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第一章
第1話 ナル、我が家に来る
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「さあ、ここが今日からお前が住む家だぞ」
玄関のドアを開け、ハードキャリーバッグを床に置き、荷物を部屋に運び込む。玄関の鍵を閉めて、キャリーバッグの入り口を開けてもナルは警戒しているのか、なかなか外には出てこようとしない。
俺の他には誰もいないから、それほど警戒することもないとは思うのだが……。まあ、いいさ。そのうち出てくるだろう。
ここは五階建ての築四十年近く経つ古びた賃貸マンション。南北に細長い敷地の両隣には新しいマンションが建ち、それに挟まれた部屋には太陽の光はほとんど入ってこない。
俺の部屋は二階。ナルにはその玄関を入ってすぐのダイニングキッチンに住んでもらおう。まずは猫が住めるように環境を整えるのが大事な事だと本に書いてあった。
一緒にもらって来た大きな紙の手提げ袋には、ナルが以前使っていた猫用のトイレが入っている。角が丸くなっているオレンジ色のプラスチック製の箱。五、六十センチ四方で上面が開いていて、小さなスコップが中に転がっていた。
そのトイレを電子レンジが置いているサイドテーブルの足の横に置いて、もう一つの手提げの紙袋から猫砂を一袋取り出す。袋の裏に書いてある高さまで猫砂をトイレに敷き詰める。
「割と減るもんだな。これで後、どれだけ持つんだ?」
袋には容量が五リットルと書かれていたが、そのほとんどの猫砂が無くなってしまったぞ。もう一袋新品の猫砂はあるが、早目に買いに行かんとダメか。
そう思っているとキャリーバッグから辺りを警戒しながらナルがゆっくりと出て来た。
――ナル。白っぽいグレーの地毛に虎のような黒い縞模様のあるメスのサバトラ猫。三毛猫や茶トラ猫というのは聞いた事があったが、このサバトラという名は猫の本を見て初めて知った。
俺は今まで猫はもちろん動物を飼ったことが無い。ひょんな事からナルを俺が飼う事になってしまって、事前に本屋へ行き一冊の本を購入している。店員さんはこの本があれば大概の事は何とかなると言っていた本だ。
近寄って来たナルを触ろうとしたが、まだ警戒しているのか体を低くして後ずさりする。ナルはここに来る前に、何年も人に飼われていて慣れているはずだが、初めての家だ。俺の事を警戒するのも仕方ないか。
「この部屋はお前の自由に使っていいからな」
そうは言ったが、猫に伝わる訳でもなく、ナルは伏せた状態で警戒の眼差しでこちらを見るばかりだ。俺は人よりガタイがでかい。身長は一八〇センチ程なのだが肩幅は広く、角ばった顔のせいか初めて会う人によく警戒されてしまう。
自分で言うのもなんだが、顔はでかくないし目は優しく、それ程人相が悪いとは思わんのだがな。猫にまで嫌われたらお終いだな。
他の荷物を持って、昭和の香りがするガラス戸を開けて奥の部屋へと行く。昼間でも陽の光が入らない部屋の電気を点け、その奥のふすまを開けて和室の部屋に入る。
和室は六帖。このマンションは古い団地と同じ間取りだそうだ。六畳の部屋が三つくっ付いた形で、奥はそのまま六帖、真ん中が押し入れの分だけ狭く四畳半の洋室、玄関側はキッチン台と風呂、トイレがあるからスペースとしては三畳ほどか。
一番奥の部屋、書棚にある本を一冊手に取って、お気に入りのクッションへと体を沈める。手にしたのは『猫の飼い方』という分厚い本。これを頼りにナルとこれからの生活をしていかないといけない。
もう少しナルと仲良くなりたいんだがな。猫と仲良くなる方法を本の中で探す。猫は我がままでマイペースだと書いてある。あまり構いすぎるのは良くないらしい。
「でもな~。触れるぐらいにはなりたいよな~」
そうだ、こういう時は餌で釣るのが一番だ。持ってきた紙バッグの中に餌の缶詰があったはずだ。荷物の中を探してみると四缶パックの缶詰が四パックあった。これは一食一缶のようだな。
引き出物でもらった底の深い小鉢があったはずだ。押し入れの奥から皿の入った箱を引っ張り出す。俺はこんな洒落た食器は使わんから溜まっていく一方だ。
この綺麗な小鉢をナルの餌専用にしよう。缶詰と小鉢を持ってキッチンへと行き缶詰をカパッと開ける。餌を小鉢に移したが、汁も底にたまってちょうどいい大きさだ。
「ほれ、ナル。餌だぞ」
コトンと床に置いた音に反応したのか、キッチンの奥に蹲っていたナルが餌の方に寄ってきた。近くに俺がいたがあまり気にする様子もなく餌にがっついている。餌に夢中になっている今なら触れるか?
