【番外編】イケメンだけど追放されたのでお兄さん達をメスにするパコパコ旅行してきます

ぺけ

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レインくんはマゾなので恥ずかしい言葉責めとか受けても興奮しちゃうけれど嗜虐心を煽るため嫌がるフリをするタイプに育ちました △

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スノウとイリアが「生えていてはいけないキノコ」が山に生えていたと村民から聞いて、2人で雪山に調査へ出かけてしまった。

なんでも危険な魔物の類いか、その痕跡の可能性が高いようだが、
何故村の奴らはそんな村の危機をあの2人に知らせるんだろう、
去年2人が来た直後はそんなシステムなかったじゃん。

ついでに俺を1人にしても着いて来させても危ないので留守番としてレインを置いていった心理もよくわからない、
旅の道中ならまだしも幼児か俺は?

「レオン?」

……とかいいつつ、
さっきも窓を開けた瞬間偶然飛んできた鋭利な魔物に眉間をやられかけたので何も言えないのだが。

流石に年々雑かつ殺意の高い不運への遭遇率が上がりすぎているので、
呪いの類としか思えないしお祓いでも受けたいが、レインも一緒に祓われると洒落にならないので我慢している。


「はぁ……♡蜜蜂の気持ちが理解できそう……」

回復薬を切らした自分が悪いと諦めて、
大人しく俺にくっつき人の頬を齧っては舐め続けているレインとヒマを潰そうと思う。

「レイン」

「どうしたの?お腹が空いたかな」

「い、いや。
 さっき食べたところだし大丈夫」

先ほどまでの蕩けるような低い声から一転し、あまりに普通に返事をされて少し驚いた。

細い足を俺に巻きつけ横から雁字搦めに抱きついて来る様は
ミツバチというより蜘蛛を連想させるが、
隣にいるのは八つ目のデカい蜘蛛ではなく、目の下のクマが濃くて細長い可愛いお兄さんだ。

汗ばむほど強烈な暖房の魔法を駆使して尚、冷えた青白い四肢で俺の体温を吸い取るよう奪って来る代わりに、
頭を撫でると嬉しそうに俺の身体に巻きつきなおして小さく笑うのがとても可愛い。

「レオンがもし花ならきっと光る花なんだろうね、
 ひとりだけの暗い世界を照らしてくれる唯一の光……」

和んでいたらなんかポエムみたいな事を言い出して、
レインが自分の世界に入っていったのを感じ本能的に「ヤバい」と思ったが、
時すでに遅く押し倒され、愛おしげに首に絡む指に力が籠り爪が立てられた。

「僕の、僕の大切なレオン。
 綺麗な花。絶対誰にも渡さないから、絶対傷付けさせない」

「あだだだだだ」

傷付けさせないのは結構だが、首に刺さる爪が血が出ていないか不安になる程度の鈍痛を与えて来る。

気管は潰さないよう配慮してくれているようで息ができるだけまだ余裕があるがそれでも苦しいものは苦しいし、
冷えた指が離れ、熱が戻ってきた箇所からどくどくと脈打つような痛みが襲ってきて辛い。

現在進行形でレインに傷付けられている。

「レイン、っ、そろそろ落ちるから」

「……あぁ……、血が出ている……ごめんね、皮膚の一欠片も、全部僕のなのに……勿体無い」

頬を数回叩くと無事こっちの世界に戻ってきてくれたようで、
ちょっと開いていた瞳孔が狭まって視線も定まる。

首筋を生ぬるい舌が這い、可愛い息遣いが聞こえて来ると、
うっかり首に引っ掻き傷を作られたのにエロい気分になって骨の浮いた背中を撫でてしまった。

「げほっ……はぁ、手当は後でにしよっか」

「けれど」

起き上がってちょっと視界がブレるのを落ち着けて、
レインを抱き寄せると全力でもたれかかって来る割に申し訳なさそうにしている。

気分はすっかり落ち着いたようだ。

軽く唇を重ねてから頭を撫で、改めて視界に入る不安げなレインの今日の格好を凝視する。

細身のレインが身体の線がしっかりわかる薄手のニットなんかを着ると、
ただでさえ痩せた腰回りのシルエットがぴったりくっついた布で強調され、
栄養事情が心配になるレベルの細い外見だが、
肉が全くない分、感度は良いのか少し腰を撫でるだけで困ったように目を伏せて微笑み、身体をくねらせるのがとてもイイ。

