76 / 120
第八章 国家エスカルド
容疑者 ジョン・ラム
しおりを挟む
マリア達が着いたのはジョンが日記を読み終わり真犯人が分かった頃、正門前でジョンはマリアの馬車を待って居た。
「よぉ、お元気?」
ジョンの姿を見て唖然とする馬車の皆様
「ど、どうして俺達より早く都市へ着いたんだ……? 何をした!」
「まぁ……色々あってな、色々だよ色々」
「そ、その色々を聞いているんだ! どうやって此処へ来た!?」
「それは秘密、何でも聞けば答えて貰えると思うなよ」
ガーネットの事を話すのはまずいと本能的に察知したジョンはガーネットの事を隠した。
「俺達は最短の道を通って来たんだぜ? もし俺達よりも早い移動手段が有ったとしても俺達を追い越す所を俺達が見て無きゃおかしい……」
「馬鹿みたいに難しく考えるなよ、馬鹿なんだから」
「……神様にでも頼んだのか? 転移魔法ぐらいの事しか思いつかねぇよ」
(やはり巨大な鳥に運んで来て貰うという回答が出て来ない事を見るにガーネットの様な巨大な怪鳥はこちらの世界でも珍しいという事か)
「さてね、ご想像にお任せするよ、そのパッパラパーな頭で頑張って考えな」
「もう! 相変わらずね!! ジョン!」
そう言って馬車から降りて来たのはジョンの現主、マリア・ワルクルス
「おぉ、マリアお嬢様、お元気でした? あぁ残念元気そうですね」
「その主人に対する忠誠心の無さも相変わらずね……」
「そりゃ失敬、で? 戦う覚悟は決まりましたか? マ・リ・アお嬢様」
「そ、そんなモノとっくの昔に出来てるわ、舐めないで頂戴」
「あっそ、なら良いんですけどね、クククッ」
ジョンがそうマリアをおちょくっているとジェイクが街を一見して言った。
「なんだか騒がしいな……何かあったのか?」
「確認して来ましょう、団長」
それからジェイクとキュベルはジョン達から離れ事情を聞きに行った。数分後ジェイクは鬼の形相でジョンに向かって来る
「ちょっと来い」
声は大きくないが明らかに怒りが雑じっている、そしてジョンは何故ジェイクがキレているのか察しは付いている
ジェイクに連れられるまま人気の無い所まで誘導される
「こんな所に連れて来られて何されちまうんだろうな? クククッ」
「ふざけんじゃねぇよ、この屑野郎、深夜ファラクス家に盗賊が現れた……この時期にこのタイミングでファラクス家に”用”の有る奴なんて限られている」
「金に困ったホームレス達とか貴族嫌いの貧民とかじゃないのか?」
「てめぇ、すっ呆けるんじゃねぇよ、お前しか居ないだろ」
「何だ? それは、まさかそんな当てずっぽうで俺を犯人にするつもりなのか? 証拠を持って来いよ、ボンクラ」
「証拠だ? いるかよそんな物、お前は今此処で斬られて死ぬ」
「お得意の脅しか? 無駄だな、お前は近接戦に置いては俺より弱いんだぜ? その上此処は都市、魔法は使えない……お前は俺に勝てんよ、俺の後ろに居るお仲間を使えば別だがね、クククッ」
ジョンの後ろにはキュベルが立っている、既に剣は抜け身、ジョンは今ジェイクとキュベルに挟まれている
「ジョン・ラム貴方を窃盗の容疑で逮捕します」
「逮捕ぉ? 寝ぼけるなよ、俺が捕まる時は死ぬ時だ。殺しに来いよ、ボンクラ共」
「最初はお前の事気に食わねぇ野郎とだけ思って居たがどうやら違うな、お前は俺の”敵”だ」
こんな絶体絶命の時でも殺し屋は不敵に笑う
「よぉ、お元気?」
ジョンの姿を見て唖然とする馬車の皆様
「ど、どうして俺達より早く都市へ着いたんだ……? 何をした!」
「まぁ……色々あってな、色々だよ色々」
「そ、その色々を聞いているんだ! どうやって此処へ来た!?」
「それは秘密、何でも聞けば答えて貰えると思うなよ」
ガーネットの事を話すのはまずいと本能的に察知したジョンはガーネットの事を隠した。
「俺達は最短の道を通って来たんだぜ? もし俺達よりも早い移動手段が有ったとしても俺達を追い越す所を俺達が見て無きゃおかしい……」
「馬鹿みたいに難しく考えるなよ、馬鹿なんだから」
「……神様にでも頼んだのか? 転移魔法ぐらいの事しか思いつかねぇよ」
(やはり巨大な鳥に運んで来て貰うという回答が出て来ない事を見るにガーネットの様な巨大な怪鳥はこちらの世界でも珍しいという事か)
「さてね、ご想像にお任せするよ、そのパッパラパーな頭で頑張って考えな」
「もう! 相変わらずね!! ジョン!」
そう言って馬車から降りて来たのはジョンの現主、マリア・ワルクルス
「おぉ、マリアお嬢様、お元気でした? あぁ残念元気そうですね」
「その主人に対する忠誠心の無さも相変わらずね……」
「そりゃ失敬、で? 戦う覚悟は決まりましたか? マ・リ・アお嬢様」
「そ、そんなモノとっくの昔に出来てるわ、舐めないで頂戴」
「あっそ、なら良いんですけどね、クククッ」
ジョンがそうマリアをおちょくっているとジェイクが街を一見して言った。
「なんだか騒がしいな……何かあったのか?」
「確認して来ましょう、団長」
それからジェイクとキュベルはジョン達から離れ事情を聞きに行った。数分後ジェイクは鬼の形相でジョンに向かって来る
「ちょっと来い」
声は大きくないが明らかに怒りが雑じっている、そしてジョンは何故ジェイクがキレているのか察しは付いている
ジェイクに連れられるまま人気の無い所まで誘導される
「こんな所に連れて来られて何されちまうんだろうな? クククッ」
「ふざけんじゃねぇよ、この屑野郎、深夜ファラクス家に盗賊が現れた……この時期にこのタイミングでファラクス家に”用”の有る奴なんて限られている」
「金に困ったホームレス達とか貴族嫌いの貧民とかじゃないのか?」
「てめぇ、すっ呆けるんじゃねぇよ、お前しか居ないだろ」
「何だ? それは、まさかそんな当てずっぽうで俺を犯人にするつもりなのか? 証拠を持って来いよ、ボンクラ」
「証拠だ? いるかよそんな物、お前は今此処で斬られて死ぬ」
「お得意の脅しか? 無駄だな、お前は近接戦に置いては俺より弱いんだぜ? その上此処は都市、魔法は使えない……お前は俺に勝てんよ、俺の後ろに居るお仲間を使えば別だがね、クククッ」
ジョンの後ろにはキュベルが立っている、既に剣は抜け身、ジョンは今ジェイクとキュベルに挟まれている
「ジョン・ラム貴方を窃盗の容疑で逮捕します」
「逮捕ぉ? 寝ぼけるなよ、俺が捕まる時は死ぬ時だ。殺しに来いよ、ボンクラ共」
「最初はお前の事気に食わねぇ野郎とだけ思って居たがどうやら違うな、お前は俺の”敵”だ」
こんな絶体絶命の時でも殺し屋は不敵に笑う
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる