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終わった恋
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パチリと目を開けると、見慣れた天井が目に入った。そのまま横に視線をやると、やっぱり見慣れた出窓が見えた。外は快晴、青い色が窓から見える。
2番の部屋だ。
視線を逆にやると、白髪のオオカミが隣に寝転んでスヤスヤと眠っていた。助けてくれたオオカミさんだ。全然気づけなかったけど白髪だったのね。
一体いつの間にお店に戻ってきたんだろう。宿に着く前のことからまったく覚えてない。途中で意識飛んだ。吐いた気もするけど覚えてない。ちっとも気づかなかったってことは、それだけ深く意識を失ってたってこと。
今回はマジで危なかったんじゃないのだろうか。
「……っ」
ゆっくり体を起こすと、頭と手足の先が痛んだ。変色してるけどまだマシな色。数日で元に戻る。それよりも頭の痛みがキツい。耳鳴りするレベルで痛む。
「うっ」
ぐるりと世界が回って見えて、気持ち悪くなってパタリと後ろに倒れた。その振動でパッと白髪のオオカミさんの目が開いた。
「まだ起きたらダメだよ。四十度近い熱があるんだ」
なるほどキツいわけだ。でもここはお店で休める状況でもない。というか、いろいろどうなってるの?
それを聞こうと口を開けて声を出す。喉がものすごく痛くて、カラッカラに掠れた声しか出なくなってた。でも、出るだけマシか。
「……ウルフは、……しごとも」
「キミは体を治すことに専念、ウルフへのお礼は元気になってから、了解した?」
「ん」
「もう少し熱が下がって、手足の色も戻ったら、ウルフの家でのんびりしようね」
「ん」
「ちょうど起きたしお薬を飲もう」
治療に専念ってだけで心苦しいのに、お薬なんていう高級品まで用意してるなんて思ってもなくて目を見開いた。
奴隷は家畜以下の存在で替えはたくさんいる。
奴隷にここまでするなんて、一生の恩どころの騒ぎじゃない。
普通はこんなこと出来ない。
「な、んで」
「それはウルフから聞くべきことだよ」
それもそうだ。ここまでしてくれたんだもの、早く元気になることが今の私に出来ること。とりあえず早く熱を下げないとろくなこと考えないと思う。
「口を開けて」
「あ」
「そのままだよ」
口の中にお薬を放り込まれた。次に白髪のオオカミさんの顔が近づいてきた。重なった口から押し流されるお水。冷たくて美味しくてゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。
「もっと、それ、おいしっ」
「ん」
白髪のオオカミさんは何度も口移しでお水を飲ませてくれた。私が満足するまで、何度も。やらしい気持ちがこれっぽっちもないって分かる。だから安心して飲めた。
「何だろう、ひな鳥に餌をやる母鳥の気持ちが今なら分かる」
「ふふ」
「もう少し寝て、起きたらプリン食べようね」
「!?」
魔法の言葉が聞こえて飛び起きた。ずぐんと頭が痛んだけど、それどころじゃない。
「た、食べる?」
「ん! ん!」
「まぁ、何というか、もう命に別状もなく元気そうで安心したよ」
呆れたように笑う白髪のオオカミさんに苦笑いで返した。オオカミさんは、ペリッとパッケージを開けて、スプーンでプリンを掬った。
「あっ、そうそう、僕の名前ね、バーナードっていうんだ。今後ともよろしくね、アキラちゃん。で、交渉なんだけど、さっきの口移しはウルフにナイショね?」
賄賂と言わんばかりにプリンを差し出してきた。笑顔で頷くと、それを口の中に入れてきた。頬っぺたがきゅーってするくらい甘くて幸せ。自然と笑顔が綻ぶ私をじっと見つめてバーナードは言った。
「やっぱりひな鳥に餌をやってる気分だ」
それがどんな気持ちか分かんないけど、私はひな鳥みたいに、あーんと口を開けて、プリンが放り込まれるのを待った。
ちょうどそのとき部屋の電話がなった。バーナードさんはプリンを私に手渡すと、立ち上がって電話のある方へ向かった。
