98 / 201
第三部 エルフと龍族の里へ 第三章 龍と獅子と少年少女達
4.伝説の勇者の真実
しおりを挟む
龍族の長は僕らに問いかけた。
「さて、お前達に問おう。この大陸には元来、龍族、エルフ、ドワーフ、獣人の4つの種族がいた。そこに人族が転移してきた。今日人族の間で伝えられている歴史においては、人族の勇者が魔物を倒したとされている。だがこの大陸に魔物などはいない。
この前提から導かれる、勇者という存在の真の姿はいかなるものか?」
そんなことを言われてもわからない。
周囲を見回すと、エルフの長はこの問いの答えを知っているのか微笑んでいる。
アル様は黙想し、レイクさんは顔を青くしている。
リラは首をひねって考察している様子だ。バラヌは……まあ、たぶんよく分かっていない。
そして僕は……
……考える。
お師匠様の言葉通りに、思考を大切にする。
500年前の歴史。
本来は存在しなかった人族が転移してきた。
魔物などこの大陸にはいなかった。
だが、人族の伝説では、勇者が魔物を退治して、人がこの大地に住めるようになったとされている。
単純におかしい。
存在しない魔物を退治するなんてできるわけがない。
龍族の長やエルフの長の表情を見るに、すでに十分なヒントはもらっているのだろう。
もしかすると、レイクさんも龍族の長が何を言いたいのか理解しているのかもしれない。だから、あの表情なのだ。
――ヒント。
そうだ、そもそも、この話はどこから始まった?
龍族の長が人族を嫌う理由。残酷な発想を容易に行うから。
その説明のための歴史の真実。
もしも人族が大航海時代のヨーロッパ人だとしたら。
「……まさか。勇者伝説の魔物って……」
僕は1つの結論にたどり着き、しかしそれ以上を口にすることができなかった。
もし、その通りだとしたら全てが終わりかねない。
アル様の提案どころじゃない。リラやバラヌとせっかくできた信頼関係も無に帰しかねない。
それくらい、恐ろしい想像。
だから、僕は口にできない。
レイクさんと同じように顔を青ざめるのみだ。
「なるほど、な」
アル様は深くため息をつきながら頷いた。
「魔物とは、現地に住んでいた異種族のことなのだな」
そう。
単純な話だ。
この地にいたのは、龍族、エルフ、ドワーフ、獣人。
そこに新たに現れたのが人族。
当時人族は――ヨーロッパ人達はこの地の他の種族を見てどう感じたか。
獣の因子を持つ獣人。
ドラゴンの姿に変身する龍族。
植物を操るエルフ。
未だ僕も会ったことがないが、地底に住むというドワーフ。
自分たちとは全く違う種族。
彼らの文化や宗教観と相容れない存在。
彼らはそれを魔物と呼んだのだ。
この世界に転移してきた人族は、原住民である他種族を追いやった。
人族とは、500年前この大陸に――いや、この世界に現れた侵略者だったのだ。
「厳密に言えば、人族にも我ら龍族や、それが庇護するエルフを滅ぼす力は無かった。ドワーフも地中に住むが故に人族とそこまで戦う必要は生じなかった。小競り合いはあったが。
問題は……」
龍族の長の言葉を、リラが引き継ぐ。
「獣人」
人族と同じように大地に住み、人族が追いやることができる相手。
「リラ、獣人の里では500年前のことはどう伝えられていた?」
僕がリラに聞くと、リラは顔を背けて答える。
「それは……ほとんど何も。その代わり、人族は恐ろしい存在だ、里の外に出て関わってはいけないと子ども達に言い聞かせていたわ」
なんてこった。
地球の人々がこの世界の侵略者だっただなんて。
獣人にとって人族との契りが禁忌になるわけである。
「獣人達は歴史を伝えるという文化が薄いのであろう。彼らは文字を持たないからな」
そして、文字を持つ人族は……
その先は龍族の長が解説する。
「人族は500年の間に歴史を書き換えた。世代を超えるごとに、王となったキダンを勇者として称え、自らが打ち破ったのは獣人ではなく魔物だと伝えるようになった」
