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第八章 僕らは宇宙で未来を語る
29.聖戦という名のテロリズム
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宇宙怪獣ヒガンテの正体は異星人の宇宙船だった。
本来なら意外であるはずのその事実。
だが、ソラは何故かあまり驚いていなかった。
むしろ、(ああそうだよな。そうなるよな)と妙に納得したくらいだ。
レランパゴを餌にして、知的生命体を滅ぼすことを目的に真空空間で暴れる化け物のような生物なんているわけがない。
ずっと心のどこかでそう思っていた。
現にいるではないかと言われても、やっぱり納得いかなかったのだ。
だが、その怪獣の正体が、実は異星人の宇宙船だというならば、ある意味納得だ。
レランパゴが宇宙船のエネルギーになるのは、ほかならぬソラたち自身が旅してきて知っている。
それに、怪獣とは思えないやつらの妙な動きも、相手が知的生命体操る宇宙船だというならばある程度納得がいく。
もちろん、なぜ彼らがかつてのイスラ星や現在の地球を襲うのかはわからないが。
(うん? そういえば……)
ソラはヒガンテ――この宇宙船の外壁をぶち破って内部に侵入した。
ということは、内部の空気が一気に宇宙空間に流れ出すはずだが、そんな様子がない。
(なんで?)
疑問に思って機体の後方をモニターに映してみると、破壊した壁はすでに塞がれていた。
(あ、そうか、物質複製装置)
レランパゴをエネルギーとしているならば、当然物質複製装置もあるのだろう。
宇宙船にあいた穴は自動的に最優先で塞がれる仕組みくらいあって当然かもしれない。
(だけど、この状況、いったいどうしたらいいんだ?)
今、ソラのエスパーダの周囲には異星人達20人ほどがいる。
異星人達は、銀の髪と目、そして蜥蜴のような尻尾をもっている。ここは無重力のようだが、重力下では二足歩行するであろう体の構造をしているようだ。
彼らの手に武器はない……と思う。
少なくとも、銃や大砲のようなものを持っている者はいない。
当然と言えば当然か。
自分たちの母船の中でそんなものをおいそれと使うことはないだろう。
(どうしたらいい?)
ソラは改めて考える。
宇宙を暴れる化け物なら退治すればいいと思っていた。
だけど、相手が異星人だというなら。
ケン・トと――いや、地球の人々と同じように会話ができる相手ならば。
彼らを倒すのはしごく簡単だ。
エスパーダで暴れればいい。ソードもミサイルも必要ない。パンチとキックで十分である。
エスパーダ相手に生身の異星人がどうにかできると思えない。
――だからこそ。
ソラはその場で動けないでいた。
なぜならば。
宇宙怪獣を倒す覚悟はしていても、人殺しをする覚悟なんてソラにはなかったのだから。
ソラはエスパーダの外部スピーカーのスイッチを入れた。
そして、言う。
「あなた達は、いったいなんなんですか? なぜ地球を……僕らを襲うのですか?」
言ってすぐに、いくら相手が知的生命体でも日本語が通じるわけがないと気がついた。
どうやら、自分でも気づかぬうちに、その程度も思い至らぬほどに混乱していたようだ。
(まいったなぁ。宇宙の共通語なら通じるか? 一応この旅の中で多少は習ったけど……)
トモ・エとの授業で、ソラも一応宇宙共通語は勉強している。
とはいえ、基礎も基礎だ。
英語で言えば、リンゴはappleだと分かっても、ブドウはなんだったけな程度のレベル。とてもではないが、この状況下の会話で実用に耐えるものではない。
「トモ・エ、ケン・ト、聞こえる? 彼らと話がしたいんだけど……」
2人ならば、少なくとも宇宙共通語は使えるはずだ。
だが、返事がない。舞子やクーギャとかいう鳥形アンドロイドともだ。
どうも通信が阻害されているらしい。
(まいったなぁ、これは……)
そう思ったときだった。
ソラの頭の中に声が響いた。
『我らとの会話を望むか、地球人?』
(え?)