そっと手を伸ばし背中に触る。
「おお~、これがモフモフの感触か」
毛は短いのでモフモフというよりはスベスベな感じだが、生きた猫というのはこんな感じなのか。子供の頃に猫に触った事はあったはずだが、触った感触などはあまり覚えていない。
ナルの背中を撫でていると後ろ脚をちょこんと曲げて座った形で餌を食べる。中々行儀がいいじゃないか。
あれ、ナルのシッポがすごく短いな。今気がついたが、短いシッポがくるっと一巻き背中の方に丸まってそこで切れている。こんな猫もいるのか?
あまり触りすぎるとナルに嫌われそうだし、今日のところはこんなもんで良いだろう。餌の隣にはプラスチックのお椀に水を入れて置いておく。
一番奥の部屋に戻り、『猫の飼い方』の本を読んでみる。短いシッポの事は書いてないみたいだな。
「ネットで調べてみるか」
パソコンの電源を入れて、『短いシッポの猫』で検索してみる。
なる程。短いシッポは遺伝か事故による後天的な物のようだな。病気ではないようで、少し安心した。
『かぎしっぽ猫』とか『尾曲がり猫』と呼ばれていて幸運の印とされているとも書いてあるな。
「何が幸運のしるしだ。バカらしい」
猫の生態や仕草から招き猫だとか幸運を呼ぶだとか言うが、それは人間の身勝手な解釈で、当の猫にとっては全く関係のない事じゃないか。
これからナルを飼う事になるが、それはナルのためであって俺のためじゃない。短いシッポも病気じゃないならそれでいいさ。
キッチンの方でなにやら物音がしている。ナルが動き回っているのか? ちょっと様子でも見に行くか。俺はパソコンの電源を切って立ち上がる。
玄関のドアを開け、ハードキャリーバッグを床に置き、荷物を部屋に運び込む。玄関の鍵を閉めて、キャリーバッグの入り口を開けてもナルは警戒しているのか、なかなか外には出てこようとしない。
俺の他には誰もいないから、それほど警戒することもないとは思うのだが……。まあ、いいさ。そのうち出てくるだろう。
ここは五階建ての築四十年近く経つ古びた賃貸マンション。南北に細長い敷地の両隣には新しいマンションが建ち、それに挟まれた部屋には太陽の光はほとんど入ってこない。
俺の部屋は二階。ナルにはその玄関を入ってすぐのダイニングキッチンに住んでもらおう。まずは猫が住めるように環境を整えるのが大事な事だと本に書いてあった。
一緒にもらって来た大きな紙の手提げ袋には、ナルが以前使っていた猫用のトイレが入っている。角が丸くなっているオレンジ色のプラスチック製の箱。五、六十センチ四方で上面が開いていて、小さなスコップが中に転がっていた。
そのトイレを電子レンジが置いているサイドテーブルの足の横に置いて、もう一つの手提げの紙袋から猫砂を一袋取り出す。袋の裏に書いてある高さまで猫砂をトイレに敷き詰める。
「割と減るもんだな。これで後、どれだけ持つんだ?」
袋には容量が五リットルと書かれていたが、そのほとんどの猫砂が無くなってしまったぞ。もう一袋新品の猫砂はあるが、早目に買いに行かんとダメか。
そう思っているとキャリーバッグから辺りを警戒しながらナルがゆっくりと出て来た。
――ナル。白っぽいグレーの地毛に虎のような黒い縞模様のあるメスのサバトラ猫。三毛猫や茶トラ猫というのは聞いた事があったが、このサバトラという名は猫の本を見て初めて知った。
俺は今まで猫はもちろん動物を飼ったことが無い。ひょんな事からナルを俺が飼う事になってしまって、事前に本屋へ行き一冊の本を購入している。店員さんはこの本があれば大概の事は何とかなると言っていた本だ。
近寄って来たナルを触ろうとしたが、まだ警戒しているのか体を低くして後ずさりする。ナルはここに来る前に、何年も人に飼われていて慣れているはずだが、初めての家だ。俺の事を警戒するのも仕方ないか。
「この部屋はお前の自由に使っていいからな」