歴史を書き換えるなんて本当にできるのか。
僕には分からない。
だけど、この世界にはビデオはない。
伝えるのは口伝と文字がほとんど。それも文字を読める人も少ないのだ。
500年。
世代にして5~10世代。
地球でも、新しい資料が見つかるたびに戦国時代の話なんて次々くつがえっていくとテレビで言っていた。
まして、人族全体の意思として歴史を書き換えようとしたというのなら。
そんな昔の真実なんて分かりようがないのかもしれない。
あるいは歴史を紐解いて真実を見つけたとしても、多くの人々が信奉している勇者伝説に否を唱えられるわけがない。
「あなたたちは、その歴史の書き換えに否といわなかったのですか?」
リラが龍族の長に尋ねる。
「好ましいと思ってはいないが、我らに実害があるわけでもない。今となっては証明する手段もほとんど無い」
そうだろうな。
話を聞く限り、龍族は500年以上生きるみたいだけど、人族やドワーフ、獣人のこの世界での寿命は50年程度。長くても100歳程度までしか生きない。
「もっとも、ドワーフの長達は真実を記録しているようだがな」
「それは……」
「彼らは500年前に人族と盟約したのだよ。人族が異界より持ち込んだある技術を封印する代わりに、歴史の書き換えを黙認すると。今となっては人族の王すら知らない盟約だ」
「ある技術?」
「詳細は教えんが、異界の武器だ」
それで僕はなんとなく理解する。
この世界にはなく、地球の大航海時代にはあった武器。
決まっている。
おそらくは『銃』だ。
あるいは、もう少し広く、火薬の武器利用技術かもしれない。
もし、人族が――ヨーロッパ人達が銃を持っていたとしたら、確かに獣人達を追い詰めることも可能だったかもしれない。
「それが、歴史の真実、か。レイク、お前はこのことを知っていたな?」
アル様の言葉に、僕らの視線がレイクさんに集まる。
レイクさんは顔を背ける。
「おかしいとは思っていたのだ。龍族と交渉するといっても、そんな材料はレイクにはないはずだ。にもかかわらず、お前は私をここに連れてきた。
そして、もしも諸侯連立が政権を取ったらエルフや龍族とも戦争をするという。あまりにも勝ち目のない戦いだ。
にもかかわらず、何故そう断言できるのか」
――まさか。
「諸侯連立は、500年前の武器を手に入れるつもりなのだろう。その事実こそが、レイクが龍族と交渉する切り札だった。違うか?」
レイクさんは青ざめた顔のままだった。
「さて、お前達に問おう。この大陸には元来、龍族、エルフ、ドワーフ、獣人の4つの種族がいた。そこに人族が転移してきた。今日人族の間で伝えられている歴史においては、人族の勇者が魔物を倒したとされている。だがこの大陸に魔物などはいない。
この前提から導かれる、勇者という存在の真の姿はいかなるものか?」
そんなことを言われてもわからない。
周囲を見回すと、エルフの長はこの問いの答えを知っているのか微笑んでいる。
アル様は黙想し、レイクさんは顔を青くしている。
リラは首をひねって考察している様子だ。バラヌは……まあ、たぶんよく分かっていない。
そして僕は……
……考える。
お師匠様の言葉通りに、思考を大切にする。
500年前の歴史。
本来は存在しなかった人族が転移してきた。
魔物などこの大陸にはいなかった。
だが、人族の伝説では、勇者が魔物を退治して、人がこの大地に住めるようになったとされている。
単純におかしい。
存在しない魔物を退治するなんてできるわけがない。
龍族の長やエルフの長の表情を見るに、すでに十分なヒントはもらっているのだろう。
もしかすると、レイクさんも龍族の長が何を言いたいのか理解しているのかもしれない。だから、あの表情なのだ。
――ヒント。
そうだ、そもそも、この話はどこから始まった?