何、今の?
耳から聞こえたんじゃない。
頭の中に直接言葉が浮かんだような、不思議で少し気分悪い感じだった。
だけど、この声の主は――
『我らと会話を望むか、地球人?』
もう一度同じ言葉を繰り返したのは、間違いなく周囲にいる異星人の誰かだ。
(テレパシーってやつか?)
『名称は知らぬが、そなたの心に直接話しかける術を、われらは持っている』
「日本語が分かるんですか?」
声に出す必要はないようだが、ソラは口から言葉を発していた。なんとなく、そうしないと会話しにくく感じたのだ。
『心に話しかけるのに、言語の差違の概念は意味を持たない』
「そうなんだ」
ともあれ、今はその仕組みを追求しても仕方がない。
話すべき事は他にある。
「僕が尋ねたいのは、あなた方の目的です」
『今現在の目的は、地球の知的生命体の撲滅』
「なぜ!?」
『我らが神の教えに従っての行動』
「神!?」
まさか、ここでそんな単語を聞くとは。
(これだけすごい科学を持っているのに、神様なんて信じているのか?)
ソラの疑問に、彼らはあっさりと答える。
『科学の発展と神の存在に何の因果関係があるのか不明。この世界があるが故に、神の実在は証明されている』
その答えに、ソラは困惑するしかない。
ソラはただの中学一年生だ。
神学も論理学も倫理学も心理学も哲学も、別に詳しいわけではない。
地球人だって、科学知識が豊富なインテリが、ある種の宗教の熱心な信者であることもあるのだが、ソラには理解しにくい感覚だ。
(おちつけ、今は神様の話をするときじゃない)
ソラは自分に言い聞かせる。
「あなた方の神様は、地球を滅ぼせって言ったんですか?」
『神は語らぬ。だが、神は争いを忌避する』
(争いを忌避するって……)
矛盾しているとしか思えない。
争いを忌避するというならば、何故地球を襲うのか。
言っていることとやっていることが真逆だ。
ソラの疑問を読み取ったのだろう。
彼らは語り出した。
今度は何人もの声で。
『地球人は争いを好む』
『100年観測し続けた結果』
『汝らは同族で殺し合うことを是としている』
(いや、殺し合いを是としているって……)
確かに、地球では何度も戦争が起きているが。
『問題なのは、イスラ星のアンドロイドが地球人と接触したこと』
(トモ・エのことか?)
『イスラ星ではかつてアンドロイドによる反乱が起きた』
確かに、トモ・エもその話はしていた。
『自ら作った人工知能と争うなど、神を愚弄する行為』
『ゆえに、我らは神の名の下にイスラ星を浄化した』
『そのイスラ星人のアンドロイドと』
『争いを好む地球人との接触』
『我らの神にとって、それは禁断の接触である』
『そして、現に汝らは惑星ケンタの商人と交戦した』
『ゆえに』
『我らは地球を浄化する』
(そういう、ことか)
タイミングがよすぎるとは思っていたのだ。
かつて、トモ・エは言っていた。
広大な宇宙の時間の流れの中で、ケン・トが自分たちと同じ瞬間にレランパゴにたどり着くなどという偶然は計算上あり得ないに等しいと。
それは、ヒガンテだって同じ事だ。
だが、そのありえないことが起きた。
何故か。
ヒガンテ達もまた、ケン・トと同じように自分たちを観測していたからだ。
「だけど、神様が争いを好まないっていうなら、地球を襲うことだって許されないんじゃないんですか?」
『神の名の元の聖戦は争いとは呼ばず』
(なんなんだよ、それは!?)
