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第2章
第37話 ユイトの家のお風呂
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食事を終え、ダークエルフのメイドさんに連れられて洗い場に行く。手前に洗面場や洗い物をする場所があり、脱衣場という部屋の奥にオフロがあると言う。
オフロの入り方を説明してくれると言うので、靴だけ脱いで裸足で中に入る。
奥の扉を開けると、そこはもうもうと湯煙が立ち込めるすごく暑い場所だった。
「ここの湯船に入っていただきますが、その前に手桶で体の汚れを落として、入ってください」
私達が入ると言う、お湯を溜めた四角い箱に手を入れてみた。
「この中に体を浸けるの! こんな熱いのに大丈夫なの」
「ご家族の方は皆さんこれぐらいの温度で入られていますが、少し水で埋めて温めにしますね。こちらがシャワーになりますが、2ヵ所しかありませんので順番に体と髪を洗っていただけますか」
このレバーで温度が変わるとか、こちらを回すと上の木の筒からお湯が出るだとか言っていたけどよく分からない。
「初めてお風呂に入るらしいから、分からないでしょうね。セシル。あなたも一緒に入ってあげなさい」
ユイトのお母さんが私達の様子を見に来てくれている。
「私が先でよろしいのですか。奥様」
「私達はもう入ったし、後はお父さんとユヅキが入るだけですから。あなたもお風呂の後はもう帰ってもらって結構ですよ」
「はい、奥様」
私達は、脱衣場に戻りで服を脱いで、体を洗うタオルをもらい4人でオフロ場に入る。
「なんだかみんな一緒に洗い場に入るのは恥ずかしいわね。セイランは堂々としてるのね」
「拙者の国では、水の出る普通の洗い場だが、この様な広い場所もあったからな。裸の付き合いという言葉もあるぞ」
そうなの? まあ、セイランは立派な胸だから恥ずかしくないかもしれないけど。あれ、ミルチナも私より胸大きくない! 着やせするタイプなの? メイドのセシルさんは私の仲間ね。良かったわ。
「湯船の温度を少し下げています。これなら入れると思いますよ」
湯船はまだ熱い感じだけど、言われる通り手桶で体を流してから入ってみる。まあ、何とか入れそうね。でもなんでお湯なんかに体を浸けるんだろう。
湯船は3人入ってちょうどぐらいの広さで、足を伸ばしてゆっくりできるけど、やっぱり熱いわ。
セシルさんは湯船の外で、先に体を洗っているようだし、私も外に出て体を洗いましょう。
「この石鹸を使ってください」
ユイトに時々使わせてもらったのと同じ石鹸ね。シャワーがある壁には鏡が取り付けられていて、その前に高価な石鹸なのに無造作にいくつも置いてある。
手桶のお湯にタオルを浸けて、石鹸を使うと泡立ちがいいわね。
セイランやミルチナも湯船から上がって、木の床の小さな椅子に座って身体を洗っている。
「メアリィ様。髪を洗いましょうか」
体を洗い終わった後、セシルさんがさっきのシャワーという設備を使って髪を濡らしてくれた。
「髪には、この液体を使います」
石鹸の横にあった壺の中のドロッとした油みたいなのを髪に付けて洗ってくれた。すごい泡立ちだし、いい香りがするわ。それを見ていたミルチナが尋ねる。
「あの~、これって貴族でもあまり使わないと言う、髪用の香油じゃないですか?」
「そうなのですか? これは村で作ってますし、どの家庭でも使っている物ですよ」
もしかするとセシルさんの髪が美しいのは、この香油をいつも使っているからかしら。
「あたしも、これ使ってもいいんですよね」
「はい。ではシャワーの説明をしますね」
隣りではミルチナが髪を洗い、私は髪を洗い終わって、セイランと交代する。
体を洗った後は、また湯船に浸かるそうだ。これがオフロというものの入り方だと言っている。
最初に入った時より、熱さにも慣れてきたわね。隣にセシルさんが入ってきた。
「どうですか、お風呂は」
「なんだか、外国に来たみたいな感じね。初めての事ばかりだわ」
「湯船にゆっくり浸かれば、疲れも取れてぐっすり眠る事ができますよ」
ハリのある肌もダークエルフというだけじゃなくて、いつもオフロに入ってぐっすり眠れているせいなんだろうか。
部屋に戻り、ドライヤーで髪を乾かしてベッドに入ると、セシルさんが言ったようにすぐに眠りにつけて、いつの間にか朝になっていた。清々しい朝だ。
朝もユヅキの家族の人と一緒に、食事をする。
「昨日はゆっくり眠れたかな。メアリィさん達は2泊で観光地を回るそうだね。向こうに宿を取っているからゆっくりすればいい。ユイト。しっかり案内してあげなさい」
