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第八章 国家エスカルド
千年の吸血鬼
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ジョンがテントを立ち去ろうとすると後ろからメイヴィスが追いかけて来た。
「ま、待ってくれ、何処に行くつもりなんだ? ジョン!」
「カーナが泊まっていた宿だ。メイヴィス、カーナが一体何処で如何にして攫われたか教えろ」
「あ、あぁ、分かった……」
乗り気では無いメイヴィス
「自分の失態は言いたくないか? まぁ仕方がない事だが事細やかに話せよ、重要な事だからな」
「私は馬鹿だったんだ……力ばかりで考えなど一つもない……」
ジョンはうんざりした顔をする
「お前の懺悔なぞ聞いてない、何が起こったかを話せ、後悔はカーナを救ってからだ」
「そうだな……すまない」
メイヴィスはすっかり意気消沈してしまいジョンに反論する事も無く素直にジョンの言葉を飲み込む
「そういえば、アリシナやララは無事なのか?」
「無事だ。今宿でガーネットが護っている」
「カーナが攫われた時もあの二人は一緒だったのか?」
「いや、違う、我と夜中に散歩していた時にカーナは攫われたんだ」
「お前が一緒だったのに攫われたのか?」
「……カーナは散歩の途中で行き成り隠れんぼをしようと言い出してな……我が鬼でカーナが逃げる役だった」
「待てよ、それでまさか幾ら捜しても見つからなかった……とか言わないよな?」
「そのとおりだ……だから此処まで我はヘコんでいる」
ジョンはため息を吐く
「まぁいい……戦犯探しは全てが終わった後だ。カーナが”行き成り”隠れんぼをしようと言ってそれに付き合ったお前だがその最中にカーナが居なくなってしまった……間違いないな?」
「あぁ、それであっている」
「カーナに凄まじい程の隠れんぼの才能が有ってお前が見つけられなかった可能性は?」
「そ、それはあり得ないだろう……隠れんぼの範囲を決めていたし、最後には大声で隠れんぼを終わりにしようと言って回って近所の住人に怒られたんだ。今も尚隠れ続けているというのは有り得ない」
「なら自らの意思でお前に離れたなんて可能性は?」
「理由が分からない、何故そんな事をする?」
「そうだなぁ、在り来りだが脅迫をされていたとすればどうだ? 「今日の夜中に一人で○○に来なかったらお前の仲間を殺す」そんな事を言われたとすればどうだ? カーナの年齢と性格を踏まえて考えて行き成り隠れんぼをしようなんて提案は不自然だ。怪しまれない様にお前から離れるために言ったと考えた方が自然だと思わないか?」
メイヴィスはそれを聞いて唖然としていた。
「隠れんぼの提案をされた時お前は何か不自然に思わなかったか? カーナの仕草や口調に何か違和感を感じなかったか? もし感じたのなら俺の推理の信憑性が増す」
「……わ、我は……」
メイヴィスはぽろぽろと涙を出し始める
「無能ですまない……ヒック……我はこの力以外何も無いんだ……ヒック、無能なんだ……君の様な洞察力は無いしカーナを一人にしないという最低限の警戒すらも出来ない……、むのうなんだ……うわーーーん」
メイヴィスはカーナから目を離してしまった事に大きく責任を感じており同時に情けなく思っていた。その心の負が溜まりに溜まった所にジョンの質問攻めメイヴィスの心は割れ水が溢れ出し大声で泣き叫び始めるメイヴィスにジョンは驚きたじろぐ
「お前、本当に千年も生きたのか……?」
「わ、われはむだに千年という時を生きたんだ……われが今まで生きて来てなにかをやりとげた事など……なにもない……」
嗚咽を抑えながらジョンの問いに答えるメイヴィス
「紳士な俺は今までの様に優しくお前に「そんな事はないさ!」と気取って言いたい所だが俺はお前の人生の全てを知っている訳じゃないからなそんな無責任な事を言うのは俺の良心を痛める、だから言わないぞ」
「今までのように好きに言えば良い……ひっく」
メイヴィスは此処でジョンに散々罵倒された方が楽になれる、そうメイヴィスは思っていた。
「じゃあ好き勝手に言わせて貰うぜ? 良いな? 覚悟しろよ? 心優しく有能なメイヴィスちゃん、今回の件はお前の所為じゃない運が悪かっただけさ、クククッ」
メイヴィスは顔を真っ赤にして涙を両目から流しながらジョンの事をぽかぽかと叩く、メイヴィスも勿論手加減はしているがマリアと違って彼女にはそれなりの力が有りぽかぽかも一撃一撃がジョンの腹筋を痛めつける
「ぐえぇえ、よ、止せ! 痛い! 痛い!」
しかしジョンの悲鳴もメイヴィスの耳には届いていない
「ひどい! ひどい!! ひどいよぉ!!!」
