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第3章 俺のスローライフ編
第71話 カリンの弟子3
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「セルン良かったわね。魔法使えたんですって」
「はい。お師匠様のお陰です」
「まあ、大魔術師の私に任せれば、こんなの簡単な事だわ」
家に戻りみんなと夕食を共にしながら、セルンが魔法を使えたことを祝う。
魔法が使えたのは、セルンにとっては大きな一歩になる。それは師匠としてのカリンにとっても大きい。自分がしてきた方法で教えていく自信ができただろう。
「あの独特な魔法の練習法が良かったんですかね、師匠」
「ああ、それもあるだろうが、セルンが頑張っていたからな。魔法が使えて良かったな、セルン」
「はい。小さな頃から私には魔力が無いと言われてきましたから、みんなみたいに魔法が使えて嬉しいです」
俺もそうだった。この世界に来てアイシャの魔法を見て、俺も魔法を使ってみたいと願った。それができた時は本当に嬉しかった。跳び回り喜んだものだ。
「セルン、あなたはまだ魔法が発動しただけの魔法使いよ。まだまだ魔法を使い熟せていないわ。明日からもっと練習をしてりっぱな魔術師にならないといけないの」
「はい、お師匠様。私頑張ります」
カリンは厳しいな。まあ、お師匠様の威厳もあるのだろうが……そういえばセルンとの添い寝もカリンはしていないな。それもお師匠様としての威厳のために我慢しているんだろうな。
「カリン。セルンの魔力の大きさはどれくらいなんだ」
「今の状態じゃまだ分からないわね。ちっちゃな魔法しか発動していないから」
「でもセルンは、魔力量が多いって言われたのよね」
「はい、アイシャ姉さま。協会の人から魔術師学園に来なさいって言われました」
俺はその時居なかったが、8人程の子供を寄合所に集めて協会の人達が調べたそうだ。セルン以外の子は生活魔法が使える魔力量だったと言う。セルンひとりだけが魔術師学園への案内状をもらったそうだ。
「師匠。それで小さな魔法しか発動できないなんておかしいですよね」
「あっ! そうだわ。あのバチッってのをやらないとダメだったわ」
「ああ、あれか!」
アルヘナの町でシルスさんに教えてもらった、魔力の通り道を広げる方法だ。
「セルン。明日、ちゃんと魔法が使えるようにしてあげるわ」
「本当ですか。ありがとうございます、お師匠様」
「セルンもこれから、いっぱい教えてもらって修業すれば、カリンみたいに大きな魔法が使えるぞ」
「はい、楽しみです。私頑張りますね」
「まあ、私みたいになるには100万年早いけどね」
カリンそんな古いギャグのような言い回し誰から聞いたんだ。あれ、もしかしたら俺か? もう若い世代に伝えなくていいからな。
その夜のお祝いはみんなと楽しく過ごした。
今夜は俺がセルンと添い寝をする。こんな可愛い子をアイシャやチセばかりに持っていかれる訳にはいかん。
俺に娘が生まれたらこんな感じなのかな。
「今日は楽しかったな」
「はい。魔法も使えるようになったし、私の夢が1つ叶いました」
「そうやって夢を追いかけて実現していくことはいい事だ。どんどん追いかけなさい」
「はい。そしていつかはお師匠様みたいになりたいです」
ベッドに横になりながらセルンと話をするが、今日魔法が使えた事が嬉しいのか寝付く様子もなく、目を輝かせている。
「じゃあ、セルンはカリンみたいになったら魔法をどのように使う?」
「どのように? お師匠様みたいに村のみんなのために使いますよ」
「みんなのためか……そういう考え方はしない方がいいと思うな。まだセルンには難しいかもしれんがな」
今後魔術を教えていけば、いずれカリンのように魔法を使い熟せるはずだ。威力の大きな大魔術をだ。
「村のためにとセルンが言っていることは間違いじゃない。だが他人のためだけに力を使っていると、結局周りを不幸にして自分も不幸になる」
「そうなんですか?」
自分の事だけ、自分勝手に魔法を使うとは違うんだが、単に人のためでなく、しっかりとした考えをセルンには持ってもらいたい。
「皆のためと言うと聞こえはいいが、一部の責任を放棄している事になる。同じ事をしても良いと思う人も悪いと思う人もいるからな。自分は良い事だと思っても、一部の人にとっては悪い事になってしまう」
「それじゃ、なにをやっても悪い事になりませんか」
「それを分かった上で、自分で決めるんだ。皆のためと言って他の人に決めさせちゃだめだ」