龍族の長が人族を嫌う理由。残酷な発想を容易に行うから。
その説明のための歴史の真実。
もしも人族が大航海時代のヨーロッパ人だとしたら。
「……まさか。勇者伝説の魔物って……」
僕は1つの結論にたどり着き、しかしそれ以上を口にすることができなかった。
もし、その通りだとしたら全てが終わりかねない。
アル様の提案どころじゃない。リラやバラヌとせっかくできた信頼関係も無に帰しかねない。
それくらい、恐ろしい想像。
だから、僕は口にできない。
レイクさんと同じように顔を青ざめるのみだ。
「なるほど、な」
アル様は深くため息をつきながら頷いた。
「魔物とは、現地に住んでいた異種族のことなのだな」
そう。
単純な話だ。
この地にいたのは、龍族、エルフ、ドワーフ、獣人。
そこに新たに現れたのが人族。
当時人族は――ヨーロッパ人達はこの地の他の種族を見てどう感じたか。
獣の因子を持つ獣人。
ドラゴンの姿に変身する龍族。
植物を操るエルフ。
未だ僕も会ったことがないが、地底に住むというドワーフ。
自分たちとは全く違う種族。
彼らの文化や宗教観と相容れない存在。
彼らはそれを魔物と呼んだのだ。
この世界に転移してきた人族は、原住民である他種族を追いやった。
人族とは、500年前この大陸に――いや、この世界に現れた侵略者だったのだ。
「厳密に言えば、人族にも我ら龍族や、それが庇護するエルフを滅ぼす力は無かった。ドワーフも地中に住むが故に人族とそこまで戦う必要は生じなかった。小競り合いはあったが。
問題は……」
龍族の長の言葉を、リラが引き継ぐ。
「獣人」
人族と同じように大地に住み、人族が追いやることができる相手。
「リラ、獣人の里では500年前のことはどう伝えられていた?」
僕がリラに聞くと、リラは顔を背けて答える。
「それは……ほとんど何も。その代わり、人族は恐ろしい存在だ、里の外に出て関わってはいけないと子ども達に言い聞かせていたわ」
なんてこった。
地球の人々がこの世界の侵略者だっただなんて。
獣人にとって人族との契りが禁忌になるわけである。
「獣人達は歴史を伝えるという文化が薄いのであろう。彼らは文字を持たないからな」
そして、文字を持つ人族は……
その先は龍族の長が解説する。
「人族は500年の間に歴史を書き換えた。世代を超えるごとに、王となったキダンを勇者として称え、自らが打ち破ったのは獣人ではなく魔物だと伝えるようになった」
歴史を書き換えるなんて本当にできるのか。
僕には分からない。
だけど、この世界にはビデオはない。
伝えるのは口伝と文字がほとんど。それも文字を読める人も少ないのだ。
500年。
世代にして5~10世代。
地球でも、新しい資料が見つかるたびに戦国時代の話なんて次々くつがえっていくとテレビで言っていた。
まして、人族全体の意思として歴史を書き換えようとしたというのなら。
そんな昔の真実なんて分かりようがないのかもしれない。
あるいは歴史を紐解いて真実を見つけたとしても、多くの人々が信奉している勇者伝説に否を唱えられるわけがない。
「あなたたちは、その歴史の書き換えに否といわなかったのですか?」
リラが龍族の長に尋ねる。
「好ましいと思ってはいないが、我らに実害があるわけでもない。今となっては証明する手段もほとんど無い」
そうだろうな。
話を聞く限り、龍族は500年以上生きるみたいだけど、人族やドワーフ、獣人のこの世界での寿命は50年程度。長くても100歳程度までしか生きない。
「もっとも、ドワーフの長達は真実を記録しているようだがな」
「それは……」
「彼らは500年前に人族と盟約したのだよ。人族が異界より持ち込んだある技術を封印する代わりに、歴史の書き換えを黙認すると。今となっては人族の王すら知らない盟約だ」
「ある技術?」
「詳細は教えんが、異界の武器だ」
それで僕はなんとなく理解する。
この世界にはなく、地球の大航海時代にはあった武器。
決まっている。
おそらくは『銃』だ。
あるいは、もう少し広く、火薬の武器利用技術かもしれない。
もし、人族が――ヨーロッパ人達が銃を持っていたとしたら、確かに獣人達を追い詰めることも可能だったかもしれない。
「それが、歴史の真実、か。レイク、お前はこのことを知っていたな?」
アル様の言葉に、僕らの視線がレイクさんに集まる。
レイクさんは顔を背ける。
「おかしいとは思っていたのだ。龍族と交渉するといっても、そんな材料はレイクにはないはずだ。にもかかわらず、お前は私をここに連れてきた。
そして、もしも諸侯連立が政権を取ったらエルフや龍族とも戦争をするという。あまりにも勝ち目のない戦いだ。
にもかかわらず、何故そう断言できるのか」
――まさか。
「諸侯連立は、500年前の武器を手に入れるつもりなのだろう。その事実こそが、レイクが龍族と交渉する切り札だった。違うか?」
レイクさんは青ざめた顔のままだった。
0
あなたにおすすめの小説
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す
紅月シン
ファンタジー
七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。
才能限界0。
それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。
レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。
つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。
だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。
その結果として実家の公爵家を追放されたことも。
同日に前世の記憶を思い出したことも。
一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。
その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。
スキル。
そして、自らのスキルである限界突破。
やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。
※小説家になろう様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる