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第2章 シャウラ村編
第46話 マンドレイク論文
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「ユヅキさん、ユヅキさん。チセさんのマンドレイクの研究がまとまりましたよ」
「そうかやっと論文が完成したか。良かったな、スティリアさん」
かねてより研究していた論文の完成版を見せてくれる。スティリアさんは新しい家に移り住んでいたが、倉庫代わりの研究室に通いチセと一緒にマンドレイクの事を熱心に研究していたものな。
「何言ってるのですか。論文よりマンドレイクの育成方法を登録する方が重要なんですよ。これはユヅキさんとチセさんの連名なのでしょう」
「えっ、育成方法の登録? 連名、俺と?」
「はい、チセさんからはあなたと一緒に研究した成果だから連名にすると……。聞いてないんですか?」
スティリアさんによると、論文を書いたのも元々は、マンドレイクの育成方法を魔術師協会に登録してもらうための資料でもあるそうだ。
登録しておけば、他で同じように育成する場合は使用料がチセと俺に支払われる。新しい道具を登録するのと同じようなものだな。
「ユヅキさんもチセさんも魔術師協会のメンバーではないので、登録料がかなり高くなります。それに単に登録しただけでは見向きもされない可能性が大きいです」
道具などとは違って、新しい方法が嘘ではないかとか、効果があるのかなど検証しないといけない。なので新たに登録したものをすぐに使う人はあまりいないそうだ。栽培であれば時間もかかるしな。
「ですので、チセさんと共同研究したこの論文を一緒に提出して、広く知ってもらうようにするんですよ」
「スティリアさんには使用権料が入らないと思うが、それでいいのか」
「自分は研究報告すると、協会からお金が支払われるのでお気遣いなく。それよりこんな画期的な育成方法を協会の人に知ってもらう事の方が大事です」
えらく意気込んでいるようだが、スティリアさんがそれでいいなら構わないが。
「明日にでもカイトスの魔術師協会に行きたいのですが、カリンさんのエアバイクに乗せて行ってもらえるでしょうか」
「明日は特に予定もないし、大丈夫だろう。朝にスティリアさんの家に行かせるようにするよ」
「ありがとうございます」
スティリアさんは明日の準備があるからと、急いで家に帰って行った。
俺は、チセの部屋をノックする。
「チセ、居るか?」
「はい、師匠。どうぞ」
チセの部屋は色んな道具やら岩の欠片や材料などを置く棚が、壁際にずらりと並んでいて研究室のようになっている。
机にはスティリアさんから借りた本もある。最近は本も読みたいと、文字を習っていると言っていたな。
「マンドレイクの論文完成おめでとう」
「ありがとうございます。師匠」
「育成方法は俺との連名にしなくても良かったんだぞ。あれを育てたのはチセなんだから」
「でも結局育ったのは、師匠が植えた水耕栽培のマンドレイクですし、一緒に育てて楽しかったじゃないですか」
「まあ、確かにそうなんだが。それなら俺ももう少し手伝えたと思うんだがな」
「いえいえ。師匠も忙しかったですし、あれぐらいあたしひとりでも大丈夫ですよ」
チセはこの村に来て、色々な事に取り組んでいる。石から薬が作れると聞いて、護衛や魔獣討伐の後に鉱物を探したりしていたな。興味ある事に打ち込むのはいい事だ。
「そういえば、その窓際のマンドレイクはチセひとりで育てたんだよな」
「はい、川である程度育てた後、鉢植えの綺麗な土で育てると成長はしないんですが、ずっと生き続けるんですよ。小さくてカワイイでしょう」
小さな鉢植えにお風呂でも入っているように、2本の腕を外に出してウネウネと動いている。そのマンドレイクの姿はかわいいと言えなくはないのだが……。
「いつも、こんなに動いてるのか?」
「曇りの日や夜は土の中に潜ってます。陽の光が当たるときだけ半分顔を出してますね。そういった生態ももっと研究したいです」
研究熱心なのはいい事だ。チセのしていることは、俺の目指すスローライフに通じるところがある。
ただのんびり過ごすだけが、スローライフじゃない。興味ある事柄に専念して、自分のペースで取り組んでいく。自分の人生を充実したものにするために重要な事だからな。この村に来てからのチセは、俺の1歩先を行っているのかも知れんな。
「チセ、今夜は論文の完成祝いをみんなでしよう」
「はい、ありがとうございます」
夕食は豪勢にしてみんなでお祝いをする。
「チセ、最近スティリアさんと一緒にいたけど、そんな難しい事をしていたのね」
「一緒に研究はしてましたけど、文字にして論文にしてくれたのはスティリアさんなんです。あたしはそんな難しい事してませんよ」
「少し見せてもらったが、きれいな絵が描いてあったぞ。あれはチセが描いたんだろう」
