ありがとう、本当に、ありがとう」

 ありったけのありがとうを伝えたいのに、ありがとうだけじゃ言葉が足りない。
 言葉ってもどかしい。
 だから最後にぎゅうぎゅうと抱きしめ合った。
 さすが白蛇様って言いたいほど、骨が軋むまでイッちゃって。

「うあっ、痛っ! 死ぬ! 絞め殺される!」
「……それもいいと思った。アキラと一緒に交尾をしながら果てるのも……」
「とんだヤンデレ属性!」
「……やっぱり一発していくか」
「奥さんと仲良くね!」
「……アキラも、……頑張れ。頑張れっ!」

 骨まで染みる想いに笑顔で返した。
 大丈夫じゃない、けど、白蛇様の想いにも頑張って応えたい。

「会えずとも誰よりも応援しているぞ。達者でな!」
「うん、いつか、またね!」

 もしかしたらまた会う日があるかもしれない。
 そういう小さな可能性の中に私達は生きてる。
 希望的観測に過ぎないけど、やっぱり夢をみるのをやめられない。
 それがヒトなんだ。
 夢があるから生きていける。


 そんなこんなで白蛇様とお別れして一週間経ち、噂が終息しつつあるのか、外出ありの一日貸し切りのお仕事が入った。魔の一ヶ月のこともあり、喜んだのもつかの間、どこか知らない山小屋に連れて行かれた。そして山小屋のリビングで、十人のオオカミと一人の奴隷に囲まれている。

「うっ、ぁ」
「おーお、頑張るねえ」

 人外専門の娼婦がいるという話を知り合いに聞いて、面白そうだから貸し切って遊ぼう的なノリで私を連れてきたと。久しぶりの悲惨な状況に心はついていけず。
 でも慣れって恐ろしい。
 一分経ち、五分が経ち、十分もすれば、奴隷の感覚を思い出し、何も感じなくなった。
 そうそう、何てことない。

「くっ、ぅ」
「もっとしめてやれ」

 オオカミといえば媚薬成分配合精液。この人数を相手にどうしたもんかと考えたけど、いらない心配だった。オオカミのリーダーは、ヒトの奴隷を持っていた。
 奴隷同士でセックスするよう命令された。
 偉そうにソファーに座ってるリーダーの前で、四つんばいになって奴隷男とセックス。後ろから短小に単調に突かれることは、どうってことない。ただ、足置きの代わりと言わんばかりに、リーダーの足が背中に置かれている。
 いつでも蹴られる。そこが怖い。

「やっぱり人外専門はゆるいのか?」
「はっ、はい! ヒトよりかは……」
「あはは! ゆるいってよ、おまえ」

 誰がユルユルだ!
 こいつが小さいだけだもん!
 筋トレと膣トレちゃんとやってるもん!
 まだまだしまりはいいはずだもん!

「あっ、ぅ」
「うあっ、しまるっ」
「おっ、またイクの? 何回目だよ。元気だなぁ、ヒト科の奴隷は、よっ!」
「ぐぁっ」
「うっ」

 リーダーの足が背中に振り落とされた。
 痛みで体に力が入ると、アレがビクンビクンと激しく震えた。

「ほれ、奴隷男。イッたんなら薬飲め」
「ひっ、これ以上は……死に、ますっ」
「ああ? だから何だよ」
「っ」
「飲め」
「は、はい」

 何の薬か分からないけど、奴隷男がそれを飲んだら、萎えていたアレがすぐに元気になった。そういう薬なんだと思う。
 私もトロ水がほしい。中に出されてもアソコが痛いし、つまんないし。
 でも、それを見破られたらもっとひどい目に遭う。
 頑張って演技して、満足させて、早く飽きてくれるのを待つ。
 どうってこともない。こんなの慣れてる。

「そうだ! おい、おまえ」

 リーダーは一人のオオカミを指さした。

「この奴隷女に精子を飲ませてやれ」
「お、俺っすか!?」
「やれ」
「りょーかいっす」

 その意味を知ってるから、思わずブルリと震えた。でも震えは止まらない。

「ああ? 何でいきなり震えてやがる」
「っ」
「はいはーい! 俺、知ってる!」

 小さなオオカミが手をあげて答えた。

「そいつウルフが惚れた女だよん。娼婦に惚れたって相談されたの」
「ウルフ?あー……あいつね」
「媚薬入りキャンディを食べさせて子宮に精子ぶっかけたら速攻で堕ちるってアドバイスしたんだけどな。ダメだったみたいだね」
「ははーん、面白れーじゃん。誰かウルフ呼んでこい。最近えらく調子に乗ってるからな、見せしめといこうか」
「あはっ、楽しくなってきたね」

