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第八章 国家エスカルド
狂乱
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ジョン達が南門に向かって居ると途中で道化師に飛び掛かられる
「うがぁあああああ!!」
クァイケットだ。ジョンは身を引き避ける
「クァイケット!? 一体どうしちまったんだ? 何をしている?」
「!? ジョ、ジョン!?」
自分が襲った人物がジョンだと知り驚くクァイケット
「誰だと思って襲ったんだ!?」
「い、いや……犯人かと思って……」
「犯人……? 何のだ?」
「ニカエルを攫った犯人に決まっているだろう!」
当たり前だろ? そう言った口調でクァイケットは返す。
「は? な、何を言ってるんだ?」
色々と突っ込みを入れたいと思うジョン
「だから! 君達の事をニカエルを攫った犯人だと勘違いしたんだ!!」
「それは分かってる、分からないのは何故俺達を犯人だと勘違いしたんだ? 根拠を話せ」
「こんな夜中に出歩いて居る奴は怪しいじゃないか! だから……」
「夜中に歩いて居たから? まさかそれだけ? 御冗談だろ? 死ね! この顔面蒼白女! 顔と一緒で頭も真っ白なマシュマロで出来てるのか?」
激怒するジョン
「な、なんだ! そんな怒る必要は無いじゃないか……そ、それに私の頭はマシュマロなんかで出来ていない!」
「その間抜け面を見てると今すぐにも首を絞めて苦渋の表情を浮かばせその表情のまま殺してやりたい気分になる、とっとと何処かに行け!」
「何て事を言うんだ! 酷いぞ!」
「酷いのはお前の頭の中身だろ、早く何処かへ行けよ俺がお前を絞め殺さない内にな」
そう言ってジョンはクァイケットを追い返そうとするがクァイケットは引かない
「それはつまりこの俺に絞め殺されたいって事か?」
「そんな訳が無いだろ! 君達はニカエルを攫った犯人を探っているんだろう? なら私も協力する」
「マシュマロ女、お前に何が出来るんだ? 夜中に人を襲う通り魔ごっこ? 要らない帰れ」
「うるさい! お前にはもう聞いていない! ジェイクに聞いているんだ!」
「え? 俺?」
さっきまでの言動を見聞きしていてあまりクァイケットと絡みたくないと思って居たジェイクは少し困惑する
「そうだ。人手は多いに越した事は無いだろ?」
「気持ちは嬉しい、だが貴方は一般人だ。もし何かあったら俺も責任が取れない……必ずニカエルさんは救います。俺達を信用して待って居て欲しい」
通常騎士団は一般人を巻き込んでの捜査は行わない、偶にクァイケットの様な人物も居るが今の様にやんわりと断っている、ジョンは特例
「なんだそれは! この男も騎士なのか!? この少女は!? 騎士団の一員には見えない! 何故私だけ駄目でこの二人は良いんだ? 不平等だ!」
そう言ってジョンとメイヴィスを指差すクァイケット
彼女も必死にジェイクに食い下がろうとしている
「確かに俺達は騎士じゃないが夜中に訳の分からない根拠を元に夜中人を襲ったりはしない」
「さっきから何なんだ! うるさいぞ! 私は、私は大事な自分の仲間がさらわれたんだぞ!? ジッとなんてしてられない!」
怒ってビビらせ帰らせる強攻策では無理だと察したジョンはさっきまで怒っていた男とは打って変わり、一瞬で冷静になる
喜怒哀楽を全て捨てた顔でジョンはクァイケットの目を視る
「クァイケット、お前は今まともじゃない精神が不安定になっているだからこんな行動に走ったんだ。ニカエルが大事な仲間なのはお前のその取り乱し方を視て分かった」
「ニカエルだけじゃない、皆大事な仲間だ」
それは譲れないと言わんばかりにジョンの発言を遮りそう言うクァイケット
「捜査に協力したいならその頭を先ず最初に冷やし精神を落ち着かせろ、今のお前じゃとてもじゃないが連れて行けない」
そう言ってジョンは懐から手作りの木製の水筒を取り出す。
「何だ?」