千年も威厳も吹き飛び子供の様に泣きじゃくるメイヴィス
しかし腕力だけは千年を感じさせる一品
泣き止み落ち着いた頃にはジョンは腹を擦りながら具合が悪そうに歩いていた。
「……さっきはすまなかった……取り乱してしまって……」
メイヴィスが申し訳なさそうにジョンの様子を伺いながら横を歩いている
「全く……そんな調子でカーナを探し出せると思ってんのか?」
「……どの道、我では……カーナを見つけ出すなど、無理だ」
今のメイヴィス程、意気消沈という言葉が似合う者も居ない
そんなメイヴィスを止めメイヴィスの前に立ちメイヴィスの顔の位置まで自分の顔が来るようにしゃがむジョン
「? ど、どうしたんだ?」
メイヴィスを思いっきり引っ叩く
一瞬何が起こったか分からなかったメイヴィスは呆然とする
状況が整理出来たのはその数秒後
「す、すまない……やっぱり怒っているよな……当然だ」
「は? 馬鹿かてめぇ? 俺がキレたらこんなもんで済むかよ、俺はお前のそのフヤケた目を覚まさせるために頬を叩いたんだ。その調子だとまだ目が覚めてない様だな」
「目を覚ます……?」
「カーナを救い出すまで吸血鬼メイヴィスで居ろ、そうでなきゃ本当に後悔する事になるぞ」
「わ、我は……私は……」
「確かにカーナが消えたのはお前の責任さ、だからどうした開き直れ! 今まで何も成し遂げられないと言うのならこれから積み上げろ、過去じゃない今が重要なんだ。過去なんて何時でも何処でも振り返られるが今は今しか訪れないそれを頭に叩き込め、この瞬間この時は幾らお前が生きようが今しか訪れない、千年も生きたんだそんな事分かってるだろ? 今のお前は目が曇って何も見えちゃいないだけだ」
ジョンはメイヴィスの肩に手を置き濡れているメイヴィスの瞳を真っ直ぐに見る
「俺とお前はパートナーなんだろ? 相棒がその調子じゃ俺が困るんだ。踏ん張れよ」
ジョンは立ち上がる
「必ず”二人”でカーナは救う、文句は言わせない、行くぞメイヴィス」
そう言ってジョンは歩き出す。
メイヴィスは両手で自分の頬を叩き一回深呼吸をする、そして瞳に溜まった涙を拭き取り、真っ直ぐに前を見る
その顔は先程までの子供の顔では無く千年を生き吸血鬼と呼ばれた女性の顔
メイヴィスは走り出しジョンに追いつく
「迷惑を掛けたなジョン、カーナは必ず救う絶対にな」
「当たり前だ。まぁ殺されてたら無理だがね、クククッ」
「それは言わない約束だろう……全く相変わらず空気が読めない奴だ」
(それでこそ……だがな)
ジョンの言葉が今日はとても心地よくメイヴィスの心に広がった。それが例え悪態だとしても
「ま、待ってくれ、何処に行くつもりなんだ? ジョン!」
「カーナが泊まっていた宿だ。メイヴィス、カーナが一体何処で如何にして攫われたか教えろ」
「あ、あぁ、分かった……」
乗り気では無いメイヴィス
「自分の失態は言いたくないか? まぁ仕方がない事だが事細やかに話せよ、重要な事だからな」
「私は馬鹿だったんだ……力ばかりで考えなど一つもない……」
ジョンはうんざりした顔をする
「お前の懺悔なぞ聞いてない、何が起こったかを話せ、後悔はカーナを救ってからだ」
「そうだな……すまない」
メイヴィスはすっかり意気消沈してしまいジョンに反論する事も無く素直にジョンの言葉を飲み込む
「そういえば、アリシナやララは無事なのか?」
「無事だ。今宿でガーネットが護っている」
「カーナが攫われた時もあの二人は一緒だったのか?」
「いや、違う、我と夜中に散歩していた時にカーナは攫われたんだ」
「お前が一緒だったのに攫われたのか?」
「……カーナは散歩の途中で行き成り隠れんぼをしようと言い出してな……我が鬼でカーナが逃げる役だった」
「待てよ、それでまさか幾ら捜しても見つからなかった……とか言わないよな?」
「そのとおりだ……だから此処まで我はヘコんでいる」
ジョンはため息を吐く
「まぁいい……戦犯探しは全てが終わった後だ。カーナが”行き成り”隠れんぼをしようと言ってそれに付き合ったお前だがその最中にカーナが居なくなってしまった……間違いないな?」
「あぁ、それであっている」
「カーナに凄まじい程の隠れんぼの才能が有ってお前が見つけられなかった可能性は?」
「そ、それはあり得ないだろう……隠れんぼの範囲を決めていたし、最後には大声で隠れんぼを終わりにしようと言って回って近所の住人に怒られたんだ。今も尚隠れ続けているというのは有り得ない」
「なら自らの意思でお前に離れたなんて可能性は?」
「理由が分からない、何故そんな事をする?」
「そうだなぁ、在り来りだが脅迫をされていたとすればどうだ? 「今日の夜中に一人で○○に来なかったらお前の仲間を殺す」そんな事を言われたとすればどうだ? カーナの年齢と性格を踏まえて考えて行き成り隠れんぼをしようなんて提案は不自然だ。怪しまれない様にお前から離れるために言ったと考えた方が自然だと思わないか?」