これは俺も同じだ。力があるからと言ってそれを使う責任は自分にある。それにより人の命を殺める事もあるからな。
全ての責任を取れと言っているんでもない。自分で考えて自分で決める。一部の人からお前のせいだと言われても、そんな事は知ったこっちゃないと言えるぐらいまでセルンにはなってほしい。
「お師匠様もそうなんですか」
「そうだな。あいつは自分と自分の周りにいる人達のためだけに力を使うだろう。他の誰から言われても自分が納得しないと、その力は使わない。あいつは強い奴だ」
「ユヅキおじ様もですか」
「俺もそうなりたいと思っている。自分の手の届く範囲を守れる力があればそれでいい」
「やっぱり私には難しいです」
「そうだな。まだまだ時間はある。ゆっくり考えればいいさ。まずは自分の力を知るところからだな。今日はゆっくりおやすみ」
「はい、おやすみなさい」
翌日、カリンは広い場所でセルンと魔法の練習をする。
「セルン、手のひらを広げてこっちへ向けなさい」
カリンはセルンと手を合わせて、指先に少しだけ魔力を流した。
「痛! 今、痛かったです」
「そうね。今まで使っていなかった魔力の出口を少し広げたの。反対の手も出して」
「はい。痛!」
「後は、こうやって自分の手を合わせて魔力を左右に流すように練習しなさい」
「はい、分かりました」
「じゃあ、今のでどれだけの魔力が放出できるか見てみましょう」
カリンは昨日と同じようにセルンの背中に手を添えて、魔力を体の中でゆっくりと回転させるイメージを与える。
「じゃあ、肩で魔力を薄く削って、指に集中させて魔法を発動させなさい」
「それじゃ、やってみますね」
セルンが指を鳴らすと、巨大な炎が目の前に現れた。
「キャー!」
セルンが悲鳴を上げたとたん、炎は一瞬で消え去った。カリンのキャンセル魔法か!
「セルン。もっと薄く魔力を削るのよ」
「は、はい。分かりました」
次は慎重に魔力操作をしているようだな。
セルンが指を鳴らすと、指の前に1mほどの炎の塊が現れた。
「次は、指に向かう魔力の一部をこの手首のところで戻しなさい」
カリンが手を添えて指示する。すると炎は半分ぐらいの大きさになる。
セルンが指を振ると、炎は宙を飛んで地面に落ちて小さな爆発と共に消えた。
これでちゃんと魔法の発動はできた。後は色々な魔法制御を覚えれば魔術師の仲間入りだな。
「はい。お師匠様のお陰です」
「まあ、大魔術師の私に任せれば、こんなの簡単な事だわ」
家に戻りみんなと夕食を共にしながら、セルンが魔法を使えたことを祝う。
魔法が使えたのは、セルンにとっては大きな一歩になる。それは師匠としてのカリンにとっても大きい。自分がしてきた方法で教えていく自信ができただろう。
「あの独特な魔法の練習法が良かったんですかね、師匠」
「ああ、それもあるだろうが、セルンが頑張っていたからな。魔法が使えて良かったな、セルン」
「はい。小さな頃から私には魔力が無いと言われてきましたから、みんなみたいに魔法が使えて嬉しいです」
俺もそうだった。この世界に来てアイシャの魔法を見て、俺も魔法を使ってみたいと願った。それができた時は本当に嬉しかった。跳び回り喜んだものだ。
「セルン、あなたはまだ魔法が発動しただけの魔法使いよ。まだまだ魔法を使い熟せていないわ。明日からもっと練習をしてりっぱな魔術師にならないといけないの」
「はい、お師匠様。私頑張ります」
カリンは厳しいな。まあ、お師匠様の威厳もあるのだろうが……そういえばセルンとの添い寝もカリンはしていないな。それもお師匠様としての威厳のために我慢しているんだろうな。
「カリン。セルンの魔力の大きさはどれくらいなんだ」
「今の状態じゃまだ分からないわね。ちっちゃな魔法しか発動していないから」
「でもセルンは、魔力量が多いって言われたのよね」
「はい、アイシャ姉さま。協会の人から魔術師学園に来なさいって言われました」
俺はその時居なかったが、8人程の子供を寄合所に集めて協会の人達が調べたそうだ。セルン以外の子は生活魔法が使える魔力量だったと言う。セルンひとりだけが魔術師学園への案内状をもらったそうだ。
「師匠。それで小さな魔法しか発動できないなんておかしいですよね」
「あっ! そうだわ。あのバチッってのをやらないとダメだったわ」
「ああ、あれか!」
アルヘナの町でシルスさんに教えてもらった、魔力の通り道を広げる方法だ。
「セルン。明日、ちゃんと魔法が使えるようにしてあげるわ」
「本当ですか。ありがとうございます、お師匠様」