自分勝手すぎる理屈に、ソラは困惑する。
もちろん、ソラだって知らないわけじゃない。
本来人を傷付けることを忌避するイスラムの狂信者が飛行機でビルにツッコんだり、仏教が元になっている新興宗教を信じる者達が地下鉄で毒ガスをまいたり。
地球においても宗教の名の下に暴走は何度も起きている。
(この人達はそういうヤツラってことか)
ようするに、危険な思想を持った宗教団体のテロリスト。
ヒガンテの正体はそういう異星人だったのだ。
本来なら意外であるはずのその事実。
だが、ソラは何故かあまり驚いていなかった。
むしろ、(ああそうだよな。そうなるよな)と妙に納得したくらいだ。
レランパゴを餌にして、知的生命体を滅ぼすことを目的に真空空間で暴れる化け物のような生物なんているわけがない。
ずっと心のどこかでそう思っていた。
現にいるではないかと言われても、やっぱり納得いかなかったのだ。
だが、その怪獣の正体が、実は異星人の宇宙船だというならば、ある意味納得だ。
レランパゴが宇宙船のエネルギーになるのは、ほかならぬソラたち自身が旅してきて知っている。
それに、怪獣とは思えないやつらの妙な動きも、相手が知的生命体操る宇宙船だというならばある程度納得がいく。
もちろん、なぜ彼らがかつてのイスラ星や現在の地球を襲うのかはわからないが。
(うん? そういえば……)
ソラはヒガンテ――この宇宙船の外壁をぶち破って内部に侵入した。
ということは、内部の空気が一気に宇宙空間に流れ出すはずだが、そんな様子がない。
(なんで?)
疑問に思って機体の後方をモニターに映してみると、破壊した壁はすでに塞がれていた。
(あ、そうか、物質複製装置)
レランパゴをエネルギーとしているならば、当然物質複製装置もあるのだろう。
宇宙船にあいた穴は自動的に最優先で塞がれる仕組みくらいあって当然かもしれない。
(だけど、この状況、いったいどうしたらいいんだ?)
今、ソラのエスパーダの周囲には異星人達20人ほどがいる。
異星人達は、銀の髪と目、そして蜥蜴のような尻尾をもっている。ここは無重力のようだが、重力下では二足歩行するであろう体の構造をしているようだ。
彼らの手に武器はない……と思う。
少なくとも、銃や大砲のようなものを持っている者はいない。
当然と言えば当然か。
自分たちの母船の中でそんなものをおいそれと使うことはないだろう。
(どうしたらいい?)
ソラは改めて考える。
宇宙を暴れる化け物なら退治すればいいと思っていた。
だけど、相手が異星人だというなら。
ケン・トと――いや、地球の人々と同じように会話ができる相手ならば。
彼らを倒すのはしごく簡単だ。
エスパーダで暴れればいい。ソードもミサイルも必要ない。パンチとキックで十分である。
エスパーダ相手に生身の異星人がどうにかできると思えない。
――だからこそ。
ソラはその場で動けないでいた。
なぜならば。
宇宙怪獣を倒す覚悟はしていても、人殺しをする覚悟なんてソラにはなかったのだから。
ソラはエスパーダの外部スピーカーのスイッチを入れた。
そして、言う。
「あなた達は、いったいなんなんですか? なぜ地球を……僕らを襲うのですか?」
言ってすぐに、いくら相手が知的生命体でも日本語が通じるわけがないと気がついた。
どうやら、自分でも気づかぬうちに、その程度も思い至らぬほどに混乱していたようだ。
(まいったなぁ。宇宙の共通語なら通じるか? 一応この旅の中で多少は習ったけど……)
トモ・エとの授業で、ソラも一応宇宙共通語は勉強している。
とはいえ、基礎も基礎だ。
英語で言えば、リンゴはappleだと分かっても、ブドウはなんだったけな程度のレベル。とてもではないが、この状況下の会話で実用に耐えるものではない。
「トモ・エ、ケン・ト、聞こえる? 彼らと話がしたいんだけど……」
2人ならば、少なくとも宇宙共通語は使えるはずだ。
だが、返事がない。舞子やクーギャとかいう鳥形アンドロイドともだ。
どうも通信が阻害されているらしい。
(まいったなぁ、これは……)
そう思ったときだった。
ソラの頭の中に声が響いた。
『我らとの会話を望むか、地球人?』
(え?)
何、今の?
耳から聞こえたんじゃない。
頭の中に直接言葉が浮かんだような、不思議で少し気分悪い感じだった。
だけど、この声の主は――
『我らと会話を望むか、地球人?』
もう一度同じ言葉を繰り返したのは、間違いなく周囲にいる異星人の誰かだ。
(テレパシーってやつか?)
『名称は知らぬが、そなたの心に直接話しかける術を、われらは持っている』
「日本語が分かるんですか?」
声に出す必要はないようだが、ソラは口から言葉を発していた。なんとなく、そうしないと会話しにくく感じたのだ。
『心に話しかけるのに、言語の差違の概念は意味を持たない』
「そうなんだ」
ともあれ、今はその仕組みを追求しても仕方がない。
話すべき事は他にある。
「僕が尋ねたいのは、あなた方の目的です」
『今現在の目的は、地球の知的生命体の撲滅』
「なぜ!?」
『我らが神の教えに従っての行動』
「神!?」
まさか、ここでそんな単語を聞くとは。
(これだけすごい科学を持っているのに、神様なんて信じているのか?)
ソラの疑問に、彼らはあっさりと答える。
『科学の発展と神の存在に何の因果関係があるのか不明。この世界があるが故に、神の実在は証明されている』
その答えに、ソラは困惑するしかない。
ソラはただの中学一年生だ。
神学も論理学も倫理学も心理学も哲学も、別に詳しいわけではない。
地球人だって、科学知識が豊富なインテリが、ある種の宗教の熱心な信者であることもあるのだが、ソラには理解しにくい感覚だ。
(おちつけ、今は神様の話をするときじゃない)
ソラは自分に言い聞かせる。
「あなた方の神様は、地球を滅ぼせって言ったんですか?」
『神は語らぬ。だが、神は争いを忌避する』
(争いを忌避するって……)
矛盾しているとしか思えない。
争いを忌避するというならば、何故地球を襲うのか。
言っていることとやっていることが真逆だ。
ソラの疑問を読み取ったのだろう。
彼らは語り出した。
今度は何人もの声で。
『地球人は争いを好む』
『100年観測し続けた結果』
『汝らは同族で殺し合うことを是としている』
(いや、殺し合いを是としているって……)
確かに、地球では何度も戦争が起きているが。
『問題なのは、イスラ星のアンドロイドが地球人と接触したこと』
(トモ・エのことか?)
『イスラ星ではかつてアンドロイドによる反乱が起きた』
確かに、トモ・エもその話はしていた。
『自ら作った人工知能と争うなど、神を愚弄する行為』
『ゆえに、我らは神の名の下にイスラ星を浄化した』
『そのイスラ星人のアンドロイドと』
『争いを好む地球人との接触』
『我らの神にとって、それは禁断の接触である』
『そして、現に汝らは惑星ケンタの商人と交戦した』
『ゆえに』
『我らは地球を浄化する』
(そういう、ことか)
タイミングがよすぎるとは思っていたのだ。
かつて、トモ・エは言っていた。
広大な宇宙の時間の流れの中で、ケン・トが自分たちと同じ瞬間にレランパゴにたどり着くなどという偶然は計算上あり得ないに等しいと。
それは、ヒガンテだって同じ事だ。
だが、そのありえないことが起きた。
何故か。
ヒガンテ達もまた、ケン・トと同じように自分たちを観測していたからだ。
「だけど、神様が争いを好まないっていうなら、地球を襲うことだって許されないんじゃないんですか?」
『神の名の元の聖戦は争いとは呼ばず』
(なんなんだよ、それは!?)
自分勝手すぎる理屈に、ソラは困惑する。
もちろん、ソラだって知らないわけじゃない。
本来人を傷付けることを忌避するイスラムの狂信者が飛行機でビルにツッコんだり、仏教が元になっている新興宗教を信じる者達が地下鉄で毒ガスをまいたり。
地球においても宗教の名の下に暴走は何度も起きている。
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