「はい、父さん」
食事を終えて、私達はこの村の西隣りにあると言う観光地に向かう。
「泊めていただいて、ありがとうございました」
ユイトのお母さんが見送りに出てきてくれた。
「いえ、いえ。何のお構いもできなくて。向こうを見て回ったら、またこっちに来てくださいね。ここなら何日泊まっても結構よ」
確かにここも興味深い所だった。ご迷惑じゃなければ、また来て泊まってみたいわね。
手を振って別れて、私達は観光地につながっている街道にユイトと一緒に行く。
「ここからはエアバイクに乗って行くんだ。メアリィはエアバイクの運転できるよね」
「ええ、王都で講習を受けたわ。でも最近は乗ってないわね」
前に働いていた何でも屋には、エアバイクがあって乗る機会もあったけど、それ以来、運転してないわね。
「じゃあ、メアリィがセイランを乗せてボクの後ろを走ってくれる」
連れられて行ったのは、エアバイクがずらりと並ぶ駐車場だった。なんでこんなにエアバイクがあるのよ。しかもエアバイクの横に何か大きな筒がくっ付いている。
「何なのこれ。見たことないエアバイクね」
「サイドカーだよ。これなら3人乗る事ができるから、これを運転してくれるかな」
流線形の筒みたいなところに、人が入る穴が開いていて座席が取り付けてある。後ろの座席と合わせると3人乗れるということね。
「操作はあまり変わらないよ。道も真っ直ぐだし運転は簡単だよ」
ユイトは二人乗りの普通のバイクでミルチナを後ろに乗せている。午後からユイトはこの村に帰らないとダメだから、明後日の帰りはこのサイドカー付きエアバイクで3人乗って村に帰って来て欲しいと言っている。
操縦、大丈夫かなと思いながらも、セイランだけをサイドカーに乗せて出発した。うん、普通のエアバイクと同じ感じね。ユイトの後ろについて西へ向かってバイクを走らせる。
それにしてもこの街道、カリン街道と言うらしいけど、広くて真っ直ぐな道だわ。両側は林が広がっているけど片側2車線で4車線もある。
私たち以外にもエアバイクを走らせたり、大きな箱型のエアカーがこの道を走っている。
中央に分離帯があって、王都で港町に荷物を運搬するための街道がこんな感じの道だったわ。そういえばこの道を東に向かうと港町があると言っていたわね。
道の両側の林には魔獣は居ないそうだけど、獣避けのための柵が両端に設置してある立派な街道だわ。ほんとこの村に来て驚かされる事ばかりね。
オフロの入り方を説明してくれると言うので、靴だけ脱いで裸足で中に入る。
奥の扉を開けると、そこはもうもうと湯煙が立ち込めるすごく暑い場所だった。
「ここの湯船に入っていただきますが、その前に手桶で体の汚れを落として、入ってください」
私達が入ると言う、お湯を溜めた四角い箱に手を入れてみた。
「この中に体を浸けるの! こんな熱いのに大丈夫なの」
「ご家族の方は皆さんこれぐらいの温度で入られていますが、少し水で埋めて温めにしますね。こちらがシャワーになりますが、2ヵ所しかありませんので順番に体と髪を洗っていただけますか」
このレバーで温度が変わるとか、こちらを回すと上の木の筒からお湯が出るだとか言っていたけどよく分からない。
「初めてお風呂に入るらしいから、分からないでしょうね。セシル。あなたも一緒に入ってあげなさい」
ユイトのお母さんが私達の様子を見に来てくれている。
「私が先でよろしいのですか。奥様」
「私達はもう入ったし、後はお父さんとユヅキが入るだけですから。あなたもお風呂の後はもう帰ってもらって結構ですよ」
「はい、奥様」
私達は、脱衣場に戻りで服を脱いで、体を洗うタオルをもらい4人でオフロ場に入る。
「なんだかみんな一緒に洗い場に入るのは恥ずかしいわね。セイランは堂々としてるのね」
「拙者の国では、水の出る普通の洗い場だが、この様な広い場所もあったからな。裸の付き合いという言葉もあるぞ」
そうなの? まあ、セイランは立派な胸だから恥ずかしくないかもしれないけど。あれ、ミルチナも私より胸大きくない! 着やせするタイプなの? メイドのセシルさんは私の仲間ね。良かったわ。
「湯船の温度を少し下げています。これなら入れると思いますよ」
湯船はまだ熱い感じだけど、言われる通り手桶で体を流してから入ってみる。まあ、何とか入れそうね。でもなんでお湯なんかに体を浸けるんだろう。
湯船は3人入ってちょうどぐらいの広さで、足を伸ばしてゆっくりできるけど、やっぱり熱いわ。
セシルさんは湯船の外で、先に体を洗っているようだし、私も外に出て体を洗いましょう。
「この石鹸を使ってください」