ジェイクがそう言うとジョンはクァイケットにその水筒の中身を全てクァイケットに浴びさせた。
「これで少しは頭が冷えたか?」
「うがぁあああああ!!」
クァイケットだ。ジョンは身を引き避ける
「クァイケット!? 一体どうしちまったんだ? 何をしている?」
「!? ジョ、ジョン!?」
自分が襲った人物がジョンだと知り驚くクァイケット
「誰だと思って襲ったんだ!?」
「い、いや……犯人かと思って……」
「犯人……? 何のだ?」
「ニカエルを攫った犯人に決まっているだろう!」
当たり前だろ? そう言った口調でクァイケットは返す。
「は? な、何を言ってるんだ?」
色々と突っ込みを入れたいと思うジョン
「だから! 君達の事をニカエルを攫った犯人だと勘違いしたんだ!!」
「それは分かってる、分からないのは何故俺達を犯人だと勘違いしたんだ? 根拠を話せ」
「こんな夜中に出歩いて居る奴は怪しいじゃないか! だから……」
「夜中に歩いて居たから? まさかそれだけ? 御冗談だろ? 死ね! この顔面蒼白女! 顔と一緒で頭も真っ白なマシュマロで出来てるのか?」
激怒するジョン
「な、なんだ! そんな怒る必要は無いじゃないか……そ、それに私の頭はマシュマロなんかで出来ていない!」
「その間抜け面を見てると今すぐにも首を絞めて苦渋の表情を浮かばせその表情のまま殺してやりたい気分になる、とっとと何処かに行け!」
「何て事を言うんだ! 酷いぞ!」
「酷いのはお前の頭の中身だろ、早く何処かへ行けよ俺がお前を絞め殺さない内にな」
そう言ってジョンはクァイケットを追い返そうとするがクァイケットは引かない
「それはつまりこの俺に絞め殺されたいって事か?」
「そんな訳が無いだろ! 君達はニカエルを攫った犯人を探っているんだろう? なら私も協力する」
「マシュマロ女、お前に何が出来るんだ? 夜中に人を襲う通り魔ごっこ? 要らない帰れ」
「うるさい! お前にはもう聞いていない! ジェイクに聞いているんだ!」
「え? 俺?」
さっきまでの言動を見聞きしていてあまりクァイケットと絡みたくないと思って居たジェイクは少し困惑する
「そうだ。人手は多いに越した事は無いだろ?」
「気持ちは嬉しい、だが貴方は一般人だ。もし何かあったら俺も責任が取れない……必ずニカエルさんは救います。俺達を信用して待って居て欲しい」
通常騎士団は一般人を巻き込んでの捜査は行わない、偶にクァイケットの様な人物も居るが今の様にやんわりと断っている、ジョンは特例
「なんだそれは! この男も騎士なのか!? この少女は!? 騎士団の一員には見えない! 何故私だけ駄目でこの二人は良いんだ? 不平等だ!」
そう言ってジョンとメイヴィスを指差すクァイケット
彼女も必死にジェイクに食い下がろうとしている
「確かに俺達は騎士じゃないが夜中に訳の分からない根拠を元に夜中人を襲ったりはしない」
「さっきから何なんだ! うるさいぞ! 私は、私は大事な自分の仲間がさらわれたんだぞ!? ジッとなんてしてられない!」
怒ってビビらせ帰らせる強攻策では無理だと察したジョンはさっきまで怒っていた男とは打って変わり、一瞬で冷静になる
喜怒哀楽を全て捨てた顔でジョンはクァイケットの目を視る
「クァイケット、お前は今まともじゃない精神が不安定になっているだからこんな行動に走ったんだ。ニカエルが大事な仲間なのはお前のその取り乱し方を視て分かった」
「ニカエルだけじゃない、皆大事な仲間だ」
それは譲れないと言わんばかりにジョンの発言を遮りそう言うクァイケット
「捜査に協力したいならその頭を先ず最初に冷やし精神を落ち着かせろ、今のお前じゃとてもじゃないが連れて行けない」
そう言ってジョンは懐から手作りの木製の水筒を取り出す。
「何だ?」
ジェイクがそう言うとジョンはクァイケットにその水筒の中身を全てクァイケットに浴びさせた。
「これで少しは頭が冷えたか?」
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