最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

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王城

古代文字

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【カノン】

 僕は今回も前回同様に、古代文字の解析に追われていたが、今回は解析結果を亜空間収納にも保存しておく事にした。

 こうしておけば、次回があったときに【複写】スキルを持った人に、解析結果を見せるだけでよいので、効率がよくなるのだ。

【複写】スキルはBランクスキルで、何かをひたすら書き写すだけで覚えられるらしいので、次回の時は【複写】をアバターにも覚えてもらおうかなと思う。

 なぜか僕が作業したり訓練してもスキルを覚えないんだよね。

 僕に才能が無いのなら、アバターも一緒な気がするんだけど……よく分からない。

 前回もそうだけど、今回も僕には【聖剣降誕】よりも古代文字の解析を優先させたいらしく、身体を鍛えるにしても剣の打ち合いなどは禁止、筋トレもだめ、決められた室内を軽く走ったりするくらいしかやらせてもらっていない。

 どんだけ古代文字が重要なんだ?

 気になったから、いつも僕の付き人兼教育係みたいになっているカトーラさんに聞いてみよう。

 カトーラさんは帝国にある難関学園を首席で卒業した天才美女で、更に優しさも備えている完璧な人だ。

「あの、カトーラさん。古代文字って、どれくらい重要なんですか? 僕が【聖剣降誕】を使える体力が確保出来なくても仕方ないって言われてるのって、どうなんだろう?って」

「そうですね……カノン様は解析速度は別として、古代文字を完璧なレベルで解析出来る人が、過去100年で帝国内に何人いるかわかりますか?」

「え、100年でしょ? 20人くらい?」

 本当は50人以上はいそうな気はするけど、何となく少ない数を言ってみる。

「0人です」

「え? ゼロ?」

「もっと言うと帝国建国1260年ですが、資料上では大勇者様の仲間だった大賢者様ただ1人だけです」

「1260年でたったの1人?」

 あまりの少なさにびっくりする。

「ちなみに、大賢者様の解析速度は、カノン様が昨日2時間で解析していただいた量を解析するのに約20年かかりました」

「まじで……」

 僕は解析というか【魔眼】で古代文字が読めるから、書き写すだけだから楽なので、そんな難解な文字だとは思っていなかった。

「カノン様の重要度がわかりましたか?」

「凄く分かりました。この古代文字って、なにに使うものなんですか? 読めるけど、内容がさっぱりわからないんですよね」

「これは古代魔法陣に使われている文字です。私にも詳細は国家機密の為、分かりません」

「これ、国家機密だったんだ……」

 僕の広い部屋に大量に積まれた古代文字の本の山……これ全部が国家機密って、やばくないか?

 転移したばかりの僕に任せるのもそうだが、これって僕は逃げられないパターンのやつか?

 でも考えようによっては、帝国内での重要度が上がれば、殺されなくなるかも。

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