ユイトに時々使わせてもらったのと同じ石鹸ね。シャワーがある壁には鏡が取り付けられていて、その前に高価な石鹸なのに無造作にいくつも置いてある。
手桶のお湯にタオルを浸けて、石鹸を使うと泡立ちがいいわね。
セイランやミルチナも湯船から上がって、木の床の小さな椅子に座って身体を洗っている。
「メアリィ様。髪を洗いましょうか」
体を洗い終わった後、セシルさんがさっきのシャワーという設備を使って髪を濡らしてくれた。
「髪には、この液体を使います」
石鹸の横にあった壺の中のドロッとした油みたいなのを髪に付けて洗ってくれた。すごい泡立ちだし、いい香りがするわ。それを見ていたミルチナが尋ねる。
「あの~、これって貴族でもあまり使わないと言う、髪用の香油じゃないですか?」
「そうなのですか? これは村で作ってますし、どの家庭でも使っている物ですよ」
もしかするとセシルさんの髪が美しいのは、この香油をいつも使っているからかしら。
「あたしも、これ使ってもいいんですよね」
「はい。ではシャワーの説明をしますね」
隣りではミルチナが髪を洗い、私は髪を洗い終わって、セイランと交代する。
体を洗った後は、また湯船に浸かるそうだ。これがオフロというものの入り方だと言っている。
最初に入った時より、熱さにも慣れてきたわね。隣にセシルさんが入ってきた。
「どうですか、お風呂は」
「なんだか、外国に来たみたいな感じね。初めての事ばかりだわ」
「湯船にゆっくり浸かれば、疲れも取れてぐっすり眠る事ができますよ」
ハリのある肌もダークエルフというだけじゃなくて、いつもオフロに入ってぐっすり眠れているせいなんだろうか。
部屋に戻り、ドライヤーで髪を乾かしてベッドに入ると、セシルさんが言ったようにすぐに眠りにつけて、いつの間にか朝になっていた。清々しい朝だ。
朝もユヅキの家族の人と一緒に、食事をする。
「昨日はゆっくり眠れたかな。メアリィさん達は2泊で観光地を回るそうだね。向こうに宿を取っているからゆっくりすればいい。ユイト。しっかり案内してあげなさい」
「はい、父さん」
食事を終えて、私達はこの村の西隣りにあると言う観光地に向かう。
「泊めていただいて、ありがとうございました」
ユイトのお母さんが見送りに出てきてくれた。
「いえ、いえ。何のお構いもできなくて。向こうを見て回ったら、またこっちに来てくださいね。ここなら何日泊まっても結構よ」
確かにここも興味深い所だった。ご迷惑じゃなければ、また来て泊まってみたいわね。
手を振って別れて、私達は観光地につながっている街道にユイトと一緒に行く。
「ここからはエアバイクに乗って行くんだ。メアリィはエアバイクの運転できるよね」
「ええ、王都で講習を受けたわ。でも最近は乗ってないわね」
前に働いていた何でも屋には、エアバイクがあって乗る機会もあったけど、それ以来、運転してないわね。
「じゃあ、メアリィがセイランを乗せてボクの後ろを走ってくれる」
連れられて行ったのは、エアバイクがずらりと並ぶ駐車場だった。なんでこんなにエアバイクがあるのよ。しかもエアバイクの横に何か大きな筒がくっ付いている。
「何なのこれ。見たことないエアバイクね」
「サイドカーだよ。これなら3人乗る事ができるから、これを運転してくれるかな」
流線形の筒みたいなところに、人が入る穴が開いていて座席が取り付けてある。後ろの座席と合わせると3人乗れるということね。
「操作はあまり変わらないよ。道も真っ直ぐだし運転は簡単だよ」
ユイトは二人乗りの普通のバイクでミルチナを後ろに乗せている。午後からユイトはこの村に帰らないとダメだから、明後日の帰りはこのサイドカー付きエアバイクで3人乗って村に帰って来て欲しいと言っている。
操縦、大丈夫かなと思いながらも、セイランだけをサイドカーに乗せて出発した。うん、普通のエアバイクと同じ感じね。ユイトの後ろについて西へ向かってバイクを走らせる。
それにしてもこの街道、カリン街道と言うらしいけど、広くて真っ直ぐな道だわ。両側は林が広がっているけど片側2車線で4車線もある。
私たち以外にもエアバイクを走らせたり、大きな箱型のエアカーがこの道を走っている。
中央に分離帯があって、王都で港町に荷物を運搬するための街道がこんな感じの道だったわ。そういえばこの道を東に向かうと港町があると言っていたわね。
道の両側の林には魔獣は居ないそうだけど、獣避けのための柵が両端に設置してある立派な街道だわ。ほんとこの村に来て驚かされる事ばかりね。
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