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04 モンスター(異世界系)
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クローン1号が私の特撮を手伝ってくれることになった。
なんでも、私に褒められたいことが理由らしい。
赤子らしい理由だった。
あと、何故かロボットのようなヘルメットをしている。
理由を訊いたが1号にも分からないようだった。でも、しっくりきているらしく、テンションが上がるから今後も着けると言い切られた。
代わりにロボットが答えれくれた。動物が仲間意識を持つのと同じ理由で、姿を近づけにいくのは不思議なことではない。
一応納得する。とはいえ、1号が付けているヘルメットはぶかぶかで、今も前後している。
せめて、額が少し隠れる程度の大きさにすべきだと私は1号とロボットに提案した。
1号は少し苦い顔をしていたが、顔が見えないと言うと、渋々同意してくれた。
2/3
これから本格的にストーリーを煮詰めていく。
まず、敵は三つに分けて用意しておく。
お金目的の傭兵部隊、突如町に現れた怪物、そして、敵か味方か分からない人物。
最後のは敵かまだ不明の状態、物語のキーを担う謎の人物なのだが、主人公との戦闘シーンがあるため台本では敵役にしておく。
お金目的の傭兵部隊は研究者と一緒に謎の町へ入った設定にしておこう。そして、途中で研究者を裏切り、密漁を始める。稀少価値の高いお宝をブラックマーケットに流し儲けるためだ。
途中、触れてはならないものに神秘的な光を持つ鉱石に触れてしまう。それは、怪物の触覚だった。
怪物が目覚め、傭兵部隊と激突。もちろん、部隊はほぼ壊滅。
そこで、主人公が颯爽と現れ、モンスターを変心ブレードで倒す。
その光景を謎の人物が遠くから見ている。
だが、主人公との目が合う。そして、戦闘。
謎の人物の仮面が割れる。そして、目の奥のモンスターのような目を見た主人公は確信を得て、過去に泣き別れした仲間の一人ではないかと問う。
謎の人物は答える前に消えようとし、主人公も後を追おうとする――ーが、そこで研究者の助けを呼ぶ声を聞いてしまい、急いで研究者の方へ向かう。
場面は生き残った傭兵部隊へと戻る。隊長は後から来る予定だった仲間たちを探すが、合流地点には龍のようなモンスターと謎の人物がいた。
謎の人物は傭兵部隊と2、3話した後、その場を去る。
話した内容は、自分の故郷であった国を知っているかという質問だった。
そこで、ストーリーは終わり、第二部へと続く。
この第一部はは当初、傭兵部隊を全滅させる予定だったのだが、それでは救いがないように思えた。一応、ヒーローものをイメージしているので、死人は出したくない。
なので、酷い目にはあったけど、誰も死ななかったね、でまとめた。
DVD特典には貧乏になった傭兵部隊のその後を書きたい。
誰か買ってくれるかな?
3/3
特撮に使う怪物だが、モンスターのデータを利用する。
さすがに、モンスターを創る気はない。制御できる自信がないのだ。
なので、ロボットで行く。
モンスターはもちろん、動物や魚、伝説と思われた龍のデータがある。このデータを基にモンスター風のロボットを作る。
ただモンスターに似せるのでは面白くない。少し異世界もモンスターっぽくデザインすることにする。
ラストシーンの龍も白竜にしよう。光で水色と緑色が淡く反射して光るのだ。
傭兵部隊はどうしようか? ロボットだと監督的に味気ないような気がするし、これだけのためにクローン人間を量産させるのは、さすがの私でも倫理的に出来ない。
すでに崩壊気味ではあるが、私が思う一線は超えたくない。
というか、超えるほどの問題なのか、コレ?
私は少し考える。
ロボットもダメ、クローン人間もダメとなると……?
クローン1号が私の特撮を手伝ってくれることになった。
なんでも、私に褒められたいことが理由らしい。
赤子らしい理由だった。
あと、何故かロボットのようなヘルメットをしている。
理由を訊いたが1号にも分からないようだった。でも、しっくりきているらしく、テンションが上がるから今後も着けると言い切られた。
代わりにロボットが答えれくれた。動物が仲間意識を持つのと同じ理由で、姿を近づけにいくのは不思議なことではない。
一応納得する。とはいえ、1号が付けているヘルメットはぶかぶかで、今も前後している。
せめて、額が少し隠れる程度の大きさにすべきだと私は1号とロボットに提案した。
1号は少し苦い顔をしていたが、顔が見えないと言うと、渋々同意してくれた。
2/3
これから本格的にストーリーを煮詰めていく。
まず、敵は三つに分けて用意しておく。
お金目的の傭兵部隊、突如町に現れた怪物、そして、敵か味方か分からない人物。
最後のは敵かまだ不明の状態、物語のキーを担う謎の人物なのだが、主人公との戦闘シーンがあるため台本では敵役にしておく。
お金目的の傭兵部隊は研究者と一緒に謎の町へ入った設定にしておこう。そして、途中で研究者を裏切り、密漁を始める。稀少価値の高いお宝をブラックマーケットに流し儲けるためだ。
途中、触れてはならないものに神秘的な光を持つ鉱石に触れてしまう。それは、怪物の触覚だった。
怪物が目覚め、傭兵部隊と激突。もちろん、部隊はほぼ壊滅。
そこで、主人公が颯爽と現れ、モンスターを変心ブレードで倒す。
その光景を謎の人物が遠くから見ている。
だが、主人公との目が合う。そして、戦闘。
謎の人物の仮面が割れる。そして、目の奥のモンスターのような目を見た主人公は確信を得て、過去に泣き別れした仲間の一人ではないかと問う。
謎の人物は答える前に消えようとし、主人公も後を追おうとする――ーが、そこで研究者の助けを呼ぶ声を聞いてしまい、急いで研究者の方へ向かう。
場面は生き残った傭兵部隊へと戻る。隊長は後から来る予定だった仲間たちを探すが、合流地点には龍のようなモンスターと謎の人物がいた。
謎の人物は傭兵部隊と2、3話した後、その場を去る。
話した内容は、自分の故郷であった国を知っているかという質問だった。
そこで、ストーリーは終わり、第二部へと続く。
この第一部はは当初、傭兵部隊を全滅させる予定だったのだが、それでは救いがないように思えた。一応、ヒーローものをイメージしているので、死人は出したくない。
なので、酷い目にはあったけど、誰も死ななかったね、でまとめた。
DVD特典には貧乏になった傭兵部隊のその後を書きたい。
誰か買ってくれるかな?
3/3
特撮に使う怪物だが、モンスターのデータを利用する。
さすがに、モンスターを創る気はない。制御できる自信がないのだ。
なので、ロボットで行く。
モンスターはもちろん、動物や魚、伝説と思われた龍のデータがある。このデータを基にモンスター風のロボットを作る。
ただモンスターに似せるのでは面白くない。少し異世界もモンスターっぽくデザインすることにする。
ラストシーンの龍も白竜にしよう。光で水色と緑色が淡く反射して光るのだ。
傭兵部隊はどうしようか? ロボットだと監督的に味気ないような気がするし、これだけのためにクローン人間を量産させるのは、さすがの私でも倫理的に出来ない。
すでに崩壊気味ではあるが、私が思う一線は超えたくない。
というか、超えるほどの問題なのか、コレ?
私は少し考える。
ロボットもダメ、クローン人間もダメとなると……?
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