 そういうのは勘弁してほしい。
 ウルフは関係ない。巻き込むとか、そういうのはダメ。
 絶対にダメ。

「ちが、う」
「ああ?」
「わたし、しらないっ! オオカミなんてっ、しらないっ」
「おい、例の変態呼んでこい。隣の部屋に居ただろ」
「うわっ、かわいそー」
「しつけだよ、しつけ」

 例の変態って何。私は何をされるの。
 相手は媚薬成分配合精液を持っているオオカミ。
 ヤバイ、かも。
 耐えられる自信がない。
 たくさんのヒトに蹂躙される方がマシだ。

「あぅ、……やだ」

 あまりの恐怖に歯がガタガタ鳴る。
 リーダーが楽しそうに、足でこめかみをグリグリ押してきた。

「真実がどうであれ、本物のオオカミの性態ってのを教えてやる」
「オベンキョーってやつ?」
「違いねえ! 奴隷ごときが勉強を教えてもらえるんだぜ。礼を言え」

 今度は頭を強めに蹴ってきた。
 そのまま蹴られ続けたら死ねるのになって思いながら、口を開いた。

「あ、りがとう、ございます」

 もう心はここにない。
 これ以上は何も考えない。
 心を消すだけで、何も感じなくなるの。
 それがいいの。
 大丈夫、どうってことない。

「あのー、そろそろイキそうなんすけど。俺の精子どうしたらいいっすか?」
「床にでもぶちまけとけ。ウルフが来たら目の前で食わせようぜ」
「うわっ、エグいっすね」
「他人なんだろ? 奴隷ごときがウソをつくはずねーもんなぁ」

 ウソがバレたら何かしらのお仕置きをされる。
 今回は何だろう。
 リーダーは暴力系だからサンドバッグかな。痛いのは嫌だな。

「あー、じゃあ、リーダー、出しますよ」
「俺に宣言すなっ!」
「リーダーっ、俺っ、もうっ」
「だからやめろって!」
「あはは! リーダー涙目になってるぅ」

 目の前の床に精子が飛び散った。
 これを食べるのかなんて思いながら見ていると、部屋の扉が開いた。

「この子ですか?」
「落とせるか?」
「んー」

 メガネをかけたオオカミは、私の顔を覗き込むとニッと笑った。

「うん、犯されても目が死んでいない。面白そうな子です」
「あーあ、極悪の変態に目をつけられちまったな」
「終わったね」
「ささっ、奴隷男とのセックスはやめて僕とイイコトしましょうね」

 メガネオオカミは奴隷男を退かすと、そそり立ってるアレを入れてきた。
 短小じゃなくて、長くて太いアレを。

「ああぐう!」

 開いた口に布を押し込まれた。

「舌噛んで死なれても困りますから」

 何それ。
 舌噛んで死にたくなるようなことになるってこと?
 嫌だ。怖い。今までと違う。
 こいつ、何か違う!

「ううっ! うあっ!」
「あらあら、暴れてますね」
「本能じゃねーの? おまえの精子はオオカミ一ヤバいからな」

 リーダーの言葉に背筋が凍った。
 ウルフでヤバいのに、それよりもって……本当に死んじゃうやつだ。
 逃げないと。
 殺される覚悟で逃げないと。
 でも、何だ。お腹が熱い。
 これ、この感じ。知ってる。

「我慢汁もヤバいんだっけ?」
「うーん、前にヒトとヤったときは我慢汁で狂ってましたね。耐え性がなかったんですよ、あの女。つまらなくてすぐに飽きました」
「ひぐう! あう!」
「あらら、もう回りましたか。でも、まだですよ。これからが楽しいんです」

 メガネオオカミは単調に浅いところで出し入れを始めた。
 これなら大丈夫って思えたらいいけど、お腹の中は熱くなるばかり。
 もっと奥へと本能が訴えかけてくる。
 ギリッと口の中の布を噛んで耐えた。

「いいですね、必死に抗う姿。かわいい奴隷です。もっと興奮してしまいます」
「ひんっ! ふあ!」
「ほら、ビクンってしたの、分かりましたか? 私の我慢汁があなたの子宮に届いますね」

 アレがビクンと震えると私の子宮もビクンと震える。
 中出しがキモチイイことを知ってるから。
 植え付けられたから。

「皮肉なもんだぜ。耐えようとすればするほど変態が喜ぶんだもんな」
「でも落ちたら落ちたでイキ地獄でしょ? どっちがマシなんだろ」
「奴隷の時点でどっちもくそもねーだろ。死んだ方がマシだ」
「きゃははっ、それ言えてる」
「よく生きてるよな」
「死んだって変わらないのにね」

 リーダーと子どもオオカミは、私に絶望を与えるために言ってるんだと思う。
 早く落ちて面白いものを見せろと。
 でも残念。それは逆効果だ。
 私は絶対に負けない。
 負けん気だけは、誰にも負けない。
 こいつらに、この世界に、負けてたまるか!