「食べてて」
私は自分でプリンを食べた。飲み込むときに喉がかなり痛んだけど、やっぱり甘くて美味しくて、もっと味わって食べたいのにペロリと平らげてしまった。
体はプリンで満足らしく、速攻で眠気を訴えてきた。少しでも動かせば痛む頭を押さえながら、また横になった。
「おっ、ちゃんと食べた? イイコだね」
想像よりも早く戻ってきたバーナードさんはベッドに腰掛けて、熱を測るように私のおでこに手を置いた。
「身請けの交渉成立だって」
「身請け?」
「キミを買ったってこと」
「……そう」
「ウルフからの伝言。『熱がある程度下がり次第、嫌がっても無理やり連れて行く』ってさ。ごめんね、いきなりで」
こんなに良くしてくれてるのに、何でウルフもバーナードさんも謝るんだろ。謝るのは私の方なのに。
「ごめんね、ありがとう」
「お別れ出来ないよ。いいの?」
バーナードさんは、私の好きな人との別れを気遣ってくれたんだと思う。いいも何も身請けされたんだもの、これ以上の幸運もなくて、それなのにお別れの時間まで望むなんてバチが当たる。
「うん、いいの。これでいいの」
「……そっか」
「でも、不思議だね。つい最近このお店に来たばかりなのに」
「出会いは突然ってことだね」
「……そう、かもね」
あっという間だったけど、もうすぐこの部屋ともおさらば。ここに来たときは借金返済のことで頭がいっぱいで、身請けされるなんて思わなかった。
この先の人生、ありったけの想いと命をウルフに尽くそう。もう要らないって言われるまで私に出来ることを精一杯しよう。
そうしても足りないほどの施しをしてもらった。
一生をかけて恩を返そう。
「これで良かったよね」
「嫌だって言っても買われるキミに拒否権はないだろ?」
「そうだった」
「早く自由になるためにも、今はゆっくり休んで」
バーナードさんはそう言うと目元に手を置いた。それに合わせて目を閉じる。やっぱり高熱は高熱らしく、すぐに思考がまどろんだ。
それに身を任せて意識を手放そうとしたとき、頭に何かが触れた。
ふっとツッチーの頭を撫でる仕草を思い出した。
大きな手が好きだった。
あったかくて、ゴツゴツして。
壊さないように優しくに触れる、それが伝わる撫で方が好きだった。
ううん、今も好き。大好き。
まだ好きなのにもう会えない。
好きって言えなかった。
一目だけでも会いたい。
好きって言いたい。
でも会ったら忘れられなくなる。
会えない。
会いたい。
好き。
「……ツッチー……」
溢れてくる想いはいっぱいで、こんなになるまで好きなんだって改めて気づいた。
後悔に蝕まれながらも、これで良かったとも思う。
これは伝わらない恋で叶うこともない恋なんだ。
はじまりもしないし、想いを寄せ合う幸せな奇跡は絶対に起きない。
もう、終わったんだ。
地獄も、恋も、終わった。
「……ツッチーっ」
夢にまでみた奴隷からの解放。
泣いてるのは喜びか悲しみか。
締め付けられるほどの猛烈な痛みに、上手く呼吸が出来なくなった。
2番の部屋だ。
視線を逆にやると、白髪のオオカミが隣に寝転んでスヤスヤと眠っていた。助けてくれたオオカミさんだ。全然気づけなかったけど白髪だったのね。
一体いつの間にお店に戻ってきたんだろう。宿に着く前のことからまったく覚えてない。途中で意識飛んだ。吐いた気もするけど覚えてない。ちっとも気づかなかったってことは、それだけ深く意識を失ってたってこと。
今回はマジで危なかったんじゃないのだろうか。
「……っ」
ゆっくり体を起こすと、頭と手足の先が痛んだ。変色してるけどまだマシな色。数日で元に戻る。それよりも頭の痛みがキツい。耳鳴りするレベルで痛む。
「うっ」
ぐるりと世界が回って見えて、気持ち悪くなってパタリと後ろに倒れた。その振動でパッと白髪のオオカミさんの目が開いた。
「まだ起きたらダメだよ。四十度近い熱があるんだ」
なるほどキツいわけだ。でもここはお店で休める状況でもない。というか、いろいろどうなってるの?
