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第6章 帝国編 ~最終章~
第172話 帝都 御前会議
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「戦況はどうなっておるか」
ここは帝都。皇帝を前にし、帝国貴族が集まる御前会議が行なわれている。
「ドラゴンの集中攻撃により、ロケット弾及び発射装置が全機破損。製造工場も破壊され、再配備には時間がかかります」
「現在ドラゴンは4体。南部地方でブリシアン将軍が撃ち落としたという、白いドラゴンも復活しております」
ドラゴンは神出鬼没。南部において単体で確認される事もあるが、今回のように4体全てが参加し帝都を攻撃してくる。
帝都内の工場の爆発により地面に巨大な穴が開くと共に、周辺に火災が発生し多くの臣民が犠牲になっている。これら帝都内の惨状が報告されて、皇族も帝国貴族も黙り込む。
帝都が直接攻撃を受けたのは、建国以来初めての事。ドラゴンの攻撃の凄まじさに、帝都の住民達も混乱している。
「今は白竜も含め、全てのドラゴンが北に居ると……。それで各戦線はどうなっておる」
「北方東部戦線、共和国軍が帝都まで馬車で2日の距離まで侵攻。我が軍と対峙し戦線を維持しております」
「北方西部戦線、ダークエルフとドラゴンの攻撃により後退しております」
「南方戦線、鉄車の小部隊を索敵中です」
帝都への包囲網が徐々に狭まり、その靴音が近づいている。
帝国を囲む3つの軍隊。帝国の力ならばそれぞれの軍に対応する部隊を充てる事は可能。しかしそれらに連携されては劣勢にならざるを得ない。
しかもその裏には王国の影がちらつく。
「国境を接している共和国軍の介入は理解できるが、この戦いに遠くの王国まで加わっているのは解せぬ事と思ってはいる。人族の国に侵攻したこの時期に手を組んだと考えるべきか」
共和国軍と戦ってきたエイドリアン第1皇子が、神妙な面持ちで自分の考えを述べる。御前会議の場で自由に発言できるのは、皇族の3人のみである。
第2皇子も状況から王国と共和国が手を組んでいると結論付ける。
「確認されている魔女3人も各部隊にひとりずつ配置されているようだ。自国の防衛もあるはずの、王国と共和国が手を組まなければ、国外にここまでの戦力投入はできないはずだ」
「確かにな……北西部戦線にて大量の魔弾が使用されている。王国は不介入とは言っているが、武器供与しているのは明白」
現在魔弾は王都を中心に、王国国内でのみ使用が確認されている。共和国にも無く戦場で使用されたのは初めての事。王国冒険者によって持ち込まれたと思われるが、ダークエルフ族も使用し大量に実戦投入されている。
「まさか現地生産されているのではなかろうな」
「魔弾は秘密兵器。その技術や製造方法は王国以外知る者はいない。海洋族の協力を得て海路で運ばれているのだろう」
魔道具を含む製品は、王国で厳重に管理されている。帝国はおろか共和国にも技術流出することはない。
共和国に一番近い帝国の港は、現在共和国軍により占領されており、たびたび船が出入りしている。物資が持ち込まれているようだが、海洋族の反発を受ける帝国が、それを阻止できていない状態である。
「東部の共和国軍に対し、我が軍が有利になると西のドラゴンが飛来することが度々あります。距離が離れているので簡単に連絡できないはずですが、双方一体となった動きをしております」
「北方の東部と西部で連携が取れているという事でしょうか?」
オルティア皇女が疑問を口にする。
「確かに北方戦線において、不可解な戦いが続いております。東西の軍は合流もせず離れたまま同時に侵攻してきており、その為こちらも軍を2つに分けて対応せざるを得ない状況です」
第2皇子トゥルヌスも口を挟む。
「共和国軍の指揮は、連合軍第1師団長のメロウがしているのだろう。奴がまとめているのではないか」
「メロウと言えど、ドラゴンを自由に使うことはできまい。連携しているように見えるが、単独の軍だ」
「ですがドラゴンに関しては人族が関与しているはず。人族が総括しているのでは?」
それに対して北方を指揮する第1皇子エイドリアンが反論する。
「人族と共和国、ダークエルフ、それに王国までも一度に指揮できる者がいると言うのか。それは不可能だ」
戦争が始まって以降の、人族に関する情報は極めて少ない。人族の国の首都に首相がいて統括し、サルガス港に現地司令官がいると分かっているのみ。その首相や司令官の名前すら分からない状態となっている。
「ですけど、今回の帝都への攻撃では4体のドラゴンが一度に襲撃していますわ。全てを指揮する者がどこかにいるのではないでしょうか」
「戦場にそのような指揮官がいると?」
「港の司令官では遠すぎて現地の指揮などできませんわ。お兄さま、南方戦線にいるという鉄車部隊の指揮官は分かっていますの?」