「ふぐう! ふああ!」
「んーっ、それでも抗う姿、とってもかわいいです! リーダー、この子、買いましょうよ」
「そりゃムリだ。奴隷のくせに高値だぜ」
「あー……でしょうね、分かります。この子は何が起きても折れない。美しい女性です」
「それを折って遊ぼうとしてんだろ」
「そういう女性を調教するのが楽しいんですよ。必死に抗って、最後に泣いて懇願する様は、……っ、あー……想像するだけでイキそうです」
「……興味ねーな、俺は。こんなの見ても勃起しねーし」

 リーダーは足でこめかみを押してきた。
 耐えようとしているのを邪魔されて、思わずギッと睨んでしまった。
 しまったと思っても、もう遅い。

「奴隷のくせに煽るのだけはうまいじゃねーか」
「おや、参加ですか?」
「しねーよ! 何で俺のちんぽを奴隷にくれてやらなきゃいけねーんだよ!」
「リーダー、あいつ来ましたよ」
「連れてこい」

 このタイミングで……、でもそっちの方がいいかも。多分ウルフの前で、「床に落ちてる精子舐めろ」って命令するつもりだ。そんなのどうってことない。大丈夫。あとはウルフが知らん顔してくれればいい。

「何だよ、何の用……えっ、……え?」
「よう、ウルフ。ちょっと話があってよぉ」
「……何で……」
「人外専門の奴隷がいるって聞いて借りてきたんだ。この奴隷女、知ってるやつか?」
「……っ」
「もし奴隷に惚れてんならよぉ、おまえも奴隷の仲間入りだな。でもちょうどいいか。ド底辺だもんな、みなしごウルフよぉ」

 部屋中に笑い声が響く。ウルフの生い立ちは知らないけど、何かしっくりくるものがあった。だから子供のように甘えん坊だったんだ。

「……そんな女、……知らねぇ……」
「そーかよ。じゃ、遠慮なく」

 ウルフの言葉に安心したけど、リーダーが私の頭をわしづかみにして、精液が溜まってる床に顔を押し付けた。
 何だ、どうってことないやつだ。
 こんなの慣れてる。

「オオカミ精子はおいちいでちゅか~」
「……っ」
「ああ? 何だその反抗的な目は」
「ああっ、その目を見てみたい!」
「変態は黙ってろ! チッ、萎えた。朝まで外に放り出しとけ」
「待ってください! だったら私が!」
「いいから、出しとけ」
「……分かりました」

 こっちこそ萎えたわ。
 てっきり今からひどいことになると覚悟してたのに。
 でも、よかった。これで解放される。

「こちらです」

 メガネオオカミに腕を引かれながら裸のまま部屋を出た。
 ウルフとすれ違ったけど目が合うことはなかった。

「では、また」

 放り出された外は、雪が積もっていた。
 冬なんだと、ようやく今の季節に気づいて、最近の暇な理由が分かった。

「春、来ないかな」

 雪に埋もれた足の感覚がどんどん無くなっていく。
 それが私の心みたいで、無性に痛くなった。



ーーーーーー



 どのくらいそうしていたんだろう。
 どんどんと吹雪が酷くなっていく。
 これは死ぬかもって思ってると、道の向こうから三人のオオカミが走ってきた。
 一人は私を見るなり、慌てた様子でコートをかけて抱き上げた。残りの二人は小屋の中に入って行った。
 すぐあとにバリンッとガラスが割れる音が聞こえた。音がした方に目をやると、リーダーがぶっ飛んでいた。地面につく前に、割れた窓からウルフが出てきて、リーダーに馬乗りになって何発も殴ってた。

「てめえ! マジでぶっ殺す!」

 ちょっと意味が分かんなくて目をパチクリさせてたら、私を抱えてくれてるオオカミが説明してくれた。

「ついさっきウルフから連絡があって、ケンカするからすぐに来い。外にいる女の子は保護してくれって頼まれたんだ。まっ、僕たちが到着する前に一人で始めたみたいだけど」
「……」
「話は聞いてるよ。キミがウルフの言ってた女の子だね。もう大丈夫だから。今日は帰ろう。送るよ」