そうは言ったが、猫に伝わる訳でもなく、ナルは伏せた状態で警戒の眼差しでこちらを見るばかりだ。俺は人よりガタイがでかい。身長は一八〇センチ程なのだが肩幅は広く、角ばった顔のせいか初めて会う人によく警戒されてしまう。
自分で言うのもなんだが、顔はでかくないし目は優しく、それ程人相が悪いとは思わんのだがな。猫にまで嫌われたらお終いだな。
他の荷物を持って、昭和の香りがするガラス戸を開けて奥の部屋へと行く。昼間でも陽の光が入らない部屋の電気を点け、その奥のふすまを開けて和室の部屋に入る。
和室は六帖。このマンションは古い団地と同じ間取りだそうだ。六畳の部屋が三つくっ付いた形で、奥はそのまま六帖、真ん中が押し入れの分だけ狭く四畳半の洋室、玄関側はキッチン台と風呂、トイレがあるからスペースとしては三畳ほどか。
一番奥の部屋、書棚にある本を一冊手に取って、お気に入りのクッションへと体を沈める。手にしたのは『猫の飼い方』という分厚い本。これを頼りにナルとこれからの生活をしていかないといけない。
もう少しナルと仲良くなりたいんだがな。猫と仲良くなる方法を本の中で探す。猫は我がままでマイペースだと書いてある。あまり構いすぎるのは良くないらしい。
「でもな~。触れるぐらいにはなりたいよな~」
そうだ、こういう時は餌で釣るのが一番だ。持ってきた紙バッグの中に餌の缶詰があったはずだ。荷物の中を探してみると四缶パックの缶詰が四パックあった。これは一食一缶のようだな。
引き出物でもらった底の深い小鉢があったはずだ。押し入れの奥から皿の入った箱を引っ張り出す。俺はこんな洒落た食器は使わんから溜まっていく一方だ。
この綺麗な小鉢をナルの餌専用にしよう。缶詰と小鉢を持ってキッチンへと行き缶詰をカパッと開ける。餌を小鉢に移したが、汁も底にたまってちょうどいい大きさだ。
「ほれ、ナル。餌だぞ」
コトンと床に置いた音に反応したのか、キッチンの奥に蹲っていたナルが餌の方に寄ってきた。近くに俺がいたがあまり気にする様子もなく餌にがっついている。餌に夢中になっている今なら触れるか?
そっと手を伸ばし背中に触る。
「おお~、これがモフモフの感触か」
毛は短いのでモフモフというよりはスベスベな感じだが、生きた猫というのはこんな感じなのか。子供の頃に猫に触った事はあったはずだが、触った感触などはあまり覚えていない。
ナルの背中を撫でていると後ろ脚をちょこんと曲げて座った形で餌を食べる。中々行儀がいいじゃないか。
あれ、ナルのシッポがすごく短いな。今気がついたが、短いシッポがくるっと一巻き背中の方に丸まってそこで切れている。こんな猫もいるのか?
あまり触りすぎるとナルに嫌われそうだし、今日のところはこんなもんで良いだろう。餌の隣にはプラスチックのお椀に水を入れて置いておく。
一番奥の部屋に戻り、『猫の飼い方』の本を読んでみる。短いシッポの事は書いてないみたいだな。
「ネットで調べてみるか」
パソコンの電源を入れて、『短いシッポの猫』で検索してみる。
なる程。短いシッポは遺伝か事故による後天的な物のようだな。病気ではないようで、少し安心した。
『かぎしっぽ猫』とか『尾曲がり猫』と呼ばれていて幸運の印とされているとも書いてあるな。
「何が幸運のしるしだ。バカらしい」
猫の生態や仕草から招き猫だとか幸運を呼ぶだとか言うが、それは人間の身勝手な解釈で、当の猫にとっては全く関係のない事じゃないか。
これからナルを飼う事になるが、それはナルのためであって俺のためじゃない。短いシッポも病気じゃないならそれでいいさ。
キッチンの方でなにやら物音がしている。ナルが動き回っているのか? ちょっと様子でも見に行くか。俺はパソコンの電源を切って立ち上がる。
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