「人族の魔女もその部隊に居る。鉄車を使用しているから人族が関与しているはずだが、獣人ばかりで人族の司令官の姿は確認できていない」
謎の多い人族。鉄車の中にいるはずであるが、戦場においてその姿を見る事は稀である。
「我が領民の正教会信者の情報によりますと、人族にユヅキという英雄がおり、鉄車部隊を指揮していると聞いておりますが」
帝国貴族のひとりが、鉄車部隊が通過した町の住民の情報をもたらす。
「正教会ですか……。軍の情報ではどうなのですか」
「北西部戦線においてユヅキという名は聞いた事があります。王国冒険者の一団が、ユヅキと関係があると情報部は言っております」
そのユヅキと言う名は時々報告に上がるが、どこの誰なのか知る者はこの帝国にはいない。
「では、そのユヅキという人族が、全ての軍をまとめているのでは。ならば、ユヅキを殺せば、指揮系統が崩れるのではないのですか」
第1皇女オルティアが大胆な案を示す。
「おそらく人族の現地司令官は南部戦線にいるはずではあるが……」
「ではお兄さま。南部戦線すべての敵部隊を、全滅させれば良いだけの事ではありませんか」
「陛下、我が南部方面部隊だけでは兵が足りず、攻略の糸口が掴めません」
南部を管轄する第2皇子トゥルヌスが、皇帝に助けを求めるように直訴する。
「分かっておる。3方面の我が軍は、それぞれの地で魔女に対抗しておるが成果が上がっておらぬ。ならば集結し敵を殲滅すればよい」
「北部戦線を放棄して、南部に集めよと!?」
「南部戦線の人族が要なのであろう。ならば全軍をもって叩き潰せ。北方にいる正教会も人族が絡んでいると言えば、正教会部隊を動かすであろう」
「南部の敵1部隊に対して、全軍でありますか!?」
「何か不満でもあるのか」
「いえ、御意のままに」
◇
◇
「お父様も、大胆な行動に出るわね」
「事ここに至れば、致し方ないかと」
自分が提案した案ではあるが、まさか1万を超える全軍で小さな鉄車部隊に戦いを挑むとは思ってもいなかった。人族を毛嫌いする皇帝ならば、そのような作戦も思いつくのかもしれない。
「北方部隊を南方に集めれば、帝都に共和国軍が押し寄せてくるでしょうに」
「ロケット弾が無くなった以上、いずれは帝都に進軍するのも時間の問題かと。その前に起死回生の策を取ったのでは」
「確かにそのようなことが決断できるのは、皇帝陛下であるお父様しかいませんが……」
もし自分ならこのような決断をしただろうか。その前に事前の策を打っていたはずと考えるオルティア皇女ではあったが、仮定の話をしても仕方ない。
「ロケット弾の開発を行なった者は見つかりましたか?」
「はい、正教会本部にいる薬師崩れの男です」
「その者がひとりで開発したと」
「以前よりデテウス大司教と共に過去の文献の編纂をしており、その際に見つけた大戦の頃の文献を元に作り上げたようです」
「薬師崩れの者が文献の編纂をですか……。その者の事を詳しく調査なさい」
ここは帝都。皇帝を前にし、帝国貴族が集まる御前会議が行なわれている。
「ドラゴンの集中攻撃により、ロケット弾及び発射装置が全機破損。製造工場も破壊され、再配備には時間がかかります」
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「今は白竜も含め、全てのドラゴンが北に居ると……。それで各戦線はどうなっておる」
「北方東部戦線、共和国軍が帝都まで馬車で2日の距離まで侵攻。我が軍と対峙し戦線を維持しております」
「北方西部戦線、ダークエルフとドラゴンの攻撃により後退しております」
「南方戦線、鉄車の小部隊を索敵中です」
帝都への包囲網が徐々に狭まり、その靴音が近づいている。
帝国を囲む3つの軍隊。帝国の力ならばそれぞれの軍に対応する部隊を充てる事は可能。しかしそれらに連携されては劣勢にならざるを得ない。
しかもその裏には王国の影がちらつく。
「国境を接している共和国軍の介入は理解できるが、この戦いに遠くの王国まで加わっているのは解せぬ事と思ってはいる。人族の国に侵攻したこの時期に手を組んだと考えるべきか」
共和国軍と戦ってきたエイドリアン第1皇子が、神妙な面持ちで自分の考えを述べる。御前会議の場で自由に発言できるのは、皇族の3人のみである。
第2皇子も状況から王国と共和国が手を組んでいると結論付ける。
「確認されている魔女3人も各部隊にひとりずつ配置されているようだ。自国の防衛もあるはずの、王国と共和国が手を組まなければ、国外にここまでの戦力投入はできないはずだ」
「確かにな……北西部戦線にて大量の魔弾が使用されている。王国は不介入とは言っているが、武器供与しているのは明白」
現在魔弾は王都を中心に、王国国内でのみ使用が確認されている。共和国にも無く戦場で使用されたのは初めての事。王国冒険者によって持ち込まれたと思われるが、ダークエルフ族も使用し大量に実戦投入されている。
「まさか現地生産されているのではなかろうな」
「魔弾は秘密兵器。その技術や製造方法は王国以外知る者はいない。海洋族の協力を得て海路で運ばれているのだろう」