「こっちおいで」

「うん♡」

腕を広げればぬるぬると粘っこく移動して中央に収まり、また絡みついてくる。

躊躇いもなくスハスハ勢いよく音を立てて肩口の匂いを嗅いで来るのを阻止して後ろを向かせ、
腰に手を回し背中から抱きかかえると、身体がピッタリ密着するのも気に入ったようで、
レインは静かに俺にもたれかかって腹の位置で繋がれた手に自分の手を重ねて骨の形をなぞり始めた。

「もうちょっと足開ける?」

「もー…♡本当はお昼から、なんて駄目なんですよ?」

手をにぎにぎして俺に擦り付き、全力で俺を堪能してくれているようで何よりだ。

レインがゆっくり、恥ずかしそうに両足を開いたのでそれを持ち上げ膝の下に俺の腿を捩じ込ませる。

後ろから俺の足で強制的に大股を開かされ、レインは何をされるのか理解したようで、
俺が弄りやすいよう腰を浮かせながらも可愛くへこ♡へこ♡とこれからを期待した交尾乞いでもどかしそうに下半身を揺らしている。

「こんなに可愛い顔してるのに本当にダメ?」

無理やり首だけ後ろを向かせて唇を吸うと、レインは一生懸命腕と舌を伸ばしてそれに応え、
赤い困った顔で俺の目をじっと見ている。

「……駄目、じゃないけれど……」

「恥ずかしい?」

図星のようで、レインは唇を内に巻くと瞬きをして大きな黒い瞳を揺らす。

「それじゃあ、恥ずかしく無くなるまでこうしてよっか?」

「……うん、ありがとうレオン……♡やっぱりあなたは優しいね、大好き」

何を勘違いしたのかレインは足を開いたまま俺に身体を預け大人しくなったが、
俺は「何分で音を上げるかなぁ」と思いながら内腿をゆっくりと撫でた。

「……っ、く、ぅっ」

じっくり腿を撫で続け、
焦れたレインの腰が上がっていくのを見越して布越しにカリカリ中央を爪で掻くと小さくうめきと一緒に跳ねるよう腰が上がって、
腕が反射的に俺の動きを止めようと伸びてきたのでまた内腿を撫でるだけの優しい動作に戻ればレインは大きく息を吐いて大人しくなった。

「ごめんな、黙ってるままだと恥ずかしいよな。
 なんか喋ろう」

「わかった、……レオンはいつも僕のためにいろんな事を、っお!?♡……か、考えてくれるね?
 だ、ぁっ♡あっ♡前♡両手でかりかりしないでください♡
 お腹もだめですっ♡まだ、話してるから♡♡♡」

いつも突っ込んでいる時やっているよう、臍の下を押さえて雄子宮を意識させるとレインは散々躾けられた身体をかっと熱くさせる。

反らした胸を直接撫でて柔らか乳首を甘やかしても、
服の上から陰茎を揉み込んでも、何をしてもレインは面白いくらい顔を赤くしてのたうってくれるので、とても触りがいがあって楽しい。

「レイン」

開きっぱなしの脚を何度が閉じて感覚を逃がそうとぐ、と腿に力を込めたのが下にある俺の腿に伝わってきたが、
ちょっと名前を呼びながら首筋を舐めるとそれはつま先を立てる力に変換されてしまうようで、
段々レインは泣き声みたいな喘ぎを発し弱っていき、
ぷっくり弄られて腫れた乳首を摘まれるとついには背中を丸めて身を固くしてイってしまった。

「腰へこへこさせて可愛いな。
 乳首摘まれてちんぽからぴゅって漏らすみたいなしょぼ射精すんの気持ちよかった?」

「違う……、っ、そんなんじゃ、ないで、
 あっ♡あっ゛!?♡ごめんなさいごめんなさい♡イキたておちんちん♡こしょこしょしないで♡っ、
 気持ちよかったです♡ぬるぬるして、今も♡恥ずかしい音してるから許し、ぉ゛ぉおっ♡♡♡」

下半身へ手を伸ばし、うっすら湿っていた布と中身を擦れるようくちゅくちゅ弄ればレインは慌てて俺から逃げようと腕を動かしたが、
足を開いて固定した状態ではうまく立ち上がれず反対に俺の上に座り込んで、
より俺に全身を委ねる形になってしまう。

「そっか。
 ごめんな、もうレインはとろとろの雑魚射精しかできないメスちんぽだから、精液なんか出しても気持ち良く無いよな。
 ズボンもっとネトネトになるまでいっぱい潮吹かせて、
 用済みちんぽでも弄られると気持ちいいです♡って理解るまで俺ちゃんと頑張るな?」