それを聞こうと口を開けて声を出す。喉がものすごく痛くて、カラッカラに掠れた声しか出なくなってた。でも、出るだけマシか。
「……ウルフは、……しごとも」
「キミは体を治すことに専念、ウルフへのお礼は元気になってから、了解した?」
「ん」
「もう少し熱が下がって、手足の色も戻ったら、ウルフの家でのんびりしようね」
「ん」
「ちょうど起きたしお薬を飲もう」
治療に専念ってだけで心苦しいのに、お薬なんていう高級品まで用意してるなんて思ってもなくて目を見開いた。
奴隷は家畜以下の存在で替えはたくさんいる。
奴隷にここまでするなんて、一生の恩どころの騒ぎじゃない。
普通はこんなこと出来ない。
「な、んで」
「それはウルフから聞くべきことだよ」
それもそうだ。ここまでしてくれたんだもの、早く元気になることが今の私に出来ること。とりあえず早く熱を下げないとろくなこと考えないと思う。
「口を開けて」
「あ」
「そのままだよ」
口の中にお薬を放り込まれた。次に白髪のオオカミさんの顔が近づいてきた。重なった口から押し流されるお水。冷たくて美味しくてゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。
「もっと、それ、おいしっ」
「ん」
白髪のオオカミさんは何度も口移しでお水を飲ませてくれた。私が満足するまで、何度も。やらしい気持ちがこれっぽっちもないって分かる。だから安心して飲めた。
「何だろう、ひな鳥に餌をやる母鳥の気持ちが今なら分かる」
「ふふ」
「もう少し寝て、起きたらプリン食べようね」
「!?」
魔法の言葉が聞こえて飛び起きた。ずぐんと頭が痛んだけど、それどころじゃない。
「た、食べる?」
「ん! ん!」
「まぁ、何というか、もう命に別状もなく元気そうで安心したよ」
呆れたように笑う白髪のオオカミさんに苦笑いで返した。オオカミさんは、ペリッとパッケージを開けて、スプーンでプリンを掬った。
「あっ、そうそう、僕の名前ね、バーナードっていうんだ。今後ともよろしくね、アキラちゃん。で、交渉なんだけど、さっきの口移しはウルフにナイショね?」
賄賂と言わんばかりにプリンを差し出してきた。笑顔で頷くと、それを口の中に入れてきた。頬っぺたがきゅーってするくらい甘くて幸せ。自然と笑顔が綻ぶ私をじっと見つめてバーナードは言った。
「やっぱりひな鳥に餌をやってる気分だ」
それがどんな気持ちか分かんないけど、私はひな鳥みたいに、あーんと口を開けて、プリンが放り込まれるのを待った。
ちょうどそのとき部屋の電話がなった。バーナードさんはプリンを私に手渡すと、立ち上がって電話のある方へ向かった。
「食べてて」
私は自分でプリンを食べた。飲み込むときに喉がかなり痛んだけど、やっぱり甘くて美味しくて、もっと味わって食べたいのにペロリと平らげてしまった。
体はプリンで満足らしく、速攻で眠気を訴えてきた。少しでも動かせば痛む頭を押さえながら、また横になった。
「おっ、ちゃんと食べた? イイコだね」
想像よりも早く戻ってきたバーナードさんはベッドに腰掛けて、熱を測るように私のおでこに手を置いた。
「身請けの交渉成立だって」
「身請け?」
「キミを買ったってこと」
「……そう」
「ウルフからの伝言。『熱がある程度下がり次第、嫌がっても無理やり連れて行く』ってさ。ごめんね、いきなりで」
こんなに良くしてくれてるのに、何でウルフもバーナードさんも謝るんだろ。謝るのは私の方なのに。
「ごめんね、ありがとう」
「お別れ出来ないよ。いいの?」
バーナードさんは、私の好きな人との別れを気遣ってくれたんだと思う。いいも何も身請けされたんだもの、これ以上の幸運もなくて、それなのにお別れの時間まで望むなんてバチが当たる。
「うん、いいの。これでいいの」
「……そっか」
「でも、不思議だね。つい最近このお店に来たばかりなのに」
「出会いは突然ってことだね」
「……そう、かもね」
あっという間だったけど、もうすぐこの部屋ともおさらば。ここに来たときは借金返済のことで頭がいっぱいで、身請けされるなんて思わなかった。
この先の人生、ありったけの想いと命をウルフに尽くそう。もう要らないって言われるまで私に出来ることを精一杯しよう。
そうしても足りないほどの施しをしてもらった。
一生をかけて恩を返そう。
「これで良かったよね」
「嫌だって言っても買われるキミに拒否権はないだろ?」
「そうだった」
「早く自由になるためにも、今はゆっくり休んで」
バーナードさんはそう言うと目元に手を置いた。それに合わせて目を閉じる。やっぱり高熱は高熱らしく、すぐに思考がまどろんだ。
それに身を任せて意識を手放そうとしたとき、頭に何かが触れた。
ふっとツッチーの頭を撫でる仕草を思い出した。
大きな手が好きだった。
あったかくて、ゴツゴツして。
壊さないように優しくに触れる、それが伝わる撫で方が好きだった。
ううん、今も好き。大好き。
まだ好きなのにもう会えない。
好きって言えなかった。
一目だけでも会いたい。
好きって言いたい。
でも会ったら忘れられなくなる。
会えない。
会いたい。
好き。
「……ツッチー……」
溢れてくる想いはいっぱいで、こんなになるまで好きなんだって改めて気づいた。
後悔に蝕まれながらも、これで良かったとも思う。
これは伝わらない恋で叶うこともない恋なんだ。
はじまりもしないし、想いを寄せ合う幸せな奇跡は絶対に起きない。
もう、終わったんだ。
地獄も、恋も、終わった。
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