魔道具を含む製品は、王国で厳重に管理されている。帝国はおろか共和国にも技術流出することはない。
共和国に一番近い帝国の港は、現在共和国軍により占領されており、たびたび船が出入りしている。物資が持ち込まれているようだが、海洋族の反発を受ける帝国が、それを阻止できていない状態である。
「東部の共和国軍に対し、我が軍が有利になると西のドラゴンが飛来することが度々あります。距離が離れているので簡単に連絡できないはずですが、双方一体となった動きをしております」
「北方の東部と西部で連携が取れているという事でしょうか?」
オルティア皇女が疑問を口にする。
「確かに北方戦線において、不可解な戦いが続いております。東西の軍は合流もせず離れたまま同時に侵攻してきており、その為こちらも軍を2つに分けて対応せざるを得ない状況です」
第2皇子トゥルヌスも口を挟む。
「共和国軍の指揮は、連合軍第1師団長のメロウがしているのだろう。奴がまとめているのではないか」
「メロウと言えど、ドラゴンを自由に使うことはできまい。連携しているように見えるが、単独の軍だ」
「ですがドラゴンに関しては人族が関与しているはず。人族が総括しているのでは?」
それに対して北方を指揮する第1皇子エイドリアンが反論する。
「人族と共和国、ダークエルフ、それに王国までも一度に指揮できる者がいると言うのか。それは不可能だ」
戦争が始まって以降の、人族に関する情報は極めて少ない。人族の国の首都に首相がいて統括し、サルガス港に現地司令官がいると分かっているのみ。その首相や司令官の名前すら分からない状態となっている。
「ですけど、今回の帝都への攻撃では4体のドラゴンが一度に襲撃していますわ。全てを指揮する者がどこかにいるのではないでしょうか」
「戦場にそのような指揮官がいると?」
「港の司令官では遠すぎて現地の指揮などできませんわ。お兄さま、南方戦線にいるという鉄車部隊の指揮官は分かっていますの?」
「人族の魔女もその部隊に居る。鉄車を使用しているから人族が関与しているはずだが、獣人ばかりで人族の司令官の姿は確認できていない」
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「我が領民の正教会信者の情報によりますと、人族にユヅキという英雄がおり、鉄車部隊を指揮していると聞いておりますが」
帝国貴族のひとりが、鉄車部隊が通過した町の住民の情報をもたらす。
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「北西部戦線においてユヅキという名は聞いた事があります。王国冒険者の一団が、ユヅキと関係があると情報部は言っております」
そのユヅキと言う名は時々報告に上がるが、どこの誰なのか知る者はこの帝国にはいない。
「では、そのユヅキという人族が、全ての軍をまとめているのでは。ならば、ユヅキを殺せば、指揮系統が崩れるのではないのですか」
第1皇女オルティアが大胆な案を示す。
「おそらく人族の現地司令官は南部戦線にいるはずではあるが……」
「ではお兄さま。南部戦線すべての敵部隊を、全滅させれば良いだけの事ではありませんか」
「陛下、我が南部方面部隊だけでは兵が足りず、攻略の糸口が掴めません」
南部を管轄する第2皇子トゥルヌスが、皇帝に助けを求めるように直訴する。
「分かっておる。3方面の我が軍は、それぞれの地で魔女に対抗しておるが成果が上がっておらぬ。ならば集結し敵を殲滅すればよい」
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「南部戦線の人族が要なのであろう。ならば全軍をもって叩き潰せ。北方にいる正教会も人族が絡んでいると言えば、正教会部隊を動かすであろう」
「南部の敵1部隊に対して、全軍でありますか!?」
「何か不満でもあるのか」
「いえ、御意のままに」
◇
◇
「お父様も、大胆な行動に出るわね」
「事ここに至れば、致し方ないかと」
自分が提案した案ではあるが、まさか1万を超える全軍で小さな鉄車部隊に戦いを挑むとは思ってもいなかった。人族を毛嫌いする皇帝ならば、そのような作戦も思いつくのかもしれない。
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「ロケット弾が無くなった以上、いずれは帝都に進軍するのも時間の問題かと。その前に起死回生の策を取ったのでは」
「確かにそのようなことが決断できるのは、皇帝陛下であるお父様しかいませんが……」
もし自分ならこのような決断をしただろうか。その前に事前の策を打っていたはずと考えるオルティア皇女ではあったが、仮定の話をしても仕方ない。
「ロケット弾の開発を行なった者は見つかりましたか?」
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