「や、だぁ……お゛おほぉ゛♡」

「うわ、言った瞬間ズボンぐしゃぐしゃにしてんじゃん。
 なんか糸まで引いてるけど何期待したらこんな濡れんの?」

「う、ぁあっ、ちが……うぇ、ん゛えぁああ゛♡♡」

潮と先走りでレインのズボンはドロドロに濡れ股間周りに恥ずかしいシミを作ってしまっている。

試しに指で、一番ぬるぬると粘性を感じた睾丸の上あたりをとんとん、とノックしてみると案の定淫液でにちゃ♡と卑猥な音がして、
黒いズボンと指の間に一瞬粘ついた液が糸を短く引いた。

レインはそれを信じられないものを見るように目を見開いて凝視するが、
もう一度下半身を揉まれると泣きながら悲惨な声で喘ぎ、
これ以上の醜態を晒さないよう身体をいつまでも申し訳程度に捩って抵抗した。

「あ?違う?
 じゃあまたお漏らし?レインちゃんのお陰でオムツの巻き方覚えたし、また履かせてあげよっか?
 あん時もオムツとちんこ擦れて気持ちいいでちゅ♡てずっとケツ振ってたもんな」

「やだ、……っ♡あれ、恥ずかしい、から……」

100と2x歳生きた男がオムツを履かされ、
一日中ところ構わずメス臭を振りまく便利な穴扱いされたのは相当屈辱的だったのだろう。

レインは目いっぱいに涙を溜め俺の方を睨んでいるが、
あの日最後には気絶するまで潮を噴く中結腸ハメを受け入れ、
脳みそゆるゆるのイキ顔で自分の乳首を無意識に弄っていたのを思い出したのか、
キスの合間に小さく喘ぎ、俺の勃ったのに自分の薄い尻をこりこり擦り付けて緩い尻コキをこっそり楽しんでいる。

「なんで?オムツ可愛いじゃん」

「そ、んなわけ、ないでしょう……っ!?」

もう一度服に両腕を入れて片方の乳首は優しく甘やかして乳頭をこねこね念入りに撫で、
もう片方の乳首はぎゅ♡と摘んで強い刺激を与えるとレインは硬く目を閉じて乳首へ集中し、
いよいよ俺のズボンまで潮で汚すほど濡らして腰を浮かせている。

「~~~っ!!?♡ぐ、……っゔぅ……!♡♡」

「また潮吹いて楽しそうだな。
 どうせ履いてるパンツもエロくて可愛いやつだし、
 オムツとそんな変わんないって」

そろそろ頃合いかとベルトを外し、
レインのズボンを脛のところまで下ろせば今日もヒモとフリルだけでほぼ構成された黒いスケスケのリボン付きエロ下着がぐっしょり濡れて、
陰茎に張り付いているのが露出する。

「まともに勃たないしこんなパンツでも入るくらいちっさいし、本当に女の子みたいな股してんな。

 んですぐ濡れるしちんぽ大好きだし?
 あー、ごめん、レインはメスか。
 子供ちんぽの周りの毛ぇ剃られてもっと子供みたいにしてもらうの大好きな変態メスだもんな」

「……おっ♡……ひぐ、う、っ……なんで、っ♡
 そんなに意地悪ばかり……あっ、あっ♡言うんですか……、うっ♡
 なにか、怒ってるなら、謝るからぁ……♡」

いじめ過ぎたようで、
指をいきなり3本突っ込んでちゅむちゅむアナルにしゃぶらせるゆっくり手マンに喘ぎながらも、
レインはぐすぐす泣き出してしまった。

つい言い過ぎたと反省するが、
なんかこう、俺はレインのような清楚なお兄さんを泣かすのが割と好きなので許して欲しい。

魔力が高まるからと外出の時は羽織る白い厚手のローブを除けば地味な黒い服ばかりを私服に選び、
髪もせっかくの(血色が悪いが)綺麗な顔を隠すように伸ばした、
猫背で外見通り大人しいレインが黒服の隙間から骨がところどころ浮く肢体を晒し、恥ずかしさに顔を真っ赤にして、気持ちいいからとだらしなく開いた口から涎を垂らして酷い事をする張本人筈の俺に一生懸命縋り耐えようとしているのを見ていると、
可哀想なレインにとてもバキバキに興奮してしまうのだ。

