生き残りゲーム

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Episode 6 / SECOND GAME-タカラ探し

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生存者14名 脱落者1名

……

J「それでは、ルールの説明をします。まず、今回行うのは…“タカラ探し”です。」
照「楽しそう!」
唯葉「唯葉、宝探し得意だよ~♡」
優徒「簡単に人を殺せる所がやっているんだ。ただの“宝探し”のはずがない。」
J「いえーす♡けどね、ルールはかーんたん!ホールから出てすぐの渡り廊下から、脱落者部屋まで。ひろーいひろーい館内の個室以外全部を使って行う宝探し!散りばめられた宝箱の中には“当たり”と“-10pt” “+5pt” そして“死”があります。
た~と~え~ば~、所持ptが10で、-10をあててもゲーム終了までに+5を当てればセーフです。しかーし!1チームにつき3つまでしか宝箱を開けられません!
“当たり”をあてたチームはそこで終了、それ以上は開けられません。…ちなみに“当たり”は6箱あります。」
輝琉「…6箱ですって…?」
幸太「6箱じゃだめなのかー?」
理世「幸太バカなの? 私たちは全部で7組…」
J「いえーす&えくせれーんと☆よーく気付きましたね!そうです、このゲームの終了条件は2つ。1つは6箱全ての“当たり”が引かれる。もう1つはどこかのチームが“死”をひく。仕組みはきぎょーひみつなので言えませんが、必ず皆さんがひく3箱の中に“死”か“当たり”は入っています!それでは早速、5分後の12時からstartです!アディオス♡」
優徒「…つまり、どこか1チームが…脱落。」
輝琉「先程タブレットで確認したのだけれど、今は全員所持ポイントが初期の15みたい。」
海斗「今から5分間は各チーム作戦会議にするか…」

それぞれが離れて作戦を話し合う。

実羽「あ、あの渚く…」
渚「悠理。海斗先輩がいるから平気だと思っとるけど…脱落すんなよ?」
悠理「…う、うん。あったりまえでしょ!…渚ちゃんこそ、脱落しないでよ!」
渚「…おう、任せとけ!」
実羽「……」
渚「あっ、池本さんごめんな。…まあ、なんなその、俺の直感に任せてくれへんか?」

池本さんは黙って頷いてくれた。
無口な子やなぁ…と俺は思った。

J「それではGAME STARTまで~?3・2・1 !」

輝琉「それでは…。検討を祈ります。」

お互いの無事を祈りあって俺たちは解散した。

-side Hikaru&Yuto-

優徒「とりあえず入り口の方かな。こういうのは案外近くに置いてあるもんなんだよ。
靴箱っ…とあった。」
輝琉「待って!…あけない方がいい気がする。簡単すぎるもの。」
優徒「まあ待てって。この靴箱の壁よ。よーく見ると色が違う。…押してみると?」
輝琉「宝箱…!さすがよ。」
優徒「はいビンゴ。“当たり”だな。」
輝琉「さすがね、優徒。」
優徒「脱出ゲームの類は得意なんだ。よくあるギミックだったからね」

-side Yuiha&Teru-

唯葉「見て見て!宝箱あった!!
けど…ロッカーの上…高い…」
照「待ってて…はい。」
唯葉「あ、ありがとう…あ、“当たり”」
照「え、」
唯葉「唯葉たち強運過ぎない……???」

-side Miu&Nagisa-

渚「…ここ、あけてええか?」
実羽「うん。…わ、+5ptだ…すごい…」
渚「ここ多分“当たり”やな。そんな気がする!」
実羽「えっ…待って、そんなどんどん開けるの、?」
渚「大丈夫やって、俺に任せて!
…ほら“当たり”や!」
実羽「え、本当…!……すごいね。」

-side Mirai&Syota-

J「経過報告~♡
もう3つ“当たり”がでたよー!みんな早すぎ!?!残りは3つ♡」

もうすっかり慣れた軽快なチャイムと軽薄なJの声が私たちを焦らせる。

未来「…はあ、めんど」
聖汰「…ねえ未来!俺さ、透視能力あるから!任せて!」
未来「えっ?」

聖汰は笑顔で近くの宝箱を開けた。…が

聖汰「あっ、ごめん… -10ptだ…」
未来「もー!!! ……隣にも宝箱、あるから、さすがに2個並んでマイナスはない気がする………」
聖汰「開けてみよう、」
未来「いやでも、そういう罠かも、」

私の話も聞かず聖汰は箱を開けていた。

聖汰「すげぇぇぇ!!+5だ!!!」
未来「ちょ、ちょっと…」
聖汰「まあまあ、結果オーライだろ!」
未来「………そうだけどさ」
聖汰「…でもそっか、次で俺らの運命が決まるんだもんな、慎重に選ばないと…」

宝箱を元の位置に戻し、その場を立ち去ろうとして気付いた。

未来「この宝箱の底…高くない?」

それは隣合った2つの宝箱を並べて見たから気付いた事である。

聖汰「ほんとだ!……あ、これ外せる!」

中には一回り小さな宝箱があった。

未来「…あけるよ?」
聖汰「うん……」
未来「…………当たり」

心底ホッとした。
私と聖汰は手を繋いでいたことに気付いて急いで離し、少しだけ気まずい空気が流れた。

-side Haduki&Kaduki-

J「残りは2つ!」

葉月「2つだって…やべぇよ…」
和輝「俺死にたくねぇよ…。
葉月「当たり前でしょ私だってそうよ!!」
和輝「……でも最悪どうにかしてお前だけでも助けるから。」
葉月「…何言ってんのよ。……あ!見てよアレ!あそこに宝箱がある!」
和輝「よし、あけるぞ…?」
葉月「待って。私こういうのマンガで見たコトある。箱の裏………ねえ見て!!」
和輝「何これ…“右へ3歩の床”…?」
葉月「あ、この床外れる!」
和輝「…っと、あった!よし、当たりだ!」
葉月「っしゃあっっ!!」

-side Yuri&Kaito-

J「ねえねえあっとひっとっつだよっ!」

悠理「ねぇ、海斗、やばくない??」
海斗「+5を2回当てた所までは良いんだけどな…くそっ…」
悠理「もう、空いてる宝箱しかないよ…!」
海斗「大丈夫。何とかなる。何とかする。」
悠理「う、うん そうだよね!うん!」
海斗「それにしても全然、ねぇな…」
悠理「うん…」
海斗「他のペアに取られるか、俺たちが当たりを見つけるか…」
悠理「“死”をひくかだよね…」

その時、チャイムが鳴り響いて

J「放送です~!ゲーム…終了よ♡」

海斗「!?…くそ、先を越されたか」
悠理「やだ!死にたくないよ…」
J「さぁさぁみんな、ホールに集合よーん!」
悠理「どうしよう………」
海斗「大丈夫…。死ぬとは決まってない。」
悠理「…そうだけど。いや、そうだね…」
海斗「とりあえずホールに行こう。」

俺は自分自身の震えを必死に抑え、震える悠理の手を握り、重い足取りでホールへと向かった。
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