メイヴィスはそれを聞いて唖然としていた。
「隠れんぼの提案をされた時お前は何か不自然に思わなかったか? カーナの仕草や口調に何か違和感を感じなかったか? もし感じたのなら俺の推理の信憑性が増す」
「……わ、我は……」
メイヴィスはぽろぽろと涙を出し始める
「無能ですまない……ヒック……我はこの力以外何も無いんだ……ヒック、無能なんだ……君の様な洞察力は無いしカーナを一人にしないという最低限の警戒すらも出来ない……、むのうなんだ……うわーーーん」
メイヴィスはカーナから目を離してしまった事に大きく責任を感じており同時に情けなく思っていた。その心の負が溜まりに溜まった所にジョンの質問攻めメイヴィスの心は割れ水が溢れ出し大声で泣き叫び始めるメイヴィスにジョンは驚きたじろぐ
「お前、本当に千年も生きたのか……?」
「わ、われはむだに千年という時を生きたんだ……われが今まで生きて来てなにかをやりとげた事など……なにもない……」
嗚咽を抑えながらジョンの問いに答えるメイヴィス
「紳士な俺は今までの様に優しくお前に「そんな事はないさ!」と気取って言いたい所だが俺はお前の人生の全てを知っている訳じゃないからなそんな無責任な事を言うのは俺の良心を痛める、だから言わないぞ」
「今までのように好きに言えば良い……ひっく」
メイヴィスは此処でジョンに散々罵倒された方が楽になれる、そうメイヴィスは思っていた。
「じゃあ好き勝手に言わせて貰うぜ? 良いな? 覚悟しろよ? 心優しく有能なメイヴィスちゃん、今回の件はお前の所為じゃない運が悪かっただけさ、クククッ」
メイヴィスは顔を真っ赤にして涙を両目から流しながらジョンの事をぽかぽかと叩く、メイヴィスも勿論手加減はしているがマリアと違って彼女にはそれなりの力が有りぽかぽかも一撃一撃がジョンの腹筋を痛めつける
「ぐえぇえ、よ、止せ! 痛い! 痛い!」
しかしジョンの悲鳴もメイヴィスの耳には届いていない
「ひどい! ひどい!! ひどいよぉ!!!」
千年も威厳も吹き飛び子供の様に泣きじゃくるメイヴィス
しかし腕力だけは千年を感じさせる一品
泣き止み落ち着いた頃にはジョンは腹を擦りながら具合が悪そうに歩いていた。
「……さっきはすまなかった……取り乱してしまって……」
メイヴィスが申し訳なさそうにジョンの様子を伺いながら横を歩いている
「全く……そんな調子でカーナを探し出せると思ってんのか?」
「……どの道、我では……カーナを見つけ出すなど、無理だ」
今のメイヴィス程、意気消沈という言葉が似合う者も居ない
そんなメイヴィスを止めメイヴィスの前に立ちメイヴィスの顔の位置まで自分の顔が来るようにしゃがむジョン
「? ど、どうしたんだ?」
メイヴィスを思いっきり引っ叩く
一瞬何が起こったか分からなかったメイヴィスは呆然とする
状況が整理出来たのはその数秒後
「す、すまない……やっぱり怒っているよな……当然だ」
「は? 馬鹿かてめぇ? 俺がキレたらこんなもんで済むかよ、俺はお前のそのフヤケた目を覚まさせるために頬を叩いたんだ。その調子だとまだ目が覚めてない様だな」
「目を覚ます……?」
「カーナを救い出すまで吸血鬼メイヴィスで居ろ、そうでなきゃ本当に後悔する事になるぞ」
「わ、我は……私は……」
「確かにカーナが消えたのはお前の責任さ、だからどうした開き直れ! 今まで何も成し遂げられないと言うのならこれから積み上げろ、過去じゃない今が重要なんだ。過去なんて何時でも何処でも振り返られるが今は今しか訪れないそれを頭に叩き込め、この瞬間この時は幾らお前が生きようが今しか訪れない、千年も生きたんだそんな事分かってるだろ? 今のお前は目が曇って何も見えちゃいないだけだ」
ジョンはメイヴィスの肩に手を置き濡れているメイヴィスの瞳を真っ直ぐに見る
「俺とお前はパートナーなんだろ? 相棒がその調子じゃ俺が困るんだ。踏ん張れよ」
ジョンは立ち上がる
「必ず”二人”でカーナは救う、文句は言わせない、行くぞメイヴィス」
そう言ってジョンは歩き出す。
メイヴィスは両手で自分の頬を叩き一回深呼吸をする、そして瞳に溜まった涙を拭き取り、真っ直ぐに前を見る
その顔は先程までの子供の顔では無く千年を生き吸血鬼と呼ばれた女性の顔
メイヴィスは走り出しジョンに追いつく
「迷惑を掛けたなジョン、カーナは必ず救う絶対にな」
「当たり前だ。まぁ殺されてたら無理だがね、クククッ」
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