 この状況がさっぱり分かんないけど、オオカミさんは私を抱えたまま、スタスタと歩き始めた。
 ウルフの横を通るときに、「送ってくる」と一言声を掛けてたけど、ウルフの耳には何も聞こえてなかった。
 ただひたすらリーダーを殴ってた。

「アキラにっ、酷いことをっ、しやがって!」

 その小さな呟きが聞こえて、ぐわっと溢れた。
 何も知らなかったとはいえ、酷いことしたのに、それでも助けてくれた。

「あ、っ」

 お礼を声に出そうとしたけど、裸で外に居たせいで歯しか鳴らない。ガチガチと凍る顎を擦って、もう一度声を出そうとしたけど、やっぱり歯しか鳴らなかった。

「無理は禁物だよ。しかし参ったな。帰ろうにも凍傷寸前だし。帰ってもろくな治療してもらえないよね。……明日まで貸切の予定だった?」
「うっ、ん」
「じゃあ近くの宿で休憩しようね。安心してね、親友の好きな子に手を出したりしないから」
「ん」
「まだ寝たらダメだよ。小さな返事でいいから、僕とお話してようね」
「ん」

 寒くて痛くて怠くて眠くて、いっそこのまま意識をぶっとばしたい。
 でもここで意識を手放すと、もうここに帰ってこれない気がした。
 それはそれでいいのかもしれないけど、まだ行けない。まだ行っちゃダメ。
 せめてお礼を言うまでは、耐えてみせる。

「マジギレしてたね。あんな顔久しぶりにみたよ。キミが巻き添え食らわないように、放り出されるのを我慢して見てたんだろうね」
「ん」
「怖くなかった? でもね普段はめちゃくちゃ温厚なやつだからね。バカ丸出しっていうか……まっ、キミが知ってるウルフが普段のウルフだよ」
「ん」
「真っ直ぐ過ぎるけどいいやつなんだ。元気になったらさ、もう一度会ってちゃんと話を聞いてやって」
「ん」
「どうせ店主に嫌がらせされたんだろ? 身請けするって言ってんのに、断ったことがあり得ないもんな」
「ん」
「好きな人がいるって嘘まで吐いて」

 それは違う。
 本当のことだと返事をする前に、少しだけオオカミさんの手に力が入った。

「そういうことにするんだ」
「っ」
「奴隷のキミは未来を選べない。ウルフに買われる、それが事実だ。でもウルフは奴隷のキミにわざわざ選択肢を与えてるんだよ。買えば早く終わる話なのに、奴隷の気持ちを優先している。僕には理解出来ないけど、それがウルフの優しさってやつだ。もしそれでも不満なら、今度ことキレイに振ってやるんだ。一生ものの幸運を棒に振って奴隷人生を歩んだらいい。誰も止めないよ」
「……ん」
「お節介やいてごめんね。こんなときに言うべきことじゃないんだけどさ、何かもうウルフもキミも真っ直ぐで見てらんなくて」

 このオオカミさんの言ってることはごもっともだから、首を横に振って、声にならないけど必死に伝えた。

「あ、っり、がと」
「うんうん、ウルフの言ってた通り素直な子だね。もう少しで宿に着くから頑張ろうね」
「ん」
「でも着いたら気を失いそうだね。ウルフは呼ぶ?」
「まか、せ、る」
「オーケーオーケー。しかしキミの裸をガッツリ見ちゃったからどやされそう。そのときは助けてね」
「……」
「……おーい、まだ耐えてねー!」

 返事をするのも目を開けておくのもダルくて。
 オオカミさんがわざと揺すってくるけど指先すら動かせなかった。

「ちょっと待って! まだダメだ! もう少しだから!」

 眠くて眠くて、でもお礼を言うまで耐えなきゃって思いで何とか意識を保った。
 それもギリギリのところで。
 体の全部の感覚が無くなって、息もしづらく、何かふわふわしてて、気持ち悪くて、胃から生ぬるいものが出てきた。
 それが何かなんて判断する思考すらない。
 それでも分かることは、もうすぐ私は意識を手放すということだけ。

「アキラ!」

 ようやく聞き慣れた声が聞こえて、少し口元が緩んだ。
 早くお礼を言わないと。
 その一心で口を動かした。

「アキラっ」

 ちゃんと言葉になってたか分からないけどようやく言えたことだし、すごく眠たかったからとりあえず寝ることにした。




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