「……レオン?」

それをどういい感じに伝えようかな、と悩んでレインの肩口へ顔を埋めると、
レインは不思議そうに俺の髪を撫でながら突然行為が止まったことに戸惑っている。

「怒ってないんだけど、
 レインが可愛過ぎて言い過ぎた、……ごめんね?」

そして結果、目尻の涙を唇で掬ってキスしながら素直に謝ることにした。

「……」

イケると思ったからやった訳なんだけど、案の定レインには的面だったようでにやぁ、と熱に浮かされた泣き顔が歪む。

くるりと身体の向きを変え顔を突き合わせたかと思うと、
俺の頬や唇をちゅ♡ちゅ♡と、キスというか、舐め回しながら赤い顔でレインは嬉しそうに抱きついてきた。

「ふふ、ズルい♡
 そんな言い方恋人にされたら、なんでも許しちゃうじゃないですか、じゅる♡ちゅ♡
 ごめんね、僕がわかりにくかったよね?全然、ふぅ♡さっきまでも全然嫌じゃなかったよ♡
 やだ♡って言う方がレオンが虐めてくれて、嬉しかったから♡んむ♡べろおいしい♡
 気持ちよかったからもっと虐めて?
 …あ、当然優しくしてくれるのも大好きだから、どちらでも嬉しいですけれどね♡」

器用にキスして絡みついてきつつ俺のズボンを寛げると、
レインは自分の柔らかい陰茎をくに♡と俺の亀頭へ当てとろとろの先走りでローション代わりにコーティングしていく。

そうやってつるつるの鼠蹊部までて亀頭ズリをしていやらしい交尾アピールをされると、
さっきまでの反省も虚しく、一瞬でこの可愛いメス顔を腰を掴んでパコハメしぐちゃぐちゃに泣かせたい衝動に駆られてしまう。

「はは、ありがと。
 じゃあレイン、俺の上に座れる?」

「……うん♡」

腰を抱き寄せるとレインは邪魔そうに脱げかけていた下着とズボンを脱ぎ捨て放り、
足が自由になった分大きくかっぴらいて俺にくっついて腰を下ろし、
熱くにゅるにゅるの肉襞で陰茎をしゃぶりあげた。

「~~~っ♡♡♡
 あ゛っ……き、もち、いい……♡
 ぉっ♡レオン♡あ、なたの硬いおちんちん♡おっ♡おっ♡
 お腹♡奥に当たってきゅんきゅんします♡あっ♡きもちいい♡
 ナカのひだ全部にレオンのがキスしてくれてる♡恥ずかしい♡大好き♡って勝手にナカ♡全部締まって、っ♡レオンに甘えてる♡」

さっきまでのやりとりでレインは俺に素直な感情を伝えることに決めたらしい。

可愛らしい媚びた低い声で、自分の身体がどうなっているのかを俺に教え、
自ら腰を上下させてぬぽぬぽと奥の肉を押し上げられてはナカを締め付け、
押し出した精液で俺の腹を汚す。

「お゛……ぉっ♡乳首、吸われたらまたお腹、きゅう♡ってす……ぉお♡
 レオンの、硬い♡っも、イく?一緒にイこう♡っぉ゛♡
 こうやって、お゛ぉおっ♡♡♡ぎゅ、って抱き合って2人でイ……っ♡っはぁ……♡
 ズルい♡先に裏側ごりごりするからイっちゃったじゃないで、っ!?♡あっ♡ごめんなさい♡
 またイきますっ♡一緒にイけます♡すき、レオン♡レオンっ♡」

服を捲ってすっかり硬くなった、貧相な体に不釣り合いな小指くらいのデカ乳首を甘噛みしながら突き上げると、
レインは一際大きな声で喚いて俺の頭をぎゅ、と抱きしめ身を震わせる。

熱い肉壺へ勢いよく精液を叩きつけるのと同時に、
レインはナカを苦しいくらいに締め付け俺の生ぬるい潮をぶち撒けた。

「……っ」

このシャツはもう捨てないとなぁ、と疲れた頭でぼんやり考えていると、
玄関の戸が開く音がした。


「ただいま、レオ様……」

……やばい。
どうも、スノウとイリアが帰ってきてしまったようだ。

スノウの声にいやに元気がないが無いのが気になったが、
それよりこのガッツリまだ繋がったままの状態を見られるのは流石になんとなく恥ずかしい。

「……僕の宝物…♡」

レインと協力してどうにかしようにも、まだレインは余韻を楽しみ戯言を言っているのでダメそうだ。

咄嗟にソファカバーを布団のよう2人の体の上にかけたが、
当然なんの気休めにもならずスノウとイリアがこっちに来てしまう。

「レオ様大変なんだ、イリアが、……あっ」

そもそも匂いとか、ソファの端に転がったレインのパンツとかを隠しきれていない時点でダメだっただろう。

スノウは俺たちの方を見て、即座に全てを理解したようで顔を赤くして少し困り、
後ろで頭を抱えているイリアの方を何度もチラチラ見て助けを求めている。

「……何、続けて」

こうなってしまってはもう仕方がない。

開き直ってレインを横に転がし、とりあえずカバーで身を包んで隠してやった。

俺はぐしゃぐしゃのシャツを脱いでそれで腹にかかったレインの精液やらを拭い、
上半身裸のままとりあえずズボンだけ履き直してさもノーダメージかのようにソファに尊大にふんぞり返って座ってみる。