「セルンもこれから、いっぱい教えてもらって修業すれば、カリンみたいに大きな魔法が使えるぞ」
「はい、楽しみです。私頑張りますね」
「まあ、私みたいになるには100万年早いけどね」
カリンそんな古いギャグのような言い回し誰から聞いたんだ。あれ、もしかしたら俺か? もう若い世代に伝えなくていいからな。
その夜のお祝いはみんなと楽しく過ごした。
今夜は俺がセルンと添い寝をする。こんな可愛い子をアイシャやチセばかりに持っていかれる訳にはいかん。
俺に娘が生まれたらこんな感じなのかな。
「今日は楽しかったな」
「はい。魔法も使えるようになったし、私の夢が1つ叶いました」
「そうやって夢を追いかけて実現していくことはいい事だ。どんどん追いかけなさい」
「はい。そしていつかはお師匠様みたいになりたいです」
ベッドに横になりながらセルンと話をするが、今日魔法が使えた事が嬉しいのか寝付く様子もなく、目を輝かせている。
「じゃあ、セルンはカリンみたいになったら魔法をどのように使う?」
「どのように? お師匠様みたいに村のみんなのために使いますよ」
「みんなのためか……そういう考え方はしない方がいいと思うな。まだセルンには難しいかもしれんがな」
今後魔術を教えていけば、いずれカリンのように魔法を使い熟せるはずだ。威力の大きな大魔術をだ。
「村のためにとセルンが言っていることは間違いじゃない。だが他人のためだけに力を使っていると、結局周りを不幸にして自分も不幸になる」
「そうなんですか?」
自分の事だけ、自分勝手に魔法を使うとは違うんだが、単に人のためでなく、しっかりとした考えをセルンには持ってもらいたい。
「皆のためと言うと聞こえはいいが、一部の責任を放棄している事になる。同じ事をしても良いと思う人も悪いと思う人もいるからな。自分は良い事だと思っても、一部の人にとっては悪い事になってしまう」
「それじゃ、なにをやっても悪い事になりませんか」
「それを分かった上で、自分で決めるんだ。皆のためと言って他の人に決めさせちゃだめだ」
これは俺も同じだ。力があるからと言ってそれを使う責任は自分にある。それにより人の命を殺める事もあるからな。
全ての責任を取れと言っているんでもない。自分で考えて自分で決める。一部の人からお前のせいだと言われても、そんな事は知ったこっちゃないと言えるぐらいまでセルンにはなってほしい。
「お師匠様もそうなんですか」
「そうだな。あいつは自分と自分の周りにいる人達のためだけに力を使うだろう。他の誰から言われても自分が納得しないと、その力は使わない。あいつは強い奴だ」
「ユヅキおじ様もですか」
「俺もそうなりたいと思っている。自分の手の届く範囲を守れる力があればそれでいい」
「やっぱり私には難しいです」
「そうだな。まだまだ時間はある。ゆっくり考えればいいさ。まずは自分の力を知るところからだな。今日はゆっくりおやすみ」
「はい、おやすみなさい」
翌日、カリンは広い場所でセルンと魔法の練習をする。
「セルン、手のひらを広げてこっちへ向けなさい」
カリンはセルンと手を合わせて、指先に少しだけ魔力を流した。
「痛! 今、痛かったです」
「そうね。今まで使っていなかった魔力の出口を少し広げたの。反対の手も出して」
「はい。痛!」
「後は、こうやって自分の手を合わせて魔力を左右に流すように練習しなさい」
「はい、分かりました」
「じゃあ、今のでどれだけの魔力が放出できるか見てみましょう」
カリンは昨日と同じようにセルンの背中に手を添えて、魔力を体の中でゆっくりと回転させるイメージを与える。
「じゃあ、肩で魔力を薄く削って、指に集中させて魔法を発動させなさい」
「それじゃ、やってみますね」
セルンが指を鳴らすと、巨大な炎が目の前に現れた。
「キャー!」
セルンが悲鳴を上げたとたん、炎は一瞬で消え去った。カリンのキャンセル魔法か!
「セルン。もっと薄く魔力を削るのよ」
「は、はい。分かりました」
次は慎重に魔力操作をしているようだな。
セルンが指を鳴らすと、指の前に1mほどの炎の塊が現れた。
「次は、指に向かう魔力の一部をこの手首のところで戻しなさい」
カリンが手を添えて指示する。すると炎は半分ぐらいの大きさになる。
セルンが指を振ると、炎は宙を飛んで地面に落ちて小さな爆発と共に消えた。
これでちゃんと魔法の発動はできた。後は色々な魔法制御を覚えれば魔術師の仲間入りだな。
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