「はい、成長の記録はあたしが描いて残してたので」
「チセはすごいのね。私も薬草を摂ったりするけど、マンドレイクを育てようなんて考えつかないわ」
「育てたいって言ったら、師匠も面白いって一緒に育ててくれましたし、水だけで育つなんて師匠じゃないと考えつかなかったですよ」
今では川の上流でマンドレイクを大量に栽培して、村の特産品にしようとしている。
川は裏山の奥の泉から湧いた清浄な水が流れている。土が流れ出さない浅瀬の緩やかな所にマンドレイクを植え付けると、比較的簡単にマンドレイクは育ってくれた。
成長速度は緩やかで、大きくなるまで1年ぐらいかかりそうだが順調に生育しているようだ。
翌朝、カリンにはスティリアさんと一緒にエアバイクで港町まで行ってもらう。
「気をつけてな、カリン」
「ええ任せて。日没前には帰ってくるわ」
カリンはまたお魚が食べられると、意気揚々とカイトスに向かって走り出した。
その日の夕方、スティリアさんが戻って来て、無事登録できたと家まで来てくれた。その際に、港町の協会で魔石の事を聞いてきたというので、話を聞かせてもらう。
「魔道具部門にいる友人に聞いてきたのですが、魔石の両端に魔道部品の銀の糸をくっ付けると、魔力が流れて部品が動作するそうです」
以前に言っていた魔石の使い方だな。チセも興味があるようで、スティリアさんの話を真剣に聞いている。
家にある魔石と魔道部品で試してみると、土魔法の魔道部品から魔法の砂が出て来た。楕円形の魔石の片方だと動作せず、両端に接続した時だけ魔力が流れ出す。
「どれぐらいの時間、動作するんですか」
「魔石の大きさや残っている魔力にもよるそうですが、小さな石でも鐘半分は魔道部品が動作すると言ってました」
「スティリアさん、その魔石に魔力を貯めることはできないんですか」
チセは魔弾のような使い方ができないか考えているようだな。
「直接魔力を入れてもダメなんです。魔力が通る木に埋め込んで魔石の回りに魔力を流せば少しだけ回復しますが、効率が悪いので使い捨てにしているそうですよ」
魔獣は体内に巡る魔力を徐々に貯めて、魔法を撃つ時に利用しているようだな。体の外に取り出すと、残った魔力しか利用できないということか。
協会は冒険者ギルドから魔石を買って、主に魔道具の実験や修理の時に使うそうだ。
他に杖に直接繋げば魔獣の魔法属性が発動するらしいが、際限なく魔力が放出されて危険だと言っている。
「スティリアさん、わざわざ調べてくれてありがとう。参考になったよ」
この魔石を使って、エアバイクの動力にしようと思っていたが、どうも無理のようだな。まあ、魔道具開発の役に立っていると言うならそれもいいか。
「そうかやっと論文が完成したか。良かったな、スティリアさん」
かねてより研究していた論文の完成版を見せてくれる。スティリアさんは新しい家に移り住んでいたが、倉庫代わりの研究室に通いチセと一緒にマンドレイクの事を熱心に研究していたものな。
「何言ってるのですか。論文よりマンドレイクの育成方法を登録する方が重要なんですよ。これはユヅキさんとチセさんの連名なのでしょう」
「えっ、育成方法の登録? 連名、俺と?」
「はい、チセさんからはあなたと一緒に研究した成果だから連名にすると……。聞いてないんですか?」
スティリアさんによると、論文を書いたのも元々は、マンドレイクの育成方法を魔術師協会に登録してもらうための資料でもあるそうだ。
登録しておけば、他で同じように育成する場合は使用料がチセと俺に支払われる。新しい道具を登録するのと同じようなものだな。
「ユヅキさんもチセさんも魔術師協会のメンバーではないので、登録料がかなり高くなります。それに単に登録しただけでは見向きもされない可能性が大きいです」
道具などとは違って、新しい方法が嘘ではないかとか、効果があるのかなど検証しないといけない。なので新たに登録したものをすぐに使う人はあまりいないそうだ。栽培であれば時間もかかるしな。
「ですので、チセさんと共同研究したこの論文を一緒に提出して、広く知ってもらうようにするんですよ」
「スティリアさんには使用権料が入らないと思うが、それでいいのか」
「自分は研究報告すると、協会からお金が支払われるのでお気遣いなく。それよりこんな画期的な育成方法を協会の人に知ってもらう事の方が大事です」
えらく意気込んでいるようだが、スティリアさんがそれでいいなら構わないが。
「明日にでもカイトスの魔術師協会に行きたいのですが、カリンさんのエアバイクに乗せて行ってもらえるでしょうか」
「明日は特に予定もないし、大丈夫だろう。朝にスティリアさんの家に行かせるようにするよ」
「ありがとうございます」
スティリアさんは明日の準備があるからと、急いで家に帰って行った。
俺は、チセの部屋をノックする。
「チセ、居るか?」
「はい、師匠。どうぞ」