スノウに腹筋のあたりを見て喉をごくりと鳴らされたのがわかって、
なんかやだなぁ、と思いながら続きを促せばようやくスノウが声を出した。

「い、イリアが私を庇って……メチャタケリタケおばけの胞子を吸ってしまったんだ。
 アレは強烈な発情作用があってイリアもその……限界で、
 だがそれより残念なことに、1人分しか魔物は胞子を飛ばさないまま死んでしまって……」

「イリアが可哀想だから残念がるな」

スノウの元気がない理由がわかってほとほと飽きれるが、
ちょうどこの状況は後ろで悔しそうな顔をしているイリアの力になれそうで何よりだ。

「ちょうど一回こなした穴がありますが如何でしょうか」

「……っ♡ん、ぇ?」

俺はピンチをチャンスに変えることができる機転を持った男。

隣で寝ているレインの、せっかく身体を隠すためかけてやった布をめくって露出した小さい尻をぺち、と軽く叩く。

レインはまだくぱついている穴から少し精液を逆流させ身震いし、
疲れた頭では何が何だか理解できていないようで申し訳程度に反応していた。

「あ、高くつくけど、
 レオンハルトくんとヤりたいなら大歓迎だよ!
 ふひゃひゃひゃ!むしろ久々に4pでもしようよ4p!!」

「……お前、絶対いつか天罰が下るぞ」

そう言いつつ「俺は部屋に戻って1人で抜くからいい」とか言わずこっちに来るイリアに内心手を叩いて喜んでたら、
隣ではすでに、スノウが覚悟を決めたようで下から脱いでいた。

====

ひとしきり深夜までイリアの毒抜き、こと4pを堪能し、
今は4人で遅めの夕食を食卓で囲んでいる。

元気なのが俺とスノウだけなので今日の夕食はスノウ考案の
「とりあえずあるもの全部でサンドウィッチパーティ」だが、
好きな具材を選んでパンに乗せまくるなんてこれまでの人生の中でも、
旅の最中もしてこなかったのでだいぶ楽しい。


「……もう無理だこの村は、本当に腐ってる」

せっかくパーティを楽しみスノウオススメのレシピ、
「ピーナッツバターと砂糖とハチミツとベーコンとハムとチーズとジャム乗せ欲望サンド」を齧っていると、
疲れ切った声でイリアがいまだにぶつぶつ文句を言っていて、
さっきまであんなにノリノリでレインに咥えさせてたくせになぁ、と内心呆れてしまった。

「けどこの村の周辺ほとんどピギ吉のせいでエロ魔獣に汚染されまくってるらしいよ。
 逃げるなら国境沿いまで攻めないと辛いかも」

「……検討しておく」

俺たちが馬鹿なことを言い合っている横で、
ぐったり俺の肩にもたれて大人しくしていた、一番疲れているレインが小さく反応したのがわかった。

「……イリアは、僕の前から消えてしまうつもりなのかな」

か細い、それでいて冷ややかでなんだか怖い声。

「あぁ、いや、
 冗談で言う事では無かったな、悪い」

レインの小さな呟きに、
(基本的に俺以外の大体の人間に優しくて真面目だが)特にレインにゲロ甘いイリアはレインがショックを受けたと思ったようで、
丁寧に謝って心底反省した様子だが、このレインの仄暗い声のトーンを聞き慣れた俺は、
それだけじゃあ無い気がして首を傾げる。

「ふふ、良かった。
 ……そんな淋しいこと、言わないでくださいね?」

長い間独りぼっちで、妄想に縋る程それが苦しかった淋しがり屋にようやく友達が出来たとして、
それが依存や執着の対象にならない、なんてむしろあり得るんだろうか。

「そうだぞイリア。
 今後とも一緒にレオ様親衛隊として頑張っていこうじゃないか」

「そんなものになった覚えはない」

「えっ」



2人が変な会話で盛り上がっているのを見てレインは楽しそうに微笑んでいて、
俺はスノウとイリアが自覚している以上に、レインが2人を気に入っているのだろうと確信したけれど、
悪いことでも多分無いし言ったところでどうにもならないし、
どうせ一番束縛の対象になってるのは俺だしなぁと思ってどうでも良くなってきたので、レインの頭を撫でといた。
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