生き残りゲーム

Epilogue

生存者 ???人 / 脱落者 ???人

side Mirai

あの後私は家で目覚めることとなった。
携帯を開く。どうやら丸2日眠っていたらしい。……結局、仲間にはしてくれなかったのか。そう思った時ポケットに違和感を感じた。

未来 ｢……メモ？｣

そこには見知らぬ筆跡で淡々と文字が綴られていた。要約すると、必要なものを持って指定した公園に来いということだった。
“道化師じゃない私と会いましょう” この文章で、差出人が誰であるかは明確だった。

胸が高鳴る。こんな感情はいつぶりだろうか、私は急いで準備をして、最低限の荷物だけカバンに詰め込んで家を出た。そして公園へ向かう途中、誰かに呼び止められた。

悠理｢……未来ちゃん！？｣
未来｢……悠、理｣

悠理の隣には桜葉渚と海斗さんがいた。

渚｢未来ちゃんやん！良かったなぁ、悠理。｣
海斗｢無事でよかったよ。｣

…3人とも、いる。
もしかしたら殺さなくても解決法はあったのかもしれない。

悠理｢未来ちゃん…？｣
未来｢ああごめん、、みんな無事でよかった。…学校の帰り？｣
海斗｢うん。山本さんは？どこか行くの？｣
未来｢…ちょっとね。 ごめん、人待たせてるからそろそろ行くね｣
悠理｢まって！…連絡先、交換しよう｣
未来｢……ごめん、携帯家に忘れちゃって｣

嘘だ。若干携帯依存症の私が携帯を忘れるわけが無い。ちゃんとポケットに入っている。

悠理｢えぇ、残念。そっかぁ。……あ！じゃあこれ！私のID！…また絶対会おうね？｣
未来｢………うん｣

元気に手を振る悠理と軽く会釈をする海斗さん。そして桜葉渚に別れを告げまた1人で歩き出す。
うん、なんて返事してしまったけど私達はもう会えない。会ってはいけない。会わないと願いたい。
目的の公園に着いた。ベンチに座っていた女性が振り向いて………

？｢2日ぶりね。未来ちゃん。さ、行きましょうか。｣

聞き慣れた甲高い声。整った容姿。私はこれから彼女と生きていくのだ。…それが私の運命なんだろう。私は彼女に心酔しているし彼女無しではもう生きていけない、そんな気がする。私の全てを彼女に捧げよう。
…私の命が尽きるまでは。


…………


END