チセの部屋は色んな道具やら岩の欠片や材料などを置く棚が、壁際にずらりと並んでいて研究室のようになっている。
机にはスティリアさんから借りた本もある。最近は本も読みたいと、文字を習っていると言っていたな。
「マンドレイクの論文完成おめでとう」
「ありがとうございます。師匠」
「育成方法は俺との連名にしなくても良かったんだぞ。あれを育てたのはチセなんだから」
「でも結局育ったのは、師匠が植えた水耕栽培のマンドレイクですし、一緒に育てて楽しかったじゃないですか」
「まあ、確かにそうなんだが。それなら俺ももう少し手伝えたと思うんだがな」
「いえいえ。師匠も忙しかったですし、あれぐらいあたしひとりでも大丈夫ですよ」
チセはこの村に来て、色々な事に取り組んでいる。石から薬が作れると聞いて、護衛や魔獣討伐の後に鉱物を探したりしていたな。興味ある事に打ち込むのはいい事だ。
「そういえば、その窓際のマンドレイクはチセひとりで育てたんだよな」
「はい、川である程度育てた後、鉢植えの綺麗な土で育てると成長はしないんですが、ずっと生き続けるんですよ。小さくてカワイイでしょう」
小さな鉢植えにお風呂でも入っているように、2本の腕を外に出してウネウネと動いている。そのマンドレイクの姿はかわいいと言えなくはないのだが……。
「いつも、こんなに動いてるのか?」
「曇りの日や夜は土の中に潜ってます。陽の光が当たるときだけ半分顔を出してますね。そういった生態ももっと研究したいです」
研究熱心なのはいい事だ。チセのしていることは、俺の目指すスローライフに通じるところがある。
ただのんびり過ごすだけが、スローライフじゃない。興味ある事柄に専念して、自分のペースで取り組んでいく。自分の人生を充実したものにするために重要な事だからな。この村に来てからのチセは、俺の1歩先を行っているのかも知れんな。
「チセ、今夜は論文の完成祝いをみんなでしよう」
「はい、ありがとうございます」
夕食は豪勢にしてみんなでお祝いをする。
「チセ、最近スティリアさんと一緒にいたけど、そんな難しい事をしていたのね」
「一緒に研究はしてましたけど、文字にして論文にしてくれたのはスティリアさんなんです。あたしはそんな難しい事してませんよ」
「少し見せてもらったが、きれいな絵が描いてあったぞ。あれはチセが描いたんだろう」
「はい、成長の記録はあたしが描いて残してたので」
「チセはすごいのね。私も薬草を摂ったりするけど、マンドレイクを育てようなんて考えつかないわ」
「育てたいって言ったら、師匠も面白いって一緒に育ててくれましたし、水だけで育つなんて師匠じゃないと考えつかなかったですよ」
今では川の上流でマンドレイクを大量に栽培して、村の特産品にしようとしている。
川は裏山の奥の泉から湧いた清浄な水が流れている。土が流れ出さない浅瀬の緩やかな所にマンドレイクを植え付けると、比較的簡単にマンドレイクは育ってくれた。
成長速度は緩やかで、大きくなるまで1年ぐらいかかりそうだが順調に生育しているようだ。
翌朝、カリンにはスティリアさんと一緒にエアバイクで港町まで行ってもらう。
「気をつけてな、カリン」
「ええ任せて。日没前には帰ってくるわ」
カリンはまたお魚が食べられると、意気揚々とカイトスに向かって走り出した。
その日の夕方、スティリアさんが戻って来て、無事登録できたと家まで来てくれた。その際に、港町の協会で魔石の事を聞いてきたというので、話を聞かせてもらう。
「魔道具部門にいる友人に聞いてきたのですが、魔石の両端に魔道部品の銀の糸をくっ付けると、魔力が流れて部品が動作するそうです」
以前に言っていた魔石の使い方だな。チセも興味があるようで、スティリアさんの話を真剣に聞いている。
家にある魔石と魔道部品で試してみると、土魔法の魔道部品から魔法の砂が出て来た。楕円形の魔石の片方だと動作せず、両端に接続した時だけ魔力が流れ出す。
「どれぐらいの時間、動作するんですか」
「魔石の大きさや残っている魔力にもよるそうですが、小さな石でも鐘半分は魔道部品が動作すると言ってました」
「スティリアさん、その魔石に魔力を貯めることはできないんですか」
チセは魔弾のような使い方ができないか考えているようだな。
「直接魔力を入れてもダメなんです。魔力が通る木に埋め込んで魔石の回りに魔力を流せば少しだけ回復しますが、効率が悪いので使い捨てにしているそうですよ」
魔獣は体内に巡る魔力を徐々に貯めて、魔法を撃つ時に利用しているようだな。体の外に取り出すと、残った魔力しか利用できないということか。
協会は冒険者ギルドから魔石を買って、主に魔道具の実験や修理の時に使うそうだ。
他に杖に直接繋げば魔獣の魔法属性が発動するらしいが、際限なく魔力が放出されて危険だと言っている。
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